- 登山のパッキングの仕方とノウハウと重要性について
- どんな荷物を登山用ザックにパッキングするのか!?
- パッキングする登山ザックの構造と名称について
- 登山パッキングの仕方とノウハウについて
- ザックにパッキングする道具の位置の重要性について
- 登山道具の破損を防ぐパッキングの仕方とノウハウについて
- パッキングに便利な登山用アイテムについて
- まとめ
登山のパッキングの仕方とノウハウと重要性について
前回に引き続き、今回もテント泊のノウハウの1つである、登山用ザックのパッキングの仕方について書いてみたいと思います!
ザックのパッキングのノウハウは、テント泊だけに留まらず、日帰り登山や普段の生活においても役に立つ知識になるかなと思います。
パッキングの仕方は、簡単に書くと「重心」と「バランス」を考えれば良いのですが、そちらについて今回は図を用いながら詳しく触れていきたいと思います!
そもそも「登山のパッキングとはなんざんす?」と思う方もいるやも知れませんが、こちらは「ザックの中の荷造り」と書くと近いかな~と思います。
バランス良く荷造りしないと、途中でバラバラになってしまうのは、登山も一緒になりますので、とても重要な作業になります。
一見簡単そうなパッキングですが、上述した「重心」と「バランス」を意識すると、登山の疲労をだいぶ軽減することができます。
逆にパッキングが上手く出来ていないと、登山中に首、肩、腰の痛みの原因になったりします。
首が痛くなってしまうと、借金した時に更に回らなくなってしまいますし、肩を痛めると、「肩タタキ券」の発券が間に合わなくなりますし、腰を痛めてしまうと、夜のパフォーマンスに支障をきたしてしまいますからね!
登山、テント泊縦走と言うのは、本当に体を酷使する変態スポーツだよな~と改めて思ってしまいます。
そんな刺激的な時間がたまらなく感じてしまう私なのですが、少しでも昇天から体を守ろうと思っている登山愛好家が多いと思いますので、普段から実践しているパッキングの仕方について掘り下げてみたいと思います!
どんな荷物を登山用ザックにパッキングするのか!?
日帰り登山の装備についての記事はだいぶ前に書きましたので、今回はテント泊で必要な荷物とパッキングについて書いてみたいと思います!
日帰り登山の装備について書いた記事になります!
登山で持っていく荷物をそぎ減らした結果、だいぶ少なくなりました。
荷物の軽量化は、安全対策と反比例しますので、中々難しいですよね。
そんな感じで、こちらがテント泊に持っていく荷物になるのですが、なんだか非常に多いですよね!
も~覚えていませんが、多分、「パンをモリモリ食べよう!」と、思っていたような内容ですよね(笑)
こちらの荷物を担いで、4泊5日のテント泊で奥秩父主脈縦走をしました。
ちなみにこのテント泊縦走が、「生まれて初めてのテント泊」になったのですが、今思うと無謀だったな~と思っております。
この当時、テント泊について教えてくれる方がいなかったので、手探り状態だったのですが、今見ると、「だいぶ無駄な荷物が多いな~」と、思ってしまいます。
そんなテント泊のデビュー戦で縦走した奥秩父主脈縦走路は、JR奥多摩駅から瑞牆山荘までの約80kmの道のりになるのですが、この時のザックの重量は、25kg前後になっていたと思われます。
テント泊デビュー戦で歩いた奥秩父主脈縦走について書いた記事になります!
75Lのテント泊用の大型ザックに、この食料やテント等の荷物をパッキングしていくのですが、慣れていないと非常に時間が掛かり、そもそも荷物が上手くザックの中に収納できません。
ザックの重心とバランスを考えながら大量の荷物をいかに上手くパッキング出来るかが、登山のスキルの1つになります。
そしてこちらが更に荷物が多くなりまして、5泊6日のテント泊縦走の時に持っていた荷物になります。
この時は、「カントリーマアム」をモリモリ食べたい気分だったんでしょうね~(笑)
テント泊デビュー戦の時よりもだいぶ無駄な荷物が減ったな~と見ていて思ってしまいました。
少し話がそれてしまうのですが、75Lの登山用ザックなら、厳冬期以外で1週間分の荷物をパッキングすることが出来ると思います!
「縦走」に重きを置くか、それとも「ノンビリ・マッタリ」に重きを置くかでテント泊登山の荷物の量が変わってしまいますが、ザックに荷物を入れられる1つの目安として75Lと一週間と覚えておくと良いかな~と思います。
そしてこちらが2泊3日のテント泊登山で持っていた荷物になります!
5泊6日の登山の時と違って、だいぶ荷物が少ないことが分かるかと思います。
この時は「中華丼をモリモリ食べるぞ!」てな気分だったんでしょうね(笑)
そして、テント泊登山のデビュー戦と比べ、ザックやテント等の山道具がだいぶ傷んでいますよね~・・・。
テント泊登山で持っていく山道具の詳細につきましては、別記事で書きたいと思いますが、上記の写真から、どんな荷物を登山用ザックにパッキングするかのイメージが涌いたのではないでしょうか!?
色々な大きさの荷物を大量にパッキングしなければなりませんので、ザックの重心やバランスをとるのが結構難しいことが分かるかと思います!
そんな感じで、テント泊を始め、日帰り登山や、普段使っている一般的なザックのパッキングの仕方とノウハウについて書いてみたいと思います!
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パッキングする登山ザックの構造と名称について
登山用のザックの構造を理解していないと、中々綺麗にパッキング出来ませんので、そちらと名称について触れたいと思います!
上記の図は、横からザックを見た時の構造と名称になります!
え?絵心がなさすぎだよ!?
え??どこの象形文字ですか!?
え???何でも一生懸命な管理人さんの事が大好きだ!!!
色々な感情が交錯する図になりますが、ザックの種類によって構造が違ってきます。
容量の小さなザックの場合、2気室ではなく1気室の物が多くなります。
この「気室」の意味になりますが、ザックの中に荷物を入れる空間が2つに分かれているのが2気室になります。
ザック以外で例えるならば、棚の引き出しが1つしかないのが「1気室」、2つあるのが「2気室」になります。
雨蓋は、ザックの中に雨が入り込まないように、上部を蓋のように覆う収納部分になりまして、大抵のザックにはついているかと思います!
多くの荷物を入れるテント泊用の大型ザックの場合、大抵2気室になっております。
パッキングするのに欠かせない、ザックの構造と名称について分かっていただけたかな~と思いますので、続きましてはパッキンの仕方に移りたいと思います!
登山パッキングの仕方とノウハウについて
文字で色々書いても、中々パッキングの仕方についてお伝えするのは難しいかな~と思いますので、絵心が全くございませんが、今回も図を使ってノウハウを書いてみたいと思います!
こちらの図は、ザックを横から見た時の登山道具のパッキング位置について書いたものになります。
普段、私が実際行っているパッキングの仕方(荷物の配置図)になります。
2気室のザックでパッキングの仕方を書いてますが、小型のザック(1気室)においても、考え方は一緒になります。
図の上から説明しますと、まずザックの雨蓋の収納部分につきましては、登山で使う小物を入れると便利になります。
また、一番取り出しやすい場所になりますので、塗り直しが必要な日焼け止めや、雨の時に必要なザックカバー等を入れるようにしております。
トイレットペーパーを持っていくと、鼻をかんだり、何かを拭き取るのに便利ですので、軽量化のため真ん中にある芯を抜いたうえで必ずザックにしのばせております。
雨蓋は、ザックの上部になりますので、比較的破損のリスクが低いところになります。
強度の弱い物や、壊したくないアイテムを入れるのに丁度良い場所になります。
そして2気室のザックの場合、雨蓋の下の部分が、一番容量が多くなっております。
この中に、どれだけの荷物をパッキングできるかが勝負になってきます。
パッキングする上で重要なのは、何度も書きますが「重心」と「バランス」になります。
それを意識しながら荷造りする訳ですが、大事なのが肩甲骨から腰にかけて重い物を配置する事になります。
図のとおり、背中に近い付近に、重量のある調理道具、食料、水を配置すると、重心とバランスをとりやすくなります。
ザックの一番下の部分に重い物を入れてしまうと、それだけ重心が下がってしまいますので、荷物の重量以上に重さを感じてしまうことになります。
重さはそれほどではないけれども、大きくてかさ張る道具(テント等)をザックの一番下の付近にパッキングし、重い装備をザックの中心付近に入れられるように、登山中に使わない寝袋や衣類等もかさ増しとして下部に配置することが重要です。
何度も書きますが、軽い道具をザックの下に配置し、背中に近い中央部分に重たい装備をパッキンする事が大事になります。
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ザックにパッキングする道具の位置の重要性について
こちらが、ザックを正面に見た時のパッキングする道具の位置の図になります。
先ほどのザックを横から見たパッキングの位置と、正面から見た道具の位置を頭の片隅に入れて荷造りすると、バランスのとれた配置になるかと思います!
上述してますとおり、背中から腰にかけて重い荷物を配置するのですが、更にザックの中心部に置くようにすると、重心が真ん中付近になりますので、重さを感じ難くなります。
そして、出来るだけザック内の中心から外側に軽いものを配置し、重たい荷物が動かないようブロックする事も重要になります。
ゴミ袋や合羽等を両側に配置し、水や食料を真ん中に固定しているのがその為になります。
合羽は、雨が降る時に着るものですが、防風性、防寒性にも優れたアイテムですので、取り出しやすいザックの上部にパッキングするようにしております。
また、綺麗にパッキングする仕方のノウハウでもないですが、意識しているのが「小分けする」になります。
大きな袋にモリモリ荷物を詰めると、探すのも面倒になりますし、そもそも綺麗にパッキングするのが難しくなります。
上記の図のとおり、食料にしましても、「重い荷物(生米や缶詰等)」、「軽い荷物(パン、お菓子等)」、「当日食べる物」に分けておくと、格段にパッキングしやすくなります。
登山のパッキングは、隙間なく綺麗に配置する事が重要ですので、ゲームのテトリスと一緒であると言えますよね!
また、綺麗にパッキングしても、どうしても荷物の大きさの違いから、ザック内に微妙な隙間(空間)が出来てしまうことがあります。
そんな時に重宝するのが、タオル、靴下等の衣類になります。
ザック内で荷物が動かないよう、タオルや衣類を隙間に上手く埋め込んで調整しております。
着替え等の衣類は、「ザックの下に配置した方が良い!」と書きましたが、タオルや靴下等の小さな物はパッキングせず、隙間の調整用に使用した方が便利だと思います。
パッキングしたザック中の荷物が登山している最中に動いてしまうと、結構大きな力でぶつかってしまうので、荷物の破損にも繋がります。
また、荷物が動いてしまうと、上下左右にザックも動いてしまいますので、歩くたびにバランスが悪くなり、こちらも疲労の原因になってしまいます。
登山やテント泊縦走で疲れないコツは、やはりザックの重心を考えた荷物の配置と、バランスのとれたパッキングが出来るかどうかに影響いたします。
上記のパッキングの仕方は、あくまでも目安になるかな~と思いますので、登山の参考にしていただけたら幸いです。
登山道具の破損を防ぐパッキングの仕方とノウハウについて
続きましては、ノウハウというか「パッキングの小技」について書いてみたいと思います!
時々耳にするのが、登山中に岩や木にぶつかってしまい、ザック内の道具が壊れてしまった!てな話があります。
私もザックが岩にぶつかり、大事なヘッドライトを壊してしまった経験があります。
大事な登山道具の破損を防ぐためにも、パッキングがとても重要になるのですが、日頃から実践しているやり方の1つを書いてみたいと思います!
テント泊登山の楽しみの1つとして「お酒の時間」を挙げる方が多いのではないでしょうか。
疲れた体に染み渡る美味さになりますよね!
山小屋でもビール等を購入する事ができますが、お値段が非常に高いので、テント泊をする時は、必ず自分でアルコールを荷揚げするようにしております。
ここで問題なのが「ビール等の缶は意外と耐久性がない」になります。
経費節減の為か、ジュースやビールの缶の素材が非常に薄くなり、それに伴い「破損」してしまい、ザック内にばら撒くという悲惨な事故が増えてしまいました。
ま~確かに最新のゴムは「0.01mmの薄さ」になってますので、これも時代の流れになりますよね~(?)
自動販売機でコソコソ買っていた時代が懐かしいのですが、今でもあるんでしょうかね!?
も~最近はご無沙汰なもので、着け方を忘れ・・・(以下自粛)
話がアッチコッチに飛んでおりますが、少ないザックの容量を無駄なく利用する為にも、「無駄な空間」をいかに無くす事が重要になります。
特に忘れがちになるのが、カップやコッヘル(鍋)、フライパン等にある「空間の利用」になるかと思います。
何を言っているかについては、写真を観ながらのほうが分かりやすいと思いますので、載せながら書いてみたいと思います!
も~この写真だけで何を言いたいかお分かりですよね!?
カップの空間に割れやすいビールやジュースの缶を入れてパッキングすれば、防御力もアップし、空いた空間を活用する事ができます。
スノーピークの450MLと300mlのカップは、スタッキング(重ねて収納)できるのですが、こんな感じに上下で連結させれば、立派な蓋となり、大事なアイテムを衝撃から守る事が出来ます。
ビールに限らず、こんなバッテリーや、衝撃に弱い小物を入れれば、荷物もスッキリしますし、カップ内の空間を有効活用する事が出来ます。
時々カップをザックの外にくくり付けている方がいますが、衛生的でもないですし、何かに引っ掛かると危ないので、私はザック内に収納する事をおすすめしております。
こちらは「メスティン」という生米を炊飯したり、蒸し料理を作る事の出来る登山用の調理器具になるのですが、こちらもカップと同様、空いた空間に荷物を入れればザックの収納を増やす事ができます。
この時重要なのは、利便性を考えて、メスティンなら同じ調理系のアイテムを空いた空間に収納し、カップやコッヘル(鍋)なら、それに使う物(缶ビールやジュース、スティックコーヒー、茶菓子等)を入れると、探す手間が減り、効率的なパッキングになりますので、属性(カテゴリー)を一緒にするのがコツになります。
どんな小さいな空間にも、荷物を入れて無駄なスペースをなくすことが、登山でのパッキングの仕方の原点であり、そのやり方がノウハウになるのかな~と感じております。
パッキングに便利な登山用アイテムについて
どんなに努力しても、ある一定のところまで到達すると、どうしてもザックの容量不足で荷物を綺麗にパッキングする事が困難になってしまいます。
そんな容量不足の時に、パッキングに便利な登山用アイテムがありますので、そちらついて書いてみたいと思います。
まず、荷物がかさ張り大きいアイテムの代表格になるのが寝袋(シュラフ)になります。
寝袋やダウン製品を圧縮する事が出れば、ザック内のスペースに余裕が生まれます。
そんな荷物を圧縮してくれるのが「コンプレッションバック」になります。
こちらがコンプレッションバッグで登山道具の荷物の圧縮について書いた記事になるのですが、長くなってしまうので簡単に書きますと、手動で荷物を圧縮し小さくする事ができる優れ物になります。
コンプレッションバックを1つ持っていると、パッキングがだいぶやりやすくなりますので、おすすめアイテムになります!
また、どうしてもザックの中に荷物が入らないときに使えるアイテムが、こちらのゴミ収納ガベッジバッグになります!
モンベルから発売されている、登山やキャンプで出るゴミを収納する袋になるのですが、そこそこサイズが大きく、ザックにくくり付ける事が出来ようになってますので、荷物が入らない時のお助けアイテムに変身します!
ゴミ袋として利用できるアイテムですので、耐久性、防水性にも優れております。
きっと、ザックの容量アップに貢献してくれる山道具になるかと思います!
荷物を収納できる容量が増えれば、それだけパッキングもやりやすくなりますので、こんなアイテムを駆使しながら、登山やテント泊縦走を楽しんでおります!
しかしながら、大きなザックなのに、荷物が少なすぎるとまた重心とバランスが悪くなってしまいます。
ある程度ピチピチの方がセクシーなのと同様に(?)、ザックに関しましても同じ事がいえます。
荷物がスカスカですと、ザックの中で荷物が動いてしまいますので、登山の荷物にあった容量のザックを使うことが大切になってきます。
まとめ
長々と書いてしまいましたが、登山のパッキングの仕方は、ある程度ノウハウがないと、中々難しい作業の1つかな~と思います。
色々と試行錯誤をして、自分の登山スタイルに合ったパッキングをする事こそが、ムダ、ムリ、ムラを防ぎ、疲れないコツに繋がるかなと思います!
荷物の軽量化も大事ですが、「パッキングを制するものが登山を制する!」と私は思っております。
登山のパッキングが苦手な方が多いかもしれませんが、この記事が何かの参考になれば幸いです。
パッキングの改良、改善は、終わりなき旅と一緒ですので、これからも色々と試しながらノウハウの蓄積をしていきたいな~と思います!
テント泊で大活躍している、グレゴリーバルトロ75という大型ザックについてレビューした記事になります!
大は小を兼ねるという言葉がありますが、パッキングにつきましても同じ事が言えると思います!
日帰り登山の持ち物について書いた記事になります!
どんなアイテムを登山で持っていったら良いか迷っている方におすすめの内容になりますので、参考にしてみて下さい!