- テント泊登山初心者に知って欲しいがマナー雑学について
- 山小屋でテント泊をするまでのマナーと流れについて
- おすすめの設営場所は!?どんな場所にテントを張った方が良いのか!?
- テント泊での暗黙の了解とやってはいけない行為、マナーについて
- まとめ
テント泊登山初心者に知って欲しいがマナー雑学について
登山シーズン真っただ中ではございますが、ぼちぼち雪解けも進み、テント泊シーズンの到来ですよね!
私は季節問わずテント泊をするのですが、それでも厳冬期よりは、暖かい時期の方が荷物も減りますし、寒さで凍える心配もないので、頻度としてはモリモリ上昇していきます!
同じように考えている方が多いみたいで、厳冬期はガラガラなテント場(幕営地)も、春・夏・秋は非常に混みあってしまいます。
人が多ければ、それだけ色々な常識を持ちあわせた人間が集まりますので、どうしても考えが合わず、テント泊者同士で衝突してしまう事があったりします。
テント泊歴こそ6、7年と短いのですが、120泊ほど山の中で過ごしているので、テント場での喧嘩や常識のない行動をとる登山者の行為を何度も見てきております。
今回は、テント泊登山初心者の方に知って欲しい、マナーや雑学を絡めて書いてみたいと思います!
今年こそテント泊デビューしたい!
と、考えている登山者も多いと思いますので、あくまでも私の私見になってしまいますが、詳しく書いてみたいと思います!
そんな感じで時々お問い合わせであるのが、「テント泊をする流れを知りたい」というのがあったりします。
テント泊初心者の方にとっては、山小屋のテント場で、どのようなやり取りがあるのかは未知数だと思います。
今日はとことん「テント泊初心目線」で書きますので、お付き合いいただけたら幸いです!
山小屋でテント泊をするまでのマナーと流れについて
テント泊をするのに山小屋に予約をする必要はあるのか!?
テント泊をしたいんだけど、前もって予約する必要はあるの?と、疑問に思われている初心者の方も多いと思いますが、基本、不要です。
むしろ、テント泊の予約を受け付けている山小屋はほぼありません。
しかしながら、尾瀬の一部のテント場は、設営出来るサイト数の関係で、事前に予約が必要な山小屋もあったりします。
混雑していなければ当日の申し込みもOKみたいですが、このようなテント場は非常に少ないです。
基本、先着順になりますので、テント場の予約は必要ありません。
山小屋でのテント泊受付の流れとマナーについて
テント場の予約は不要ですので、連絡せずに山小屋を目指し出発し、無事に幕営地に到着しました。
この時、山小屋でテント泊の受付をせずに、まずは寝床を確保しようと思うのか、先にテントを設営してしまう方が多くいらっしゃいます。
受付をせずに、テントを先に設営する行為は、非常にマナー違反になります。
言い換えるならば、他人の庭に断りもせず、勝手にテントを張ってしまうのと何ら変わりません。
どこの誰だかわからない人間が、自分の管理している場所で勝手な行動をとっている姿を見て、イライラしない人は少ないのではないでしょうか。
必ず山小屋でテント泊の受付をし、料金を払ってからテントの設営をするのが正しい流れになります。
混雑している時期になりますと、テントの設営場所を指示されることもあります。
多くのテント泊者を受け入れる為にも、テントを詰めて設営する必要がありますので、山小屋の指示に従う必要があります。
受付をせずに、勝手にテントを設営すると、最悪「撤収しろ!(帰れ!)」と怒られてしまいます。
そんな場面を何度も見た事があります。
しかしながら、受付をせずにテントを先に設営しても怒らない山小屋も存在します。
状況にもよるのですが、「日没間際」、「天気が悪化しそうな状況」、「小屋番さんの機嫌が良い時」に、受付せずにテントを先に設営しても怒られない事があります。
それでも、「先にテント設営しても良いですか?」と、小屋番さんに聞いてから受付前に設営するのがマナーであるのは言うまでもございません。
暗くなると、テントの設営に苦労することを、小屋番さんは分かっております。
同様に、雨が降り風が強くなってくると、テントの設営に時間が掛かり、登山装備も濡れて大変であることも知っております。
何でもそうですが、一声かけてコミュニケーションをとっておけば、不要な争いから避けられるのと一緒になります。
「暗くなってきたので先にテント張って良いですか?」
「雨が降りそうなので、先にテント張って良いですか?」
この一声がとても大事だと思います。
こんな状況下で、私は「駄目だ!」と言われたことはありません。
もしかすると、それでも駄目だ!と言われるかも知れませんが、日没間際、天候が悪化しそうな場面でテントを早く設営した時は、ダメもとで一声掛けてみるのもアリだと思います!
山小屋でテント泊の受付をした時に聞いた方が良い情報について
上述した通り、山小屋でテント泊の受付をし、お金を払ってから設営する流れが正解になるのですが、その時に是非、聞いた方が良い情報があります。
小屋番さんと一番話せるタイミングになるのがテント泊の受付の時間になりますので、その時に仕入れて欲しい情報が「天気予報」になります。
電波が届く山小屋が多くなりましたので、スマホで調べれば直ぐに天気予報も分かりますが、どうしてもピンポイントの情報ではないので、予報の精度がいまいちな事がありますよね。
山小屋で働く小屋番さんは、同じ場所で長く営業していますので、けっこう付近の天気予報が当たったりします。
コミュニケーシを兼ねて、「今日(当日夜)の天気」と「明日の天気」について受付の方に聞いたりします。
「今日はこれから風が強くなるからペグでシッカリテントを固定してね~」
「夕方から雷が来るぞ~!」
「気象予報士じゃないから分からん」
こんな感じの返答があったりするのですが、テント泊になりますので、気になるのが「風の強さ」になります。
テント設営時に風がなくても、夜になると強風になることがあったりします。
風がないと思い油断すると、思わぬ強風にテントが揺れてしまい、ゆっくり寝られず悲惨な夜になってしまいます。
夜中に起きて、テントの固定をするのは、非常に面倒臭い作業になります。
更に雨が降っていると、本当に最悪です。
テント泊の雑学ではないですが、森林限界を越えた何もない稜線上にテントを設営する場合は、風が弱くても、必ず強風が来ることを予想して、シッカリとテントを固定するようにしてください。
固定がしっかりしていないと、テントの破損に繋がりますので、テント泊初心者の方は、忘れない様にして頂けたらと思います!
テント泊代を払うだけで終わらせず、天気の情報をゲットして、その代金だと思えば、少しは元を取れたとニヤニヤ出来て良いかもしれませんよね(笑)
また、テントの設営時に「風向きが大事」と書いてある登山本がありますが、正直あてになりません。
テントの入口を決める時に風向きが重要であると、大抵の本には書いてあるかと思いますが、相手は自然ですので、風向きはコロコロ変わります。
風向きよりも、寝やすいフラットな場所をいかに見つけれるかが重要です。
ちなみに「風が強い時のテントの設営方法」は、ノウハウの塊になりますので、また今度記事にしたいと思います!
また、天気と同様に聞かなければならない情報が「水場」、「トレイ」の場所になります。
テント泊の受付をすると、だいたいその時に、水場・トイレの場所について教えてくれるはずです。
つい忘れてしまうのか、時々教えてもらえない事がありますので、「天気」、「水場」、「トイレ」の流れで聞いてみてください!
水場につきましては、「有料」の事もありますので、どんなシステムになっているか山小屋によってまちまちになります。
おすすめの設営場所は!?どんな場所にテントを張った方が良いのか!?
山小屋のテント場の場合、おすすめの設営場所は!?どこにテントを張った方が良いのか?が気になる方も多いと思います。
地面に岩や小石、木の根っこのない平地で水はけの良い場所が理想の幕営ポイントになりますが、中々そんな良い場所はありません。
理想に近い場所を見つけれるかは、山小屋への到着時間にもよりますし、そもそも上述した通り、小屋から設営場所を指定されてしまう事もあったりしますので、中々一概に言えません。
しかしながら、「テントの場所は早い者勝ち!」てな事が多いので、そんな場面で設営する時に重要な点について書いてみたいと思います!
テントを張る場所も重要ですが、もっと大事なのは「近隣住民(隣人)」です。
住んでいる家でもそうですが、隣人に常識がない方がいると、非常に厄介なのはテント場でも同じです。
快適なテントでの一夜を過ごすのに大事なことは「騒音がない」になると私は思っております。
テント場での騒音ってなんざんす?と、思うかもしれませんが、非常に厄介なのが「イビキ」、「歯ぎしり」、「寝言」、「雑談」になります。
私は見聞きしたことはありませんが、愛する男女がテントで一夜を過ごせば、「テントの中でウフフフ♡」に及ぶこともあるでしょうし、単独なら、あまりにも寂しいテントでの一晩に、思わず「自分で自分を慰めてしまうテント泊登山者」がいるやも知れません。
私はいつも「現地調達」をしようとテント場で爽やかなオジサンを演出しているのですが、残念ながらそんなシチュエーションは今までありませぬ。
自分で自分を慰めてしまうのが先か、それとも現地調達に成功し「ウフフフ♡」に持ち込めるのが先かは、今後こちらのブログで逐次ご報告したいと思います!
え~・・・大きく話が脱線してしまいましたが、テントのお隣さんが、夜中に大運動会を始めてしまうと、煩くて悶々してしまいますよね。
テントの生地は、非常に薄く、見かけ以上に防音性はありません。
音が筒抜けになりますので、チョットしたハッスル音が気になってしまい、良く寝られないことがあったりします。
テント泊中にあったテント場での夜の秘め事!?について書いた記事になります。
こちらでもテント泊のマナーについて書いてますので、良かったらご確認ください!
色々な事が起こるテント泊ですので、グッスリ寝られないと、翌日の登山の行程にも支障をきたしてしまいますので、「静かな隣人」を選ぶノウハウが必要になってきます。
そんなことが分かるのか?になりますが、確率は低いものの、ある程度予想する事が出来たりします。
ここからは、私のテント泊のノウハウというか、雑学というか、根拠の乏しい経験上の話になりますので、その点ご了承ください。
まず、「どんなテント泊者の近くにテントを張れば静かな夜を過ごせるか!?」になりますが、私が見るポイントを書いてみたいと思います!
勿論、上述したフラットな地面で岩や小石がなく、水はけの良いサイトがあれば、そちらを優先的に選びますので、ケースバイケースになります。
大雑把に書くと、こんなテント泊者の近くに幕営することを心掛けております。
- お酒を飲んでいない
- 単独テント泊者
- 縦走中と思しきテント泊者
- 女性単独テント泊者♡
おすすめの設営場所は、大きく4つほどあるのですが、最後の「女性単独テント泊者」の後ろについて「ハートマーク」がやたらと意味深ですよね(笑)
そちらにつきましても、熱く後述したいと思います!
まず、「お酒を飲んでいない」になりますが、こちらは詳しく書かなくても察してもらえるのではないかと思います。
テント泊は、結構やる事がありません(笑)
TVもなければ何もないので、時間を持て余すばかり、昼過ぎからお酒を飲んでいるテント泊者が結構いたりします。
飲酒は悪い事ではないですが、それでもかなりの確率で酔っぱらうとイビキをかきます。
また、酔っぱらうと、たいてい声がデカくなります。
そして、ビールなどは利尿作用がありますので、夜中にトイレに行く回数が増えてしまいます。
また、高所での飲酒は、酔いが回るのが早くなるのですが、それに伴い気分が悪くなる方も多く、トイレのお世話(出られない)になることも少なくございません。
も~夜中に煩くなるキーワードがモリモリですよね(笑)
飲酒している方が周辺にいる場合は、テントを張る時に、そこを避けるようにしております。
狭いテント場ですと、付け焼き刃な感じになりますが、それでも距離が少しでも離れていれば、傷を浅く出来ますしね!
また、「単独テント泊者」の近くなら、話す相手もいませんので、結構静かなことが多いです。
単独でテント泊するくらいですので、「静かな独りの時間」を求めてきていると思われますので、それほど害になる方は少ないかな~と思います。
逆に、グループでテント泊に来ている方の近くは煩くなりますので、おすすめできません!
そして縦走中と思われるテント泊者の近くも、結構静かなことが多いです。
テント泊で縦走するくらいですので、登山歴もそれなりに長く、テント場でのマナーについても良く分かっている方が多いのが影響していると思います。
朝から晩まで重い荷物を持って山を歩く訳ですので、ご飯食べたらすぐに寝てしまう方が多いです。
ただ、注意すべき点としましては、疲れていますので、どうしてもイビキをかく方がいたりします。
また、縦走中ですので、朝の出発が非常に早いです。
下手すると、深夜2時頃からガサガサ始める方もいますので、その点注意が必要かなと思います。
最後になりますが、やはり女性単独テント泊者の隣は最高です♡
も~「女性単独テント泊者」という単語を聞いただけでも妄想が止まりません(笑)
「どんな寝言を言うのかな~♡」
「もしかしてテントの中で生着替え!?」
「お!私をシュラフの中に招き入れてくれるのですか!!!!」
「テントの換気口から漏れる匂いが最高です♡」
まだまだ変態気味な思考と妄想があるのですが、日本全国にいるテント泊愛好女性登山者が一斉にドン引きしているでしょうね~・・・。
え?そんな自滅するお前さんが大好きだよ!
よくぞ言ってくれた!山ガールに嫌われても俺はお前の事を離さない!
え~テント泊を愛するオジサン達にフォローされても嬉しくはないのですが、正直なところ、女性単独でテント泊をする方は、やっぱりモラルというかマナーが良い方が多いと思ってます。
女性グループになりますと、これまた凄い話声が聞こえて萎えてしまうのですが、「女性単独」は、やっぱりテント泊の隣人に最適だと思います。
個人的な意見になってしまい申し訳ありませんが、こんな点をテントを張る前に観察しております!
テント泊での暗黙の了解とやってはいけない行為、マナーについて
長くなってしまいましたが、テント泊者の中での「暗黙の了解」が地味にあったりします。
暗黙の了解についてと、守ってもらいたいマナーを書いてみたいと思います!
まずは守ってもらいたいマナーになりますが、テント場の夜は早いです。
色々なことを言う方がいますが、個人的には21:00~翌朝5:00までは、不要な会話は慎み、静かに過ごすことがマナーになります。
山小屋の方も、だいたい21時前後で消灯になりますので、宿泊者が一斉に眠りにつきます。
普段の生活ですと、まだまだ21時頃は寝る時間ではない方が多いと思いますが、そんな常識は山の中では通用しません。
普段の様に21時過ぎても話していると、他の方の眠りの妨げになってしまいます。
また、21時過ぎに食事を作って食べたりするのも音が出ますので、マナー違反であると考えます。
同様に、中々いないと思いますが、21時以降にテント場について幕営するのもマナー違反になります。
自分の経験では、22時過ぎにテント場に到着し設営したテント泊登山者と遭遇したことがあるのですが、寝ていたのに音が煩く起こされた事があります。
設営後、食事を作り出し、も~最悪な夜になりました。
テント泊のマナーとして、21:00~翌5:00くらいまでは、会話を含めて静かにして頂けたらなと思います。
グループですと、結構時間関係なく会話する方が多いのですが、テントには防音性がありませんので、全て話が筒抜けになります。
聞きたくもない話で朝早く起こされてしまうと、気分が良いものではないですよね。
気の短い方がいますと「煩い!」、「静かにしろ!」、「今、何時だと思っているんだ!」と、怒鳴られることがあったりします。
まだ、寝ている方が周辺にいる事を忘れないで下さい。
グループでテント泊する場合は、寝る前に朝の予定(出発時間)を決めておき、極力会話をしないよう心掛けております。
そんな朝の音になりますが、テント泊者の間で「暗黙の了解」になるのかな~と思うのが、「テントの撤収音」になります。
テント泊縦走者の場合、朝早く出発しますので、どうしても朝食時や、テントを片付ける時に音がしてしまいます。
これは仕方がない音ですので、文句を言うテント泊者を今まで見聞きしたことがありません。
早朝のテントの撤収音につきましては、勿論、周辺への配慮が必要ですが、それでも仕方がない部分になりますので、「お互い様」だと思い、我慢する必要があります。
また、テント泊中にやってはいけない行為としてあるのが「ヘッドライトでテントを照らさない事」があります。
テントの生地は、大変薄いので、防音性もありませんし、光もよく通します。
折角寝ているのに、夜中トイレに向かう途中にヘッドライトでテントで照らしてしまうと、眠りの妨げになってしまいます。
ヘッドライトは足元を照らし、間違ってもテントには向けないようにしてください!
そして、時々いるのが「熊鈴」を鳴らしながら早朝出発する登山者になります。
早朝ですし、熊が怖いのも分かりますが、人の気配がする山小屋周辺に潜んでいる確率は非常に低いと思います。
山小屋、テント場の近くで熊鈴を鳴らせば、音が響き眠りの妨げになります。
少し離れた場所から熊鈴を鳴らすようにしてください。
まとめ
長々とテント泊登山初心者向けに私見やマナー、雑学について書いてしまいましたが、山小屋、テント場も「公共の場」という考えが必要だと思います。
テント泊の場合、お金を払ってますので、「お客」という立場になります。
しかしながら、下界とは違い、山の中では「公の精神」がないと、トラブルの元になってしまいます。
マナーが悪い人間は、何をやらせてもダメなんだろうな~と感じてしまいます。
ソロキャンプが流行中ですので、今後もテント泊をする方が増えていくと思います。
狭いテント場で多くの方が一夜を過ごす訳ですので、周りの利用者の事を考えた行動が必要になってきます。
是非、マナーを守って、トラブルのない楽しいテント泊の時間を過ごして頂けたらなと思います!
登山初心者向けに書いたマナーとルールについての記事になります!
テント泊と同様に、登山初心者必見の記事になるかな~と思います!