アオヒゲ危機一髪♪ 樽の中身は何だろう!?

登山とキャンプ、写真撮影が大好きな「自称爽やかなオジサン」のアウトドアブログです。

テント泊、キャンプでの盗難、置き引き事件簿。テント泊初心者は要注意!

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窃盗犯

 

 

 

 

テント泊初心者は要注意!盗難、置き引きの件数について

毎年、少なからずキャンプ、テント泊デビューする方がいると思いますが、山の中やキャンプ場にも、一定数悪い人間がいますので要注意になります!

 

特にテント泊、キャンプ初心者ですと、勝手が分からず、ついつい注意が散漫してしまい、貴重品の管理が疎かになりやすくなります。

 

「テント泊愛好家」や「キャンプ愛好家」にとって、愛着のある登山道具やキャンプ用品の盗難は他人事ではない話ですよね!

 

正直、自分の近くでこんな盗難、置き引き事件が起こるとは思いもしませんでした。

 

ところで、「治安が良い」といわれている我が国ですが、「窃盗」って年間何件位発生しているかご存知でしょうか!?

 

警察の資料を調べてみたのですが、あまりにも多く窃盗事件が発生していて驚いてしまいました。

 

なんと去年(平成27年)は「89万7259件」の窃盗があったそうです。

 

勿論、警察に届けられた件数のみですので、届けられていない事件もあるでしょうから、実際はさらに膨れ上がるかと思います。

 

単純計算で、2,458/日の窃盗が発生している事になります。

 

も~チョッと計算しますと、1時間あたり102件の発生となり、さらに掘り下げると、1分間に約1.7件の窃盗、置き引きが発生している計算になります。

 

なんだか凄い数字ですよね~~

 

数字は嘘をつきませんので、少し怖くなってしまいました。

 

貧乏セット(カップラーメン)にお湯を入れて待っている間に、5件の窃盗が発生している計算ですからね~!

 

ニヤニヤしながらカップラーメンの出来上がりを待っていた自分が情けないです(?)

 

え~私が敬愛している人は「ラーメン大好き小池さん」なのですが、その純愛について話すと長くなるので割愛し、私がテント泊、キャンプ中に体験した盗難、置き引きの事件について書きたいと思います! 

 

テント泊、キャンプ地での盗難、置き引き事件が起きた場所について

数年前のGWに、「奥秩父主脈縦走路」と言う全長約80kmほどの道のりを4泊5日をかけて、テント泊で歩いた時に窃盗、置き引き事件が起こりました。

 

www.aohigetozan.com

こちらの記事のテント泊縦走中に窃盗、置き引き事件がおきたのですが、正直、こんな体験をするとは夢意にも思わず・・・。

 

こちらの記事では、窃盗事件については触れてませんが、良かったらご参考にしてみてください!

 

実は、その奥秩父主脈縦走のテント泊山行が無謀にも、「テント泊デビュー戦」でして、当たり前ですがテント泊初心者ですので、色々と苦労いたしました。

 

家の中でテントの設営を練習して奥秩父縦走に臨んだのですが、やっぱり実地になると風の影響をモロに受けて上手くテントの説が出来ず、かなり駄目駄目でした。

 

ただ、人間って切羽詰ると普段の能力以上に動けるのですよね~~

 

「あわわわわわ~・・・、駄目だ設営できない・・・・う~~アチョー!!こんにゃろ~にゃろめ~~!!」

 

と、テン場で設営の格闘をしていたのが良い思い出です(苦笑)

 

普段、担ぐ事のないテント泊装備の重さに白目になりましたが、今となって良い経験でした!


私は、JR奥多摩駅から入山し、瑞牆山荘を目指すルートで歩いたのですが、最後の幕営地である「大弛小屋」での明け方に盗難、置き引き事件が起こりました。

 

登山愛好家にとっては、ご存知の方も多いと思いますが、キャンプ愛好家にとっては大弛小屋場所のイメージがつかないかな?と思い地図を添付してみました。

 

大弛小屋のテント場(キャンプ地)は、標高もそこそこ高い所にありまして、かなりの僻地になるので、まさに「陸の孤島」って感じの場所でございます。

 

 大弛小屋は、大弛峠の直ぐ近くにある山小屋で、水場、トイレもあるので、キャンプするには最高の場所でございます!

 

冬季は林道が通行止めですが、それ以外は車で大弛峠まで来れますので、登山の起点になる場所でございます。

 

勿論、奥秩父主脈縦走路を歩く登山者にとっても、大弛小屋は欠かせない存在になります。

 

私が奥秩父主脈縦走路を歩いた年は雪が多く、甲武信ヶ岳~金峰山まで歩くのが本当に大変でした。

 

 

盗難事件が遭った前日に撮った大弛小屋

盗難事件が遭った前日に撮った大弛小屋の写真です。

 

大弛小屋の小屋番さんは、非常に良い方で、温かく迎えてくれたのですけどね・・・

 

小屋周辺もガチガチに凍結していて、アイゼンがないと厳しい状態でした。

 

勿論、甲武信ヶ岳~大弛小屋までの区間は、これ以上の積雪で非常に大変だった感じです。 

 

 

テント泊、キャンプでの盗難、置き引き事件の詳細

重い荷物を担ぎ、慣れない山行で流石に疲れが溜まり、その日はテント張るなりすぐに寝てしまったのですが、モリモリ寝た影響で夜中の2時頃に目が覚めてしまいました。

 

その後は寝袋の中で、あの世とこの世を行き来しながらも、結局寝られなかったので出発の準備に取り掛かりました。

 

も~テント泊縦走の最終日ですので、残った食材をモリモリと食べ、14:00位には下山したいな~っと考えながら最後のテントの時間を過ごしておりました。

 

朝の食事も終わり、登山の準備も済んだので、かなり早い時間ですが出発する事にいたしました。

 

テントを畳もうと外に出ると、一人の男性が私の方に歩み寄ってきました。

 

 

「あの~・・・軽アイゼン見かけませんでしたか?」

 

 

その方の話を聞くと、金峰山~大弛小屋間も結構な積雪があったのでアイゼンを装着しながらキャンプ地にて到着したそうです。

 

テントを張る時にアイゼンが邪魔をするので外し、近くの木の枝に吊るしていたそうです。

※アイゼンを着けたままテントを張ると、アイゼンの刃でテントに穴を開けてしまうので、必ず外してから設営します。

 

寝る前に前室(土間)にアイゼンを入れようと思っていたそうですが、忘れてそのまま寝てしまったそうです。

 

アイゼンをテント内に入れ忘れた事に気づき、夜中に取りにいくと既に無くなっていたそうです。

 

暗い中、散々アイゼンを探したそうですが見つからず、途方に暮れていた時に私がガサガサしていたので聞きに来たみたいです。

 

最初、

 

「完全に私の事を疑っているよな~」

 

と言葉の端々で感じ、私の臭いアイゼンを見せてあげたら疑惑が晴れた感じでした。

 

荷物を極力減らしたいテント泊縦走者が、地味に重いアイゼン2つも要らないですからね。

 

ま~夜中の2時半頃から外でガサガサやっていれば、泥棒ヒゲの私が疑われてしまうのはしょうがないですよね。

 

テントを張っていた場所も、窃盗に遭ってしまった彼と近かったですしね。

 

その方が言うには、夜中にテントの周りに人の気配(足が雪に埋まる音)がして目が覚め、直ぐに起きれば良かったものの、「トイレかな?」と思い、また寝てしまったそうです。

 

 

「今思うと、ライトの光を感じなかったので、多分、そいつが犯人かな~」

 

 

と、言ってましたが、残念ながら答えは出ませんよね。

 

アイゼンをテント泊中に盗まれてしまった登山者は、私とは逆のコースで奥秩父主脈縦走路を歩き、JR奥多摩駅を目指していたそうで、その方もこんなに積雪が有るとは思っていなかったみたいです。

 

実は、私もこんなに雪が残っているとは思っていなかったので、多分、同じように考えていた登山者が多かったのではないかと思われます。

 

荷物が重くなるのが嫌で、私も散々どうしようか迷ったのですが、「念の為」と言うことで、軽アイゼンを持ってきた感じでした。

 

 

「こりゃ~アイゼンがないと先に進むの難しそうだな・・・おっ!アイゼンがあんな所に引っかかっているジャン!ありがとう、貰っていくね~!!」

 

 

てな感じだったんじゃないかな~っと想像してしまいました。

 

その後、JR奥多摩駅までの積雪の情報を詳しく知りたいということで、

 

「大弛小屋のキャンプ場から雁坂峠まで(20km弱の道のり)は、アップダウンも結構あるし凍結があるのでアイゼンがないとかなり厳しいと思う。特に樹林帯はツルツルだよ。」

 

と、教えてあげました。

 

「ここで諦め、大弛峠から林道を歩いてJRの塩山駅まで行くのが一番安全だけど、距離も長いしキツイですよね~」

 

思わず言ってしまったのですが、寂しげな眼差しになってしまい、悪い事を言ってしまったな~と反省してしまいました。

 

結局、

 

 

「明るくなるまで待って、もう一度アイゼンを探してみます。」

 

 

となり、そこでお別れいたしました。

 

盗まれたと思われるアイゼンが見つかったかどうかは分かりませんが、多分、無かったのではないかな~っと思っております。

 

風で吹き飛ぶほど軽い物でもないですし、夕方から雪が降りましたが、それでもアイゼンを隠すほどの量でもないので・・・。

 

ノーアイゼンで無理やりJR奥多摩駅まで目指したのか、それとも諦めたのかは分からずじまいですが、今回の盗難、置き引き事件は、本当に酷い話ですし許せる行為ではないですよね。

 

全ての予定がパアとなり、進むも地獄、戻るも地獄ですからね~・・・。

 

積雪のある金峰山(標高2,600m前後)をノーアイゼンで、しかも下りで歩く勇気は私にはありません。

 

雪山・残雪期で、アイゼンを盗まれたり無くしてしまうと、一気に進退窮まってしまいます。

 

盗んだと思われる登山者も、この事は良く分かっていたはずです。

 

盗まれてしまった人が危ない目に遭うことを承知で持っていったと思われますので、非常にタチが悪い事だと思います。

 

登山は自己責任ですので、理由はどうアレ、自分で何とかしなくてはならなくなります。

 

キャンプやテント泊での窃盗、置き引き対策

テント泊やキャンプ中は、大事なアイテムは自分の目の届くところに置かないと、本当に酷い目に遭ってしまいます。

 

アイゼン同様に、「登山靴」や、「ストック」、「ピッケル」等を盗む輩がいますので、テントの外には置かず、邪魔にはなりますが、出来たらテントの中に入れて保管するのが鉄則だと思います。

 

また、テント本体を盗む輩もいますので、ペグダウンをシッカリし、貴重品は、肌身離さず持ち歩いたほうが無難だと思います。

 

また、キャンプ中なら、高価な食器やカップにナイフ、ランタン、椅子等を盗む輩がいると聞きますので、そちらも注意が必要ですよね。

 

お酒を飲むと注意が散漫になりますし、特に夜になると目が届きにくくなりますので窃盗、置き引きに注意が必要ですよね!

 

テント泊初心者の方は、色々な事で余裕がなくなり、装備の管理まで手が回らないことがあるかと思いますが、そんな時こそ窃盗に要注意だと思います!

 

長い時間テントから離れる場合は、窃盗対策としてテントの入口の「ジッパー部分」を「ワイヤー鍵」でロックするのが賢明かも知れません。

 

 

テント泊ワイヤー錠や南京錠で窃盗対策

 テントのジッパーの穴の部分に入れたり、狭くてワイヤー錠を入れるのが面倒な時は、この紐に鍵を通してロックしております!

 

窃盗対策として、複数人でテント泊に行くときには持っていきませんが、単独でテント泊する場合は、ワイヤー錠や南京錠は必須アイテムかな~と思っております。

 

私はこんな感じのワイヤー鍵を登山やテント泊、キャンプの時に持って行きます。

 

荷物が増えて重くなりますが、大事な登山道やきゃんぴ用品を盗まれるよりはマシですからね~!きゃんぴ用品を

 

 

チョッとした用事でテントや荷物から離れる場合は、必ず貴重品と携帯電話は肌身離さず持ち歩くようにしております。

 

外に道具を出しっ放しにせず、面倒でもテントの中に入れて鍵をするようにしております。

 

やっぱり、この習慣が大事なんだと思います!

 

まとめ

「登山者を見たら泥棒と思え」

 

悲しい話ですが、楽しい山やキャンプの時間を台無しにしない為にも、頭の片隅に入れ

ておくのが賢明なのかも知れませんね。

 

初めてのテント泊縦走で、まさかこんな窃盗、置き引きの事件に遭遇するとは夢にも思いませんでした。

 

登山やキャンプを愛する人間は、盗難等の悪いことをする輩はいないと思っていただけに、とてもショックな出来事でした。

 

とても楽しく、充実したテント泊縦走だったのですが、最後の最後に後味の悪い事件が遭って台無しでございます。

 

今でも盗まれちゃった登山者が、無事に下山できたのかな~っと考えてしまいます。

  

皆様も、貴重品を始め、重要な登山道具の管理に神経を使って下さい!!

 

 悪い人間は、何処でも必ずいると思っておかないと痛い目に遭いますからね~・・・。

 

こんな感じの盗難、置き引きの出来事があと1つ遭遇したことがあるのですが、そちらも何時か書こうかと思いますので、その時は生温かく見守って下されば幸いです。

 

テント泊初心の方をはじめ、登山者やキャンプ愛好にこのような嫌な目には遭って欲しくないなと思っております。

 

 この記事が何かのお役に立てば幸いです。

 

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登山中の盗難予防に効果的なアイテムを記事にしてみました!良かったらご参考にしてみてください!