- 石尾根縦走(雲取山~七ッ石山~鷹ノ巣山避難小屋~六ッ石山~ハンノキ尾根)について
- 鷹ノ巣山避難小屋の詳細(トイレ・水場・テント泊)
- 石尾根縦走の詳細と雲取山~鷹ノ巣山~六ッ石山~ハンノキ尾根ルート・標高差、コースタイム
- 石尾根縦走と雲取山登山、ご来光の様子
- 石尾根縦走!鷹ノ巣山避難小屋・六ッ石山登山とルートの詳細
- ハンノキ尾根(奥多摩バリエーションルート)について
- 奥多摩むかし道の詳細(トイレ・水場)について
- まとめ
石尾根縦走(雲取山~七ッ石山~鷹ノ巣山避難小屋~六ッ石山~ハンノキ尾根)について
前回に引き続き、奥多摩にテント泊縦走をした時の事を書いてみたいと思います!
今回は、テント泊に慣れていない相方と一緒に登ったのですが、まだまだ体力的な不安もあるので、何処まで歩けるかを見定めようと思い石尾根を縦走してみました。
奥多摩の石尾根は、巻き道が充実しているので、体力が尽きてヘロヘロになっても、上手く逃げれるのが良い点ですよね!
奥多摩の石尾根は、テント泊初心者にとって、縦走の練習地に最適だと思っているのですが、何度も歩いている私にとっては少し退屈なもので、今回未踏だった「ハンノキ尾根」を絡めて奥多摩駅(もえぎの湯)へ下山する事にしました。
ハンノキ尾根は、ノンキな尾根かな?と、よく分からない心理状態で臨んだのですが、思ったほど難しくなく良かったのですが、若干、分かり難い所もありました。
マニアックなルートが好きなかたにとっては、評価が分かれるハンノキ尾根ですが、久しぶりに出没した鷹ノ巣山避難小屋と絡めて詳細に書いてみたいと思います!
そんな感じで後編は、奥多摩小屋から雲取山~七ッ石山~鷹ノ巣山避難小屋~六ッ石山~ハンノキ尾根~奥多摩むかし道を使って下山した、1泊2日テント泊縦走の2日目になります!
思った以上に時間が掛かり、ハードな1日になりました。
そんなハードな石尾根縦走の動画と前編の記事がこちらになります!
上記写真を押すと、今回歩いた奥多摩小屋から雲取山~七ッ石山~鷹ノ巣山避難小屋~六ッ石山~ハンノキ尾根~奥多摩むかし道周辺の動画を観る事が出来ます!
冬の奥多摩石尾根からの雰囲気が伝われば幸いです。
写真では伝わないかと思いますが、非常に寒い縦走になりました。
こちらが前編の鴨沢登山口から入山し、七ッ石小屋~奥多摩小屋でテント泊した記事になります!
なにしろ寒く、厳冬期の洗礼を受けた凍える一夜になりました。
鷹ノ巣山避難小屋の詳細(トイレ・水場・テント泊)
石尾根縦走中に立ち寄った、鷹ノ巣山避難小屋になります!
非常に綺麗な避難小屋で、テント泊をした奥多摩小屋と比較すると、どっちが通年営業の山小屋なのか分からなくなってしまいますよね。
こちらが鷹ノ巣山避難小屋の内部の写真になります。
窓も大きく、とても明るい避難小屋になります。
鷹ノ巣山避難小屋の収納人数ですが、大人8人が寝れるくらいの広さになります。
ゆったりと過ごすなら大人6人位かと思われます。
また、鷹ノ巣山避難小屋は土間が広く、テント1張り出来るくらいの面積があります。
こちらが鷹ノ巣避難小屋のトイレになります。
紙はありませんので持参が必要ですし、トイレの中に捨てることができないので、持ち帰る必要もあります。
定期的に清掃しているみたいで、とても綺麗なトイレでした。
また、鷹ノ巣山避難小屋から200mの所に水場があるのですが、結構枯れて使えないことが多いので当てにしないほうが無難です。
今回、鳩ノ巣山避難小屋の水場で確認はしてませんが、秋~春にかけては渇水のため、水を得られないことが多いです。
そして、鳩ノ巣山避難小屋周辺には、テントを張れるスペースがあるので、テント泊をしている方がいたりします。
避難小屋周辺は、幕営指定地ではないのでアレですが、石尾根縦走路は、テントを張れるスペースが結構あります。
しかし、緊急の場合以外での幕営は、禁止になってますので、注意して下さい。
石尾根縦走の詳細と雲取山~鷹ノ巣山~六ッ石山~ハンノキ尾根ルート・標高差、コースタイム
登った日:1月13(日)~1月14日(月) [1泊2日]
天 候:1月14日晴れのち曇り
メンバー:Sさんと私の2名
こちらが今回の石尾根縦走の詳細になります。
お昼過ぎまでは天候に恵まれ、石尾根縦走路から見える景色に癒されましたが、風が吹くと非常に寒いので、防寒対策が必須になります。
そしてこちらが、石尾根縦走(雲取山~鷹ノ巣山~六ッ石山~ハンノキ尾根)で登山したルート・標高差の地図になります!
後編で歩いた雲取山~七ッ石山~鷹ノ巣山~六ッ石山~ハンノキ尾根~奥多摩むかし道への登山ルートと標高差の地図になります!
石尾根は、全体的に積雪は少なく、軽アイゼン・チェーンスパイクで問題ないと思います。
奥多摩むかし道は、長い舗装路歩きになるのですが、電灯がない区間もありますので、ヘッドランプがあると安心です。
そしてこちらが石尾根縦走登山のコースタイムになります!
奥多摩小屋 5:35 → 5:41 ヨモギノ頭 → 6:01 小雲取山 6:05 → 6:16 雲取山避難小屋 6:45 → 6:46 雲取山 6:50 → 6:52 雲取山避難小屋 7:02 → 7:11 小雲取山 → 7:25 ヨモギノ頭 7:28 → 7:31 奥多摩小屋 9:12 → 9:27 ブナ坂 → 9:46 七ツ石山の水場 9:58 → 10:16 七ツ石山 10:18 → 10:41 千本ツツジ → 11:39 鷹ノ巣山避難小屋 12:44 → 13:04 鷹ノ巣山 13:11 → 13:23 水根山 → 13:43 城山 → 13:48 カラ沢ノ頭 → 13:59 将門馬場(馬責場) → 14:27 六ツ石山 14:28 → 14:50 トオノクボ → 15:17 沖ノ指 → 16:19 むかしみち小中沢公衆トイレ 16:23 → 17:04 むかしみち槐木公衆トイレ 17:07 → 17:27 もえぎの湯 19:02 → 19:11 奥多摩駅
雲取山から石尾根縦走をスタートしたように見えますが、ご来光を見た後、テント場でマッタリ朝飯を食べております。
奥多摩小屋を9時にスタートし、 鷹ノ巣山避難小屋までのコースタイムが約2時間、六ツ石山までが約5時間ほどコースタイムで掛かっております。
19時に奥多摩駅に到着してますので、ノンビリ歩き過ぎた感がありますよね・・・。
石尾根縦走と雲取山登山、ご来光の様子
夜が開ききれてませんが、ご来光を見に奥多摩小屋から雲取山へ登りたいと思います!
小雲取山に着くと、東の空が焼けてきました!
目が覚める美しい夜明けの世界が広がっております!!
隣に山ガールがいれば、チューくらいは出来そうな雰囲気でした!!!(?)
残念!眼鏡かけたオジサンしかいません(>_<)
石尾根から富士山が見えました!
茜色に染まる富士山が素敵ですね~♡
雲取山の山頂に着くと、さらに明るくなってきました!
日の出前の、この時間帯が大好きです!!
幾重にも連なる山並みが絵になりますよね~
滅茶苦茶寒いですが、それ以上のプライスがここにはありました。
雲取山から見る大菩薩嶺と富士山の夢のコラボレショーンでございます!
肥溜めみたいな我が家のお風呂の壁に描きたい景色でございます!
ピンポーン!
越後製菓!!
てな感じの雲取山での1枚です(笑)
やっぱり正解は?
ピンポーン♪
越後製菓!!と、叫びたい感じの誰かさんでした???
何が正解なのか分からない世界に生きている我々ですが、裏切らない美しい自然が広がっておりました!
テント泊装備で石尾根縦走した苦労が報われた瞬間ですね!
左が飛龍山で右奥に見えているのが北奥千丈岳方面ですかね。
石尾根縦走から奥秩父主脈縦走をしたくなってしまった時間帯でした。
何しろ寒いので、雲取山避難小屋に逃げ込みたいと思います!
こちらが雲取山避難小屋のトイレになります。
奥多摩小屋のトイレよりも綺麗です!
洋式トイレなので、この時期の便座は冷たく、心臓に悪いと思います。
空気椅子も辛いですしね~・・・。
なんやかんやしているうちに、雲取山で日の出になりました!
奥多摩の夜明けでございます!
石尾根縦走路上から日の出になりました。
心が洗われる美しさですね~♡
腹黒さも洗われると人気者になれるんでしょうけど、口の周りはアオヒゲで青いので、無理でしょうね~・・・。
とても寒くて何度も逝ってしまいましたが、今回奥多摩に来て大正解でした!
石尾根ルートからみる朝焼けの富士山は極上ですね~♡
この景色を見たかったのです!
写りが悪くてアレですが、木々が霧氷になってまして、生は素晴らしい世界が広がってました。
モルゲンロートの飛龍山になります!
美しいですね~
2000mの山とは思えない迫力がありますよね!
やっぱり、奥多摩の石尾根から見る景色が好きですね~!!
テント泊をした登山者の特権ですよね!
左に見えるのが石尾根縦走路上にある七ッ石山になります!
七ッ石山山頂からも素晴らしい景色が広がっているので、今から楽しみですね!
日頃の生活感が丸出しですが、テントに戻ってきました。
非常に寒い夜でしたが(テント内で-11度)、厳冬期のテント泊に威力を発揮する、サーマレストネオエアーXサーモを使ったので、暖かくよく寝れました。
寝袋のスペックも大事ですが、冷気を遮断する寝袋マットの性能が非常に重要です!
お値段が高いのがネックですが、厳冬期にテント泊する方にお勧めしたいスリーピングマットになります!
奥多摩小屋の閉鎖・取り壊しの前に、テント泊出来て良かったです!
さ~石尾根を縦走して奥多摩むかし道を目指したいと思います!
石尾根縦走!鷹ノ巣山避難小屋・六ッ石山登山とルートの詳細
さ~石尾根縦走のスタートです!
鷹ノ巣山避難小屋の水場も怪しいと思い、七ッ石小屋の水場で本日分を給水しました。
七ッ石小屋の水場は枯れませんので、この時期でも当てにすることができます!
折角なので、七ッ石山にも登ってみました!
威風堂々とした雲取山が見えてきました!
そんな感じで七ッ石山になります!
七ッ石山の標高は、1757.3mになります!
石尾根上にある山の中でも標高が高いです!
七ッ石山から石尾根を縦走していると、三頭山方面の景色が広がってきました!
雰囲気の良い石尾根歩きが続きます!
所々積雪があるのですが、アイゼン等は不要な状況でした。
女性のお尻なら良かったのにな~と思ってしまった瞬間です☆
シカの生尻って可愛いですよね♡
それにしても石尾根の雰囲気が良く、積雪期の縦走も悪くないな~と思ってしまいました。
ま~積雪量が増えると、ツボ足歩きになりますので、極悪尾根に昇格しますよね~
私のアレにそっくりなもので、ついつい撮ってしまいました♡
実物は、も~少し大きく、奥にフィットすると思います(?)
石尾根縦走路上にある鷹ノ巣山で少しマッタリとし、メインディッシュの1つである鷹ノ巣山を登りたいと思います!
地味にキツイ道のりが暫く続きます!
急登をこなすと鷹ノ巣山の山頂になります!
鷹ノ巣山の標高は、1736.6mになりまして、多くの登山者が休憩してました。
鷹ノ巣山からの景色になります!
三頭山に御前山、遠くに私の地元丹沢山塊も見えました!
永遠に続く石尾根縦走路でございます。
巻き道があるものの、アップダウンが続くので、体力の消耗が激しい縦走路でございます。
テント泊装備で石尾根を歩くと、結構苦しい行程になります!
そんなMな時間が愛おしい誰かさんです(笑)
六ッ石山を目指していくと、今度は石尾根の激下りが始まります。
いや~膝壊しの急坂でございます・・・。
石尾根縦走路のアップダウンに苦しめられながらも、六ッ石山に到着でございます!
相方の疲労の色が濃くなってきましたが、私のアオヒゲの濃さに比べたら、まだまだ序の口ですね~(?)
冗談が通じない男なので、六ツ石山から微妙な距離感が生まれてしまいました。
長い時間一緒にいると、流石に独りの時間が欲しくなりますよね~
うんうん、その気持ち地味に分かります。
ハンノキ尾根(奥多摩バリエーションルート)について
六ッ石山から水根バス停方面に進んでいくと、こちらの道標が見えてきます。
本来は右へ進むのですが、ハンノキ尾根は真っ直ぐになります。
一般登山道にある道標は全くありませんので、バリエーションルートに慣れてない方は、控えて下さい。
先ほどの道標から暫くの間は、こんな感じの尾根道(防火帯)が続きます。
ハンノキ尾根の前半部分は、基本、防火帯の尾根上を歩く感じになります。
ハンノキ尾根上に有るアンテナ?反射板?になります。
こちらから遠くに奥多摩湖をみる事ができます!
ハンノキ尾根の目印になりますので、覚えておくとよいかも知れません。
防火帯が終ると一気に道が悪くなります。
踏み跡もありませんので、ルート間違いに注意して下さい。
モリモリ下っていくと祠が見えてきます。
ここまで来ると、一気に道が良くなりますので、迷う事はないかな~と思います。
ハンノキ尾根上についていたマーキングになります。
樹林帯には、枝尾根があったので、進む方向に注意が必要です!
樹林帯が終ると、景色が開けるところに出ます!
正面が、石尾縦走路になります。
ハンノキ尾根から見る石尾根も、絵になりますよね~!
さらに進むとススキ地帯になるのですが、意外とルートが分かり難いので要注意箇所になります。
マーキングが豊富なので、迷う事は少ないと思いますが、ハンノキ尾根は変化に富んでいて面白いですね。
ススキ地帯が終ると、再度樹林帯に突入します。
こちらが今回行かなかったイソツネ山への分岐になります。
イソツネ山の分岐が分かり難いので、要注意です!
樹林帯が終るとネット地帯になります。
ここまで来れば迷うような箇所はありません。
ネット地帯が終ると、今度はモノレール地帯になります!
モノレール地帯が終ると民家が見えてきます。
ここまで来ると、ハンノキ尾根も終盤でございます。
ヒッソリとハンノキ尾根の入口付近に「六ッ石山」への案内がありました。
案内があった付近からのハンノキ尾根登山口の写真になります。
振り返ってのハンノキ尾根登山口になります。
右上に有る倉庫?が入口の目印になりますが、周辺には先ほどの案内しかないので、非常に分かり難いと思います!
とりあえず、無事にハンノキ尾根を歩けてよかったです!
奥多摩むかし道の詳細(トイレ・水場)について
ハンノキ尾根から奥多摩むかし道を使って奥多摩駅を目指しました。
途中に2ヶ所トイレがあります。
こちらがハンノキ尾根の入口からも近い小中沢公衆トイレになります!
奥多摩むかし道の案内になります!
奥多摩のクラシックルートですので、前から歩いてみたかったんですよね~
奥多摩むかし道は、道標等も完備されているのですが、地味にアップダウンが続くので、登山後半戦で歩くのは体力的にキツい感じでした。
道間違いをしてしまった箇所になります。
ハンノキ尾根から奥多摩駅を目指す場合、ここは真っ直ぐ進み交番が見えたら丁字路を左に進みます。
槐木公衆トイレ を目指していくと、地図に記載のない水場がありました。
飲んでみましたが、冷たくて美味しいお水でした!
そしてこちらが槐木公衆トイレになります。
現在、槐木公衆トイレは工事中で、仮設のトイレが設置されてました。
槐木公衆トイレから先は、街灯がないので、日没後はヘッドライトが必要です!
よ~やく奥多摩むかし道の入口に到着できました!!
長い一日が終ろうとしております。
よ~~やくもえぎの湯に到着でございます!
何とか営業時間中に到着できて良かったです!!
まとめ
今回も、とても寒い2日間でしたが、ご来光がとても綺麗で、忘れられない時間になりました。
相方にとっても、よい経験になった冬季テント泊縦走だったと思っております。
そろそろソロテント泊デビューしても問題ない感じですので、彼の為にも少し突き放そうかな~と考えております。
彼には、自己完結できる登山スキルと体力を習得して欲しいな~と願っております。
複数で登山するのも楽しいですが、色々と勉強になるのはソロ登山ですしね。
また、機会作って石尾根縦走しつつ奥多摩でテント泊したいと思います!
奥多摩大縦走した時の記事になります!
1泊2日で石尾根縦走と長沢背稜からグルリと周回したのですが、思い出に残る奥多摩ゲッソリルートで大苦戦しました。