- 雲取山登山と登り尾根(奥多摩バリエーションルート)について
- 留浦駐車場・丹波山村村営駐車場の詳細とトイレ
- 登り尾根(奥多摩バリエーションルート)の入口とルートの様子
- 七ツ石小屋の様子とテント場・水場について
- 七ツ石小屋から雲取山登山とルート・避難小屋・トイレの詳細
- 奥多摩バリエーションルート登り尾根から雲取山のルート標高差・コースタイム詳細
- まとめ
雲取山登山と登り尾根(奥多摩バリエーションルート)について
中々休みが取れず登山から遠のいていたのですが、体力、気力共に萎え萎えな状態でして、それに比例して体重も激増してしまいました・・・。
4月17日(日)に、42kmの山道を歩きます「外秩父七峰縦走ハイキング大会」にエントリーしているもので、トレーニングしないと完歩出来ないと思い、今回は奥多摩の雲取山へ登山してきました!
雲取山は、何度も登っているもので「今まで歩いたことのないルートを登りたい」と思い、今回は奥多摩バリエーションルートの1つであります「登り尾根」と「赤指尾根」からの「小留浦古道」を歩いてきました。
登り尾根につきましては、雲取山登山において比較的メジャーなマイナールートになるのですが、え~・・・変な日本ですよね(笑)
変な日本語である登り尾根ですが、当初、「なんちゃってバリエーションルートかな?」と妄想しておりました。
雲取山のメジャールートであります「鴨沢ルート(一般登山道)」と平行に走るルートになりますので、利用者が多く明瞭な踏み跡があるコースなんじゃないかと思っておりました。
一般登山道とほとんど変わらない「マイナールート」も数多くありますので、登り尾根もその1つであると勝手に思っておりました。
実際に歩いてみると見事にこの妄想は外れてしまい、静かで綺麗な森が続く尾根道にニヤニヤが止まりませんでした!
そんな感じで今回は登り尾根からの雲取山登山とルートの詳細について書いていきたいと思います!
先に書きますと、標高1,200mから上は積雪がありますので、冬装備が必要です。
昨日(4月2日)登った内容になりますので、直近で雲取山登山を考えている方の参考になれば幸いです!
そんな感じで今回利用した登り尾根と雲取山登山の様子を撮った動画がこちらになります!
上記写真を押すと5分程の登山動画(YouTube)を観ることが出来ます!
奥多摩バリエーションルートの登り尾根、赤指尾根の登山ルートや雲取山山頂からの景色、雰囲気が伝われば幸いです!
留浦駐車場・丹波山村村営駐車場の詳細とトイレ
こちらが今回の雲取山の登山で利用しました留浦駐車場周辺の地図になります。
留浦駐車場の目の前にバス停がありまして、JR奥多摩駅からアクセス可能です。
こちらが留浦駐車場の目の前にあります留浦バス停になります。
1時間に1本前後バスが運行されております。
ちなみに留浦と書いて「とずら」と読みます。
現在、奥多摩町になるのですが、昔「留浦村」がありまして、合併により地名だけが残っております。
そしてこちらが留浦駐車場に隣接されている公衆トイレになります!
非常に綺麗なトイレで、紙もモリモリありました。
「飲料禁止」とは記載がないので、飲み水としても利用できるのではないか?と思っているのですが、怖いので試したことはありません(笑)
登山する前にトイレに立て籠もるプレイはしたくないですしね♡
留浦駐車場から丹波山村村営駐車場経由で登り尾根登山口まで行きたいと思います!
奥多摩湖の水位がかなり少なく驚てしまいました。
水位が低いので留浦の浮き橋は利用できない状態でした。
留浦駐車場から道の駅たばやま方面に進んでいきますと「丹波山村村営駐車場」への入口(写真中央の上り坂)が見えてきます。
丹波山村村営駐車場までの道中は、かなり道が狭いのですが、雲取山を目指す場合は1時間前後の時短になりますので日帰りなら利用したい駐車場だと思います。
留浦駐車場から30分程急な舗装路を登って行くと丹波山村村営駐車場に到着しました!
ショートカット出来る場所が数ヶ所あるものの、留浦駐車場から歩いてアクセスはおすすめしません。
鴨沢の登山ルートからの方が距離が短く時短になります。
また、丹波山村村営駐車場は非常に人気のある駐車場になりますので、雲取山の登山シーズンは、4時頃到着しないと駐車できないこともあるそうです。
丹波山村村営駐車場には、トイレ、登山ポストがありますので、とても便利な駐車場になります。
勿論、留浦駐車場と同じく料金は無料になります。
登り尾根(奥多摩バリエーションルート)の入口とルートの様子
登り尾根の入口は、丹波山村村営駐車場から雲取山へ進むと左手に見えます「お祭方面」へ下る丁字路付近に尾根の末端があります。
登山道と間違わないように入口周辺はポールで囲われているのですが、階段もあるのですぐに分かると思います。
階段を昇ると左手に民家が見えてきます。
明瞭な踏み跡が左(民家)に延びているのですが、気にせず尾根を直登していきます。
メジャーなマイナールートである登り尾根ですので、マーキングがチラチラありました。
楽勝かな?と思ったのですが、意外と起伏に富むルートで驚きました!
そんな感じで小袖山まで結構な急登を登って行きます。
小袖山の山頂プレートを見つけられずウロウロしていると、熊の糞がモリモリありました。
雲取山もツキノワグマの生息域ですので、十分注意しなければなりませんよね!
勿論、今回利用した登り尾根も熊がいますので要注意です!
雲取山でツキノワグマに襲われ怪我をされた方がいます。
登山者が多い雲取山ですが、ツキノワグマに十分注意する必要があります。
登り尾根を登って行くと、二重山稜になっていきまして、右側(東側)の尾根に乗り替えます。
この辺、尾根が広いので雲取山からの下山で登り尾根を利用する場合は、道迷いに注意が必要です。
それにしても雰囲気の良い登り尾根でございます!!
紅葉や新緑の季節に歩いてみたいですね~
登り尾根は、「堂所」まで続く尾根になるのですが、この岩々地帯が出始めた辺りから尾根が痩せてきて道が悪くなってきます。
滑落するとヤバい箇所もありますので気を引き締めて歩いてください!
無の境地で登って行くと「登り尾根1,214m」のプレートがありました。
このピークが「登り尾根山」になるのでしょうか!?(そんな訳ないか!?)
小袖山までキツイ上り坂だったのですが、それ以降はこんな平坦な道もあったりとかなり快適でした。
踏み跡も明瞭な所があるものの、全くない所もあるので、バリエーションルートを歩いたことのない方は、熟達者に同行してもらった方が良いかもしれません。
こんな感じに木々が尾根を隠しルートが不鮮明な所が結構あったりします。
雪があると更にルートが不明瞭になりますので要注意です!
ま~登り尾根の良い所は、東斜面を下れば雲取山の一般登山道に辿り着けるところですよね!
途中から登り尾根のルート上にこの石碑?が等間隔に出てきます。
それにしても意味深なマークですよね!
女性のマークか?と思ってしまったのですが、堂所までの目印になります。
登り尾根の終盤にあります謎の山小屋です。
地図にも記載のない山小屋?なのですが、営林小屋ですかね!?
トイレと思われる囲いもあったりと、シッカリと人の手が入っている感じでした。
登り尾根から入れるようなルートはないのですが、かなり気になりますよね。
名前が分からないので「登り小屋」にしておきましょうか!?(笑)
登り小屋?から少し進むと登り尾根の終着地点である堂所に到着しました!
いや~静かで美しい森歩きを堪能できました!
違う季節に登り尾根を歩きたくなってしまいました!!!
七ツ石小屋の様子とテント場・水場について
堂所から雲取山を目指して進みたいと思います!
雪がチラチラ出てきて段々歩き難くなってきました。
結構な登りのルートをこなすと、雲取山登山の拠点になります七ツ石小屋に到着しました。
七ツ石小屋は、通年営業になりますので、かなり利用価値の高い山小屋だったりします。
ちなみに七ツ石小屋の宿泊料金は、素泊まり4,000円、テント泊1,000円になります。
コロナ対策として七ツ石小屋内での休憩は現在休止中でした。(宿泊者は除く)
こちらは七ツ石小屋の水場になります。
ビール、ペットボトル飲料も販売しております。
料金の方は、山小屋ながら良心的な価格設定かな~と思っております。
良く冷えてそうですよね~~~
一気に飲んだら頭が痛くなりそうですが、ここまでの登山の疲れが吹っ飛びそうですよね!!
七ツ石小屋からの富士山、大菩薩嶺の景色になります!
真っ白ですね!!
非常に綺麗な奥秩父、富士山の景色を見ることが出来ますので、雲取山へ登る場合は七ツ石小屋へ立ち寄って頂けたらなと思います!
そしてこちらが七ツ石小屋のテント場になります。
かなり狭く10張前後が限界かな~と思われます。
まだ雪が残っているので、テントがかなり汚れてしまうと思います。
テント場のすぐ横に有料トイレ(100円)があります。
七ツ石小屋でも無料で水を汲めるのですが、小屋から3分程登った所に水場があります。
冬季でも利用できる水場ですので、四季問わず当てに出来ます!
七ツ石小屋から雲取山登山とルート・避難小屋・トイレの詳細
それでは七ツ石小屋から雲取山登山に移りたいと思います!
一気に積雪が増えてきて足取りが重いです。
廃墟だった神社が綺麗になってました!
こちらで奥多摩湖バリエーションルートの無事制覇をお祈りし「助けて欲しいの舞」を披露しました。
「舞」と言うよりは運動不足による足腰のガタガタだったんですけどね(笑)
後ろから打ち込まれ足がガクガクになった女性の気持ちが良く分かる時間帯でした(???)
え~・・・青空と積雪のコントラストが綺麗でした!
ただ、足元は雪が多くてフラフラでございます・・・。
も~登りたくないですね・・・。
そんな感じで七ツ石山からの雲取山の景色になります!
石尾根も真っ白ですね~~
綺麗な景色ながら雲取山も雪が多そうで急速に萎えてきました・・・。
七ツ石山からの富士山の景色になります!
富士山は、何度見ても美しいです!!
奥秩父の名峰飛龍山でございます!
石楠花が咲くころ登りたいですね!
中央が間ノ岳、鞍部が農鳥小屋、左に登って農鳥岳ですね!
今年の夏は南アルプス縦走も良いかもですね~!!
奥の真っ白は仙丈ヶ岳ですかね!?
いや~見ていると登りたくなるのが山好きというものですよね!
七ツ石山から見る南アルプスでございます!
いや~~綺麗ですね~~!!
登っている方はいるのでしょうかね!?
七ツ石山からの景色を堪能したところで雲取山を目指したいと思います!
振り返っての七ツ石山になります。
天気が良いと景色が抜群ですので、雲取山と絡めて登って欲しい一座になります。
雲取山を目指して進んでいくと、非常に平坦な所に出ます。
こちらがヘリポートになってまして、緊急用になるそうです。
そしてこちらが旧奥多摩小屋のテント場になります。
現在の奥多摩小屋は、解体されていて何もありません。
トイレもなくなっているので、ここに山小屋があったとは思えない感じですよね。
段々と忘れ去られてしまう運命になりますが、跡地の再利用はまだ決まっていないみたいです。
旧奥多摩小屋からの景色になるのですが、富士山の絶景を観れるだけに残念でございます。
現在、奥多摩小屋周辺はテント泊が禁止になってまして、この辺ですと雲取山荘までいかないと宿泊できません。
分かっていましたが、雲取山までは結構急登が待ち構えております。
ルート上は圧雪されていて滑りやすい所が多かったので、軽アイゼンがあると便利だと思います。
よ~やくお目当ての雲取山の頂上が見えてきました!
積雪も一気に増えてきて、場所によってはくるぶし位から膝下くらいで歩き難いです。
アレを登れば雲取山・・・
山頂が見えてからが遠いですよね・・・。
疲労困憊で吐く息が臭いいのが良く分かりました(笑)
最近プチブームでありますモノクロ写真でございます。
雲取山石尾根ルートになるのですが、見慣れた景色も違って見えますよね。
そんな感じで雲取山山頂からの富士山の景色になります!
いや~無事に雲取山に辿り着けて良かったです!!
日本百名山雲取山山頂からの富士山でございます!
この雪の影響か、登山者が思った以上に少なかったです。
皆さん、私が来ることを察して逃げちゃったんでしょうかね(涙)
雲取山山頂の積雪具合です。
雪だまりはモモくらいの高さになりました。
ミニスカート穿いても絶対領域な感じになってしまうので、シッカリとズボン穿いて雲取山山頂を目指しましょう!(?)
大好きな奥秩父主脈縦走路の景色になります!
今年のGWはテント泊で縦走しようかしら!?
奥に見えるのが奥秩父の盟主であります北奥仙丈岳になります。
雲取山山頂から奥秩父主脈縦走路を歩いて60kmくらいの距離になるかと思います。
木々の合間から浅間山?がチラチラ見えてました!
モザイクが好きなので、これくらい脳内変換で乗り切れますので問題ございません!!(?)
振り返っての雲取山山頂でございます!
天気が下り坂になるのか飛行機雲が全然消えませんでした。
そしてこちらが雲取山山頂にありますトイレの様子になります!
この時期でも使えるのか気になっている方が多いと思いますが、問題なく利用可能でした!
※紙はありませんので持参が必要です。
非常に綺麗に管理されているトイレになりますので、利用する際は汚さないように気を付けたいですよね。
トイレの横にあります雲取山避難小屋です。
非常に寒いので、避難小屋の中で食事、休憩されている方が多かったです。
私も腹が減ったので、いつもの貧乏セット(昼食)で腹黒い虫を説得してみる事にしました。
今日は、照り焼きチキンが入った太巻きだよ♡
「半額」のシールが貼られていてお店の中で小躍りしたのは内緒ですよ♡
景気が悪いのか「半額ハンター」が多く、異様に競争率が高くて困っております。
山で食べると300円ランチも豪華な味わいになりますよね!
かなり寒かったので、カップ蕎麦が五臓六腑に染み渡りました♡
そんな感じで長くなってしまったので、雲取山登山はこの辺にし、次回奥多摩バリエーションルートの1つであります赤指尾根と小留浦尾根(古道)歩きについて書きたいと思います。
今回の登り尾根からの雲取山登山の詳細はこちらになります!
奥多摩バリエーションルート登り尾根から雲取山のルート標高差・コースタイム詳細
こちらが奥多摩バリエーションルートの登り尾根から雲取山登山のルート、標高差の地図になります!
バリエーションルート、雪道ながら約30kmの行程になりました。
登山した日は4月2日になりまして、前日の雨が大雪になりかなり積もったみたいです。
登り尾根から雲取山を目指す場合、一般登山道よりも若干距離、標高差が大きくなりますので、体力に自信がない方は利用しない方が良いかと思います。
標高差の地図の通り、小袖山までが結構な急坂になりますので、体力、筋力を削り取られてしまいます。
そしてこちらが今回の雲取山登山のコースタイムになります!
小留浦無料駐車場 6:15 → 6:39 丹波山村村営駐車場 6:43 → 6:50 小袖緑道あがり → 7:19 小袖山 → 8:30 堂所 → 8:59 七ッ石小屋下分岐 → 9:05 七ツ石小屋 9:12 → 9:14 七ツ石山の水場 9:17 → 9:33 七ツ石山 9:42 → 9:50 ブナ坂 → 10:18奥多摩小屋 → 10:22ヨモギノ頭 → 10:42 小雲取山 → 10:58 雲取山避難小屋 → 11:03 雲取山
出発地点である留浦駐車場から登り尾根経由で雲取山まで、約5時間のコースタイムになりました。
バリエーションルート、積雪(運動不足)があったのが影響してか、いつもより1時間ほど多く時間が掛かってしまいました。
登り尾根は、痩せ尾根&岩場がルート上にありまして、滑落すると大怪我してしまう所がありますので、利用にあたっては単独は避け、十分注意して頂けたらと思います。
まとめ
今回初めて登り尾根を使ったのですが、予想を超える美しい尾根道に、良い意味で期待を裏切られてしまいました。
奥多摩は家から少し遠いこともありまして、まだまだ歩けていないルートが多かったりします。
特に奥多摩バリエーションルートは未踏が多いもので、これからも色々なコースを歩いて楽しめたらなと考えております!
そんな感じで雲取山登山&奥多摩バリエーションルートは次回に続きます!
紅葉の時期に登り尾根を使って雲取山へ登山した時の様子になります!
落葉松の紅葉が素晴らしく癒しの時間になりました!
鴨沢ルートを使って雲取山へ登山した時の様子になります!
赤指山と雨乞山のバリエーションルートも歩いてますので、良かったら参考にしてみてください!