- 雲取山で熊出没!登山者が襲われ男性が怪我について
- 熊の襲撃があった雲取山の場所と奥多摩のクマの生息数について
- ツキノワグマの目撃があった奥多摩山塊の場所について
- 人間を襲った熊は凶暴になります
- まとめ
雲取山で熊出没!登山者が襲われ男性が怪我について
10月13日の午前9:30頃に、東京都最高峰の雲取山(標高2,017m)へ向かう途中の登山道で71歳の男性がクマに襲われ、怪我を負う痛ましい事故が起きてしまいました。
幸い、命に別状はないみたいで良かった限りですが、それでも怖かったでしょうね~・・・。
まずは、怪我された男性に対しお見舞い申し上げます。
それにしても、71歳の方が熊と格闘し撃退するって凄いですよね!!
まさに「武勇伝」になる出来事ですよね!
ツキノワグマの「利き手」は、右と左どちらだかご存知でしょうか!?
正解は「左手」になります。
中華料理の珍味として「熊の掌」がありますが、熊の左手の方が非常に高く売買されております。
蜂蜜を食べる事が関係しているみたいで、肉が柔らかく匂いも良いそうです!
※利き手につきましては諸説あります。
クマに襲われた時に、利き手を知っていると、防御の役に立つかと思いますので、覚えておくと良いかも知れませんよね!
熊の左フックを左手で受け流し、右ストレートを鼻にめがけて放てば、撃退できるかもしれませんよね!
しかしながら、小熊を連れていると母熊は、子供を守るために非常に攻撃的になりますので、今回、ニアピンしてしまったこの男性はとても不運だったと思います。
「小熊を見かけたら絶対に近づくな」
というのが、登山をする方の共通認識になるのですが、それだけ子連れの母熊は恐ろしいという事になります。
子を思う親の気持ちは、どの世界も一緒ですからね。
むしろ、人間の方が子供を虐待したりして、「親子の絆」が希薄になっているよなと感じております。
今回、雲取山の登山道で熊の襲撃を受けた男性は、山小屋で働いている方だったそうです。
山の中で働いている方ですので、クマについての知識を持っていたと思いますし、熊鈴などの対策もしていたと思いますが、それでも遭遇してしまうのが怖い所ですよね。
記憶違いなら申し訳ないのですが、71歳の男性というと、雲取山荘の方かな~と思ってしまいました。
雲取山の山頂周辺には、雲取山荘を始め、奥多摩小屋、七ツ石小屋などの通年営業小屋が3軒あります。
奥多摩湖側の登山コースで雲取山へ向かうと、水場やトイレがありますので、この3軒の山小屋の存在がとても貴重だったりします。
紅葉のシーズンになると、多くの登山者が押し寄せる人気エリア上にありますので、どの山小屋も大賑わいになります。
しかしながら、今回の熊出没のニュースは、登山者を遠ざけてしまいますので、山小屋の経営に少なからず影響してしまいそうですよね。
奥多摩の雲取山は、よく登山に出掛けるので、その時見かけた熊出没情報を絡めながら、「奥多摩のクマ」について掘り下げてみたいと思います!
熊の襲撃があった雲取山の場所と奥多摩のクマの生息数について
まずは、今回、山小屋で働く男性がクマと遭遇してしまい、怪我を負ってしまった雲取山周辺の地図になります。
上述してます通り、雲取山は東京都最高峰の山になりまして、埼玉県との県境に位置しております。
雲取山への登山ルートは、何本かあるのですが、JR奥多摩駅から延びる「石尾根ルート」と、奥多摩湖から延びる「鴨沢ルート」、埼玉県のパワースポットである三峯神社から延びる「三峯ルート」が一般的になります。
今回の熊の襲撃があった詳しい場所については、現在分かっておりませんが、このメジャーな3本の雲取山登山ルートは、「ツキノワグマの生息域」になっております。
雲取山を含む奥多摩山塊のツキノワグマの生息数につきましては、ハッキリとした頭数は分かっていないのですが、ザックリ500頭前後生息しているのではないかと言われております。
奥多摩山塊は、とても広い山域ですので、この500頭の数字が多いのか少ないかは意見が分かれそうですよね。
ツキノワグマの目撃があった奥多摩山塊の場所について
今年は日本各地でツキノワグマの目撃や出没が多いですが、奥多摩山塊も比較的増加傾向にありました。
※奥多摩ビジターセンターより引用
こちらは、2018年の奥多摩山塊のツキノワグマの出没情報になるのですが、直近で、雲取山の山頂周辺での熊の目撃はなかったみたいです。
しかしながら、8月20日の「鴨沢」と9月9日の「赤指尾根」は、雲取山へ至るルート上になりますので、チョコチョコ熊が活動していたことが分かります。
こちらは雲取山へ登山中に撮ったツキノワグマの目撃情報になるのですが、一昨年の今頃「六ツ石登山道」でも出没があったそうです。
こちらは、雲取山への登山コース上(石尾根)にある高丸山でもクマの目撃がありました。
やはり、冬眠に備えるため、熊も必死に食料探しで動き回っている事が分かりますよね。
七ツ石山の近くに高丸山はあるのですが、私自身も熊の姿を見た訳ではないですが、登山中に大きな動物の気配と獣臭を感じたことがあります。
数日後、同じ場所でクマの目撃があったので、私が感じたのはこの熊だったのかな~と思った出来事がありました。
また、2、3年前かと思いますが、人間が多くいる奥多摩小屋周辺でもクマの出没が多発したことがありました。
出没というよりは、数日間ほど周辺に居座っていた感じだったそうです。
登山者が多く行きかう奥多摩小屋周辺でも、熊の目撃が多くあったのには驚かされてしまいました。
本来、熊は非常に憶病な生き物ですので、人の気配を感じると、向こうから逃げてくれる動物になります。
そんな臆病な熊が人前に姿を現すということは、「人間慣れした熊」であると思われますので「危険な個体だな~」と感じておりました。
人間を襲った熊は凶暴になります
71歳の男性にケガを負わせたツキノワグマは、今後も人を襲う可能性があるので、要注意な個体になります。
「一度人間を襲った熊は、また襲ってくる」
と言われております。
熊は非常に賢い動物ですので、怖い存在だったはずの人間が、攻撃すると意外と弱い事に気づいてしまうそうです。
怖くない相手なら・・と、以後、安易に攻撃してくるようになるそうなので要注意です。
どの自治体でもそうですが、人間を襲った熊は、間違いなく殺処分となります。
今回の雲取山の登山道で人を襲った熊についても、捜索され殺処分になると思われます。
小熊を守るために襲ってきたはずですので、色々と考えてしまう部分もあるのですが、人的被害を増やさないためにも、早々に見つけ出して処分しなければなりませんよね。
まとめ
人間と熊が上手く共存できれば最高なのですが、なかなか難しいの現状ですよね。
お互いの為にも、ニアピンしないように、熊鈴などの音が出るクマ対策を積極的に行う必要がありますよね。
ツキノワグマの活動が活発な、夕方から早朝にかけて山の中に入る場合は、特に注意してください!
今回は、早朝ではない9:30という時間帯に熊と遭遇し格闘した訳ですので、それ以外の時間帯も油断してはいけませんよね!
私も地元の丹沢山塊でツキノワグマとニアピンして、大変怖い思いをしたことがあります。
他の登山者の方達にも、同じような怖い思いをして欲しくないな~と思っております。
野生動物のテリトリーの中にいる事を肝に銘じて、登山やアウトドアを楽しみたいものですよね!
2018年10月29日加筆
今回の熊が出没し男性が怪我した場所が分かりましたので、追記したいと思います。
赤丸付近が、今回の雲取山の熊出没事故現場になるのですが、少し見難いので地図を添付したいと思います!
霧藻ケ峰という、雲取山と三峯神社の間にあるピークになるのですが、どちらかと言うと、位置的には三峯神社の方が近い場所になります。
休憩所もあって、なかなか雰囲気の良い所になるのですが、今回のクマ出没現場になりますので、登山される方は十分注意して下さい!
てっきり、奥多摩湖側(南側)の登山道で熊と格闘したのだと思っていたのですが、北側のルートでした。
雲取山と三峯神社の間は、紅葉が素晴らしいのでお勧めルートになるのですが、熊対策を忘れずに楽しんでください!
丹沢・奥多摩・奥武蔵の熊出没情報について書いた記事になります。
良かったらご参考にしてみて下さい!
丹沢の山の中でツキノワグマとニアピンした時の記事になります。
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熊鈴の効果について検証した記事になります。
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