- 登山用防水バッグ(防水スタッフバッグ・ドライバッグ)が雨の山登りに必要な理由
- 防水バッグ・防水スタッフバッグ・ドライバッグとは!?
- シートゥサミット(SEA TO SUMMIT) eVac ドライサック登山用防水バッグについて
- シートゥサミット防水バッグ(スタッフバッグ)の使い方について
- イスカ防水バッグウェザーテック インナーバッグについて
- 防水スタッフバッグの大きさとザックの容量について
- 防水バッグに入れるべき登山用品について
- 防水バッグの代替用に使える便利登山アイテムについて
- まとめ
登山用防水バッグ(防水スタッフバッグ・ドライバッグ)が雨の山登りに必要な理由
ゲリラ豪雨・集中豪雨が年々増え、台風もモリモリ発生し大雨が身近なものになってきましたよね。
下界で雨が降れば、山はさらにモリモリの雨が降るのが常ですが、天気の急変が多く「雨対策」が登山では必須ですよね。
先日、南アルプス南部をテント泊で縦走したのですが、毎日雨に降られてしまい、散々な時間になりました。
雨で濡れた体を温めてくる山ガールを現地で調達しようと張り切ったものの、寄ってくるのは虫ぐらいなもので、願っていた展開に持ち込めず意気消チンな感じです(?)
登山中に雨が降れば、レインウエアを着て濡れないように対策し、荷物が入っているザックにも「ザックカバー」を装着するのが一般的ですよね。
しかしながら、あまりにも雨が強いと、ザックカバーだけでは荷物を守りきることが中々難しいことがあったりします。
特に背中とザックの隙間から雨が進入し、そこから荷物が濡れてしまい困った経験が何度もあります。
ザックカバーの構造上、外側の防水性は良いのですが、背中(背負う部分)が覆われている訳ではないので、私みたいに荷物を濡らして困っている登山者が多いのではないでしょうか!?


こちらの写真が、日帰り用のザックに、ザックカバー(雨具)を装着した時のものになります。
防水性のある生地が、背負う部分に覆われておりませんので、どうしてもレインウエアーを着た背中から滴る雨により、ザックを濡らしてしまうのは、ある意味当然なのかもしれませんよね。
ザックを背負う部分にも、上手い具合にカバーが出来るものがあれば、私は迷わず買ってしまうと思うのですが、構造上、難しいのかもしれませんよね。
そんな情け容赦ない雨からの攻撃に大事な荷物を守るため、普段から防水バッグ(防水スタッフバッグ・ドライバッグ)を使っているのですが、雨で濡れる心配がなくなり、非常に心強いアイテムになりますので、今日はそちらを掘り下げてみたいと思います!
防水バッグ・防水スタッフバッグ・ドライバッグとは!?
登山用品店で「防水バック」・「防水スタッフバッグ」・「ドライバッグ」という名前で売られておりますが、呼び方が違うものの意味は一緒になります。
日帰り登山がメインの方にとっては、あまり聞きなれない防水バッグかもしれませんが、読んで字の如し「防水のバック」になります(笑)
この一行で全て終ってしまうのですが、ザックカバーで対処できない大雨や、沢登り中に荷物を濡らさないために、ザックの中に防水バックを入れて、その中に「濡らしたくない荷物」を入れる使い方になります。
極端な使い方ではないのですが、ザックカバーをそもそも装着しないで、防水バックのみを使って大事な荷物を雨や雪等の濡れから守るやりかたもあったりします。
ザックカバーを使うよりは、防水バッグ(防水スタッフバッグ)の方が、より確実に雨から荷物を守れますしね。
ザックがモリモリ濡れてしまいますが、ザックカバーも地味に重たいので「使わない」という選択も、荷物の軽量化としてはアリかもしれないな~と、思っております。
風雨が強いのに、ザックカバーを着けていない登山者を時々山の中で見かけますが、大抵「ザックの中で防水バッグ」を使っているか、単に「ザックカバーを忘れちゃった」かの2パターンになるかと思います!
ザックカバーを忘れてしまう事って地味にありますけど、雨が降ると最悪ですよね~・・・。
分かっちゃいるけど忘れてしまう筆頭の登山アイテムでございます。
シートゥサミット(SEA TO SUMMIT) eVac ドライサック登山用防水バッグについて
こちらが現在愛用している登山用防水バッグであるシートゥサミット(SEA TO SUMMIT)になります。
シートゥサミットの防水バッグの気になる重さが148gになるのですが、少し重たいものの、これなら気にならない重量ですよね!
シートゥサミット(SEA TO SUMMIT)の防水バッグも、使っている方の評判がなかなか良いのですが、使ってみて、その良さの理由が分かりました!
ブルーとオレンジで色合いも良く、アオヒゲブルーな私には調度良いかな~と、勝手に思っております(笑)
シートゥサミット eVac ドライサック 65Lのサイズになりますが、横が38cm・ 幅が25cm・ 高さが85cmになりまして、高透湿防水素材を使った生地なので、空気が透過しますのでバルブが不要なモデルになっております。
こちらがシートゥサミットの防水バッグのサイズ表になりますので、ご参考にしてみて下さい!
収納された状態のシートゥサミットと、お得意のアレとの大きさの比較になります!
何だか分からないかと思いますが、結構長細い商品に見えますが、単に入れ物が長細いだけですので、折ってしまえばコンパクになります。
シートゥサミット防水バッグ(スタッフバッグ)の使い方について
こちらがシートゥサミット防水スタッフバッグの入口?投入口?侵入口?になります。
雨などで濡らしたくない荷物を防水バックに入れた後に、口を3回折り畳みまして、こんな感じに留めれば水が侵入してくる事はありません。
柔らかい素材で防水バッグは作られておりますので、防水したい荷物が少なくても好きな位置まで折り畳んでコンパクトに収納することが出来ます!
ですので、防水バッグも「大は小を兼ねる」典型的な登山アイテムだと思います!
シートゥサミットの大きさとザックとの相性が分からないと思いますので、普段テント泊で利用している大型ザックのグレゴリーバルトロ75に装着してみたいと思います!
防水バッグに入れる物がなかったので、とりあえずシュラフ(3シーズン用寝袋)を入れてみました!
写真の通り、65Lの容量がある防水バッグですので、まだまだモリモリと収納することが出来る感じです!
75Lのザックの中にシートゥサミットを入れた写真がこちらになります。
ほぼピッタリとザックの中に入りますので、出し入れしやすいと思います!
シッカリと防水スタッフバッグの口を折って閉めれば、防水対策は完璧でございます!
普段、ザックカバーもしてますので、外と中から大事な荷物を濡らさないよう二重で対策しております!
登山用防水バッグで対策をするようになってから、どんな豪雨がきても、荷物が濡れたことはありません。
グレゴリーバルトロ75は、ザックの容量が75Lあるのですが、2気室になっているので、防水バックは65Lで十分な大きさになります。
60Lでも問題はありませんが、大は小を兼ねますので、今回65Lの物を選びました。
そして、シートゥサミットの防水スタッフバッグを購入する前に使っていた防水袋が、こちらになります!
イスカ防水バッグウェザーテック インナーバッグについて
こちらがイスカから発売されている防水スタッフバッグになりまして、気になる重さが 190gになります。
シートゥサミットの防水バッグを使う前は、こちらのイスカウェザーテックインナーバッグを使っておりました!
結構長いこと使っていたのですが、防水性も抜群ですし、耐久性も問題ないレベルでお気に入りでした。
しかし、シートゥサミットとイスカの防水バッグを色々と比較して、今回シートゥサミットの方を選んだのですが、一番の要因は「重さ」、「容量」になります。
シートゥサミット防水バッグの重さが148g、イスカの方が190gと、約40gの差がありますので、少しでも荷物を軽くしたいテント泊装備ですと、大きいですよね。
また、シートゥサミットの防水バッグの容量が65Lに対し、イスカは60Lと少なく、どうせ買うなら少し大きい方が良いと感じた次第です。
防水バッグの容量と登山ザックとの関連性については、後述したいと思いますが、イスカの登山用防水バッグも性能が良いので、個人的にはお勧めの1品でございます!
防水スタッフバッグの大きさとザックの容量について
私見になってしまうのですが、ザックの大きさと防水スタッフバッグの大きさの関連性について触れてみたいと思います。
防水バッグは、ザックの中に入れる物ですので、目安とするとザックの容量の半分からチョット多いくらいが良いかと思います。!
日帰り登山の場合
日帰り登山の場合、使うザックの容量が、20L~40Lになるかと思いますが、これに対応する防水バッグのベストな容量は、15L~30L前後になります。
小さい容量の防水バッグを2つ持つのも便利かも知れません!
山小屋泊の場合
山小屋で1泊の場合、ザックの容量が増えて、35L~55L位になるかと思いますが、この場合は20L~40Lくらいがベストかな~と思います。
小屋泊ですと、どうしても荷物が増えてしまいますので、防水バッグの重量が増えてしまいますが、20Lの容量の物を2つとか、15Lと30Lを1つずつ用意するやり方が便利かと思います!
荷物を1つに纏めると、どうしても取り出し難くいですし、探がすのも手間になりますよね。
山小屋泊ですと、大部屋で自分のスペースが狭く、夜中や早朝に荷物をガサガサすると迷惑になってしまいます。
荷物を2つに分けておけば、探す手間が低減しますし、防水スタッフバッグは、コンビニ袋と違ってガサガサと音が出難い素材になりますので、小屋内の騒音対策にもなるかと思います。
テント泊の場合
テント泊縦走の場合、ザックの大きさが60L~になるかと思いますが、防水バッグの容量は50L~が良いかなと思います!
小屋泊と違い、いかに荷物を少なく軽くするかがテント泊では大事ですので、大きな防水バッグ1つで乗り切るのがベストかと思います。
防水スタッフバッグが2つあると便利だとは思うものの、私は荷物の軽量化を優先しているので大容量な物を1つだけ使うようにしております。
現在、65Lの防水バッグを使ってますが、問題なくテント泊で使えているので満足しております。
防水バッグに入れるべき登山用品について
シュラフ(寝袋)の防水対策は必須です!
テント泊縦走において、絶対に濡らしてはいけないのが「シュラフ(寝袋)」になります。
特にダウン素材の寝袋は、一度濡らしてしまうと保温性が一気に下がってしまいます。
濡れたジュラフで寝た事が数回あるのですが、とても寒くて寝られたものではありませんでした。
暑い夏の山とは言え、標高2,500m前後のテント場ですと、最低気温が10度前後まで冷え込みます。
標高が100m上がると0.6度気温が下がりますので、下界の最低気温が25度あったとしても、2,500m付近は10度前後になってしまいます。
外気温で濡れたシュラフが更に冷やされますので、そんな冷たく濡れた物を被って寝ても、自分の体温を奪われてしまうだけですよね・・・。
悪い事は言いませんので、絶対にシュラフ(寝袋)は雨などで濡らしてはいけません!
スマホ・携帯電話・お金
山で遭難した時の大事な通信手段としてスマホ・携帯電話がありますが、防水性のない(弱い)商品がまだまだ多いですよね。
雨に濡れて壊してしまったら一大事ですので、防水バッグの中に入れて保管したいアイテムだと思います。
※ジップロック等もアリ!
また、財布につきましても、雨で濡れてしまうと紙幣がフニャフニャになり、お札同士がくっ付いてしまい、最悪切れてしまうので、防水が必要だと思っております。
一度濡れてしまったお札は、なかなか自動販売機で吸い取ってもらえずイライラしてしまいますしね。
お札を濡らして良いのは、鎌倉の「銭洗弁天」だけだと思います!(笑)
着替え・食料・ライター・マッチ
着替えについては、多く語らなくても大丈夫だと思いますが、昔、大雨に降られた時に、パンの食べかけに雨が入ってしまい、病院食のような状態になったことがあります。
あの時の絶望感といったら、も~言葉になりませぬ・・・。
最近の食材は、密閉された物が多いので、雨に濡れても大丈夫だとは思いますが、長い期間テント泊縦走する場合は、食料にも気を遣わないといけませんしね。
ライター・マッチも、雨に濡れると着火しませんので、扱いには十分注意したいアイテムですよね!
私はコッヘルの中にライターを入れて持ち運ぶのですが、密閉度が高いので、防水バッグの中に入れてなくても大丈夫な感じです。
防水バッグの代替用に使える便利登山アイテムについて
防水バッグは、性能が求められる影響か、お値段が結構高いですが、実はモンベルから発売されているO.D.ガベッジバッグという「登山用ゴミ袋」がいい仕事をしてくれます。
容量が4Lと小さいのですが、ゴミを入れる袋になりますので、防水性、密封性が素晴らしく、また、登山ザックの外に括り付ける事を想定して作られてますので、耐久性が非常に強いです。
お値段につきましても、性能のわりには高くないので、とりあえず防水袋を欲しいな~と思っている方にお勧めしたいアイテムになります!
防水性のないスタッフザッグを買うくらいなら、こちらの登山用ゴミ袋の方が、色々と応用が利いて便利かと思います!
こちらの記事でモンベル について詳しく書いてますので、良かったらご参考にしてみてください!
まとめ
テント泊登山の場合、どうしても山の中にいる時間が長くなりますので、どうしても雨に降られてしまう日が出てきてしまいますよね。
数日間、雨に降られてしまうと、荷物を干して乾わかす事も出来ませんので、いかに濡らさないかが重要になりますよね!
防水バッグですので、下山した後の温泉やお風呂の時に出る汚れたい衣服などもを入れる服としても使えますので、ザックに臭いが移らなくて良いかと思います!
防水バッグ(防水スタッフバッグ)は、1つ持っていると雨の登山に威力を発揮してくれますので、テント泊、小屋泊愛好家だけではなく、日帰り登山者にもお勧めしたアイテムでございます!
各社、色々な商品がありますが、自分の山行スタイルにあった防水袋を駆使して、安全・安心に山の時間を楽しみたいものですよね!