登山中の落石と山岳事故の原因の統計について
寒暖差が激しい毎日で嫌になってしまいますよね~
暖かくなるにつれて、アウトドアの機会も増えてきますが、今日は「登山中の落石」について自分の経験を書いてみたいと思います。
毎年、残念ながら必ず起こってしまう「山岳遭難事故」ですが、まずは最新の「遭難統計」について触れたいと思います!
山岳事故について纏めた資料を、警察庁が毎年発表してますので、まずはそちらから見ていきたいと思います。
落石等による山岳事故を年度別に纏めた資料がこちらになります!
こちらの山岳事故の資料は、平成27年の統計になるのですが、遭難の発生件数が、2,508件、遭難者は3,043人で、両方とも前年比増になっております!
グラフが凄い事になっておりますが、我が国の景気もこれくらい右肩上がりな成長だと嬉しいんですけどね~~・・・。
遭難者3,043人のうち、遭難死(行方不明者含む)が335人、負傷者が1,151人と、こちらも残念ながら増加に歯止めが掛かっておりません。
遭難死が335人って凄いですよね・・・。
1日平均0.9人の計算になりますので、恐ろしい限りですね~~
ちなみに、日本で起きる殺人事件の件数は、1日平均2~3件でございます。
殺人事件と比較するのもアレですが、それでも遭難死が1日0.9人と言うのは、突出して高い事が分かります。
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落石・道迷い等の山岳遭難の傾向について
話を戻し、こちらは、どのような原因と傾向で山岳事故で遭難したかを纏めた資料になります。
なんだか、会社の「プレゼン」みたいな感じになってますよねf^_^;
数字ばかりの資料で申し訳ないですが、こちらの表から傾向が分かるかと思いますが、山岳遭難事故の主な原因は「道迷い」であり、次に「滑落」、「転落」・・・と続く感じでございます。
この3つの要因だけで、山岳事故の70%を占めていることに驚きを隠せませんよね~。
逆を言うならば、この3つさえ対策が出来れば、かなりの遭難を防げるとも言えますよね!
分かっちゃいるけど・・・てな感じですが、筆頭の「道迷い」に関しては、私は未だにやらかしてしまいます・・・。
へそ曲がりな性格が災いし、奇天烈な方向に進んでしまう性癖が原因なんですが、何度も何度も懲りずに痛い目に遭っております。
「道迷い」ばかりは、中々記事に出来ないネタだよな~っと思っているんですが、ま~ある程度は道迷いを経験しないと、山道に慣れないと言うか、山の怖さが分からない部分もありますからね~
「ルートファインティング(進むべき道を見つける)」てな言葉もありますが、これこそ「道迷い」の経験が、技術の向上に繋がると私は思っております。
なんでもそうですが、簡単な所で色々な経験をし、少しずつステップアップする事が技術の向上になり、強いては自分の身の安全に繋がるんでしょうね。
そして「体力」が無い事には何も始まりませんので、一番の「遭難対策」は「体力の向上」だと思ってます。
「遭難原因ランキングベスト5」の第5位にランキングされている「疲労」が正にそれですよね。
体力があれば、大抵の事は解決できますからね~!
疲れてくると、脚も上がらなくなってきますし、集中力も散漫になってしまい、私みたいに訳の分からない行動をとってしまいますからね~
訳が分からなくなった時に、「日焼け止め」を整髪料のように髪の毛に塗りだしたことがあったんですが、あの時は「その時歴史が動いた!!」ってな衝撃を受けたことがあります(笑)
「ついに、ここまで追い込まれましたか~・・・。にゃろめ~・・・。」
ってな感じだったのですが、遭難の大敵はやっぱり「疲労」なんでしょうね。
それにしても、こちらの資料を眺めていて思ったのが、「落雷」による遭難が想像していたよりも少ない事ですよね~
H27年は1件のみで、過去を見ても年に5件以下ですので、落雷はそれほどの脅威ではなさそうですよね。
しかしながら、破壊力だけは「一番」でしょうから、その点は侮れませんよね~・・。
こんな感じに「ミディアムレアー」にグリルされたくないですしね(´∀`*)
※こんな落雷体験の記事も書いてますので、良かったらご参考にしてみてください!
登山中の落石事故と危険な時期について
そんな感じで、今日のテーマである「落石」ですが、統計を見ていると去年は25件ほど発生し、遭難原因の全体構成比率で0.8%になっております。
比率はさほど高くはないですが、それでも大きな落石を喰らってしまうと、大怪我は免れませんので、一気に進退窮まってしまいますよね。
雪解けの時期は、岩が脆くなりますので、1年の中でも特に危険な落石の季節ですからね!
コンクリートも、凍結と融解の繰り返しによって徐々に劣化が進んでいきますが、自然の岩場や崖もそれと同じように脆く崩れやすくなります。
霜柱が良い例で、土を盛り上げるほどの力がありますが、日中に融けると、支えをなくした土壌は脆く崩れ、水分が多いので泥んこになるのと一緒でございます。
私の地元である「丹沢山塊」でも、数年前に一般登山道で落石の直撃を受けてしまい、登山者が1名お亡くなりになった事故がありました。
※丹沢三峰のルート上です。
落石の直撃を受け、その衝撃で滑落してしまったみたいですが、山の中をウロウロしている以上、どんな所でも危険と隣り合わせである事を忘れてはいけませんよね!
私自身は、山仲間が落としたい拳くらいの大きさの岩が足首に当たり軽い怪我をしたことが1度だけあるだけで、それ以上のダメージを受けたことはございません。
しかしながら、目の前で大きな落石に出くわしたことが1度だけあり、もし、その落石に当たっていたならば、この世から「さようなら~~」になったかも知れない体験がございます。
今回は、その時の落石体験談を書いていきたいと思います!
そ~思ったものの、書いていたら長くなってしまったので、次回「後編」で、その時の落石の顛末を記したいと思います!
九死に一生を得た!と言うか、ただ運が良かっただけと言うのか・・・そんな感じの出来事でした。