- 仙丈ヶ岳登山と仙塩尾根縦走!両俣小屋でテント泊について
- 仙丈ヶ岳・仙塩尾根縦走の日程・天候・メンバー・アクセスとクマ出没
- 仙丈ヶ岳登山と仙塩尾根縦走の登山ルート・標高差・コースタイム詳細
- 仙水小屋から仙丈ヶ岳登山と小仙丈ヶ岳、登山ルート詳細
- 仙塩尾根縦走と大仙丈ヶ岳への登山について
- 両俣小屋の詳細(テント泊料金・水場・トイレ)について
- まとめ
仙丈ヶ岳登山と仙塩尾根縦走!両俣小屋でテント泊について
前回に引き続きまして今回も南アルプスの鳳凰三山・甲斐駒ヶ岳・仙丈ヶ岳・北岳・間ノ岳・農鳥岳へ4泊5日のテント泊で縦走登山した時の事を書いていきたいと思います!
今回のパート3は、仙水小屋~長衛小屋~小仙丈ヶ岳~仙丈ヶ岳~大仙丈ヶ岳~仙塩尾根で伊那荒倉岳~幕営適地の高望池~独標~横川岳~~野呂川越~両俣小屋を登山した記録になります!
前から歩てみたかった「仙塩尾根」をついに縦走でき、この嬉しさは言葉になりませんでした!
仙塩尾根は、テント泊縦走愛好者にとって、歩いてみたいルートの1つとして考えている方も多いではないでしょうか!?
ただ、仙丈ヶ岳から両俣小屋までが本当に遠かった・・・。
そして、仙塩尾根はクマの出没多発地帯ですので、かなりビビりながらの縦走になりました・・・。
そんな感じで、こんな仙丈ヶ岳への登山の一日になりました!
仙丈ヶ岳、仙塩尾根への登山の前に、前回までの南アルプステント泊の登山の記事がこちらになります!
パート1の山行記録(夜叉神峠~鳳凰三山~高嶺~白鳳峠~早川尾根小屋)
夜叉神峠から入山し~鳳凰三山~高嶺~白鳳峠~早川尾根小屋で幕営の記録になります。
パート2の山行記録(早川尾根小屋~アサヨ峰~栗沢山~甲斐駒ヶ岳~仙水小屋)
早川尾根小屋から出発し、アサヨ峰~栗沢山~甲斐駒ヶ岳~仙水小屋で幕営した登山の記録になります。
仙丈ヶ岳・仙塩尾根縦走の日程・天候・メンバー・アクセスとクマ出没
登った日:8月10日(土) ~ 8月14日(水)
天候 :8月12日(月) AM快晴 PM晴/曇
メンバー:単独
交通手段:南アルプスへのアクセスについては、パート1に記載しております。
仙丈ヶ岳の山頂から仙塩尾根を使っているのですが、両俣小屋まで距離が長いのと併せて熊が良く出没するエリアになりますので、出来るだけ単独での登山は控える事をおすすめいたします!
安全だと思われている両俣小屋も、周辺は結構熊の出没が多いので、油断せずでお願いいたします。
また、日程的に夏の仙丈ヶ岳周辺は、午後になると雲が湧き、天気が急に悪くなることが多いので、その点も注意して下さい!
仙丈ヶ岳登山と仙塩尾根縦走の登山ルート・標高差・コースタイム詳細
こちらは、今回歩いた南アルプス4泊5日テント泊の縦走区間になります!
約70kmの道のりを4泊で縦走しました。
今回の登山は、仙水小屋からスタートし、小仙丈ヶ岳~仙丈ヶ岳へ登山をし、そのまま仙塩尾根縦走を縦走して高望池、両俣小屋に幕営した感じになります。
標高差の地図の30km~40km付近を登山しております。
地図の通り、仙丈ヶ岳登山と仙塩尾根縦走は、かなりのアップダウンがありまして泡吹きの連続となりました。
特に仙丈ヶ岳からの長い下り坂で膝が笑い、仙塩尾根で「ヤバいおじさん」に変身しちゃいました(笑)
そしてこちらが今回登山した仙丈ヶ岳と仙塩尾根を使っての両俣小屋までのコースタイムになります!
仙水小屋 4:43 → 5:03 長衛小屋 → 6:48 大滝頭(5合目) 6:51 → 7:46 小仙丈ヶ岳 7:51 → 8:41 仙丈ヶ岳 8:51 → 9:24 大仙丈ヶ岳 9:34 → 10:14 仙塩尾根(昼食) 10:29 → 11:37 伊那荒倉岳 11:43 → 11:52 高望池 → 12:23 独標 12:26 → 12:58 横川岳 → 13:25 野呂川越 13:29 → 14:28 両俣小屋(幕営)
仙水小屋から仙丈ヶ岳山頂まで約4時間のコースタイムになりました。
仙丈ヶ岳からテント泊した両俣小屋までは、約6時間のコースタイムになりますので、合計で10時間の長丁場となりました。
仙塩尾根は、エスケープルートも乏しく水場も限られておりますので、コースタイムに余裕をもって登山の計画を立てて下さいね!
仙水小屋から仙丈ヶ岳登山と小仙丈ヶ岳、登山ルート詳細
こちらがテント泊でお世話になった仙水小屋です。
水場も近く、中々雰囲気の良いテント場でした!
夜中に雷が凄く、雨が降るのかな~っと思ったのですが、なんとかセーフでした!
ちなみに、私のデベソもセーフでした(?)
仙水小屋は、水も美味しく雰囲気も良いので、また再訪したい小屋の1つでございます。
今年、行けるかな~・・・。
仙水小屋から川沿いを下っていくと、長衛小屋に辿り着きました!
長衛小屋の標高は、1,980mになりまして、こちらも大人気みたいで、凄い宿泊者の数でした・・・
こりゃ~テント泊だけでなく、小屋泊も修羅場になりそうですね・・・。
こちらが長衛小屋の水場になります。
仙塩尾根は、稜線上に水場が殆どなく、長丁場になりますのでこちらで5.5L補給してスタートしました!!
滅茶苦茶荷物が重くなり、一気にペースダウンでございます・・・。
ま~水不足で仙塩尾根で干上がっているオジサンが居ても、誰も助けてくれませんからね~
長衛小屋のテント場の様子です・・・
なんじゃこりゃ~!!な程のテントの数に大変驚いてしまいました・・・。
一応、長衛小屋は、テント100張は張れるそうで(納得できる広さです)1張1,000円になります。
※2025年現在
仙水小屋のテント場がイッパイの時は、こちらまで来れば、張れない事はないと思います。
気を取り直して仙丈ヶ岳を目指して登りたいと思います!
美しい樹林帯を進んでいくと、こちらの大滝ノ頭(五合目)になります。
仙丈藪沢小屋や馬ノ背ヒュッテへ行く場合は、右手に進み、小仙丈ヶ岳へは真っすぐ進みます。
仙丈藪沢小屋方面は、北斜面のトラバースになるので、結構遅くまで残雪・凍結が残るそうです。
積雪・凍結が有る時期は、歩くのに注意が必要な登山ルートです。
この顔にピン♬ときたら110番!と、後ろに見えるのが小仙丈ヶ岳になります!
森林限界を過ぎると、仙丈ヶ岳の登山ルートは、ハイマツ帯になる感じです。
展望がよくて最高なのですが、直射日光が凄く、美白命の私にとっては試練の時間帯でした。
南アルプスの女王仙丈ヶ岳なので、女王様のチェックが厳しそうですからね~~(?)
振り返ると、昨日登った甲斐駒ヶ岳と、左手に鋸岳の稜線が怪しい輝きを放っておりました!
甲斐駒ヶ岳と鋸岳のコラボは、やっぱり美しいですよね!!
両方とも、また登りたいもんです!!
アッチは何でしょうかね・・・
横岳峠からの釜無山への稜線ですかね!?
よっ!仙丈ヶ岳!!と叫ぼうかと思ったら偽ピークの?小仙丈ヶ岳でした。
ここに来るまで小仙丈ヶ岳が有るとは知りませんでした・・・。
南アルプスの女王仙丈ヶ岳は、色々な子分を従えているんですね~!
私も仙丈ヶ岳の子分になりたいもんですね~~(?)
小仙丈ヶ岳からの甲斐駒ヶ岳と鋸岳の景色でございます!
南アルプスを縦走しているんだな~っと現実に戻れた瞬間でした。
なんやかんやでテントを担いでだいぶ歩いてきましたね~・・・
仙丈ヶ岳の山頂で、今回の南アルプステント泊縦走の半分位が消化できた感じでしょうかね~
小仙丈沢カールでございます!
ちっちゃなカールおじさんが、モリモリ遊んでいそうな絶景でした!!
氷河の力って本当に凄いですよね~♡
こっちは仙丈ヶ岳カールになるんでしょうかね!?
真ん中のピークが仙丈ヶ岳の山頂になります!
小仙丈ヶ岳から仙丈ヶ岳まで、近いようで地味に遠い登山ルートになります・・・。
偽ピークも多く、そのたびに私の乙女心にヒビが入った感じです(?)
正面右手のピークが大仙丈ヶ岳になります!
中仙丈ヶ岳はないのか!?って思ってしまいますが、そこは大人のお付き合いで気にしないようにしましょう(笑)
それにしても、仙塩尾根の長さとアップダウンの多さに一気に萎えてしまいました・・・。
両俣小屋まで無事に辿り着けるのか・・・と、心配になってしまいました。
よ~やく南アルプステント泊縦走の中間地点である、仙丈ヶ岳の山頂でございます!!
360度の絶景なんですが、あまりの登山者の多さにゲッソリしてしまいました・・・。
仙丈ヶ岳の標高は、3,032.6mですので、今回の南アルプス縦走で初の3,000m峰でございます♡
やっぱり、3,000m越してくると空気が澄んでいて息苦しいですね~!
仙丈ヶ岳の山頂からの景色になるのですが、左手前に見えている建物が仙丈小屋になります。
とても綺麗で評判の良い小屋なので、何時か泊まってみたいですね~~!!
そして、小仙丈ヶ岳へ至る稜線がとても綺麗ですよね!
奥に見える甲斐駒ヶ岳と鋸岳も絵になりますよね!
仙丈ヶ岳の山頂から日の出を見られたらとても綺麗でしょうね~!
真ん中の鋸岳の奥に見えているのが八ヶ岳でございます!
仙丈ヶ岳から続く「地蔵尾根」・「丹溪新道」も歩いたことがないので、いつかウロウロしてみたいもんです!
中央アルプスも迫力あるお姿を見せてくれました!
仙丈ヶ岳の山頂は、本当に展望が素晴らしいです!!
大人気なのも頷けますね~♡
仙塩尾根縦走と大仙丈ヶ岳への登山について
さ~!大仙丈ヶ岳へ行きたいと思います!
さっきまでの賑わいが嘘のような静かな稜線歩きでした。
仙塩尾根の始まりですね~!!
この尾根を前から歩きたかったんです!!
どんな白目の世界が待っているんでしょうね~♡
大仙丈ヶ岳の山頂周辺は、お花が多く驚きました。
白目な登山ルートと言うよりはお花がモリモリでございました!!
標高3,000m付近でも綺麗なお花が咲くんですね~!!
下界では咲いている姿を見れないんでしょうね~・・・。
山ガールには興味があるものの、お花の方は・・・。
イチャイチャしながら受粉してました♡
名前が分からないけど、イチャイチャしたい瞬間でした♡
仙丈ヶ岳から大仙丈ヶ岳の稜線は、本当にお花が豊富で驚きました!
そして、大仙丈ヶ岳って綺麗な山容してますよね~~!!
小仙丈ヶ岳、大仙丈ヶ岳共に、ここに来るまで知らないお山だったので良い出会いでした!
受粉パラダイスな感じに咲き乱れておりました!
意外にも、大仙丈ヶ岳の途中に切れ落ちて中々痺れる区間がありました!
滑落するとシャレになりませんので、こちらの通過は慎重にしてください!
結構、高度感があります。
そんな感じで大仙丈ヶ岳の山頂でございます!
イケメンのお兄さんに写真撮ってもらっちゃいました!
仙塩尾根を歩くのかな?と思ったら、仙丈ヶ岳へ戻る(ピストン)でした。
折角なので、仙丈ヶ岳のついでに、こちらの大仙丈ヶ岳もお越しください!
大展望ですので、お勧めな山頂ですよ!!
さ~~登山者が全くいない仙塩尾根歩きの再開でございます!!
正面奥に見えているお山が間ノ岳かと思われます。
仙塩尾根は、南アルプスの山々を一望しながら至福の稜線歩きがモリモリ続く感じです!
仙塩尾根は、アチコチお花畑が点在していて、花の名前が分からない誰かさんにとっては鬼門な感じでした(?)
仙塩尾根の登山ルートから振り返っての大仙丈ヶ岳の景色でございます!
凄い迫力ですね~!!!
逆から来たくない急登ですね~・・・。
凄いカールな景色でございます!
こちらが大仙丈沢カールでございます!!
カールオジサンがモリモリ発生しているんでしょうね~(?)
仙塩尾根からだと近くに見えるので迫力が違います!
なんだか見たくないアップダウンの連続が・・・
分かっていましたが、仙塩尾根はかなり凶悪な尾根でございます・・・
ゴリゴリと体力・気力・脚力を削り取っていきます・・・。
アップダウンを必死に耐えながら進むと、伊那荒倉岳に到着しました。
樹林帯歩きが続くんですが、なんだかクマが出そうな雰囲気がモリモリで、クマ除けとして大熱唱している美声にも力が入ってしまいます!
ここはなんざんす???って感じですが、こちらが仙塩尾根では数少ないビバーク適地になる高望池でございます!
テント6張りはいけるんじゃないかな~と思います。
高望池の水場は、正面(長野県側)に50mほど下りた所にあるそうで、降下点にマーキングが何個かありました。
夏場は枯れることが多いので、高望池の水場を当てにするのは危険です。
高望池を後にし、さらに仙塩尾根のアップダウンをこなしていくと独標に辿り着けました!
露岩歩きから、急に開けた場所になるので、直ぐに独標かな?と分かると思います。
独標からの南アルプスの景色でございます!
正面奥のお山が北岳ですね~!!
だいぶ北岳の見える角度が変わってきましたね~!!
独標を後にし、さらに仙塩尾根の登山ルートを進んでいくと、コースを間違えると大変な横川岳になります。
こちらで進路が直角に曲がりますので、間違って真っすぐ進まないようにしてください!
マーキングも豊富なので、道迷いからの遭難はないと思いますが、過去にはありましたので、両俣小屋、塩見岳を目指す場合は、進路に注意してください。
横川岳から少しの所に野呂川越がありました。
ここから仙塩尾根とお別れし、今宵のお宿である両俣小屋に行きたいと思います!
かなりの急斜面を下りますので、滑ってケガなどをしないように要注意です!!
想像以上の急坂で驚き、オモザックが肩に食い込み痛かった・・・。
両俣小屋の詳細(テント泊料金・水場・トイレ)について
モリモリ下ると、よ~やく本日の幕営地の両俣小屋に辿り着けました!
両俣小屋のテント泊料金は1,000円で、40張前後はテントを張れるそうです。
※2025年現在
綺麗な平地が広がり、直ぐそばに川が流れているので、テント泊のロケーションとしては最高だと思います!
ちなみにビールは600円になります!
両俣小屋の料理も美味しいそうなので、そちらもお勧めでございます!
テント泊の場合、トイレは小屋の外に簡易トイレがモリモリあり、朝でも混み合うことはありませんでした。
※トイレットペーパーも沢山ありました。
こちらが両俣小屋の水場です!
水量豊富で冷たくて美味しいお水でした!!
足が臭いな~っと思ったら、凄いマメが足に何個も出来てしまって、とても痛く・・・
今思うと、この踵に出来た靴擦れが、下記記事の要因になったんじゃないかな~っと思っております。
登山靴の靴擦れ、タコ、イボについて書いた記事になります。
良かったらご参考にしてみてください!
まとめ
そんな感じで、足が臭い写真を出してしまい申し訳ないと思いつつ、次回パート4(両俣小屋~三峰岳~三国平~農鳥小屋~西農鳥岳~農鳥岳)に続きます!
仙丈ヶ岳の登山を始め、憧れだった仙塩尾根を歩けてテンションがマックスになってしまったのですが、両俣小屋が優しく受け入れてくれてモリモリ疲れを癒すことが出来ました。
翌日の農鳥岳の登山もテンション高くスタートできたものの・・・
仙丈ヶ岳登山と仙塩尾根縦走に引き続き、翌日登った農鳥岳と農鳥小屋でのテント泊について書いた記事になります!
仙丈ヶ岳と塩見岳の中間地点で営業している熊の平小屋について詳しく書いた記事になります!
料金やテント場の様子、気になるWi-Fiの電波についても触れてますので、良かったら参考にしてみてください!