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赤岳で遭難事故発生!赤岳頂上山荘が営業していたらと悪天候の登山に思う事

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 赤岳の遭難事故のニュース

 ※長野放送より出典

 

 

赤岳で遭難事故が発生について

5月1日に八ヶ岳の主峰である赤岳(標高2,899m)へ登山した2人組のパーティーが遭難し、そのうちの一人がお亡くなりになりました。

 

お亡くなりになった登山者は、岩手県盛岡市在住の55歳男性会社員との事ですが、まずは、お亡くなりになった方のご冥福をお祈り申しあげます。

 

上記の記事には記載がありませんが、遭難した時の状況からしますと、滑落死ではなく、吹雪による低体温症(凍死)で命を落としたと思われます。

 

赤岳の遭難についてニュースを見た時に思ったのが

 

何故、悪天が予想される日に登山したんだ!?

 

になります。

 

上記のニュース記事の通り、昨日は全国的に天候が不安定で、あちこちで雷雨が発生してました。

 

天候が不安定な理由は、日本の上空に強い寒気が入ってきたことによるのですが、4月30日の天気予報では、上空5,000m付近でマイナス25度前後の強い寒気であると報じられておりました。

 

地上と上空との気温差が大きいほど大気が不安定となり、突風や竜巻の原因になるのですが、まさに昨日はそんな状況(悪天候)でしたよね。

 

上空5,000mでマイナス25度前後の寒気ということは、単純に赤岳周辺の気温は(標高2,900m)、マイナス10度前後となり、非常に寒かったと思われます。

 

また、大気の状態が不安定になりますと、風が強くなりますので、体感温度は更に寒くなっていたはずです。

 

風速が1m/S強くなると、体感温度は1度下がるといわれております。

 

仮に風速が10m/sだったならば、赤岳頂上付近は、マイナス20度前後の体感温度であったことになります。

 

そんな赤岳ですが山梨県と長野県の県境にある八ヶ岳の明峰になるのですが、位置関係が分からない方もいらっしゃると思いますので、地図を添付したいと思います!

 

こちらが、今回の遭難事故が発生した八ヶ岳の赤岳周辺になります。

 

赤岳の山頂付近は、森林限界(高い木が生えない環境)を越えていますので、周囲に風を遮る物がなく、普段から風が強い山になります。

 

今回遭難事故が遭った赤岳を始め、硫黄岳周辺は風が強く、「爆風」と呼んでよいほどの強風にさらされてしまう事が多々あったりします。

 

遭難事故が発生した時の天気は、ニュースによりますと、「赤岳山頂付近は吹雪」だったそうです。

 

強い寒気が入ってきていることを考えれば、天候が崩れれば雨ではなく雪が降るのは容易に想像できますよね。

 

岩手県から八ヶ岳へ来たことを考えると、だいぶ前からGWの連休に合わせて登山を計画されていたんだろうな~と思ってしまいました。

 

強い寒気の影響によって大気の状態が不安定であるといった情報は、結構直近で報じられていたので、赤岳登山の計画を変更出来なかったのかも知れないな~と感じてしまいました。

 

 

何故、赤岳頂上山荘に避難しなかったのか!?

ここで気になるのが、何故、赤岳の頂上から直ぐの所で営業してます赤岳頂上山荘に避難しなかったのか?になりますよね。

 

赤岳の山頂が吹雪なら、無理して下山せず、赤岳頂上山荘に宿泊すれば、遭難することもなかったのに・・・と、不思議に思ってしまいました。

 

赤岳頂上山荘(山小屋)の写真

こちらが赤岳の山頂の目の前にあります「赤岳頂上山荘(山小屋)」になります。

 

 

赤岳の山頂から見た赤岳頂上山荘と歩く距離

赤岳の山頂から見た赤岳頂上山荘になります。

 

写真の通り、赤岳の頂上から歩いて5分もしない道のりになります。

 

猛吹雪ですと、視界にとらえることが出来ないかもしれませんが、コンパスさえ扱えれば、直ぐに辿り着ける位置関係になります。

 

例年GWの時期になりますと、小屋開きをし、秋まで休みなく営業してますので、時期的には十分利用できる山小屋になります。

 

その辺を加味すると、よっぽど吹雪でパニックになってしまったのか?と思ったのですが、実際はこちらが原因でした。

 

 

赤岳頂上山荘営業休止の案内

※赤岳頂上山荘より引用

 

例年、GWの前から(4月末頃)営業を再開するのですが、2021年は、新型コロナウイルスの感染防止のため、今期は赤岳頂上山荘は営業せず閉館しておりました。

 

いや~・・・

 

なんという不運でしょうかね~・・・。

 

新型コロナウイルスがなければ、赤岳頂上山荘は営業していたはずですので、今回の遭難事故は発生せずに防げていたのではないかと思われます。

 

トイレも利用できないと書かれてますので、完全に封鎖されていて、中に入れなかったと思われます。

 

そこで、営業している赤岳の山頂直下にあります「赤岳展望荘」へ避難し、警察や消防へ遭難事故の連絡を入れたのではないかな?と、推測しております。

 

この辺は、あくまでも推測ですが、ニュースの記事の中に「山頂近くで営業している山小屋へ辿り着いて・・」とありますので、通報した場所は、行者小屋ではなく赤岳展望荘だと思われます。

 

 

赤岳展望荘と赤岳・赤岳頂上山荘

こちらが赤岳展望荘になるのですが、2021年は4月26日から営業を再開してますので、遭難事故が発生した5月1日も利用できる状況でした。

 

写真左上に見える小さな建物が「赤岳頂上山荘」になるのですが、赤岳展望荘まで距離こそ短いものの、赤岳の急斜面を下らないといけないので、結構時間が掛かる行程になります。

 

吹雪で視界が悪く、足元には積雪があったはずですので、救助された方も赤岳展望荘へ逃げ込むのも至難の業だったのではないかと思われます。

 

ただ、ここで不思議なのが、赤岳展望荘がある地点の標高が2,722mになるのですが、遭難した方が見つかった地点が、2,720mになります。

 

吹雪で視界が悪く、違う尾根に入ってしまったのかな~と想像してしまったのですが、シッカリとルート取りが出来ていたならば、この方も赤岳展望荘まで逃げる力があった訳ですので、色々考えるとかなり残念な結果だなと思ってしまいました。

 

敢えて分かれて行動したのかどうか分かりませんが、登山のセオリーとしてあるのが、「別々に行動しない」になるのですが、仮に一緒に行動できていれば、また違った結果だったのかもしれません。

 

「疲労で行動不能になった」とニュースでは書かれておりますが、最後まで諦めずに、下山を目指していたんだろうなと思うと、切なくなってしまいました。

 

悪天候での登山と赤岳での遭難事故に思う事のまとめ

今回の赤岳での遭難事故は、まさに登山のセオリー通り「悪天候が予想される時は登山をするな」に尽きると感じております。

 

仮に登山をしたとしても、天気が急変しそうなら直ぐに下山をする山小屋(避難小屋)に逃げ込むビバークしてやり過ごすを徹底しないと、取り返しのつかない事態になってしまいます。

 

悪天候の中無理して登ったのか、それとも登山中天気が急変したのか分かりませんが、それでも登頂を諦めて戻る事は十分できたと思います。

 

遭難した二人は、1泊2日の予定で赤岳に登りに来ていた訳ですので、それなりの装備を持っていたと思われますが、テント泊ならば、設営した後にアタックザックの軽装備で登ってしまったのかも知れませんよね。

 

今回の赤岳の遭難事故は、情報が少ないので原因が読み難い所が多いですが、それでも「天気が悪い日は登山をしてはいけない」といった教訓になりますよね。

 

 タラレバになってしまいますが、赤岳頂上山荘が営業していれば、かなりの確率で防げた遭難事故なだけに、山小屋・避難小屋の有難さが再確認できました。

 

 例年、GWの期間は、山が荒れて遭難事故が多い季節になります。

 

登山者が多く、山小屋が点在し安全なイメージが強い八ヶ岳への登山ですが、天候が悪化すれば、あっと言う間に遭難してしまいますので、十分注意する必要があります。

 

雪解けと共に、赤岳周辺は綺麗な高山植物が咲き乱れ美しい季節が到来しますが、引き続き遭難や滑落に注意して登山を楽しみたいものですよね。

  

お亡くなりになった方は勿論のこと、生き残った方も、辛い人生になってしまいますしね。

 

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八ヶ岳の遭難事故と言ったら、赤岳よりも阿弥陀岳の方が多い印象があります。

毎年滑落遭難事故が起こる魔の現場になりますので、登山の参考になれば幸いです。

 

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 八ヶ岳の阿弥陀岳で滑落した登山者が新型コロナウイルスに感染しているのではないか?といった出来事がありました。

自粛が叫ばれている時期ですので、遭難しないよう十分注意する必要がありますよね。また、八ヶ岳の行者小屋の山小屋荒しについても触れてますので、良かったら参考にしてみてください!