- 台高山脈テント泊縦走池木屋山、弥次平山峰・馬ノ鞍峰・父ヶ谷の高について
- 明神平から池木屋山までの登山とルートの様子について
- 弥次平山峰・馬ノ鞍峰登山(大黒尾根)と台高山脈縦走路の様子
- 父ヶ谷の高の登山と台高山脈縦走ルートの詳細
- 台高山脈テント泊縦走登山のルート標高差・コースタイム詳細
- まとめ
台高山脈テント泊縦走池木屋山、弥次平山峰・馬ノ鞍峰・父ヶ谷の高について
前回に引き続きまして台高山脈をテント泊で縦走した時の続きについて書いていきたいと思います!
今回は、テント泊をした明神平から池木屋山、弥次平山峰、馬ノ鞍峰、父ヶ谷の高までの縦走になります。
当初、初日の遅れを取り戻すべく、2日目のビバーク地として計画していた「大台辻」まで行きたいと思い張り切って明神平から出発したのですが、台高山脈のアップダウンに苦しめられ、全然辿り着けなかった感じです・・・。
普段から楽観的な性格をしている私なのですが、やっぱり登山との相性が悪い性格だな~と感じてしまいました(笑)
楽観的な・・・と書くと良いように聞こえますが、実際は「なにも考えてない」だけなんですけどね♡
そんな無鉄砲な計画で明神平を出発したのですが、夜中の雷雨に目を覚ましてしまい良く寝れずフラフラな状態で大台ヶ原を目指し向かったのですが、道迷いを連発し、かなり苦しい展開になりました。
高見山~明神平のルートから、台高山脈縦走を舐めてしまったのが災いの始まりな感じでした。
何度も書きますが、台高山脈のルートは、非常に分かり難い箇所が多いので、道迷いに要注意です。
また、アップダウンが本当に多く、想像以上に体力、水を消費してしまいます。
明神平~大台ヶ原までのルートは、体力の配分が難しいので、ビバーク地をどこにするか柔軟に考えられる計画力も大事かな~と感じました。
そんな感じで今回は、明神平から池木屋山、台高山脈の「大黒尾根」から弥次平山峰・馬ノ鞍峰・父ヶ谷の高までの縦走ルートについて掘り下げてみたいと思います!
出来たら引水サコまで行きたかったのですが、結果的には無理せず進まなくて大正解だった感じです。
2日目の縦走の前に、こちらが前回の台高山脈テント泊縦走で歩いた高見山~明神平までの記事になります!
そして今回歩きました池木屋山、弥次平山峰、馬ノ鞍峰、父ヶ谷の高の登山の様子を撮った動画がこちらになります!
上記写真を押すと短い登山動画(YouTube)を観ることが出来ますので、池木屋山・弥次平山峰・馬ノ鞍峰・父ヶ谷の高への登山ルートや山頂からの景色、雰囲気が伝われば幸いです!
明神平から池木屋山までの登山とルートの様子について
台高山脈テント泊縦走2日目でございます!
夜中に大雨が降りまして、雷も凄く良く寝れませんでした。
テントから出ると一面濃霧の世界になってまして、2mくらいしか先が見えず、お先真っ暗(真っ白?)な感じで池木屋山を目指して出発しました!
凄い濃霧で明神平内で迷いに迷ってしまい、何故か奥山谷の水場の方に進んでしまいました。
よ~やく明神岳方面のルートを見つけ一安心している時の写真です(笑)
先が思いやられますね~・・・。
濃霧が凄くヘッドライト点けると乱反射して余計見にくいので野生の勘で進むことにしました!
明神平から明神岳までのルートは、踏み跡が薄くなり尾根が広いので道迷いに要注意です。
野生の勘を使って無事に明神岳の山頂に辿り着けました。
台高山脈テント泊縦走2日目の初ピークであり、本日の最高峰になります。
明神岳の手前に前山、大鏡山方面の分岐があるので、夜間、濃霧で台高山脈路を歩く場合は注意が必要です。
明神岳の直ぐ近くに桧塚奥峰の分岐がありますので、そちらに進まないように注意してください。
写真の道標があったので、大台ヶ原目指す場合は大丈夫かなとも思います。
ブラブラ?ですが、この辺が笹ヶ峰になります。
相変わらず霧が酷く、ルートが非常に分かり難く地図とコンパスでチョコチョコ方向の確認が必要で時間が掛かってしまいました。
こちらの手前で登山用の帽子を落としてしまった事に気づいたのですが、あの濃霧の中、探すのは無理だと感じそのまま進む事に致しました。
木と同化してしまった道標でございます。
一応、「千石山」と記載が見えますね。
笹ヶ峰を過ぎて下って行くと「瀬戸越え」に辿り着けました。
台高山脈縦走路の中でも、明神平から池木屋山のルートは、森が美しく雰囲気がとても良い所になるのですが、今回は霧のお陰でよく分かりませんでした。
また、この界隈は歩てみたいですね~
池木屋山を目指して進んでいくと、よ~やく日の出の時間になってきました。
うお~~~!!
霧と相まって幻想的な日の出になりました!!
朝日に包まれる台高山脈でございます。
霧が凄くて一時はどうなるかと思ったのですが、早く出発して大正解でしたね。
朝日に包まれる池木屋山への登山道でございます。
いや~この辺はアップダウンが少なく快適な時間帯でした。
こちらが仙石山(奥ノ迷峰)になります。
山頂プレートがなかったのでアレですが、仙石山の標高は1,380.5mになります。
仙石山から池木屋山への登山ルートが少し分かり難いです。
ルート上にマーキングがあるので、そちらを目印に進んでいきます。
方向を間違えてシャッポ山方面に進まないようにしてください。
池木屋山への縦走路上にあった岩稜地帯です。
距離は短いのですが、少し高度感があるので怖いかもしれません。
そして、前日の大雨で岩が濡れていて滑りやすい感じでした。
こちらが仙石山から赤グラ山(池木屋山)方面に進む激下りルートになります。
マーキングが豊富なのでアレですが、非常に滑りやすく、尾根も広いのでかなり分かり難いです。
真っ暗の中、歩かなくて良かったと感じました。って、相変わらず真っ白な世界なんですけどね・・。
激下りルートをこなすと左側(東側)に沢の流れが見えてきます。
こちらが山と高原地図に記載されている仙石山の水場になります。
当初の計画では、この辺でビバークを考えておりました。
そして、昭文社山と高原地図の水場マークの位置が間違ってます。
西の斜面に水場のマークが記載されているのですが、実際は東側になります。
台高山脈縦走路を歩いていれば直ぐに気が付くと思いますが、念のため間違いである事を記載しておきます。
赤グラ山の近くからの景色になります!
あちらの尾根は、戸倉山、白髭山方面になるかと思います。
今度縦走してみたいですね~
目指す池木屋山でしょうかね。
邪悪な登りが見えているのは気のせいでしょうか・・・。
それにしても、明神平から池木屋山のルートは踏み跡がかなり薄く、道も悪くなってきました。
ま~昭文社の山と高原地図では「破線ルート」になりますので、ある意味納得ですね。
赤グラ山をいつの間にか通り過ぎてしまい、気が付くと霧降山に辿り着けました。
踏み跡が非常に薄いですが、宮の谷登山口のルートがありました。
台高山脈縦走の貴重なエスケープルートの1つですので、計画に織り込んでおくと安心です。
※霧降山からバス停がある「スメール」まで、コースタイムで約5時間掛かりますので要注意です。
霧降山からの景色になるのですが、非常に綺麗でした!
霧と樹林帯歩きで景色が見れる所が少なかったので、かなり貴重でございます!
台高山脈テント泊縦走の前半部分のメインディッシュの1つであります池木屋山を目指して進みたいと思います!
踏み跡はほぼありませんが、一本の尾根道ですし、霧も晴れてきたので何とかなりそうですね。
池木屋山を目指して進んでいると、開けた所がありました。
こちらが池木屋山の手前にあります「小屋池」になります!
非常に雰囲気の良い所でして、テント張れるスペースもあるので、こちらでビバークも良いかもしれません!!
むしろ、ここでテント泊したいですね!!
地味な登りをこなすと台高山脈を代表する一座であります池木屋山に到着でございます!
池木屋山の標高は、1,396mになりまして、台高山脈の中心地と呼んでも良い場所に鎮座するお山になります。
池木屋山は「ターミナル山頂」になってまして、四方向の登山道が交差する地点になるので、ルート間違いが頻発しているそうです。
大台ヶ原を目指す場合は、西の「大黒尾根」になりますので、方向に要注意です。
写真右奥が台高山脈縦走路(大黒尾根)になります。
池木屋山の山頂は、そこそこ広いので、テント泊も出来る感じでした。
池木屋山山頂からの景色になります!
写真に写る手前の尾根が台高山脈の縦走路になるのですが、池木屋山からグルっと回り込むように進んでいきます。
弥次平山峰・馬ノ鞍峰登山(大黒尾根)と台高山脈縦走路の様子
池木屋山から大黒尾根を使って弥次平山峰・馬ノ鞍峰を目指したいと思います!
大黒尾根も台高山脈の縦走路になるのですが、昭文社山と高原地図では「大黒尾根」と記載になっております。
そして池木屋山から弥次平山峰方面は凄い藪道になります。
長い藪漕ぎが終わったと思ったら、再度藪になってきました。
踏み跡は一切ありませんが、尾根を外さないように進めば大丈夫です。
ルート上にツツジが咲き乱れておりました!
ただ、花芽が少なく迫力はイマイチな感じでした。
弥次平山峰へのルートは、結構分かり難いです。
むしろ、何度か枝尾根に入ってしまい、冷や汗の時間が多々ありました。
大黒尾根は、道が狭く切り立った所もありまして、テント泊装備ですと歩き難いです。
山頂プレートがなかったのですが、多分、こちらが弥次平山峰になります。
弥次平山峰の標高は、1,274mになりまして、展望は微妙です。
池木屋山から弥次平山峰は、台高山脈の縦走路の中でもルート取りが難しく、地味なアップダウンが多いので結構時間が掛かります。
特に池木屋山直下の藪道は要注意です。
弥次平山峰から馬ノ鞍峰への縦走路も、結構痺れる所が多く、サクサク進むことが出来ない感じです。
テント泊縦走者泣かせの木のアーチでございます。
台高山脈の縦走路は、倒木も多くかなり歩き難いです。
馬ノ鞍峰を目指して進んでいくと、テント泊に適した平地がありました。
よくよく見ると、霧ノ平という所になるみたいで、テント6張り前後はいける平地でございます。
近くに水場がないのがアレですが、ビバーク適地ですので、覚えとくと良いかもしれません。
更に馬ノ鞍峰を目指して進んでいくと、道が険しく歩き難くなってきました・・・。
道の険しさに比例して、オジサン臭い溜息の数も多くなってきました・・・。
今度は長い鎖場が出てきました。
馬ノ鞍峰の山頂直下は、台高山脈の縦走路の中でも険しい区間になってまして、核心部の1つになっております。
この鎖場も長く足元も悪いので要注意になります。
ブレブレになってしまいましたが、鎖場を着地すると、今度は険しい岩登りになります。
この登りも上部の木が邪魔で非常に難儀しました。
テン泊装備ですと、かなり厄介な場所だと思います。
涙目になりながら馬ノ鞍峰に辿り着けました。
いや~~弥次平山峰から馬ノ鞍峰のルートがこんなに険しいとは夢にも思いませんでした・・・。
山頂にあります、馬ノ鞍峰・カクシ平(明神谷)の分岐になります。
カクシ平(明神谷)のルートも面白そうですが、アクセスが悪いのがネックですよね~
父ヶ谷の高の登山と台高山脈縦走ルートの詳細
馬ノ鞍峰から父ヶ谷の高を目指して進みたいと思います!
それにしても登山者が全然いません。
台高山脈を独り占めでございます!!
新緑が眩しいですね!!!
ちなみに私の笑顔はもっと眩しいですよ♡(笑)
良く分かりませんが、1164ピークに到着です!
この周辺は、ルートが分かり難い(枝尾根)があるので注意が必要です!
地池越の水場に寄ろうかと思ったのですが、ルートが分からず迷いに迷ってしまいました。
地形が複雑なので、地池越周辺はルートに要注意です。
歴史を感じさせる道標でございます。
数多くの登山者が、台高山脈に苦しめられたんでしょうね~
そんな1名に私も加えてもらえて嬉しいですね!
台高山脈の縦走路は、結構シャクナゲの花が咲いておりました。
シャクナゲの藪漕ぎはないので、その点歩き易いと思います。
それにしてもアップダウンが多いです。
本日だけでも数えきれないほど小さなピークを越えては下るを繰り返しております。
よ~~やく山ノ神ノ頭に到着出来ました。
この辺で大台辻に行くのを諦め、ビバーク適地を探しながら進むことにしました。
45周年おめでとうございます!!と思いつつ、既に67年記念ですね。
この時台高山脈を歩いた方は、ご存命でしょうかね!?
それにしても広大な台高山脈でございます。
明日、無事に大台ヶ原、尾鷲まで縦走できますかね~~
この辺が湯谷ノ頭付近の登山道になります。
結構な急坂になりまして、ロープが張られておりました。
それなりに踏まれてまして、思ったほど難しくありませんでしたが、滑落の危険もあるので注意してください。
台高山脈で滑落してしまうと、登山者も少ないので、中々見つけてもらえませんからね~
雰囲気の良い湯谷ノ頭周辺でした!
この界隈は、平地が少ないのでビバークに適さないですね~
湯谷ノ頭から父ヶ谷の高への登山道になります。
相変わらず踏み跡がほぼなく、尾根も広く分かり難いです。
父ヶ谷の高を目指して進んでいくと、久しぶりに人工物が鎮座してました。
こちらは「雨量測定所」になりまして、写真左手(東)に沢があります。
この沢が水場になってまして、冷たくて美味しい水でした!!
雨量測定所周辺にテント3張り位は張れるスペースがあるので、ビバークしようかと考えたのですが、時間もまだ早いので明日の事を考えて先に進むことにしました。
とりあえず、こちらで水を5L補給したのですが、足腰にずしりと重みが加わり、一気に意識不明の重体に陥ってしまいました・・・。
そんな感じで父ヶ谷の高に到着です。
父ヶ谷の高の山頂も広くルートが分かり難いです。
道標に導かれながら振子辻を目指したいと思います!
父ヶ谷の高から振子辻を目指して斜面を下って行くと、噂の「山は楽しい」の看板がありました。
5Lの水を担いでいる私にとっては、今は楽しくございません(笑)
父ヶ谷の高から結構下って行くと、テントを張るにはギリギリの広さの平地がありました。
日没も迫ってきたので、今日はこの平地にテントを張ってビバークしたいと思います!
平地と言うよりはほぼ登山道になるのですが、ま~こんな時間に歩く登山者はいないだろうと判断した感じです。
いや~本日もよく歩き、よく泡を吹きました・・。
台高山脈テント泊縦走2日目の夕食は、大好物の皿うどんにしてみました!!
女性を虜にする指使いを駆使しながら、「フィンガーハット」の開店でございます!!
なんとも映えない皿うどんになりました(笑)
皿うどんを食べながら半分寝てしまい、いつの間に気絶しちゃった父ヶ谷の高での幕営の時間になりました。
そんな感じで今回の台高山脈テント泊縦走赤池木屋山・弥次平山峰・馬ノ鞍峰・父ヶ谷の高の登山の詳細がこちらになります!
台高山脈テント泊縦走登山のルート標高差・コースタイム詳細
こちらが今回登山をしました台高山脈の池木屋山・弥次平山峰・馬ノ鞍峰・父ヶ谷の高のルートと標高差の地図になります!
明神平からビバークした父ヶ谷の高の歩いた距離は、約25kmになります。
標高差の通り、明神岳が本日の最高峰になりまして、小さなアップダウンを繰り返しながら標高を下げていきます。
上記に記載しました通り、池木屋山から弥次平山峰まで藪が凄く、馬ノ鞍峰までは危険な鎖場などもあって起伏に富んだルートになっております!
そしてこちらが今回の台高山脈テント泊縦走のコースタイムになります!
明神平 4:10 → 4:30 三ツ塚 4:33 → 4:42 明神岳 4:43 → 5:04 笹ヶ峰 → 5:09 瀬戸越 5:14 → 5:30 千石山(奥ノ迷峰) 5:32 → 5:44 千石山南斜面の水場 → 6:27 赤倉山 → 6:43 千里峰 → 6:52 奥ノ平峰 → 6:58 霧降山 7:01 → 7:30 池木屋山 7:37 → 8:01 ホウキガ峰 → 9:23 弥次平峰 → 10:17 霧ノ平 10:21 → 11:13 馬ノ鞍峰 → 13:17 カコウキ越 → 13:50 山ノ神ノ頭 → 14:32 湯谷ノ頭 14:43 → 15:50 1164P → 16:00 ブナノ平 16:10 → 16:54 父ヶ谷の高 17:05 → 17:31 宿泊地泊(P1094付近)
出発した明神平から 父ヶ谷の高まで、約13時間のコースタイムになりました。
濃霧や道迷いなどでだいぶコースタイムに影響した感じです。
引水サコまで行きたかったのですが、この辺が影響して辿り着けなかったと思われます。
まとめ
明神平から大台ヶ原を目指す場合、ルートが分かり難い所が多いので、夜間の行動を控える事と、濃霧の時は要注意だな~と改めて感じました。
折角、スタートを早くしたのに、初日のバス間違いで失ったロスタイムを挽回することが出来ず、むしろ予定よりも後退してしまった台高山脈テント泊縦走2日目になりました。
今回のテント泊縦走を大台ヶ原で終了するか、それとも初志貫徹で尾鷲まで縦走するか判断が難しい感じになってしまいました。
結局、大台ヶ原に到着してから考えよう!と、呑気な事を考えながら床についたのですが、果たして・・・。
そんな感じで台高山脈テント泊縦走は、次回に続きます!
台高山脈テント泊縦走3日目に登山した大台ヶ原日出ヶ岳について書いた続きの記事になります!