丹沢山塊のメジャーな登山ルートの1つであります、丹沢主稜日帰り縦走をした時の様子について今回書いてみたいと思います!
結論から先に書きますと、「ナイトハイク」になってしまったのですが、厳しくも楽しい1日になりました!
涙無くては語れない?1日になったのですが、今回の丹沢主稜日帰り縦走の登山について書いてみたいと思います!
- 丹沢主稜日帰り縦走登山と丹沢主稜の範囲について
- 丹沢主脈の登山口である西丹沢ビジターセンターまでのアクセス・駐車場について
- 丹沢主稜日帰り縦走の檜洞丸登山の様子について
- 青ヶ岳山荘とトイレの詳細
- 丹沢主稜日帰り縦走の蛭ヶ岳登山の様子について
- 丹沢主稜日帰り縦走登山の下山と大倉までのルートの様子について
- 丹沢主稜日帰り縦走の登山ルート・標高差・コースタイム詳細(西丹沢ビジターセンターから大倉)
- まとめ
丹沢主稜日帰り縦走登山と丹沢主稜の範囲について
私のホームグラウンドは丹沢山塊になるのですが、家から近いこともありまして、数えきれないほど登っているのですが、その中でも「キツイな~」と感じるルートの1つにあるのが「丹沢主稜縦走コース」になります。
同じくらい辛い(長い)コースとしてあるのが「丹沢主脈縦走コース」になるのですが、こちらのルートは「大倉」から「焼山」までの約30kmと分かりやすい一方(諸説あり)、丹沢主稜のコースは、何処から始まり何処で終わるかイマイチ分かり難いですよね。
実はこの「丹沢主稜は何処から何処までのことを指すのか?」は、登山仲間の間でよく議論されるネタになるのですが、ハッキリと定義されていないので「諸説あり」で片づけられてしまう事が多いです。
色々とある諸説の中でよく言われているのが「三国山から甲相国境稜線(尾根)を経て大室山、檜洞丸、蛭ヶ岳までのコースである!」になります。
起点となる三国山は、神奈川(相模)・山梨(甲斐)・静岡(駿河)三国の境に位置する山になりますので、相模国を代表する「丹沢主稜」のスタート、ゴール地点を務めるのはふさわしい!と私自身も感じております。
しかしながら、三国山から大室山までは甲相国境尾根と呼ばれるルートである事から、「丹沢主稜は大室山から檜洞丸、蛭ヶ岳までを指す!」といった話もチラチラ聞こえてきます。
結論は、「好きにしたら!」が持論になるのですが(笑)、今回は西丹沢ビジターセンターから丹沢主脈との合流地点であります蛭ヶ岳を経由し大倉を目指すルートになりますので、正確には「丹沢主稜及び主脈縦走」になるのかな~っと思っております。
そんな丹沢主脈縦走ですが、今回は「蛭ヶ岳へ登りたい!」というリクエストに応えるべく臨んだのですが、やはり遠く厳しい1日になりました・・・。
そんな感じで今回は、丹沢チャレンジ登山でよく使われる丹沢主脈日帰り縦走について書いていきたいと思います!
まずは、今回登山をした檜洞丸、蛭ヶ岳周辺の様子や登山ルートについて撮った登山動画がこちらになります!
上記写真を押すと短い登山動画(YouTube)を観ることが出来ますので、丹沢主脈日帰り縦走の様子が伝われば幸いです!
丹沢主脈の登山口である西丹沢ビジターセンターまでのアクセス・駐車場について
丹沢主脈で登山する際の登山口の1つが西丹沢ビジターセンターになります。
神奈川県とは思えない山の奥地に西丹沢ビジターセンターはあるのですが、公共交通機関(バス)を利用してアクセスすることが出来ます!
都心からアクセスする際に便利なのが、小田急線新松田駅になります。
新松田駅北口の1番乗り場から西丹沢ビジターセンター行きのバスが出ておりまして、始発の時間が曜日関係なく7:15発になります。
(2023年4月15日現在)
新松田駅から約1時間ほどバスに乗り、よ~~やく西丹沢ビジターセンターに到着となりました。
こちらにトイレがあるものの、水場はありませんので注意してください。
丹沢主稜日帰り縦走のメンバーでありますカオリン(左)、クニさん(右)になります!
やる気モッコリですが、このテンションがいつまで続くことか・・・(笑)
それにしても、西丹沢ビジターセンターの混雑が凄まじくビックリしてしまいました。
そしてこちらが西丹沢ビジターセンターの無料駐車場になります。
見ての通り駐車場は満車でして、お巡りさんが路上駐車に目を光らせておりました。
西丹沢ビジターセンター周辺は、定期的に路上駐車の取り締まりを行ってますので、無料駐車場に駐車できない場合、付近の有料駐車場(キャンプ場)に停める事をおすすめいたします。
西丹沢ビジターセンター周辺の桜が満開でとても美しかったです!
丹沢主稜日帰り縦走の檜洞丸登山の様子について
そんな感じで丹沢主稜日帰り縦走のスタートでございます!
まずは西丹沢の名峰「檜洞丸」を目指して進みたいと思います!
檜洞丸へのメジャールートであります「つつじ新道」を使って山頂を目指したいと思います!
つつじ新道の渡渉地点でありますゴーラ沢を目指していると、ミツマタの群落がありました!
登山道の名前の通り、つつじ新道は「ツツジ」の木が多いのですが、ミツマタの群落がモリモリだとは知りませんでした。
やっぱり季節を変えて訪れないと分からない事って多いですよね~
実母ではないママの所へ時々訪れるのですが、その時も雰囲気がガラッと変わって驚くことがありますからね~
何処かでメンテンナンスしているのでしょうかね!?(笑)
ミツマタの群落に癒されていると、ゴーラ沢出合の渡渉地点に到着しました!
山ガール達は、渡渉地点で脱ぎだすのかしら!?とドキドキしながら見ていたのですが、思ったような展開にはならず、テンションがダダ下がりの時間になりました(涙)
今回は水量が少なく問題なかったのですが、渡渉できない事もありますので数日前の天気もチェックしてください。
丹沢主稜縦走で唯一の渡渉地点になりますので、檜洞丸へ登山する場合は、ゴーラ沢出合は要注意になります。
ゴーラ沢の渡渉地点から少し上流へ進むと、こちらの階段が見えてきます。
ここから檜洞丸までは、一気に高度を稼ぐ感じになります。
丹沢主稜縦走コースは、アセビの木々が多く目を楽しませてくれます!
それにしても、檜洞丸までは急登の連続になります。
妖艶に喘ぐカオリンの声をじっくり楽しむことが出来ました(笑)
よっ!日本一!!と思わず叫んでしまった檜洞丸からの富士山の景色になります!
丹沢主稜縦走ルートは、富士山の景色が素晴らしい所が多いので、疲れを忘れることが出来ると思います!
檜洞丸の山頂近くにあります木道になります!
コバイケイソウが芽吹く季節になると、木道一面は緑色の葉と白い花のコラボを楽しめるのですが、今回は少し早かったですね~・・。
そんな感じで丹沢主稜縦走日帰り登山の一座目になります檜洞丸の山頂に到着です!
檜洞丸の標高は1,601mになります!
青ヶ岳山荘とトイレの詳細
檜洞丸の山頂は、登山者でお祭り気味でしたので、トイレがある青ヶ岳山荘に向かいたいと思います!
青ヶ岳山荘に向かっていると、目指す蛭ヶ岳の山頂が綺麗に見えてきました!
丹沢主稜コースが見えてますが、最後の蛭ヶ岳直下の登りがえげつない景色ですよね~
美しい物には棘があると言いますが、丹沢主稜縦走コースは、正にその通りだよな~っと独りで既に涙目なっていた瞬間でした!
そしてこちらが丹沢主稜縦走のオアシスと呼んで良い青ヶ岳山荘になります!
あまりにも静かなものでお休みだったと思っていたのですが、普通に営業していて驚きました(笑)
そしてこちらが青ヶ岳山荘の隣にあります公衆トイレになります。
青ヶ岳山荘から丹沢主稜縦走のゴール地点であります蛭ヶ岳までは、最後のトイレになりますので忘れずに利用してください!
丹沢主稜日帰り縦走の蛭ヶ岳登山の様子について
青ヶ岳山荘から丹沢主稜日帰り縦走を再スタートすると、一気に高度を下げていきます。
これでもか~!!ってくらい下って行くのですが、写真のような梯子地帯もあったりと蛭ヶ岳までは起伏に富んだルートになっております。
こちらが神ノ川乗越になりまして、道標の奥に水場があります。
しかしながら、水場周辺があまり綺麗ではないのでおすすめは・・・。
神ノ川乗越から本格的な登り道になります。
お二人の背中から負のオーラが出始めておりますよね(笑)
時々お姿を見せてくれる蛭ヶ岳になります。
近づくにつれて迫力がモッコリになってきましたね~
蛭ヶ岳の山頂までが丹沢主稜になりまして、その先からが丹沢主脈になります。
丹沢主脈縦走も久しくしていないので、今年の何処かで歩きたいですね~
臼ヶ岳から見るユーシン渓谷方面の景色になります。
蛭ヶ岳南陵ルートを使う時に歩くのですが、藪が凄いので足が遠のいてしまいます。
蛭ヶ岳の山頂直下は、鎖場になってまして、そこそこ高度感があったりします。
蛭ヶ岳から檜洞丸を目指す場合は、下りになりますので、滑落に要注意になります。
山慣れしているお二人ですので、鎖場も問題ありませんでした!
しかしながら、鎖場って体力削り取ってくるんですよね~~
変な筋力も使いますしね。
振り返っての丹沢主稜になります!
アップダウンが強烈ですが、美しい山並みをしてますよね!
丹沢主稜コースの終着地点であります蛭ヶ岳の山頂に到着です!!
ここまで遠かったですね~~
蛭ヶ岳山頂からの景色になります!
霞んでいて少し微妙でしたが、それでも雄大な景色にニヤニヤが止まりませんでした!
ここから丹沢主脈コースのスタートでございます!
丹沢主稜コースとは違って、景色が良いので足取りが軽くなりますよね!
そしてこちらが蛭ヶ岳山荘になります。
土曜日ということもありまして蛭ヶ岳山荘で宿泊する登山者が多い感じでした。
丹沢主稜日帰り縦走登山の下山と大倉までのルートの様子について
蛭ヶ岳を堪能したところで、丹沢主稜日帰り縦走登山の下山と大倉までのルートの様子について書いていきたいと思います!
蛭ヶ岳から大倉までもアップダウンが強烈でして、徐々に黒目から白目に変身してきた誰かさんでした・・・。
ビュースポットの1つだります鬼ヶ岩からの蛭ヶ岳になります!
丹沢主脈から見る丹沢主稜コースがとても綺麗でした!
アッチからこっちに来たんだね~っと思うと感慨深いものがありますよね。
よ~やく丹沢山が見えてきました。
ここから激下りからの激登りになるので憂鬱な感じでした(涙)
一番右のピークが大倉尾根の入口になります塔ノ岳山頂になります。
披露モッコリな私達にとっては、この情報は要らなかったですね(笑)
不動ノ峰の休憩所は解体されてまして、新たに建築がスタートしている感じでした。
今から楽しみですよね!
丹沢主稜日帰り縦走の場合、西丹沢ビジターセンターに到着する時間が少し遅いので、どうしてもナイトハイクになってしまうのですが、そのぶん登山者が少なく静かな山歩きを楽しむことが出来ます!
そんな感じで丹沢山に到着です!!
蛭ヶ岳山荘と同様に、みやま山荘も宿泊者が多く賑わっておりました!
段々と陽が傾いてきましたが、塔ノ岳の山頂目指して奮闘中でございます!
普段は登山者の往来が凄い塔ノ岳~丹沢山の区間ですが、日が暮れる時間帯になりますと登山者がいないので非常に静かでした!
塔ノ岳山頂も凄い賑わいで驚いてしまいました。
塔ノ岳山頂からの景色になるのですが、富士山は見えずで残念でした!!
それでも雰囲気の良い景色にウットリ♡でした!
大混雑していた尊仏山荘でした!
日帰り縦走にこだわらないなら、蛭ヶ岳山荘、みやま山荘、尊仏山荘で1泊するのもアリですよね!
丹沢主稜日帰り縦走の最後のピークであります塔ノ岳山頂でございます!
ここまで来れば、下山口の大倉まではほぼ下りのルートになるのですが、時間的にナイトハイクが決定ですね。
夕日の景色を目に焼きつつ、大倉目指して下山していきたいと思います!
結局、19時過ぎに大倉へ下山してきました!
楽しかった丹沢主稜日帰り縦走が終わってしまいます・・・。
大倉に到着すると、桜のライトアップがされていたのでバスが来るまで鑑賞しちゃいました!
満開の桜に登山の疲れが一気に吹き飛びました!
夜桜見ながら生ビールが飲みたくなってしまったのですが、無事に下山出来て良かったです!
カオリン、クニさんと3人で丹沢主稜日帰り縦走の反省会を渋沢駅近くで行いました!
無事に下山できたところで、今回の丹沢主稜日帰り縦走のルート・標高差、コースタイムの詳細がこちらになります!
丹沢主稜日帰り縦走の登山ルート・標高差・コースタイム詳細(西丹沢ビジターセンターから大倉)
こちらが今回登山をした丹沢主稜日帰り縦走登山(西丹沢ビジターセンターから大倉)のルートと標高差の地図になります。
登山をした日は、4月1日なりまして、寒いんだか熱いんだか良く分からない気温でした。
丹沢と聞くと山ビルを思い出してしまいますが、今回のルート上で見かける事はありませんでした。
しかしながら、既に山ビルが活動しているという情報もありますので、シッカリ対策して登山を楽しんでください!
また、丹沢主稜の難易度になりますが、標高差の地図だけ見ますと優しく感じるかもしれませんが、距離も長くアップダウンもモリモリですので、日帰り登山はかなり難しいと思います。
登山ルートも約25kmほどありますし、檜洞丸、蛭ヶ岳の急登は、かなり辛いと思います。
そしてこちらが丹沢主稜日帰り縦走登山のコースタイムになります!
西丹沢ビジターセンター 8:43 → 8:49 ツツジ新道入口 08:55 → 9:23 ゴーラ沢出合 9:25 → 10:02 展望台 10:11 → 10:55 ツツジ新道・石棚山稜分岐 → 11:09 檜洞丸 11:11 → 11:12 青ヶ岳山荘(昼食) 11:41 → 12:28 神ノ川乗越 12:32 → 12:53 臼ヶ岳 13:02 → 13:59 蛭ヶ岳 14:27 → 14:43 鬼ヶ岩 14:46 → 15:08 不動ノ峰 15:10 → 15:42 丹沢山 15:56 → 16:47 塔ノ岳 16:56 → 17:17 花立山荘 17:23 → 17:49 堀山の家 17:53 → 18:07 駒止茶屋 → 18:28 見晴茶屋 18:31 → 18:47 観音茶屋 → 19:10 大倉バス停
丹沢ビジターセンターから蛭ヶ岳の山頂まで、休憩含めて約6時間弱のコースタイムになりました。
蛭ヶ岳山頂から下山した大倉までは、矢ノ音まで約5時間弱のコースタイムになりまして、 駒止茶屋付近で真っ暗になってしまいました。
コースタイム的にも日帰り登山の場合は日没になってしまい、ナイトハイクになるので注意が必要です。
まとめ
無事に歩けて良かったものの、天気がイマイチだったこともありまして、富士山や神奈川の夜景を楽しめなかったのが悔やまれる感じです。
それでも黙々と歩くお二人の姿に勇気づけられ、無事に下山できた喜びを3人で共有する事ができて楽しい時間になりました!
西丹沢ビジターセンターまでのアクセスが遠くて微妙ですが、また季節を変えて丹沢主稜日帰り縦走を楽しみたいと思います!
つつじ新道から丹沢主稜日帰り縦走した時の記事になります!
ツツジの花も綺麗ですが、秋の紅葉も素晴らしいのでおすすめルートになります!
今回のルートの逆から攻めた丹沢主脈・丹沢主稜日帰り縦走の登山の様子になります!