コスパと景色が素晴らしい新戸キャンプ場で、倒木による死亡事故が起きてしまいました。
2023年のお正月に利用したばかりなもので、倒木の事故に驚いているのですが、新戸キャンプ場について今回は掘り下げてみたいと思います!
新戸キャンプ場の倒木事故の詳細と原因について
2023年4月16日の午前3時20分の深夜に、相模原市・緑区の道志川沿いにある「新戸キャンプ場」で、キャンプを楽しんでいたお二人に倒木が倒れ、寝ていた方が下敷きになる事故が起きてしまいました。
事故があった同日に、道志川沿いでキャンプをしていた仲間からの情報ですと、「風が強かった」、「焚き火を楽しむのもつらい状況だった」と言ってましたので、倒木の事故が起こるのは、ある意味当然だと語っておりました。
友人のキャンパーは、風が強かったので影響を受けにくい樹林帯でキャンプしたそうですが、一日中冷たい雨が降っていたので酒飲んで早々に寝てしまったそうです。
ちなみにその友人は、新戸キャンプ場から少し離れた「道志の森キャンプ場」でソロキャンプしていたそうです。
私は寝ていて先ほど知ったのですが、ネットニュースで新戸キャンプ場の倒木事故について知ったそうで、キャンプ中にもかかわらず道志の情報を教えて貰っちゃいました。
倒木の事故が起きてしまった新戸キャンプ場周辺も、同じくらい風が強かったと思われます。
また、キャンプ場がある道志という地域は、地形が「谷」になっておりまして、風の通り道になるので普段から風が強いイメージがあったりします。
風が良く抜ける事と、谷間で山に囲まれている地形もあって天候が変わりやすい所でもあるのですが、登山も趣味にしている私にとっても「雨が降りやすい山域」というイメージがあったりします。
今回の倒木の事故で、29歳の女性が死亡し、一緒にいた31歳の男性はろっ骨を折る重傷で、キャンプを愛する私にとっても他人事ではなく、お二人の事を想うと言葉もございません。
お亡くなりになった女性のご冥福をお祈りすると共に、怪我された男性に心よりお見舞い申し上げます。
「生き残ってしまった」、「何故、女性の場所で寝なかったのか」と男性は思ってしまいますよね。
今回の倒木事故は、一生消えない傷として残ってしまいますよね。
新戸キャンプ場の場所と事故現場と原因について
こちらが今回倒木がキャンパーに直撃し死亡事故が起きてしまった新戸キャンプ場周辺の地図になります。
地図の通り、道志川沿いにあるキャンプ場でして、受付までの道が非常に狭いものの、キャンプ場自体は結構広く「事前予約」しなくても大丈夫なキャンプ場になっております。
多くのキャンプ場は、事前予約しなければならないのですが、新戸キャンプ場は当日でも空いていればキャンプが出来るので、非常に使い勝手の良いキャンプ場だと思っております。
事前予約の場合、キャンプ当日の天気が読めませんし、キャンセル料も発生しますので、当日でもOKなキャンプ場は有難い存在になります。
そして気になるのがキャンプ場何の何処で倒木が倒れキャンパーに直撃したか?ですよね。
こちらが新戸キャンプ場のエリアマップになるのですが、事故現場の写真を見た限りでは、赤枠内(矢印)付近でテントを張って就寝していたのではないかと思われます。
報道の記事ですと、木で隠れておりますが、直ぐ近くに売店や炊事場があったり、目の前に道志川が流れる眺望の良いテントサイトですので、人気のあるエリアになります。
私が新戸キャンプ場を利用した際も、事故があったサイト周辺を利用していた方が多かったです。
新戸キャンプ場は予約制ではないので、サイトは「早い者勝ち」になるのですが、倒木事故があったサイト周辺は、人気があるので空いていると直ぐに埋まってしまいます。
そしてこちらが新戸キャンプ場内の事故現場の写真になるのですが、倒木がテントに直撃してますよね~・・・。
かなりの大木ですし、これが落ちてきたらと思うと・・・。
「たら・れば」になってしまいますが、あと2mほど写真左側か手前にズレて設営していれば倒木の直撃を免れたかもしれませんので、その点は悔やまれますよね。
また、当日は雨が結構降ってましたので、木の陰を使って濡れないようにしたいと言った考えがあったのかもしれませんよね。
倒木事故の原因になりますが、根元から折れてますので、やはり強風によるものだと思われます。
古木だと思われますし、木が密集しているエリアではないので、どうしても風の影響をモロに受けてしまっていたんだと思われます。
近くにベンチもありますので、「木陰」を提供する樹として残していたんだと思いますし、川の近くになりますので土砂の流出を抑える役目も考えていたのかもしれませんよね。
倒木の原因については今後の調査が待たれますが、もし立ち枯れしていたならば、管理が行き届いていないと判断されても仕方がないですよね。
事故の調査が進むにつれて原因が分かってきたので加筆しますが、倒木の原因として「根腐れ」が疑われている状況です。
ここのところ風が強い日が続いてましたので、倒木の原因としては強風になるかと思いますが、それでも根腐れを見逃していたとなるとキャンプ場の管理不行き届きとして過失の判断がされる可能性が一層高まってきた感じです。
新戸キャンプ場の今後と我々に出来る対策について
今後、新戸キャンプ場は、「管理責任」が問われると思いますし、一度事故が起きてしまうと営業再開まで時間が掛かってしまうと思われます。
管理上の問題が見つかると、刑事事件になりますので、営業再開が出来ない事も想定されますし、お亡くなりになった女性や怪我をされた男性の補償金(慰謝料)なども発生しますので、経営に大きな影響が発生する恐れもあります。
また、お亡くなりになった女性の事を考えると、新戸キャンプ場を利用したいと考えるキャンパーは少数になってしまうかと思います。
この様な不測の事態に備えるためにも、山岳保険や傷害保険の加入が重要になってきますので、未加入の方は注意が必要だったりします。
今回の場合は、契約によっては山岳保険の対処から外れるかも知れませんので、幅広く補償がされている傷害保険の方が対策として有効かもしれません。
新戸キャンプ場の方でも、保険に加入しているかと思いますが、仮に未加入で破産してしまうと、被害者は何も補償がない状態になってしまいますので、我々の方でも自己防衛としてアウトドアに対応している保険に加入が必要かもしれません。
キャンプ中の事故にも対応している山岳保険、傷害保険について書いた記事になりますので、良かったら参考にしてみて下さい!
新戸キャンプ場の営業休止について
※新戸キャンプ場公式ホームページより出典
こちらは、新戸キャンプ場公式ホームページの案内になるのですが、2023年5月21日現在、営業休止になっております。
昨日(5月20日)に、新戸キャンプ場の近くを通ったのですが、営業していないので閑散としてました。
倒木事故が起きた4月16日から臨時休業となっておりますが、営業再開の目途が立たない状態です。
現在、警察の調査と安全管理体制の確認などで閉鎖が続いているので、2023年中の営業再開は難しいと思います。
最初、相模原市のキャンプ場で倒木事故が発生したとニュースになったもので、何処のキャンプ場だか分からなかった方が多いかと思いますが、この事故は新戸キャンプ場ですので注意してください。
夏休みにキャンプを考えている方も多いと思いますが、新戸キャンプ場は難しいと思いますので、最新の情報を収集しつつ、違う所を選んだ方が無難だと思います!
2023年10月12日加筆
警察の捜索が終了し、キャンプ場内の点検も終了したこともありまして、2023年7月より新戸キャンプ場は営業再開しております。
今までの通り、事前予約しなくてもキャンプが出来る状態になっております。
まとめ
今回の倒木の事故は、中々予知することが難しいものの、同じ事故を起こさないためにもテントを張る際には注意が必要だな~っと改めて感じました。
登山と同様に、「天気が悪い日はキャンプをしない!」というのも事故の対策になるかと思いますが、上述した「事前予約」、「キャンセル料の発生」を考えると、なかなか難しいところになりますよね。
悪天候の方がキャンパーが少なく静かに楽しめるメリットもありますので、敢えて狙っている方も多いと聞きますが、想定外のリスクもある事を忘れてはいけませんよね。
キャンプを始め、アウトドアにはリスクが付きものですので、今回の倒木事故を教訓にしていきたいものですよね!
また、今回の倒木事故により、新戸キャンプ場は、当分の間営業停止になるはずですので、キャンプを考えている方は注意してください!
倒木死亡事故が起きてしまった新戸キャンプ場でキャンプをした時の記事になります!
この時は、まさか死亡事故が起きるとは夢にも思っていなかったのですが・・・。
キャンプ場の設備などについても書いてますので、良かったら参考にしてみて下さい!