- 伊勢沢ノ頭南東尾根登山(塔ノ岳、鍋割山、雨山、檜岳、伊勢沢ノ頭)について
- 伊勢沢ノ頭南東尾根の日程・天候・メンバー・寄バス停へのアクセス・駐車場・登山口付近地図
- 動画(葛葉の泉~丹沢表尾根縦走~伊勢沢ノ頭南東尾根~寄)
- 伊勢沢ノ頭・檜岳・雨山・鍋割山のコース状況
- 伊勢沢ノ頭南東尾根について
- トイレ・水場の状況
- 伊勢沢ノ頭、雨山、檜岳、鍋割山、塔ノ岳のコースタイム・コース標高差
- 鍋割山・雨山・檜岳・伊勢沢ノ頭登山の様子
- 伊勢沢ノ頭南東尾根登山の様子
- まとめ
伊勢沢ノ頭南東尾根登山(塔ノ岳、鍋割山、雨山、檜岳、伊勢沢ノ頭)について
前回に引き続き、丹沢の表尾根縦走の後半戦になります。
久しぶりに鍋割山から西方面の山に行きたくなり、雨山、檜岳、伊勢沢ノ頭をコースに組み込みました。
丹沢山塊の表部分(南側)の山々を縦走する場合、「寄バス停」が基点となりますが、こんかい使った「伊勢沢ノ頭南東尾根」を使えると、コースの幅が非常に広がります。
伊勢沢ノ頭南東尾根を使わない場合は、「秦野峠」から林道を歩くか、ジダンゴ山を経由して寄まで戻るかになりますが、日没が早い時期ですと、「時間切れ」を起こしてしまう場合があります。
その点、伊勢沢ノ頭南東尾根使えると、「寄大橋」の近くに下りられるので、時間的なメリットが生じます。
ただ、伊勢沢ノ頭南東尾根は、一般登山道ではないバリエーションルート(Vルート)になってますので、道標は一切ありません。
踏み跡や管理道もありますが、一部分かり難い箇所もありますので、伊勢沢ノ頭南東尾根の利用は慎重にお願い致します。
正確に書くと今回下山で使ったルートは「伊勢沢ノ頭南南東尾根」かなと思います。
もう1つ東側の尾根にもルートがありますので、そちらが「伊勢沢ノ頭南東尾根」かと思います。
なんだか舌を噛み切ってしまいそうな名前の尾根ですが、こんな感じの後半戦になりました!
伊勢沢ノ頭南東尾根の日程・天候・メンバー・寄バス停へのアクセス・駐車場・登山口付近地図
登った日:4月08日(日) [日帰り]
天 候:晴れのち曇り
メンバー:単独
伊勢沢ノ頭南東尾根へ登山するに当たり、アクセスで利用したのが寄バス停になります。
こちらは、寄バス停付近の地図になります。
寄バス停付には、公衆トイレ、無料の駐車場が周辺にありますので、今回の
伊勢沢ノ頭南東尾根コースへの登山の起点になります。
動画(葛葉の泉~丹沢表尾根縦走~伊勢沢ノ頭南東尾根~寄)
上記写真を押すと、今回登山をした伊勢沢ノ頭南東尾根と檜岳・雨山・鍋割山縦走登山の様子を撮った2分チョットの動画が観られます!
お花も綺麗で景色が良く、動画日和、登山日和の1日になりました!
伊勢沢ノ頭南東尾根は、バリエーションルートになりますので、動画でコースの雰囲気が伝われば幸いです。
前編の登山記録(葛葉の泉~二ノ塔尾根~三ノ塔~烏尾山~塔ノ岳)
葛葉の泉付近にある二ノ塔尾根登山口から入山し、二ノ塔尾根~三ノ塔~烏尾山~塔ノ岳へ縦走した前半戦の記事になります!
伊勢沢ノ頭・檜岳・雨山・鍋割山のコース状況
伊勢沢ノ頭・檜岳・雨山・鍋割山のコース状況ですが、今回の行程においては、アイゼンは不要です。
また、鍋割山から雨山までが難所が続くコースになってまして、一番の核心部になります。
鍋割山から雨山まで長い鎖場が数箇所ありまして、足元がザレているので非常に滑ります。
また、雨山峠から雨山までも、登山道上に痩せ尾根箇所がありますので、滑落に要注意です。
雨山峠から寄までのルート(寄沢)は、熊の出没が多いので、そちらも気をつけて下さい!
伊勢沢ノ頭南東尾根について
伊勢沢ノ頭南東尾根は何度も書きますが、バリエーションルートで一般登山道はございません。
下りで伊勢沢ノ頭南東尾根使う場合、標高1,000m~900mの間が非常に分かり難いです。
基本、「南東」の方角に進めば「大間違い」は防げると思います。
標高950m付近から、「管理道」が出てきますので、そちらを見つける事に成功すれば、ほぼ問題なく下山できると思います。
バリエーションルート歩きに共通する事ですが、初めて歩くルートは「登り」で利用してください。
下りの方がルートファインティングが難しくなりますので、「登りで利用」が道迷い、遭難対策に有効です。
トイレ・水場の状況
トイレ
鍋割山山頂(有料100円)、寄バス停付近に2ヶ所公衆トイレ(無料)があります。
また、寄大橋(水源林管理棟)にもトイレがあり利用可能です。
今回歩いたルート上に、そこそこトイレがありますので、安心でございます。
水場
鍋割山荘で飲料の購入が出来ますが、それ以外の水場はありません。
綺麗な沢水に見えますが、丹沢山塊の水場は、大腸菌に汚染されているところが多いので、安易に利用しないようにして下さい。
伊勢沢ノ頭、雨山、檜岳、鍋割山、塔ノ岳のコースタイム・コース標高差
塔ノ岳 10:42 → 11:04 金冷シ 11:05 → 11:10 大丸 11:12 → 11:22 小丸尾根分岐 → 11:28 小丸 → 11:44 鍋割山荘(鍋割山) 11:48 → 11:50 オガラ沢分岐 11:52 → 12:01 鍋割峠 12:02 → 12:06 鉄砲沢ノ頭(オキブドーノ頭) 12:07 → 12:22 茅ノ木棚沢ノ頭 12:25 → 12:35 オツボ沢ノ頭 → 12:40 雨山峠 12:43 → 13:03 雨山 → 13:24 檜岳 13:31 → 13:50 伊勢沢ノ頭 13:52 → 15:15 寄大橋(水源林管理棟前ゲート) → 15:38 宇津茂公衆トイレ 15:40 → 15:43 寄自然休養村管理センター(寄バス停)
今回登山した伊勢沢ノ頭南東尾根と檜岳・雨山・鍋割山縦走のコースタイムになります!
こちらが後編で歩いた伊勢沢ノ頭南東尾根と檜岳・雨山・鍋割山の登山ルートと標高差になります!
塔ノ岳からスタートし、鍋割山~鍋割峠~雨山峠~雨山~檜岳~伊勢沢ノ頭~寄バス停までが後編で登山した区間になります。
標高差のとおり、地味なアップダウンが連続するコースになっております。
鍋割山・雨山・檜岳・伊勢沢ノ頭登山の様子
塔ノ岳尊仏山荘でございます!
今日は凄い登山者で賑わっておりました・・・。
腹も減ったので、いつもの貧乏セットで昼食にしました。
それにしても寒いな~と気温をみると・・・
塔ノ岳の山頂は、4度でした。
寒いわけですね~~
この冷えた体を山ガールに温めた欲しいと願ってしまった瞬間でした♡
塔ノ岳山頂からの景色になります!
中央やや左の山並みを奥に向かって歩いていきます!
伊勢沢ノ頭まで、アップダウンが強烈なのが・・・。
も~想像したくないですね~・・・。
普段から鍛えた18禁を妄想しながらの越えたいと思います!(?)
今回は登らなかった丹沢最高峰蛭ヶ岳方面の景色です!
も~すっかり雪はなくなりましたね。
春の装いになってきましたね!
数週間後には、鍋割山稜も新緑の季節の到来ですね!
先ほどまでいた三ノ塔と中央奥に大山が見えております!
花立山荘のブルーの屋根も見えてますね!
きっと、大倉尾根からこっちを見て、「アオヒゲブルーが見えてますね!」と、ブログで書いている人がいる事でしょうね(笑)
丹沢表側尾根も、街が近くて不思議な景色ですよね~
山深いのだけど街も近いという、珍しい景色だと思います。
鍋割山稜も癒しの尾根道ですよね~(´∀`*)
人間嫌いな私にとっては、登山者が地味に多いのがアレですね~・・・。
なんだ!?このモッコリ???
きっと鍋割山ですね!
前の写真と何が違うんだろう!?(笑)
ここで蛭ヶ岳が登場となりました!
いや~迫力がありますね!
手前の弁当沢ノ頭も良い感じに急登感を醸し出してますよね!
そんな感じで登山者でごった返していて鍋割山の山頂でございます!
可愛い山ガールが多く、目の保養になったのは言うまでもございません♡
鍋山山荘名物の「鍋焼きうどん」を求めて、多く登山者が並んでいました。
私はこの山小屋と縁がないみたいなので、意地でも買いませんけどね(?)
鍋割山から目指す雨山、檜岳・伊勢沢ノ頭が見えてますね!
いや~アップダウンが激しいですね・・・。
いざ!雨山峠(檜岳・雨山方面)へ!!
鍋割山から雨山峠の道のりが、今回の核心部ですね。
モリモリ雨山峠へ進んで行くと、鍋割山北尾根の入口が見えてきました。
鍋割山北尾根も、久しく歩いていないので、秋頃出没したいですね!
丹沢オールスターズの景色が良く見えました!
今日は、本当に登山日和ですね!
蛭ヶ岳と臼ヶ岳のコラボでございます!
絵になる景色ですね~
鍋割峠でございます。
ここで美味しそうなのを食べている登山者がいました。
僕の貧乏セットと交換してほしかったです(笑)
こちらが雨山峠へ向かう途中にある長い鎖場になります!
大阪の登山者が数名いて、少しお話してしまいました。
縛られるの好きなのですが、ズルズル滑る鎖場はあまり好きではございません・・・。
私の三段腹と良い勝負な鎖場の景色でした(?)
この鎖場で滑落すると、大怪我ですよね~・・。
登りよりも下りは要注意です!!
かなり滑って危ないです。
ただ、この界隈は多くのアセビの花が咲いていて、癒しの時間になりました!
純白で可憐な花ですよね~!
そんな感じで茅ノ木棚沢ノ頭でございます!
小さなピークですが、鎖場が終わった安堵に浸っておりました。
しかしながら、こんな感じの痩せ尾根が暫くあったりします。
なかなか侮れないルートでございます。
よ~~~やく雨山峠でございます!
さ~雨山、檜岳・伊勢沢ノ頭へ進みたいと思います!
雨山峠から雨山へも急登が続きます。
いや~この白目の時間が何んとも愛おしいです(?)
よ~やく尾根に乗ったと思ったら、さらに地味な登りが続きます・・。
私に明日は来るのでしょうかね!?
よ~~やくお目当ての1座である雨山(標高1,176m)に到着でございます!!
いや~ここまで本当に遠かった・・・。
雨山らしいモヤモヤ感が残る景色でした!
雨山から伊勢沢ノ頭へは、至福の尾根歩きになります。
落ち葉がフカフカで歩くたびにストレスが抜けていきますね~
目指す檜岳でございます!
檜岳は、なかなか綺麗な山容をしてますよね!
少し登れば檜岳(標高1,167m)でございます!
檜岳は、展望がありませんが、とても静かな山頂で、地味好きな私と相性が良い感じです!
檜岳から伊勢沢ノ頭へ目指していると、「山神峠」への分岐がありました。
山神峠も、久しく行っていないので、何処かと絡めていきたいですね~
伊勢沢ノ頭周辺の景色でございます!
西丹沢の山並みが綺麗ですよね!!
山神峠の分岐から少しの所に伊勢沢ノ頭(標高1,177m)があります。
さ~本日のメインディッシュである、伊勢沢ノ頭南東尾根の起点ですからね!
下りで使うのは初なので、なんだかドキドキしてきます。
伊勢沢ノ頭南東尾根登山の様子
伊勢沢ノ頭から秦野峠へ下りていくと、こちらの道標が見えてきます。
伊勢沢ノ頭南東尾根は、この分岐の先からスタートになります。
先ほどの道標をまっすぐ進むと、こんな感じの尾根歩きになります。
この辺はうっすら踏み跡がありました。
暫く下りていくと、この辺で踏み跡が無くなります。
尾根が広くなるのですが、「南東」方向に進めば大丈夫です。
マーキングも時々ありますので、見落とさないようにしてください!
南東に進むと、右手に鹿柵が出てきます。
鹿柵ぞいにしばらく進んで行きます。
伊勢沢ノ頭南東尾根上にマメザクラが咲いてました!
いや~綺麗なお花ですね!!
私だけの貸し切りでした!!
さらに伊勢沢ノ頭南東尾根を進むと踏み跡が明瞭になってきます。
この杭が、しばらく道案内をしてくれるのですが、途中からなくなりますので当てにはできません。
ジダンゴ山方面がちらちら見えてました!
それにしても、この辺はクマが出てきそうな雰囲気でした。
なんだか居そうですよね~
そして間違えてはいけない枝尾根がある付近の写真です。
この辺が伊勢沢ノ頭南東尾根の標高1,000m付近になります。
踏み跡が無くなり、辺りはマーキングだらけで、どのコースを下りればよいのか迷ってしまいました。
南東方面にのびる尾根から下っていくと、管理道が見えてきました。
ここまでくれば、も~心配ございません。
伊勢沢ノ頭南東尾根は、標高1,000~900mの下りの区間が核心部だと思います。
伊勢沢ノ頭南東尾根の新緑がとても綺麗でした!
も~春ですね。
伊勢沢ノ頭南東尾根を下っていくと、「植林記念碑」がありました。
コースの目印としてご利用ください!
モリモリ進むと、よ~やく林道が見えてきました!
林道に降り立った時の写真です!
ここから伊勢沢ノ頭南東尾根が始まります。
ヤマボウシかな!?
綺麗ですね!
こちらが中沢橋になります。
寄からこちらの橋を渡ると右手にミラーがあるのですのが、それを含めて4つめのミラーの所が伊勢沢ノ頭南東尾根の取付き地点(登山口)になります。
寄方面に進んで行くと、こちらが見えてきます。
ここを登っていくと、檜岳の近くに出ることが出来ます。
ここのルートを「伊勢沢ノ頭南東尾根」と呼ぶべきか、それとも「檜岳南東尾根」というべきか悩んでしまいます。
ゲートが見えてきました!
この付近に車を駐車することが出来ます。
5台前後か可能だと思います!
絵になる寄大橋でございます!
寄大橋にも多くの桜が咲いてました!
こちらは寒桜ですかね!?
八重桜も見事でした!
ドラマの撮影に使いたい景色ですよね!
いや~舗装路歩きですが、清々しいですね!!
さらに桜天国になってきました!
サクラなのかも分かってませんが、とりあえず美しいことは理解できました(笑)
花桃でしょうかね!?
無事に寄バス停に戻ってきました!
しかし、到着のタイミングが遅く・・・
40分ほどバスを待つ羽目に・・・。
バスの本数が少ないので、こちらの寄バス停時刻表を参考にしてください!
まとめ
鍋割山山頂の登山者の多さにビックリしたものの、その後の雨山、檜岳、伊勢沢ノ頭間は、今までの騒がしさが嘘の様な静けさに包まれた縦走路歩きの時間になりました。
秋の紅葉の時期になります、雨山、檜岳、伊勢沢ノ頭の木々が非常に綺麗に色づきますので、お気に入りのエリアになっております。
伊勢沢ノ頭南東尾根も、下りで使ったのが初めてなもので、何箇所かで道が分からなくなり、焦ってしまったのですが、そんなドキドキの時間もバリエーション歩きの楽しさですよね。
も~暫くすると、丹沢山塊はヤマビルの活動期に入り、登山の旬から外れてしまうエリアが多くなってしまいますので、歩けるうちに地元の山を登りたいなと考えております!
伊勢沢ノ頭南東尾根と同じ丹沢バリエーションルートの1つである、円山木ノ頭南東尾根について書いた登山記事になります!
円山木ノ頭南東尾根も、静かなコースですのでおすすめです!