- 皇海山登山と中倉山・横場山について
- 皇海山・庚申山荘(かじか荘)へのアクセス・駐車場・地図
- かじか荘~横場山~中倉山のコース状況
- 皇海山・中倉山周辺のトイレ・水場の状況
- コースタイム・ルート・標高(かじか荘~足尾銅山~横場山~中倉山)
- かじか荘から備前盾山・足尾銅親水公園までの登山とルートの詳細
- 横場山までの登山とルートの詳細
- 中倉山・ローソク岩までの登山と滑落遭難注意ルートの詳細
- まとめ
皇海山登山と中倉山・横場山について
前から登ってみたか「皇海山」へ、よ~やく登山に行く事が出来ました!
そろそろ梅雨入り間近ですが、幸いな事に晴天に恵まれた山の時間になりました。
無知なもので、初めて「皇海山」を聞いたときに「相撲の力士の名前かしら!?」と思ってしまいました。
それにしても「皇海山」って読めないですよね~
私みたいに「モンゴル力士」だと思っている方は少ないと思いますが、「皇海山」と書いて「すかいさん」と読みます。
皇海山は、日本百名山の中でも一番地味な山といわれているみたいですが、「コンサバ好き」な私なもので、ドキドキしながら登ってみました!
そんな「皇海山」ですが、今回は1泊2日と地味に長く、初日に歩いた「横場山・中倉山」周辺は「バリエーションルート」になりまして、滑落遭難注意ルートになります。
中倉山を経由して皇海山を歩く方は少ないと思いますが、3部(前・中・後編)に分けて詳細に書いてみたいと思います。
そんな感じで前編は、国民宿舎かじか荘駐車場から出発し、横場山・中倉山までの区間について書いたみたいと思います!
とにかく藪が凄く、「ヤブニー」するには最高の舞台で、絶えずエクスタシーに身を悶えてしまった前編でございます!
こんな中倉山周辺での1日になりました!
まずは、今回登山をした皇海山・中倉山・横場山の日程・天候・メンバーの詳細がこちらになります!
登った日:6月2(土) ~6月3日(日)
天 候:晴れのち曇り
メンバー:gさん、mさん、私の計3名
登山口は、そこそこ標高が高いので、朝はかなり冷え込みました。
皇海山・庚申山荘(かじか荘)へのアクセス・駐車場・地図
皇海山登山の起点になる、庚申山荘ですが、アクセスと駐車場について触れたいと思います!
まずは、国民宿舎かじか荘(皇海山・庚申山荘根登山口周辺)地図がこちらになります!
国民宿舎かじか荘までは、道が狭く、時々鹿が現れますので、夜間の通行は注意してください。
また、駐車場は、国民宿舎かじか荘の周辺にある無料駐車場を利用しました。
こちらは、かじか荘から少し先にある無料駐車場になります。
結構広い駐車場ですので、満車で停めれない事はないかと思います。
夜中に到着したのですが、その時は駐車場はガラガラでした。
しかし、日の出の時間になると、駐車場が混雑し、ほぼ満車になってしまいました。
皇海山、庚申山荘へ行く場合は、駐車場の混雑を考慮して、早めの到着が良いかと思います!
かじか荘~横場山~中倉山のコース状況
かじか荘(駐車場)から横場山の山頂までは激藪コースになります!
足尾洞親水公園から川を渡渉し林道から横場山へ取付くのですが、入口が不明瞭なので非常に分かり難いです。
横場山の山頂近くまでフェンスがありますので、それが目印(フェンス沿いを歩きます)になります。
また、横場山~中倉山までも非常に難儀するコースになってまして、痩せ尾根の崩壊地があり、滑落すると大怪我してしまいます。
今回のルートの象徴ともいえるローソク岩までのコースも非常に分かり難く、ルートファインディングできないと道に迷ってしまい遭難の恐れがあります。
山登りに慣れていない方は、横場山~中倉山の稜線は、滑落遭難注意ルートですので歩かない事をお勧めします。
かじか荘から素直に皇海山、庚申山荘へ向かったほうが安心です!
皇海山・中倉山周辺のトイレ・水場の状況
国民宿舎かじか荘に、自動販売機がありましたが、トイレ・水場については、利用してないので分かりません。
直ぐ近くに銀山平公園がありますので、こちらにトイレはあるかと思います。
また、備前盾山登山口の「船石峠」にも簡易トイレがあります。
赤倉バス停に公衆トイレがありまして、さらに中禅寺湖方面に進むと右手にトイレがありました。
また、上記写真の足尾銅親水公園に水場・トイレがあります。
今回登山をした皇海山・中倉山周辺には、トイレ・水場が点在しているので、現地で調達しても良いかな~と思います。
登山口周辺には、トイレ・水場があるものの、山の中にはありませんので、そちらは注意して下さい!
コースタイム・ルート・標高(かじか荘~足尾銅山~横場山~中倉山)
国民宿舎かじか荘駐車場 5:10 → 5:43 舟石峠駐車場 5:51 → 6:37 赤倉バス停 → 6:58 足尾銅親水公園入口 7:02 → 7:04 足尾銅親水公園 7:19 → 8:18 横場山 → 11:44 中倉山
こちらが今回の皇海山登山のコースタイムになります!
かじか荘から出発し、足尾銅山付近から横場山を登り、中倉山までのコースタイムになります。
足尾銅親水公園から横場山まで凄い藪漕ぎになりますので、コースタイムは甘めに設定したほうが良いと思います。
中倉山まで、道が悪い所がルート上にありますので、要注意になります。
そしてこちらが、かじか荘~庚申山荘~皇海山~鋸山へのコース・標高差になります!
前編で歩いた皇海山・中倉山までのルートと標高差になります!
標高差の地図の通り、かじか荘から林道を使って一旦下り道を歩いていきます。
足尾銅山~足尾銅親水公園から入山し、そこから横場山・中倉山まで藪漕ぎの急登になります!
ルートも分かり難い箇所がありますので、注意深く進んでください!
かじか荘から備前盾山・足尾銅親水公園までの登山とルートの詳細
今日は、先日山梨県の「権現山北尾根」を一緒に歩いた、gさん、mさんと3人で、皇海山へ登りたいと思います!
かじか荘の駐車場で仮眠したのですが、非常に寒く、上手く眠ることが出来ませんでした・・・。
かじか荘の駐車場から備前盾山方面に進んでいきます。
林道歩きが長いものの、美しい樹林にウットリしてしまいました!
だらだら林道を登っていくと、「船石峠」に辿り着きました。
こちらが船石峠にある備前盾山の登山口になります!
船石峠(備前盾山登山口)には簡易トイレがありましたが、水場はありませんでした。
足尾銅山周辺の観光案内がありました!
温泉も多く、観光に良いところなんですね~!
この辺は家から遠く、なかなか出没できないのでマジマジと見てしまいました。
船石峠の名前の由来になった「船石」になります。
船石に乗って、世界に打って出たいものですね~
直ぐに沈没してしまいそうですが、そんな人生も悪いものではございません(笑)
今回登らなかった備前盾山の勇姿でございます!
なかなか立派なお山ですよね!
「備前剣山」が近くにあれば、マニアックな登山者が多く訪れそうですよね(笑)
船石林道をモリモリ進んでいくと、足尾銅山周辺になります。
足尾銅山が閉山する前の街の様子になります!
非常に栄えていたことが分かりますよね~!
足尾銅山についてモリモリ説明が書かれていたのですが、一行読んだら猛烈な睡魔に襲われてしまいました・・。
振り返っての足尾銅山跡と備前盾山になります。
昔の繁栄が嘘みたいですよね~
銅の切れ目が縁の切れ目なんでしょうね~
やばいよ~やばいよ~!!
昔はこちらを使って足尾銅山から銅を運びながら「やばいよ~やばいよ~!」と、叫んでいたのでしょうね~!(笑)
そんな感じで、赤倉バス停に公衆トイレがあるのですが、大行列でした!!
きっと、トイレで待っている皆様も「やばいよ~やばいよ~!」と、心の中で叫んでいたことでしょうね(笑)
銅親水公園(足尾ダム)まで、まだまだ長いですね~・・・。
私も思わず「やばいよ~やばいよ~!」と、叫んでしまいました(笑)
それにしても、絵になる風景でございます!
足尾銅山周辺も、だいぶ緑が復活した感じですよね!
あの山の裏側に中禅寺湖があります!
日光も久しく行ってないので、ぼちぼち出没したいですね~
真ん中に見えているのが目指す横場山になります。
その奥に見えている立派な山が中倉山になるのですが、頂上は更に奥にあるので見えてません。
橋を渡って足尾環境学種センターを目指します。
この橋の付近に広い駐車場があります。
こちらが足尾環境学習センターになります。
自動販売機・トイレ・水場があります。
横場山の登山口は、「展望階段登り口」の横の階段を進んで行きます。
神々しい感じですが、こちらが足尾銅親水公園になります。
思いのほか立派な公園で驚きました!
横場山までの登山とルートの詳細
真ん中に見えいてる山が横場山になります!
先ほどの親水公園から階段を登って進んで行くと、河原に下りられる地点があります。
渡渉しなくてはいけませんので、雨が降って増水している時は注意してください!
渡渉すると舗装された林道が見えてきます。
そこから適当な個所を見つけて直登していきます!
振り返って足尾銅親水公園付近を撮った写真になります。
右手に見えているのが水道管?になります。
昔は水道管?の橋を使って渡ることが出来たそうです。
お花に向かって優しい口づけを乱れ射ちしておきました(?)
意外と嫌がってなかったの印象的でした(?)
それにしても横場山までの道のりは藪が凄いです!!
「ヤブニ-」を思う存分楽しむことが出来ました(>_<)
よ~やく激藪地帯から一瞬だけ脱出できました・・・。
振り返っての横場山の激藪地帯になります!
も~「ヤブニー好き」にはたまらない景色が広がっております!
横場山から下ってくるのはかなり厳しいと思います。
足尾銅山・皇海山方面の山並みが美しいですね~(´∀`*)
激藪のお姿が美しいですね~(´∀`*)
山頂が見えているのですが、なかなか横場山の山頂に辿り着けず、ジェラシーな時間帯でした(?)
急登をこなしていくと、途中から右手に見えるフェンスが出てきます。
その脇にうっすら踏み跡がありますので、かなり歩きやすくなります。
横場山を目指す場合は、このフェンスを早く見つける事が体力・気力の消耗を抑えるためにも重要だと思います!
藪地帯から抜け出すと、横場山周辺から絶景が広がっておりました!!
山深いところですね~(´∀`*)
毛深い私でもかないませぬ・・・(笑)
よ~やく横場山の山頂(1,017m)でございます!
急登もさることながら、激藪がとても印象的なお山でした!
正面に見えている中倉山が絵になりますよね!
ただ、一般登山道ではないので、どんな白目の世界が待っているか戦々恐々でございます・・・。
皇海山までまだまだ距離がありますので、何時に到着できるか全く予想できませぬ・・・。
中倉山・ローソク岩までの登山と滑落遭難注意ルートの詳細
横場山の山頂から中倉山への先は、結構危ないルートになってきます。
ほぼ、登山者は利用しないルートですので、滑落し遭難すると、見つけてもらえないので、かなり厳しい状況に陥ってしまうと思います。
ザラザラな所をトラバースするのですが、左側に滑落すると「さようなら~」になるかもしれません。
美味しそうなオジサンのお尻ですが、ここも岩が脆く、直登する事が出来ませんでした。
中倉山を見て右手に巻けますので、無理して岩場を登らない方が良いと思います。
右手に巻いて進むと、こんなガラガラ地帯になっております。
左右キレ落ちてますので、ここで滑落すると「さようなら~」になってしまう恐れがあります。
足場が悪いので、かなり気を遣って歩いた箇所になります。
釣りを楽しんでいる様な写真ですが、かなりの痩せ尾根の上、岩が脆い場所があり、滑落防止のためテープ(補助ロープ)を出してもらいました。
写真では伝わらないですよね~・・・。
痩せ尾根箇所を歩いて振り返って撮った写真になります。
足場が脆く、特に左側がキレ落ちてまして、滑落すると洒落にならない場所になります。
単独で横場山~中倉山を目指すのは遭難の危険がありますので、お勧めしません!!
更に痩せ尾根歩きは続き・・・
中倉山・横場山は、標高こそ低いですが、総合力が試される山でございます!
オジサンの可愛いお尻をアップで見れる、絶好の山でもあります(笑)
先ほどまでいた横場山になります!
木々がなく地面が露出している箇所が崩壊地になります!
いや~初日の核心部でした。
痩せ尾根歩きが終わると、中倉山まで至福の稜線歩きになります!
絵になる景色でございます!
今回のルートのランドマークと呼んでも良い「ローソク岩」が見えてきました。
あの岩場の近くがルートになります。
どんな景色が待っているのでしょうかね~(´∀`*)
も~今から泡を吹いちゃいそうです(笑)
横場山・中倉山までは、バリエーションルートですので、登山道はありませんが、薄っすら踏み跡があります。
物好きはどこの地域にもいるんでしょうね(笑)
この付近でサルの群れがいてビックリしました。
それにしてもアルプス気分を味わえる稜線歩きでございます!
振り返って撮った写真になります!
距離を稼げていないのが気になりますね~
ローソク岩が見えてますが、この辺の急登がかなりきつく・・・。
足元も悪いので、色々と神経を使ってしまいます。
雄大な景色ですよね~
天気が良い時に登れてラッキーでした!
ゴリゴリ登っていくと、樹林帯に突入します!
踏み跡がなくなり、ルートファインディングが必要になってきます。
写真では伝わらないと思いますが、壁の様な急登になってきます。
この辺、落石と道迷いからの遭難に注意して下さい。
「助けてくれ・・・」と叫んでいると、マーキングを発見しました!
ローソク岩に近づくと、踏み跡が明瞭となり、ルート上にマーキングが定期的に出てきます!
ここまでくればローソク岩も近いです!
マーキングに導かれるように進んで行くと・・・
ローソク岩が見えてきました!
凄い迫力ですね~・・・。
ローソク岩の横を登っていきます!
少し高度感があるので注意して登ってください!!
ここで滑落すると大怪我は免れません。
この周辺も、オジサンのお尻スポットですよ♡
山スカートを穿いた山ガールと一緒に来たいスポットでございます(´∀`*)
なんなら私も山スカート穿いてチラチラ見せてもOKです!(?)
中倉山付近のローソク岩の迫力が凄いです!!!
なんだか素直に負けを認めてしまうほど、素晴らしい「反り立ち具合」でございます・・・。
これだけ太くて立派だと、もしかすると痛がってしまうかもしれませんよね(?)
または「顎が外れる・・・」とか言っちゃいそうですよね(?)
途中から、知らないオジサンが参戦してきました!
ちょっと待て!俺だって素晴らしい物を持っているんだぞ!!と、mさんが登場しました!!
よっ!待ってました!!!
俺のアレを見よ!!と、心の中で叫んでいたと思います。
そんな姿に胸がときめいてしまいました♡
なんだか分からなくなってきましたが、中倉山付近からの景色になります!!
いや~最高ですね♡
皆様も、この中倉山周辺の景色に素敵な笑顔になってました!
アダルトな魅力に私は恋に落ちてしまいそうです(笑)
日光と言ったら忘れてはいけない男体山ですよね!
雲がかかっているお山が男体山でございます!
実は男体山も未踏なので、いつか登りたいと考えております!
運命の分かれ道がありました。
左のルートが私たちが登ってきた登山道?になります。
右側の登山道も、バリエーションルートになるのですが、結構地元の方が中倉山へ登っているのかもしれませんね。
それにしても男体山の景色が素晴らしいです!
モザイクな感じの山頂に、何故か心惹かれてしまいます!
中倉山の山頂周辺に近づくとツツジが満開でした!
よ~~やくお目当ての中倉山の山頂が見えてきました!
雰囲気の良い稜線ですね!!
皇海山への期待が膨らんできます!
これから歩く庚申山方面になります!
奥に小さく見えているのが皇海山になります!
中倉山の山頂は平地が広がり足取りが一気に軽くなってきます!
皇海山・庚申山をはじめ、山深い景色が広がっていた中倉山の山頂でした!
よ~~~やく中倉山の山頂でございます!
中倉山の標高は1,499mになります!
低山とは思えない大展望が広がっております!!
中倉山の山頂についた喜びを撮ってみました!
まとめ
林道歩きが長かったものの、「足尾銅山」の産業遺産を間近でみる事が出来、また、なんだか分からない薮ルートを歩けて「ヤブニー」好きにはたまらない前編になりました!
しかしながら、横場山~中倉山までの間には、ざらざらの痩せ尾根箇所があるので、非常に危険です。
あまり登る方もいないと思いますが、単独で行かない方が良いかと思います。
念の為、10mのテープ(補助ロープ)を持っていったのが幸いして、なんとか通過できましたが、装備がなければ引き返していたかと思います。
中倉山周辺は、それほど標高が高い山ではないですが、それでも山には色々なリスクが付き物ですからね。
そんな感じで次回中編に続きます!
皇海山を目指して庚申山荘泊に泊まった中編の記事になります!