- 皇海山登山と庚申山荘泊について
- 皇海山の動画と登山の詳細(かじか荘~中倉山~庚申山~庚申山荘)
- 中倉山から庚申山荘までのコース状況
- 庚申山荘のトイレ・水場の状況)
- 庚申桜・庚申草(コウシンソウ)・シロヤシオ・ツヅジ・シャクナゲの開花状況
- コースタイム・登山ルート・標高差(中倉山~沢入山~庚申山~庚申山荘)
- 中倉山から沢入山までの登山とルートの様子
- オロ山・松木沢ジャンダルム・庚申山までの縦走登山とルートの様子
- 庚申山荘までの縦走登山とルートの様子
- まとめ
皇海山登山と庚申山荘泊について
前回に引き続きまして、皇海山へ登山した続きと庚申山荘で宿泊した時の様子になります!
前編で記載した通り、中倉山までの道のりが激薮ルートで大変難儀し、滑落遭難ポイントも盛り沢山で、既におなか一杯の状況でございます・・・。
も~危ない所はないだろうな~と思ったものの、庚申山までも薮が濃く、踏み跡も不明瞭な箇所があったりと、山登りに慣れてないと、少し難しい区間だと感じました。
また、庚申山から庚申山荘までの道のりも険しく、最後まで油断ならない1日目になりました!
しかし、中倉山~庚申山までの稜線歩きが気持ちよく、展望広がる縦走路歩きに「ウットリ♡」の連続でした!
銅山の開発の影響で木々が枯れてしまい、痛々しい姿なのが好展望に影響しているのですが、事情を知ってしまうと複雑な気持ちになってしまいますよね。
色々な犠牲によって今があると思うと、複雑な気持ちになってしまった時間帯でした。
そんな感じで前置きが長くなってしまいましたが、皇海山登山と庚申山荘泊の中編に移らせて頂きます!
こんな1日になりました!
まずは、前編の皇海山を目指して登山をしたかじか荘~足尾銅山~横場山~中倉山までの記事がこちらになります!
皇海山の動画と登山の詳細(かじか荘~中倉山~庚申山~庚申山荘)
写真を押すと前・中編で歩いたルートの登山動画(2分ほど)が観られます!
かじか荘から中倉山~庚申山~庚申山荘までの登山の動画になりまして、写真では伝わらない部分もあるかと思いますので、良かったらご参考にしてみて下さい!
そしてこちらが、皇海山・庚申山荘登山の日程・天候・メンバー等の詳細になります!
登った日:6月2(土) ~6月3日(日)
天 候:6月2(土) 晴れのち曇り
メンバー:gさん、mさん、私の計3名
※冷えると思っていた庚申山荘でしたが、宿泊者が多く寒くなかったです。
動画の通り、晴天恵まれたものの、気温の変動が激しく、衣類で調整する必要がある感じでした。
皇海山へ登山をする場合は、今回お世話になった庚申山荘がとてもおすすめです!
庚申山荘の魅力について、触れたいと思います!
中倉山から庚申山荘までのコース状況
まず、オロ山~庚申山の間は、踏み跡が薄いところが多く、ルートファインディングが必要です。
藪が濃い所もありますので、「ダニ」にも注意してください!
ルート上は、アップダウンが続きますので、地味に体力を削り取っていきます。
また、庚申山から庚申山荘までも、梯子、鎖場があり、道も細いので滑落に注意してください!
庚申山荘まで、平和の道が続くと思っていたのですが、思った以上に神経を使うコースで驚きました。
庚申山荘のトイレ・水場の状況)
庚申山荘の中に水場があります。
左の写真が庚申山荘の中にある水場(流し場)で、右の写真がトイレの横にある水場になります。
また、山荘から5分ほどの所(庚申山へのルート上)にも水場があります。
左右の写真が水場になるのですが、ここから庚申山荘へ引いてました。
庚申山荘内の水が出ない場合は、ここまで来れば給水可能です。
前日に雨が降ったりすると濁る場合があるみたいですが、我々が使った時は問題ない感じでした。
ここより更に上流(庚申へ登るルート上)に行くと「岩清水」もありましたので、水で困ることはないかな~と思います。
トイレにつきましては、庚申山荘の外に公衆トイレ(バイオトイレ無料)があるのですが、冬季は閉鎖されて使えませんので注意してください。
トイレの構造上、1人しか中に入れないので、宿泊者が多いと結構混み合います。
特に早朝の混雑が凄かったので、庚申山荘で宿泊する時は、ある程度余裕を持った状態でトイレを使用した方が良いと思います!
庚申桜・庚申草(コウシンソウ)・シロヤシオ・ツヅジ・シャクナゲの開花状況
庚申桜は咲いてましたが、天然記念物の庚申草(コウシンソウ)の花を見つける事は出来ませんでした。
庚申山荘から少しの所に、庚申草の群落地がありますので、タイミング合う綺麗な花を見ることが出来るそうです。
また、庚申山荘や皇海山周辺で、シロヤシオ・ツツジの花が標高1,400m前後で見頃を迎えてました!
シャクナゲの花も咲いてましたが、見頃を過ぎたものが多かったです。
中々他では見ることのできない庚申桜と庚申草ですので、是非、開花時期に合わせて(6月前後)に庚申山荘を絡めて訪れて下さい!
コースタイム・登山ルート・標高差(中倉山~沢入山~庚申山~庚申山荘)
中倉山 12:09 → 12:13 孤高のブナ → 13:06 沢入山 13:08 → 14:36 オロ山14:37 → 15:56 庚申山 16:16 → 17:10 庚申山荘(泊)
こちらが中編で歩きました、中倉山から沢入山~庚申山~庚申山荘までのコースタイムになります。
中倉山から庚申山荘までは、5時間のコースタイムでした。
藪のあるルートですし、庚申山荘まで急な下り道になるので、思いのほか時間が掛かってしまいました。
そしてこちらが、皇海山を目指して歩いた登山ルート・標高差になります!
中編で歩いた登山ルートと標高差の地図になります!
登山ルートは、中倉山山頂から孤高のブナ~沢入山~オロ山~庚申山~庚申山荘までになります!
中倉山から庚申山までも「バリエーションルート」になりますので、道標等の案内は一切ありません。
地形図のとおり、庚申山から庚申山荘までは、急降下になりますので、滑落や転倒に十分注意して下さい。
普通に、庚申山荘から皇海山へ行けば、こんな苦労はなかったのですが、それは言ってはいけないお約束ですよね(笑)
中倉山から沢入山までの登山とルートの様子
さ~中倉山を後にし、沢入山・オロ山を目指したいと思います!
今宵の宿である庚申山荘は、まだまだ遠いですね~・・・。
中倉山~沢入山間は、気持ちの良い稜線歩きの縦走になります!
それにしても天気が悪くなってきましたね~・・・。
雨が降る予報ではなかったのですが、なんだかデビルが降ってきそうな感じになってきました(?)
見渡す限り山とオジサン二人の尻しか見えません!!
正面右手の山の奥に尾瀬があるかと思われます!
そろそろ尾瀬もニッコウキスゲの季節ですよね~
振り返って撮った中倉山でございます!
山頂に辿り着くまで悶絶しましたが、展望優れるお山でお気に入りの一座になりました!
ま~再訪する事はないような・・・。
手前が沢入山、奥がオロ山、さらに奥に庚申山と皇海山が見えております!
アップダウンが恐ろしいことになってますよね~・・・。
アルプスチックな場所もあったりと、飽きの来ない行程でございます!
この周辺は、足尾銅山の鉱毒の影響で木々が枯れてしまい、禿山のようになっております。
木々がないので展望が良いのですが、色々と考えてしまう景色でございます。
モリモリ沢入山を目指し歩いている感じがするものの、全く進んでいない現実に涙も出ません(笑)
遠くから見えていたので察してましたが、沢入山の登りが結構な急登で・・・。
中倉山を振り返っての絵になります!
チョコチョコ登山者がいて驚きました。
山と高原地図にはルート表記されてないのですが、結構歩かれている感じでした。
宇宙人からのメッセージが建ってました。
これは未来への啓示なんでしょうかね!?
確かに、この沢入山までのアップダウンの景色を見ていると、私たちの未来は優しいものにならないかもですね・・・。
それにしても素晴らしい展望の稜線歩きの時間になります!
見渡す限り大きな木がないのが残念ですね~
鉱毒(ガス)の力は凄まじいですね~
早く元気になってね♡と、この気持ちを伝えてみました。
武尊岳が見えてきました!
頂上に残雪が見えてますね!!
武尊岳も久しく登ってないので、どこかで出没したいですね~
入沢山周辺にシロヤシオがモリモリ咲いてました!
シロヤシオといえば、私の地元「丹沢山塊」が有名ですが、この周辺にも多くの木々があって、可憐な白い花をモリモリつけてました。
よ~~~やく沢入山でございます!
沢入山に標高は1,704mになりまして、標高以上に高い感じがしました。
なんとなく谷川連峰を歩いている様な感覚になりました。
入山山周辺から、一気に登山者が減っていきます!
雰囲気がとても良く、なんだかゴロゴロしたくなってしまいました。
オロ山・松木沢ジャンダルム・庚申山までの縦走登山とルートの様子
右に見えている大きな山が目指す皇海山でございます!
左に見えているのが、目指すオロ山でございます。
縦走路のアップダウンが激しいですね~・・・。
右が皇海山、真ん中がオロ山、左が庚申山でございます。
藪がないだけまだマシですが、それでも簡単に庚申山荘に到着できない感じですよね~
こちらが松木渓谷の象徴と呼んでも言い過ぎではない「松木沢ジャンダルム」になります!
岩登りの聖地らしく、松木沢ジャンダルムは結構有名だそうです。
ルートを見て思ったのが「どうやって登るのだろう!?」でございます。
アップの松木沢ジャンダルムになります。
やっぱり思うのが「どうやって登るのだろう!?」でございます。
かなり難しい岩登りのルートだそうです。
松木沢ジャンダルムの様子を見てからこちらの縦走路を見ると「平和って大事だよね♡」と、思ってしまいました(?)
そんな平和な時間が終わりそうな登りが見えてきました・・・。
こんな感じにオロ山への登山道には踏み跡があります。
しかし、不明瞭な所もありますので要注意です!
ま~尾根を外さなければ致命傷にはならないと思います!
オロ山周辺もシロヤシオが満開でした!
オロ山に進むにつれて藪がモリモリになってきました・・・。
シロヤシオが本当に綺麗でした!
今年の丹沢もシロヤシオが綺麗でしたが、全国的に当たり年だったのかも知れませんね。
そしてオロ山周辺にシャクナゲの花も綺麗に咲いてました!
少し遅かったみたいで、全体的にシャクナゲの花は見頃を過ぎてました。
モリモリ急登をこなすとオロ山に到着でございます!
オロ山というよりは「ボロ山」の方が正解かも?と、思ったような思わなかったような・・・(笑)
私も「ボロボロなオッチャン」なので、なんだか仲良くなれそうです☆彡
オロ山から庚申山までのルートも藪が深く・・・。
初日のルートは、藪との戦いですね~・・・。
時々こんな感じの開放的な笹原に出たりします。
そろそろパンダが出てくるかな?と、ドキドキの時間でした(?)
絵になる庚申山でございます!
いや~今回のルート、地味に好きですね~!!
藪さえなければモリモリ来てしまうかもです!
庚申山周辺も藪が深く、ルートが分かり難いです。
地味に尾根が広いところもあるので、濃霧の時は要注意だと思います!
庚申山周辺はシャクナゲの花がモリモリ咲いてました!
私の笑顔と良い勝負感じの輝き具合でした!!
分かり難い道を登っていくと、よ~やく庚申山に到着でございます!
庚申山の標高は1,892mですので、本日の最高峰になります!!
庚申山荘までの縦走登山とルートの様子
この庚申山の山名プレートの裏側が庚申山荘への縦走ルートになります!
庚申山は、庚申山荘と鋸山方面の分岐にいちしてますので、方向に注意してください。
こちらのお花が庚申桜だそうです!
なんだか可憐なお花ですよね~
なんとなく「芝桜」に似ている様な気がするのは私だけでしょうかね!?
庚申山から庚申山荘までの道のりも激下りで、本格的に膝と腰を壊しにかかってきます!
岩が多い道のりですので、頭上と膝に注意してください。
上ばかり見えていると下半身がおろそかになり、大事な所にクリティカルヒットを喰らわしてきます。
梯子や鎖がもあったりと、色々なMな道具を駆使して快楽を注入してくれます♡
個人的には「鎖」が好みかな~♡
さらに長い鎖で楽しませてくれます!
個人的には、「ぐるぐる巻き」にして欲しいな~と、思ってしまいました(?)
古代人が住んでいそうな洞窟チックな場所がありました!
この周辺は、モリモリ岩清水が出てますので、庚申山荘の水場が微妙な時に重宝すると思います!
今宵のお宿である庚申山荘に到着でございます!
宿泊者が多く驚きました・・・。
無事に庚申山荘まで来れた喜びを胸に、夕飯にしてみました!
今晩は、豆もやしと豚肉の胡椒炒めだよ♡
油臭いオジサンには脂っこい食べ物が良く似合います♡
庚申山荘で、千葉から単独で来たオネーさんと仲良くなりました!
しかも、布団敷いたお隣の方で、さらにビックリでございます!!
登山は本当に一期一会ですよね~(´∀`*)
軽くチューしたかったみたいです(?)
mさん、美味しいウイスキー御馳走でした!
まとめ
体力をモリモリ削り取っていく薮道歩きに悶絶しましたが、時々見える皇海山の雄姿に励まされた1日にでした!
朝露で薮が濡れていたり、雨降った後は、今回の区間は歩きたくないよな~と思ってしまいました。
「薮をこよなく愛する変態登山者」に贈りたいルートかな~と思います!
そんな感じ、よ~やく普通の登山道歩きになる庚申山~鋸山~皇海山への後編は次回に続きます。
結局、後編も薮に悶絶し、2日間で立派な「ヤブニー愛好家」になれた山行になりました!
「アルピニスト」ならぬ「ヤブニリスト」になれた後半戦でした!
後編は、皇海山・鋸山・庚申山荘・六林班峠になりまして、激藪と鎖場、梯子に苦しめられた1日になりました!