- 同角ノ頭・大石山・檜洞丸登山!
- 同角ノ頭・大石山・檜洞丸登山の日程・天候・メンバー・同角山稜(ユーシンロッジ)へのアクセス・駐車場・地図
- 同角ノ頭・大石山・檜洞丸のコース状況
- トイレ・水場の状況
- ユーシンロッジについて
- コースタイム・コース標高差(寄~鍋割山~ユーシンロッジ~同角ノ頭~大石山~檜洞丸~西丹沢自然教室)
- 寄~鍋割峠~鍋割山登山の様子
- 鍋割山北尾根とユーシンロッジまでの登山の様子
- 大石山登山の様子
- 同格ノ頭登山の様子とルート・シロヤシオ・ミツバツツジの開花の状況
- 檜洞丸登山とツツジ新道、西丹沢自然教室の様子
- まとめ
同角ノ頭・大石山・檜洞丸登山!
丹沢山塊の中で「上級ルート」の1つとして有名な「同角山稜(大石山・同角ノ頭・檜洞丸)」ですが、アクセスが悪い事もあってか、なかなか登る機会がないですよね。
そんなアクセスの悪い同角山稜ですが、登山の基点となる「ユーシンロッジ」の営業が再開されれば、登山者も増えるだろうな~と思っております。
しかし、人間嫌いな私なもので、非常に静かな大石山・同角ノ頭・檜洞丸への稜線が(同角山稜)登山者でごった返すのも嫌だな~と思っております。
色々考えると、現在閉鎖中のユーシンロッジの再開は、自然にとっては微妙な話なのかもしれませんよね。
そんな同角山稜を絡めて同角ノ頭・大石山へ登山した時の記録を今日は書きたいと思います!
丹沢山塊は、ツツジが綺麗な登山道が多いですが、今回の同角ノ頭・大石山登山は、名物の「シロヤシオ」や「ミツバツツジ」がモリモリ咲き乱れるルートを歩いた時の記録になります!
丹沢の中でも檜洞丸・同角ノ頭周辺はシロヤシオ、ミツバツツジの木々が多く、お花が咲き乱れる時期に出没すると、非常に美しい景色をみる事が出来ます!
同角ノ頭・大石山周辺は、登山者も少ないので、ジックリと写真撮影をすることができますので、このツツジの時期は特にお勧めです!
また、同角ノ頭周辺には、丹沢山塊では珍しい「イワカガミ」の群落があり、時期が合うと綺麗なお花が出迎えてくれます。
イワカガミの群生が少ないので、大事に保護しなくてはいけませんが、丹沢では珍しいお花ですので、必見の価値があるかと思います!
前置きが長くなりましたが、こんな同角ノ頭・大石山での一日になりました!
同角ノ頭・大石山・檜洞丸登山の日程・天候・メンバー・同角山稜(ユーシンロッジ)へのアクセス・駐車場・地図
登った日:5月25日 [日帰り]
天 候:晴れ
メンバー:私含めて4人
そしてこちらが同角山稜(ユーシンロッジ)へのアクセスになります!
同角山稜登山口(ユーシンロッジ周辺)の地図になります。
ユーシンロッジまでは、林道が通行止めになってますので、歩いてアクセスする必要があります。
玄倉(丹沢湖)から、ユーシンロッジまで、約10kmの林道歩きになり、同角ノ頭への登山口までだいぶ遠いです。
今回は、寄からアクセスし、西丹沢自然教室へ下山するルートで歩くことにしました。
行きのアクセス
寄バス停 7:20 着
帰りのアクセス
西丹沢自然教室バス停 18:58 発
※西丹沢自然教室バス停発の最終バスになります。 /p>
何度も書きますが、同角ノ頭・大石山・檜洞丸登山(同角山稜)への起点となるユーシンロッジですが、非常に便が悪い所にあります。
玄倉から林道を歩いて10km前後の道のりになりますので、今回利用した寄経由をおすすします。
同角ノ頭・大石山・檜洞丸のコース状況
同角ノ頭・大石山・檜洞丸のコース状況ですが、寄から鍋割山につきましては、特に問題ないかと思います。
しかし、今回のルートは「鍋割山北尾根」を利用しております。
鍋割山北尾根はVルート(バリエーションルート)になりますので、利用にあたっては道標等もないので、登山ルートに注意を要します。
また、同角ノ頭・大石山・檜洞丸までは、基本、ひたすら急登です。
大石山周辺に、長い鎖場の個所があり、同角ノ頭周辺は長い梯子がモリモリあったりします。
歩く方も少ないので、滑落や事故が起こると中々気づいてもらえない山域だと思います。
同角山稜を歩く場合は、単独山行は避け、複数で行かれることをお勧めいたします!
トイレ・水場の状況
寄からユーシンロッジを経て西丹沢自然教室までは、非常に長丁場な登山になりますので、気になるのがトイレと水場の状況ですよね!
トイレと水場を纏めると、こんな感じになります!
- 寄バス停近くのグラウンド(無料駐車場があります)
- 寄自然休養村管理センター(寄バス停付近)
- 水源林管理棟(寄大橋から近くの所)
- 鍋割山荘、青ヶ岳山荘(有料100円/回)
- ユーシンロッジ(無料の公衆トイレがあります)
- 西丹沢自然教室(無料のトイレがあります)
今回の同角ノ頭・大石山・檜洞丸へのルート上には、無料の水場はありません。
特に水場が乏しいので、飲料水を多く持参してください!
ユーシンロッジについて
現在、ユーシンロッジは閉鎖中で営業しておりません。
建屋の前に「公衆電話」がありますして、緊急時に利用することが出来ます。
また、ユーシンロッジの建屋の一部が「避難小屋」として開放されております。
水場はありませんが、近くに川が流れてますので、煮沸等すれば緊急時に利用することが出来ます。
ユーシンロッジ周辺は、とても雰囲気の良いところですので、こちらを目当てに玄倉から林道を歩いて散策するのもありかと思います!
特に新緑・紅葉の時期のユーシン渓谷は必見でございます!!
ユーシンロッジについて詳しく書いた記事になります!
寒い時期は、トイレの利用が出来ません。
季節によっては、ユーシンロッジの避難小屋スペースの隣にある流し場の水を利用できる場合があります。
コースタイム・コース標高差(寄~鍋割山~ユーシンロッジ~同角ノ頭~大石山~檜洞丸~西丹沢自然教室)
寄バス停 7:23 → 9:17 雨山峠分岐(コシバ沢) → 9:59 鍋割峠 → 10:27 鍋割山 11:07 → 12:48 ユーシンロッジ 12:59 → 14:11 大石山 14: 19 → 15:41 同角ノ頭 15:48 → 16:29 石棚分岐 → 16:56 檜洞丸 16:58 → 17:10 ツツジ新道分岐 → 18:10 ゴーラ沢出合 → 18:46 西丹沢自然教室
今回歩いた同角ノ頭・大石山・檜洞丸登山のコースタイムになります!
朝から夜まで登山漬けの一日になりました!
そして、今回の鍋割山~同角ノ頭~大石山~檜洞丸登山コース・標高差がこちらになります!
寄バス停から出発し、鍋割山~鍋割山北尾根~ユーシンロッジ~同角ノ頭~大石山~檜洞丸~西丹沢自然教室へ下山しております!!
距離もさることながら、標高差の通り、急登が連続します。
特に、ユーシンロッジから大石山の急登の破壊力は凄まじいです・・・。
寄~鍋割峠~鍋割山登山の様子
今日は、寄バス停からシロヤシオ・ミツバツツジ等のお花を目当てに西丹沢自然教室を目指してモリモリ行きたいと思います!
こちらの建物が、寄の水源管理棟になりまして、登山ポストと、この裏にトイレがあります。
寄から鍋割峠・鍋割峠を目指していきます!
寄沢は、大雨降ると登山コースが変わってしまうので、要注意でございます!
また、渡渉箇所もありますので、数日前の天候もチェックしてください。
増水すると渡れませんので、そのつもりで計画してください!
新緑が美しいですね~(´∀`*)
雨山峠にはいかず、破線ルートを使って直接鍋割峠へ行きたいと思います。
寄から鍋割峠を目指して進んで行くと右岸(正面左側)に尾根に乗るポイントが見えてきます。
沢をモリモリ鍋割峠まで登っていく方が多いみたいですが、途中で行き詰りますので、尾根に乗るポイントを見落とさないようにしてください!
悲鳴の大合唱がモリモリになった辺りで鍋割峠に到着でございます!
こから鍋割山までが急登が続き白目がこぼれてしまいます・・・。
さらに同角ノ頭・大石山・檜洞丸が控えてますので、考えただけ魂が抜けてしまいます(>_<)
鍋割峠から鍋割山までの登山道も、新緑がとても綺麗で癒されます!
ツツジの花もチラチラあって、目を楽しませてくれますが、肺から悲鳴がモリモリ聞こえてきます(>_<)
急登をこなしていくと、段々と緩やかになっていきます。
ここまで登ると鍋割山の山頂は近いです!
も~ゴザひいてごろごろ寝たいですね~
そのまま転がって、寄から再出発したい気分になりました(?)
鍋割山周辺のミツバツツジでございます!
勢いがありますね~!!
モリモリ登ると、第一目標である鍋割山に到着でございます!
相変わらず登山者が多くゲッソリしました・・・。
人が多い所が苦手なので、そうそうに「鍋割山北尾根」を使って同角ノ頭・大石山・檜洞丸を目指したいと思います!
鍋割山北尾根とユーシンロッジまでの登山の様子
鍋割山北尾根のブナ林でございます!
鍋割山から鍋割峠へ戻ると右手(東)方面に踏み跡が見えてきます。
そちらが鍋割山北尾根ルートの入口になります(マーキングがあります)
新緑がとても気持ち良く、吹き抜ける風がエクスタシーな感じでした(?)
鍋割山北尾根は、バリエーションルートになるのですが、踏み跡もそこそこ明瞭で、マーキングを拾いながら進めば比較的歩きやすいコースになります。
ただ、鍋割山北尾根周辺は、時々クマが出没しますので、要注意でございます!
鍋割山北尾根のツツジも綺麗に咲いてました!
ツツジの本数こそ少ないですが、人も少なく静かな山の時間を過ごせます!
鍋割山北尾根から熊木沢出合いに降り立つと、熊木ダムが見えてきます!
ユーシーンブルーでございます(´∀`*)
新緑とブルーの湖面がとても清々しいです!!
熊木ダムは、条件が良いと素晴らしいブルーの湖面を見ることが出来ますのでお勧めです!
ユーシンロッジへ至る林道にある「素掘りのトンネル」でございます!
良く掘りましたよね~
私のお尻も突貫工事をお願いしたい感じです!(?)
素掘りのトンネルからほどなくしてユーシンロッジに到着です!
付近に綺麗な公衆トイレがありまして、見えている建物の一部が「避難小屋」として使える感じです。
写真左手から橋を渡り大石山・同角ノ頭方面に至る登山道が続きます。
大石山登山の様子
ユーシンロッジから大石山へ登りたいと思います!
それにしても大石山まで凄い急登で・・・
白目を通り越して気絶してしまいそうな急坂が暫く続きます・・・。
大石山の山頂に近づくと、よ~やく景色が開けてきます!
先ほどまでいた鍋割山が良く見えているのですが、写真には写ってませんね~
正面に見えている山は、雨山・檜岳が鎮座する檜岳山稜ですね!
写真に写っている岩が、大石山の名前の由来になったと言われている「大石」になります。
なかなか高度感あふれる写真が撮れますのでお勧めです!
ユーシンロッジから大石山へ登っている途中に大石への踏み跡がありますので、注意していれば気づくと思います!
左に見えているのが塔ノ岳ですね!
大石山の山頂周辺は、展望が良好です!
大石山の山頂に到着でございます!
大石山の標高は1,219mになります。
展望とは裏腹に気分が冴えないみたいです(笑)
丹沢山塊も山深いですよね~
特に大石山・同角ノ頭周辺は、一際山深いですよね~!
登山者も少なくて最高でございます(´∀`*)
大石山名物の長い鎖場です!
結構、足元が滑りますので、大石山→同角ノ頭を目指す場合は注意してください。
長い鎖場ですが、それほど怖い感じの場所ではありませんので、ノンビリ下りれは大丈夫です!
同格ノ頭登山の様子とルート・シロヤシオ・ミツバツツジの開花の状況
鎖場が終わると平和な道が暫く続きます!
しかし、大石山から同角ノ頭へのルートは、丹沢では唯一の「上級者コース」になりますので、油断なりません。
同角山稜と言ったら、やっぱりシロヤシオやミツバツツジのお花ですよね~!!
開花状況ですが、同格山稜は、正に見頃な感じでした!
同角ノ頭まで、3、4箇所ほど梯子があります。
地味に高度感がありますので、ゆっくり上り下りしてください!
滑落するとかなり痛いと思いますのでスリップにも要注意です!
満開のシロヤシオでございました!
やっぱり、同角ノ頭~大石山のツツジの花は格別ですね!
スミレのお花かな!?
上も下もお花が多く、なかなか足が進みません!
ミツバツツジも負けてませんね~!
シロヤシオとミツバツツジのお花のトンネルでございます!
同角山稜の名物と言っても過言ではない景色でございます!
同角ノ頭までは、鎖場・梯子が連続しますが、登山の練習にもってこいですよね!
話ですと、同角山稜の山歩きは丹沢では珍しく「上級」になるそうです。
誰が上級と決めたかを忘れてしまったのですが、下流一般庶民代表の私としては、
お喜び申し上げます!てな感じでしょうかね!?
どっちも可愛いよ♡
鎖・梯子に痩せ尾根と、バリエーションが豊かで山に登っている感じになります!
大石山から同角ノ頭までが地味に長い登山の行程になります。
こちらが落ちると洒落にならない「ザンザ洞キレット」になります。
樹木生い茂っているので高度感はないのですが、かなりキレ落ちたところですので、要注意です!
ま~足元シッカリしているので、寒いギャグさえ言わなければ問題ないと思います!
私にとっては鬼門の場所ですね(笑)
そして久しぶりに見た「丹沢のイワカガミのお花」でございます!
丹沢でイワカガミが咲いているのは、多分、同角ノ頭周辺だけかと思われます!!
丹沢でイワカガミはとても貴重なお花ですので、大事にしたいですよね!
同角ノ頭手前のザラザラしている所にイワカガミの群落がありますので、タイミングが合えば見ることが出来ると思います!
ザラザラ地帯を登れば、同角ノ頭(標高1,491m)に到着でございます!
樹林帯の為、同角ノ頭の山頂からは景色が良く見えません。
そんなモザイクな感じが個人的にツボでございます!
檜洞丸登山とツツジ新道、西丹沢自然教室の様子
同角ノ頭から檜洞丸へ進んで行くと、雰囲気の良い木道歩きになります!
シロヤシオもモリモリ咲いていて足が進みませんでした!
家に庭がったらミツバツツジとシロヤシオを植えたいですね~!
檜洞丸までも雰囲気の良い至福の尾根道歩きが続きます!
石棚山稜と合流すると、檜洞丸周辺の木道歩きに突入します!
この辺の雰囲気が好きで、お気に入りの場所になります!
よ~~~やくお目当ての檜洞丸(標高1,601m)に到着でございます!
到着時間が遅かった影響か、登山者が我々以外誰もいません!
貸し切りの檜洞丸は、贅沢な空間になってました!
帰りのバスの時間が怪しいので、早々に檜洞丸から西丹沢自然教室を目指したいと思います!
正面左手に見えているのが、先ほどまでいた同角ノ頭になります!
寄から檜洞丸までは、やっぱり長丁場ですよね~~
フラットな木道歩きが心地良く、西丹沢自然教室までの下りが地獄のような時間になりました・・・。
ツツジ新道を使って檜洞丸から下山したのですが、こちらも名前に負けないほどシロヤシオ等のツツジの花が咲き乱れてました!
ツツジ新道をモリモリ下っていき、ゴーラ沢出合でございます。
ここで渡渉するのですが、増水していると難儀しますので、数日前から天候には注意してください!
そんな感じで西丹沢自然教室に到着でございます!
最終のバスにも間に合い、ツツジの花に癒された1日になりました!
まとめ
アクセスが悪く、なかなか出没するのが大変な同角山稜の山々ですが、逆を言えば、それだけ静かな山歩きが出来るフィールドですので、重篤な「人間嫌い病」を発症した時の登山に重宝すると思います!
自然豊かな山歩きが出来る一方、登山者が少ないので、道中トラブルがあると非常に厳しい時間になってしまいます。
特に大石山周辺でトラブルが起きると、地理的に戻るのも進むのも厳しい状況になってしまう恐れがあります。
雰囲気も良く、個人的に同角山稜が好きなのですが、登山中のトラブルのリスクを勘案すると、「単独山行」は避けたほうが無難かも知れません。
偉そうな事をさっきから語っておりますが、積雪に単独で同角山稜を歩いた時の記録になります。
同角ノ頭周辺は、雪山歩きの練習に最高の舞台だと思いますが、滑落の恐れもありますので、厳冬期に歩くのは要注意です。
秋の紅葉を目当てに、また大石山・同角ノ頭・檜洞丸へ周辺に出没したいと思います!
ツツジ・新緑の季節に逆ルートで同角ノ頭・大石山・檜洞丸へ登山した時の記事になります!
この時もシロヤシオ・ミツバツヅジの花がとても綺麗で癒しの空間でした!