- 丹沢大石山・同角山稜・ユーシンロッヂ登山について
- 同角ノ頭から同角山稜の登山とルートの様子、ツツジの花について
- 同角山稜から大石山登山とキレット・梯子・鎖場の様子
- ユーシンロッヂから雨山峠・鍋割山登山とコースの詳細
- 塔ノ岳登山と鍋割山稜のコースの詳細
- 丹沢大石山・同角山稜登山のルート・標高差・コースタイムの詳細
- まとめ
丹沢大石山・同角山稜・ユーシンロッヂ登山について
前回に引き続き、同角山稜を使って丹沢大石山・同角ノ頭・ユーシンロッヂを経由して鍋割山・塔ノ岳へ登山した時の様子について書いてみたいと思います!
今回登る丹沢大石山は、丹沢山塊の中でも少し登り難い一座になります。
大石山の標高は、1,220mとそれほど高くもなく、一見大した事のない山のように思えてしまいますよね!?
何故、登りにくい山かと申しますと、登山口までのアクセスが悪く、歩く距離も長くなってしまう点が挙げられます。
大石山へ登るコースは、大きく2つあるのですが、どちらのルートもアクセスが悪い状況です。
昔、ユーシンロッヂが営業していた頃は、非常に登りやすい山であったのですが、現在は休止中で、大石山登山口(ユーシンロッヂ)まで約10kmの林道歩きが必要になります。
もう1つのルートは、今回記事にする檜洞丸方面から同角山稜を使って大石山へ抜けるコースになるのですが、登山口(西丹沢自然教室等)からの距離も長く、アップダウンもあり、下山はユーシンロッヂになりますので、そこから林道を10km歩かなければならなくなります。
大石山だけを目当てに登る方は稀で、丹沢山塊の中でも、空白地域になっていると思います。
また、同角山稜は、ルート上に梯子や鎖場が多く、丹沢の登山道の中で「上級コース」として取り上げている登山本もあるそうです。
大石山は、アプローチが長く、コースもアップダウンが続くので、物好きな登山者くらいしか訪れない静かな山であるともいえます。
そんな静かで険しいルートである同角山稜ですが、今回は大石山から鍋割山・塔ノ岳へ縦走した後編について書いてみたいと思います!
前編で歩きました、用木沢から犬越路避難小屋経由で登った檜洞丸登山の記事になります!
ツツジ(シロヤシオ・ミツバツツジ)と新緑が綺麗で癒される時間になりました!
同角ノ頭から同角山稜の登山とルートの様子、ツツジの花について
檜洞丸のツツジ新道の分岐を石棚山稜を歩くと、ユーシン・大石山への分岐がありますので、そちらを進んでいきます!
同角ノ頭を目指し登っていくと、ツツジの花がとても綺麗で癒しの空間になってきました!
同角山稜も、ツツジ(シロヤシオ・ミツバツツジ)の木々が多く、新緑も綺麗で足が止まって中々進まなくなります!
やっぱり、新緑・ツツジの見頃時期の丹沢は美しいです!
私のハニカンダ笑顔でも太刀打ちできませんね~(笑)
同角山稜のブナの新緑が本当に綺麗です!
大石山方面に延びる木道がまた絵になりますよね!
新緑・ツツジの花が絵になるものの、同角ノ頭の山頂までは、地味に急な登りになるので顔面崩壊が始まる感じになります(?)
そしてこちらが石小屋ノ頭になります!
石小屋ノ頭周辺には、ベンチが何個かありまして休憩するのにもってこいです!
同角ノ頭の山頂写真を撮り忘れてしまったのですが、こちらで詳しく載せてますのでご確認ください!
今回の大石山登山の逆方向から縦走した時の記事になります!
ツツジがモリモリ咲く時期に同角ノ頭にも訪れてますので、良かったら参考にしてみて下さい!
同角山稜から大石山登山とキレット・梯子・鎖場の様子
石小屋ノ頭から大石山へのルートは、少し分かりにくく、この当時は木々に目印がありました。
同角山稜は、基本、ルートは分かりやすいのですが、石小屋ノ頭周辺だけは注意して下さい。
過去にこの辺で道迷いから遭難した方がいたと聞いたことがあります。
同角山稜の名物の1つであるキレットになります。
キレットには、幅の広い木の橋が架かっているので大した事なさそうに見えますが、実際は結構高い所になります。
木々で見えてませんが、キレットで滑落すると大怪我では済まないと思いますので注意して下さい。
高度感が無くて良いのですが、それでも注意する必要がある箇所になります。
大石山まで何度も登場する梯子でございます。
結構高度感のある梯子になりますので、スリップ等に注意して下さい。
始めて同角山稜を歩いた時は、この梯子にビビってしまい、だいぶ時間を消費してしまいました。
梯子が終わったかと思えば、今度は長い鎖場あります。
こちらは大石山の直下になるのですが、足元が凄く滑るので注意が必要です。
写真だとアレですが、高度感はそれほどでもございません。
大石山登山の核心部か?と聞かれると・・・。
むしろ、先ほどの長い梯子の方が怖い気がいたします。
長い鎖場をこなすと直ぐ丹沢大石山の山頂になります!
いや~檜洞丸から大石山までアップダウンが強烈で、だいぶ体力を消費してしまいまいた・・・。
大石山で昼食にしたのですが、虫(はえ?)みたいのが多く、牛の気持ちを思う存分味わうことができました(涙)
そしてこちらが大石山の頂上から下って直ぐのところにある「大石」になります!
漬物石に最高の大きさですが、この大石が「大石山」の名前の由来になっているそうです。
大石は、同角山稜の目玉の1つかな~と思います!
岩の上に登ることも出来ますので(コースがあります)、そこから丹沢の景色も楽しめますのでおすすめです!!
ユーシンロッヂから雨山峠・鍋割山登山とコースの詳細
大石山から「これでもか!」てくらいの激下りをこなすと、丹沢の秘境ユーシンロッヂに到着でございます!
下りがかなり急で、膝のお皿が割れてしまいました・・・。
ユーシンロッヂは現在営業休止中ですが、写真右手から中に入ることが出来まして、現在避難小屋として機能しております。
今回、ユーシンロッヂに出没すると、目の前の広場でテントを張ってる方がおりました。
丹沢山塊は、テント泊禁止なのですが、ま~見なかったことにしました。
ユーシンロッヂはトイレもありますし、避難小屋の隣に水場がありまして、運が良いと使うことが出来ます。
ただ、水が出ない事もありますので、中々難しい感じですね。
ユーシンロッヂから少し進むとユーシン分岐になります。
道標の通り、左に行くとユーシンロッヂになります。
右手に進むと塔ノ岳に直接登れるのですが、今回は雨山峠経由で鍋割山へ向かいたいと思います!
鍋割山へ向かう途中、藤の花が咲いておりました。
まだまだこの辺は、寒いみたいです・・・。
ユーシンロッヂから歩いて15分くらいでしょうか。
よ~やく雨山峠入口に到着です。
近いようで遠い雨山峠入口になります。
この林道ひたすら歩くと丹沢湖(玄倉)へ行けるのですが、現在、崩落により通行止めになっております。
ユーシンロッヂ、大石山を登る場合は、こちらの雨山峠を使うか、塔ノ岳から直接下って行くかになりますので、選択肢が地味にない状況です。
雨山峠のルートは、桟橋歩きになりまして地味に高度感があるコースになります。
写真の通り道も狭く、地味に危ない区間が続きます。
あと10歳若ければ、迷わず右の木橋を渡るんですけどね・・・
加齢には勝てませぬ・・・
雨山峠を目指し進んでいくと、水が湧き出しているところがありました。
陽の光とあいまって、凄く綺麗でした!
なんだか飲めそうな感じですが、丹沢は鹿が多いので、やっぱり危ないですね。
あちこちフンだらけですので、大腸菌がモリモリですよね~
よ~やく雨山峠に到着です。
ユーシンロッヂからここまでは、それなりに登るので結構シンドイです。
雨山峠から鍋割山もモリモリ登るので、考えるだけで白目を発症してしまいます・・・。
雨山峠から鍋割山方面に進むと、直ぐに急登が待ち構えております。
この急登は、無の境地でひたすら登るのみです。
登りきると、写真の尾根に出るんで、新緑が綺麗ですよね!
同角山稜と比較するとツツジの木が少なく、新緑が優勢なコースになります。
鍋割山へのコースには、鎖場が結構ありまして、強制的に「鎖場祭り」が開始されます。
全部で4箇所鎖場ありますでの、滑落しないように注意して下さい!
路も細く、中々の難路でございます!
同角山稜歩きとはまた違った面白さがあったりします。
鎖場をこなしていくと、茅ノ木棚沢ノ頭に到着となります。
茅ノ木棚沢ノ頭周辺は、樹林帯で景色はありません。
そんな樹林帯が地味に好きな誰かさんでございます(笑)
鍋割山登山のメインディッシュの称号を授けても良いほどの高度感、傾斜、長さ良しの鎖場になります!
雨山峠から来ると、こちらが最後(4つ目)の鎖場になるのですが、鎖の支えが抜けていて、思わず「オイオイ!ニャロメ~!!」とツッコンでしまいました。
そんなSなプレイに酔いしれた誰かさんでした(笑)
鎖場をこなすと、気持ちのいい広場に到着します!
あまり登山者も来ませんので、山ガールとイチャイチャするには最高の舞台だと思います!
イチャイチャする相手がいないので、加齢臭がモリモリのザックを女性に見立ててプレイしてみました。
「虚しい」ただそれだけの時間になったの言うまでもございません(涙)
鍋割峠が近づいてくると、踏み跡も明瞭になってきます。
この辺はブナ林になってまして、新緑・紅葉の時期は特に綺麗です!
結構お気に入りの場所だったりします♡
ブナ林を楽しみながら進んでいくと鍋割峠に到着です。
ここで親子連れの登山者とすれ違い、大石山から始めての人間様との拝謁になりました。
やはり、大石山まで足を延ばす登山者は少ないと思います。
鍋割峠から先は急斜面になります。
いや~鍋割山が異様に遠いです・・・。
ただ、緑色がとても綺麗で、酸素も旨いです!
これならコロナウイスとも戦えそうな予感します(?)
分かっていましたが、段々と天気が悪くなり、鍋割山に近づくにつれてガスがモヤモヤのサマ~ズな感じになってきました。
それにしても鍋割山の山頂が遠いです・・・。
よ~~やく鍋割山の頂上に到着です!
今までの喧騒が嘘のような登山者の人混みにゲッソリしてしまいました・・・。
やっぱり、静かな大石山・同角山稜歩きが自分にはツボでございます。
丹沢を代表する山の1つである鍋割山ですので、どうしても登山者が集中してしまうのがネックですよね~・・・。
塔ノ岳登山と鍋割山稜のコースの詳細
二俣経由で鍋割山から下山しようかと思ったのですが、勿体ないので鍋割山稜を使って塔ノ岳へ登りたいと思います!
鍋割山から塔ノ岳までは約2.8kmになります。
地味に遠いですね~~
鍋割山稜も、新緑がとても綺麗なので、大好きなコースの1つになります!
秋の紅葉も素晴らしいですよ!
鍋割山稜上に鎮座する「小丸」付近のツツジになります。
鍋割山稜もツツジの木々が多く、お花を楽しませてくれるルートになります。
鍋割山~塔ノ岳への登山道は雰囲気が良く大好きなのですが、登山者が多いのがネックですよね~
ガスガスな感じになってきましたが、鍋割山稜のブナ林も絵になりますよね!
吹き抜ける風が心地良く、今なら「三枚目」として爽やかにデビュー出来そうな予感がします(笑)
同角山稜をモリモリ塔ノ岳目指して登っていくと「大丸」に到着します!
標高も鍋割山よりも高いのに、扱いがちょっと可哀想なピークになります。
鍋割山稜をモリモリ進み、今回の最後のピークである塔ノ岳山頂に到着でございます!
私の登場を待っていたかのようなガスガスな感じに、思わずウットリ♡してしまいました(笑)
ガスガスの塔ノ岳も最高ですよね!(強がり)
ガスガスの塔ノ岳を堪能し、諦めることも感じだと思い下山を開始すると、鹿が私の事を誘惑してきました。
人間の女性には相手にされないのですが、動物や虫には好かれんですよね~・・・。
なんで人間の女性にはモテないんだろう?と、真剣に考えながら塔ノ岳から大倉方面に下山したのですが、意識が復活すると、丁度「天神尾根(戸沢分岐)」に到着します。
また、何故か天神尾根の手前から大倉バス停まで、同じようなペースのおじさんと、抜いては抜かれのバトルを繰り広げてしまいました。
3勝4敗で私の負けでゴザイマス・・・
オジサンにもモテるんだよな~・・・(苦笑)
無念の思いで大倉にゴールでございます!
檜洞丸から長い長い1日になりましたが、同角山稜のツツジや大石山までの難路歩きが妙に楽しい時間になりました!
丹沢大石山・同角山稜登山のルート・標高差・コースタイムの詳細
登山日程:6月4日[日帰り登山]
天 候:午後曇り・ガス模様の天気
メンバー:単独
こちらが丹沢大石山・同角山稜を歩いた時の天気などの詳細になります!
前編の檜洞丸までは天気が良かったのですが、午後から曇りになってしまい・・。
こちらが後編で歩いた丹沢大石山・同角山稜・ユーシンロッヂ・鍋割山・塔ノ岳縦走登山のルート、標高差の地図になります!
地図の12km辺りのコルにユーシンロッヂが鎮座しております。
ユーシンロッヂから塔ノ岳まで約500m位登り返す感じになりますので、体力勝負なルートになります。
11:32 大石山 11:58 → 12:35 ユーシンロッジ → 12:52 雨山峠入口 → 13:24 雨山峠 → 13:56 茅ノ木棚沢ノ頭 → 14:12 鍋割峠 → 14:31 鍋割山 → 15:13 大丸 → 15:36 塔ノ岳 → 16:31 戸沢分岐(天神尾根分岐) → 17:48 大倉バス停
そしてこちらが今回の登山のコースタイムになります!
大石山から下山した大倉バス停まで、約6時間の道のりになります。
上述してます通り、同角山稜は、梯子、鎖場もあったりと、結構コースタイムが掛かってしまいます。
檜洞丸から大石山・鍋割山へ縦走する場合は、時間に余裕を持って臨んでください!
まとめ
ツツジ・新緑の季節の丹沢の山歩きは清々しく貴重な時間ですよね!
特に大石山を要する同角山稜は、ツツジの木々が多く、登山者も少ないので「3密」を防げて良いコースだと思います!
ここのところ全く登山に行けれず悶々とした日々を送っているのですが、終わりが見えないだけに気が重くなりますよね~・・・。
今までがいかに幸せだったのが身に沁みてわかる今日この頃です。
出来ないことを嘆いでいても始まりませんので、体力が落ちないよう、筋トレに励みたいと思います!
新型コロナが早く収束するよう、心から願うばかりでございます!
積雪期に同角山稜(大石山・檜洞丸・ユーシンロッジ)を登山した時の記事になります!
雪の同角山稜歩きはかなり痺れます!!