- 加入道山登山と加入道山避難小屋詳細と大室山へのルートについて
- モロクボ沢ノ頭からシャガクチ丸・水晶沢ノ頭・白石峠までの登山ルートの様子
- 加入道山への登山と山頂の様子
- 加入道山避難小屋の詳細(水場・トイレ)
- 大室山登山とルートの詳細
- 犬越路(避難小屋)・用木沢への登山とルートの詳細
- 加入道山から大室山登山の詳細とルート・標高差・コースタイムについて
- まとめ
加入道山登山と加入道山避難小屋詳細と大室山へのルートについて
前回に引き続き、西丹沢の名峰加入道山と加入道山避難小屋、大室山へ登山をした続きについて書いていきたいと思います!
今回登った加入道山は、なんだかプロレスラーのような名前になりますが、こちらで「かにゅうどうさん」と読みます!
苗字が「斉藤」や「力」だと歴史上の人物になってしまいますが、加入道山は、大室山と一緒に登ることが多いのではないかと思います。
登山を始めたころは、白石峠を絡めて加入道山・大室山へよく登ったのですが、最近はめっきり歩く機会が少なくなっておりました。
やはり西丹沢は、アクセスが地味に面倒臭いのと、時間、距離的に山梨方面の山とあまり変わらないのが理由としてあったりします。
加入道山や大室山を始め、前編で登った畦ヶ丸も山頂からの展望が乏しいのですが、どうせ登山をするなら雄大な富士山を見たいと思ってしまい、ついつい好展望で名山が多い山梨県に足が向いてしまっておりました。
しかしながら、前編でもふれましたが、天気の悪い日が続く梅雨の時期の登山においては、西丹沢の加入道山や大室山はそもそも展望がないので、修行の山として好都合だったりします。
天気が急変しても、周辺には加入道山避難小屋や畦ヶ丸避難小屋、犬越路避難小屋がありますので、安心感がモリモリですしね!
今回は歩きませんでしたが、白石峠から用木沢出合までのルートは、沢沿い歩きで雰囲気もよく、白石滝などの名瀑もあったりしますので、天気が悪くてもそれなり楽しむことが出来るルートになります。
新型コロナの影響で、登山を自粛していた事により、だいぶ体力・筋力が下がってしまい、体調によっては加入道山へは行かず白石峠から下山も視野に入れておりました。
結局、「折角来たのだから久しぶりに加入道山と大室山を絡めて登りたい!」となったのですが、この体力・筋力低下は、思った以上に深刻でございます。
トレーニング不足な中での登山になりましたが、こんな加入道山と大室山への登山の一日なりました!
まずは、前編で歩きました本棚・下棚から畦ヶ丸へ登山をした時の記事になります!
沢沿いの雰囲気がよく、今回歩いた用木沢よりも好きなルートになります。
そして上記写真を押すと下棚・本棚を経由して畦ヶ丸・加入道山・大室山から用木沢へ下山した時の登山動画を観る事が出来ます!
加入道山、大室山周辺の様子や、美しい用木沢の雰囲気が動画で伝われば幸いです。
モロクボ沢ノ頭からシャガクチ丸・水晶沢ノ頭・白石峠までの登山ルートの様子
畦ヶ丸避難小屋から結構下るとモロクボ沢ノ頭になります。
ここまで道が悪い所があるので注意して下さい。
モロクボ沢ノ頭から加入道山、大室山へのルートは、甲相国境尾根と呼ばれてまして、西に向かえば山中湖の方に縦走することが出来ます。
そして写真のとおり熊鈴を装備してますが、モロクボ沢ノ頭から白石峠までは、地味にツキノワグマの出没が多いコースになります。
このコースで熊に襲われた登山者が過去にいたりしますので、熊鈴を鳴らして歩いた方がよいかと思います。
モロクボ沢の頭からシャガクチ丸までの道中は、こんな感じの樹林帯歩きになります。
木々の緑が濃くて清々しいです!
モロクボ沢ノ頭から1.7kmほどでシャガクチ丸の山頂になります。
シャガクチ丸の標高は、1,191mになりますが、あまりメジャーなピークではないですよね。
シャガクチ丸から水晶沢ノ頭までのルートの様子になります。
先ほどの、モロクボ沢ノ頭からシャガクチ丸への登山コースと似たような感じです。
むしろ、白石峠まで代わり映えのない樹林帯歩きになるのですが、そんな時間が私は大好きです♡
シャガクチ丸から直ぐの所で白いお花がモリモリ咲いてました!
綺麗で可愛いお花でございます。
木々の周辺は、私からは絶対に香らない素敵な匂いがモリモリ立ち込めておりました!
シャガクチ丸から水晶沢ノ頭までのルートは、こんなグリーン帯を歩いていきます
登山者も少ないので、歌う声も迫力が増してきます(笑)
独り三重奏を奏でながら水晶沢ノ頭に到着です!
水晶沢ノ頭の標高は1,278mになるのですが、樹林帯のため風が抜けず蒸し暑く・・・。
水晶沢ノ頭からの景色なのですが、素晴らしいグレーな風景に心躍ってしまいました(笑)
水晶沢ノ頭から少し下ると白石峠になります。
白石峠周辺にベンチがありますので、休憩するのに丁度良いと思います!
当初、調子が悪かったら白石峠から用木沢へ下山しようと思ったのですが、意外と絶好調だったので、予定通り加入道山・大室山へ向かいたいと思います!
加入道山への登山と山頂の様子
白石峠から少し登ればお目当ての加入道山に到着でございます!
加入道山の標高は、1,418mになりまして、水晶沢ノ頭よりは少し涼しいです。
加入道山の山頂周辺には、ベンチが多数配置されてまして、お弁当食べるのに丁度良い感じです。
腹黒い虫が騒いでいるので、加入道山でランチタイムにしたいと思います!
今回は、山飯タイムに使う秘密兵器も持参しました!
なんだか毒々しい山飯ですが、得体の知れない青い物体を食べる訳ではなく、こちらは固形燃料になります。
こんな感じに固形燃料を燃やして煮炊きするのですが、山飯調理で使ったこちらの詳細は、また別の記事で書きたいと思います!
加入道山で食べる山飯は最高でした!て、お湯を沸かしただけなんですけどね(笑)
美味しそうな匂いに誘われてか、加入道山の山頂周辺は虫が多くて少し微妙でした。
ぼちぼち虫除け対策グッズが必要ですので、登山装備に加えた方が良いかと思います。
加入道山は、神奈川県の山のイメージがありますが、実際は山梨県の山でもあります。
丁度、神奈川県と山梨県の国境に加入道山(大室山も)は位置しております。
登山自粛期間中に加入道山へ登ってしまった日には、県を跨ぐ移動に引っ掛かりそうでドキドキでしたね。
加入道山避難小屋の詳細(水場・トイレ)
加入道山の山頂直下には「加入道山避難小屋」が鎮座しております。
数年前に改修工事を終えておりまして、昔の小汚い姿を知っている私にとっては、とても驚く内容になってました!
新しく生まれ変わった加入道山避難小屋に訪れるのが初めてだったもので、ドアに辿り付くと胸の高鳴りが凄い事になってしまいました!
18禁のホテルに入るときのようなドキドキ感が蘇った瞬間でございます♡
なんて事でしょう・・・
この開放的かつ明るい空間に生まれ変わった加入道山避難小屋に一目惚れしてしまいました!
木の良い匂いが立ち込めてまして、私の加齢臭を一掃してくださいました♡
加入道山避難小屋の収容人数ですが、大人6~7人位がベストかな~と思います。
最大で10名前後かと思います。
右奥の扉がトイレかな?と思ってしまたのですが、残念ながら加入道山避難小屋にトイレはありません。
また、水場もありませんので注意してください。
丹沢の避難小屋は、水場がないのがネックですよね~
そして加入道山避難小屋というよりは、その先の蛭ヶ岳北方面のコースは通行止めが多く要注意です!
加入道山、大室山登山の場合は、大きな影響はないと思いますが、念の為載せておきます。
大室山登山とルートの詳細
加入道山から大室山を目指し進むと、名物である「熊よけ」がぶら下がっております。
昔は、木のハンマーが置かれていて、熊除けとしてこの板を叩けるようになっていたのですが、残念ながら今は叩く物がありません。
加入道山や大室山周辺は、結構熊の出没が多い山域ですので十分注意して下さい!
加入道山から見る西丹沢の山並みになります!
正面奥の山が権現山になります。
大室山への登山道は、地味に登り坂が多く、チョッと溜め息の時間が長かったです(苦笑)
それでも、昔より登山道が整備されたな~と感じてしまいました。
モリモリ登っていくと、前大室に到着でございます!
写真正面真っ直ぐに進むと、道志の方へ下りられるのですが、そちらのルートは未踏なもので、今度歩いてみたいです。
大室山周辺で、バケイソウの花が咲いてました!
結構綺麗な花ですよね~
バケイソウは、毒があるので鹿が食べず、丹沢では多く自生しております。
加入道山から大室山への縦走ルートにある木道でございます!
丹沢の木道の中でも、加入道山~大室山と、檜洞丸周辺が特に雰囲気が良かったりします。
バケイソウが、なんとも言えない雰囲気を演出してますよね。
植生保護の観点で木道の整備がされているのですが、通るたびに「よく整備したな~」と思ってしまいます。
多大な労力とお金が注ぎ込まれているんでしょうね!
この辺は、ガスに包まれるとまた神秘的な感じになるので、天気が悪くてもそれなりに楽しむことができます!
よ~やくお目当ての大室山でございます!
少ないながらも山頂には登山者が休憩しておりました。
こちらがは神奈川県版の大室山になりまして・・・
こちらが山梨県版の大室山になります。
大室山は山梨百名山にも選ばれている名峰になります!
同じ山頂に山頂プレートが乱立していると、なんだかマーキングしているみたいで面白いですよね!
大室山も虫が煩いので、早々に犬越路を目指して進みたいと思います!
犬越路(避難小屋)・用木沢への登山とルートの詳細
犬越路までのルートもこんな木道があったりして雰囲気が良いです!
下り道って幸せな時間ですよね♡
私の人生は、いつも下り坂なもので、ぼちぼちV字回復したいんですけどね~(?)
犬越路を目指していくと、開けた場所がありました。
左のピークが権現山で、右奥の雲で隠れている山が前編で登った畦ヶ丸になります。
だいぶ来ましたね~
大室山から犬越路は、チョッとした鎖場あったりしますが、基本、道も明瞭で危ないところはございません。
モリモリ下ると犬越路になります犬越路避難小屋が見てきます。
写真には写ってませんが、右手にトイレがあります。
犬越路避難小屋の内部になるのですが、こちらも明るく綺麗です!
加入道山避難小屋と同じような広さだと思います。
土間にはベンチとテーブルがありますので、山飯を作ったりするのに便利です!
神ノ川ヒュッテ・犬越路避難小屋の詳細について書いた記事になります!
良かったら登山の参考にしてみて下さい!
犬越路から見る檜洞丸方面になります。
今日は、結構登っている登山者が多いでしょうね~
用木沢から犬越路を経由して檜洞丸へ登山をした時の記事になります!
ツツジ・新緑おすすめルートになりますので、良かったら参考にしてみて下さい!!
犬越路は、西丹沢の展望が素晴らしく、ついつい長居をしてしまいました。
犬越路から用木沢へのルートの様子になるのですが、去年の台風の影響で道が荒れておりました。
登りよりも下りの方が難儀すると思いますので、用木沢から登るルートでコース設定した方が安心かも知れません。
用木沢へのルートは、転倒もそうですが落石にも注意して下さい。
浮石が多く、捻挫しそうになりました。
細いトラバース道もあったりと、用木沢出合まで飽きのこない行程になります。
犬越路からモリモリ進むと、沢沿いのルートになってきます。
渡渉箇所が数箇所ありますので、大雨の後は要注意になります。
用木沢は雰囲気が良く、前編で歩いた下棚・本棚のルート同じくらい好きな感じです。
自然豊かなコースですよね!
塔ノ岳や蛭ヶ岳への登山とはまた違った良さがある用木沢の登山道でございます。
加齢臭が相当酷いので、用木沢で身を清めようかと本気で考えてしまいました。
新型コロナ対策で手を洗っているところになります。
来世はアライグマに生まれ変わり、愛されキャラになりたいものですね。
用木沢から犬越路のルートで危ないのがこの辺になります。
右側の岩肌に登山道があるのですが、地味に滑るので滑落に注意です!
落ちても死にませんが、全身ずぶ濡れになると思います。
よ~やく用木沢出合でございます。
ここまで来れば、あとは舗装路歩きでございます。
バイクを駐輪した西丹沢ビジターセンターへ向かっていると、道路が陥没しているところがありました。
この陥没により、先日まで用木沢出合は通行止めの処置がされておりました。
結構ヤンチャに陥没してますね~
車の往来はほぼない区間になりますが、これ以上陥没が広がると登山に支障をきたしちゃいそうですね。
現在、用木沢出合の通行止めは解除になってますので、登山で使う分には問題なく歩けます。
天気がいまいちでしたが、美しい滝と渓谷に癒された1日になりました!
また、機会作って加入道山・大室山へ登山をしたいと思います!
加入道山から大室山登山の詳細とルート・標高差・コースタイムについて
登山日程:6月27日[日帰り登山]
天 候:午後曇り時々薄日
メンバー:単独
こちらが後編で歩いたモロクボ沢ノ頭から白石峠~加入道山(避難小屋)~大室山への登山の詳細になります!
今回の加入道山・大室山への登山ルート上で山ビルはいませんでした。
そしてこちらが今回のモロクボ沢ノ頭から白石峠~加入道山(避難小屋)~大室山~犬越路~用木沢への登山ルート、標高差の地図になります!
地図の通り、モロクボ沢ノ頭から白石峠まで緩やかに標高を稼ぎます。
白石峠(12km付近)から加入道山まで急坂となるものの、そこから大室山は緩やかなアップダウンになる感じです。
犬越路(避難小屋)から用木沢出合までの急坂&足場の悪いザレザレ道になりますので、転倒と落石に注意して下さい。
畦ヶ丸避難小屋 8:52 → 9:08 モロクボ沢ノ頭 → 9:27 バン木ノ頭 → 9:39 シャガクチ丸 → 9:59 ナメクラ沢ノ頭 → 10:07 水晶沢ノ頭 → 10:20 白石峠 → 10:36 加入道山 → 10:38 加入道避難小屋 11:22 → 11:29 馬場峠 → 11:34 前大室 → 11:41 破風口 11:43 → 12:23 大室山 12:29 → 13:11 大杉丸 → 13:23 犬越路 13:41 → 14:36 用木沢出合 → 14:57 西丹沢ビジターセンター
そしてこちらが今回のモロクボ沢ノ頭から白石峠~加入道山(避難小屋)~大室山への登山の後半戦のコースタイムになります!
モロクボ沢ノ頭から加入道山までのコースタイムが、通常ですと約3時間弱になります。
あまりアップダウンの少ないルートですので、ガシガシとコースタイムを短縮できると思います。
上述してますとおり、犬越路から用木沢までのルートが荒れてますので、コースタイムに余裕をもって計画をした方が良いかと思います。
まとめ
天気予報のとおり、加入道山、大室山へ近づくにつれて天気が悪くなってしまったのですが、それでも楽しい登山の時間になりました!
畦ヶ丸避難小屋から加入道山までは、歩く登山者も少ないので、静かな山歩きが出来るのも魅力の1つだと思います!
何も考えずに新緑の樹林帯を歩く時間というのは、とても贅沢な事ですよね!
それにしても、新しくなった加入道山避難小屋の綺麗さに驚いてしまいました。
私が住む段ボール御殿と比較すると、室内がとても明るく清潔感のある建物に心奪われてしまい、リストラで行き場を無くしたら加入道山避難小屋に逃げ込みたいと思ってしまいました(笑)
加入道山の避難小屋は、だいぶ変わってしまいましたが、それでも周辺の山々に大きな変化がなかったのが救いでございます。
天気があまり良くない時の登山コースとして加入道山・大室山周辺は重宝しますので、また、機会作って出没したいと思います!
源蔵尾根から檜洞丸・大室山へ登山した時の記事になります!
丹沢の名物であるシロヤシオとミツバツツジが綺麗に咲き誇り、春らしい一日を過ごす事ができました。
源蔵尾根は、登山者も少なくおすすめのルートになります!
久保吊り橋から入山し、茅ノ尾根を使って大室山、加入道山、加入道避難小屋へ登山した時の様子になります!