- 赤岳登山と八ヶ岳キレットの登山ルートについて
- 赤岳山頂までの登山とルートの詳細について
- 八ヶ岳キレットの登山ルートとキレット小屋・権現岳詳細について
- 青年小屋から西岳経由で立場川キャンプ場までの登山ルートの様子
- 赤岳登山と八ヶ岳キレット、西岳へのルートと標高差・コースタイム詳細
- まとめ
赤岳登山と八ヶ岳キレットの登山ルートについて
前回の御小屋尾根を使って阿弥陀岳へ登山に引き続きまして、今回は八ヶ岳の主峰である赤岳登山と八ヶ岳キレットについて書いてみたいと思います!
八ヶ岳キレットは、「日本三大キレット」の1つと呼ばれることがありますが、個人的にはそれほど難しい登山ルートではないと思っております。
難しくないとは言っても、浮石の多いザレ場の通過や長い梯子、鎖場などの難所もあるので油断すると痛い目に遭ってしまうコースでもあります。
また、八ヶ岳キレットのルート上に「キレット小屋」があるのですが、営業している期間が短く、今年の営業は既に終了しておりました。
ルート上に営業小屋があると、かなり安心感に繋がりますが、権現岳・赤岳まで登らないと山小屋がありませんので、その辺がネックの1つになるかと思います。
赤岳の山頂から難路が続く八ヶ岳キレットになりますので、登山者が多い八ヶ岳の中でもかなり静かな登山の時間を味わうことが出来たりします!
私みたいに人間嫌いの方にはツボになる山域だと思います(笑)
そんな感じで今回は、赤岳登山と八ヶ岳キレットのルートの詳細と、下山で利用した西岳、立場川キャンプ場までのコースについても触れていきたいと思います!
西岳から立場川キャンプ場までのルートは、私が持っている地図ですと登山道の記載があったのですが、実際に行ってみるとコースが消滅してまして、最後の最後は藪漕ぎになりました(笑)
ま~藪をこよなく愛する私なので全然苦にならなかったのですが、ルートファインディングが苦手な方は止めた方が良いかもしれません。
そんな感じで赤岳登山と八ヶ岳キレットに移る前に前回の御小屋尾根を使って阿弥陀岳へ登山した時の記事がこちらになります!
立場川キャンプ場から阿弥陀聖水(水場)を経由して阿弥陀岳までの登山の記録になります!
そして、今回登山をした阿弥陀岳、赤岳登山と八ヶ岳キレット、西岳、立場川キャンプ場までの周辺の様子を撮った登山動画がこちらになります!
上記写真を押すと登山動画(YouTube)を観ることが出来ますので、八ヶ岳登山の様子や登山ルートの参考になれば幸いです!
赤岳山頂までの登山とルートの詳細について
阿弥陀岳の山頂を堪能したところで、本日の登山のメインディッシュの1つであります赤岳へ登りたいと思います!
阿弥陀岳から激下りをこなすと今度は激登りになりますので、「ドMな乙女心」を持ち合わせていないと厳しい時間になるかと思います♡
大人気の八ヶ岳なだけあって、非常に混みあいました。
阿弥陀岳の登山道は急登で落石が起きやすく道も狭いので、すれ違いが中々できません。
やはり山岳ヘルメットは持参した方が安心だと思います。
阿弥陀岳と赤岳の中間に鎮座する中岳の頂上になります。
中岳への登りも地味にきつく、コトコト煮込んだ飴色の玉ネギみたいな吐息を連発してしまいました(?)
それにしても石碑に「天丼、玉子丼のメニューが刻まれているね♪」っと意識があの世にトリップしていた時間でした(笑)
中岳の先から見る阿弥陀岳です!
いや~急峻なお姿をしてますよね~
阿弥陀岳・赤岳の鞍部から山小屋が見えました!
テント泊の方も多いみたいで結構混雑しておりました。
それにしても赤岳の登り返しは急登が続き白目になってきました・・・。
たっ助けて~~・・・。
赤岳の直下は鎖場天国になってきます。
そして赤岳山頂に近づくにつれて登山者も多くなってきました。
赤岳の登山ルートは、狭い所が多くすれ違いに難儀します。
落石も起きやすい所ですので、やっぱり登山用ヘルメットを着用した方が良いかもしれません。
私は本格的な石頭なのでアレですが、それでも落石で怪我すると痛いですからね~
あまりにも急な上り坂に意気消沈している登山者が続出しておりました(笑)
岩場のルートなもので1つ1つの段差が大きく筋肉を消耗していきます。
赤岳の山頂に近づくガスガスになってしまいました。
遠くに赤岳展望荘が見えてきました!
トイレがありますので、モジモジしているならば駆け込んでください!
何故か赤岳の山頂に到着するとガスが一気に晴れて青空になりました!!
もしかし私って何か持っているんでしょうかね?(笑)
ガスの晴れ間に到着出来た赤岳の山頂でした!
赤岳の標高は、2,899mになりまして、八ヶ岳の最高峰になります!
いや~~ここまでの激登りに足腰とアオヒゲから悲鳴が聞こえてきている状況です。
少し早いですが赤岳の山頂で昼食にしたいと思います!
赤岳の山頂から見る赤岳展望荘方面の景色になります。
ほんの数10mしか離れていないのですが、アッチはガスガスでした。
赤岳から見た阿弥陀岳の景色になります!
なんとかガスの切れ目から阿弥陀岳を見れた感じです。
二日酔い気味で食欲がないのですが、赤岳の山頂で山飯にしてみました!
写真には写っておりませんが、赤岳の山頂で休憩している登山者が多く、ゆっくりする場所がなく少し微妙でした。
赤岳の山頂からギリギリ富士山を見る事が出来ました!って、どこにいるのか分からんですよね(笑)
さ~腹も膨れた事ですし、赤岳から八ヶ岳キレットを使って権現岳へ登山したいと思います!
八ヶ岳キレットの登山ルートとキレット小屋・権現岳詳細について
八ヶ岳キレットへ向かう途中に振り返っての1枚になります!
赤岳の山頂と赤岳展望荘になります。
よくもあそこまで登ったものですよね~~
八ヶ岳キレットへの登山ルートは、浮石天国地帯を歩いて行きます。
落石が起きやすい所ですので、起こさない、貰わないよう細心の注意が必要です。
落石も怖いのですが、八ヶ岳キレットの登山ルートは梯子が多く滑ると大怪我してしまいます。
三点支持で慎重に昇り降りが重要になってきます。
モリモリとキレット小屋を目指して下って行くと、八ヶ岳キレットと真教寺尾根の分岐になりました。
私は「アオヒゲ真理教」の自称教祖になりますので、近々真教寺尾根で悟りを更に開きたいな~っと考えております(?)
真教寺尾根の分岐の近くにあったケルンになります!
キレット小屋方面と文三郎道の分岐が分かるようになっておりました!
それにしても赤岳の迫力が凄く・・・・。
この辺は落石が怖いですね~
八ヶ岳キレットのルートは、こんな感じのトラバースが多く滑落に要注意になります。
雪があるとこの辺怖いでしょうね~
そして八ヶ岳キレットの核心部の1つがこちらの梯子になります。
結構高度感があるので、下りで八ヶ岳キレットを利用すると少し怖いかもしれません。
梯子から下り振り返った時の様子になります。
登山ルート上には「〇」、「×」のマーキングがされておりますので、比較的ルート取りは分かりやすいと思います!
夜の床でも「〇」、「×」の意思表示があると便利ですよね!(?)
え~~・・・モリモリ下って行くと、八ヶ岳キレットのもう1つの核心部であるやや長い梯子になります。
先ほどの梯子よろも長く、取り付きが少し難しく地味に怖いです。
下りは要注意な場所になります。
怖い梯子をこなすと、長いガレ場地帯を下って行きます。
初めて八ヶ岳キレットを歩いた時は「ここを下って行くのか!?」と、驚いてしまいました。
ガレ場地帯もマーキングが付いているので安心なのですが、とにかく浮石が多く転倒しそうで怖いです。
ガレ場のトラバースもあるので油断ならない感じです。
八ヶ岳キレットを利用する場合は、登山用ヘルメットは必須かもしれません。
ガレ場のルート上から見た阿弥陀岳になります。
目まぐるしく天候が変わってきてまして、雷雨が心配ですね~~
目指すキレット小屋、ツルネ方面の景色になります!
また登るのね~~っとここで一気にテンションが急降下してしまいました・・・。
八ヶ岳キレットの登山道でホッとできる区間がキレット小屋周辺になります。
樹林帯が優しく包み込んでくれる時間帯になりました。
そんな感じで八ヶ岳キレットのオアシス的な存在でありますキレット小屋に到着でございます!
残念ながら、キレット小屋は今年の営業は終了となっておりました。
小屋の目の前から下って行くとテント場と水場があります。
水場には寄っていないのでアレですが、結構枯れている事が多いので、当てにするのは危険だと思います。
キレット小屋から見る赤岳の景色が素晴らしいです!
キレット小屋でテント泊をした事ないので、機会作って出没したいと思います!!
キレット小屋から地味にキツイ急登をこなすとツルネに到着出来ました!
天気が良いと景色が良い所になるのですが、今回は素晴らしいグレーの世界でした。
ツルネのケルンから権現岳方面に進むと出合小屋分岐になりました。
ツルネ・出合小屋のコースは、半バリエーションルートになるのですが、今度歩いてみたいですね~
権現岳の手前に鎮座する旭岳になります。
八ヶ岳キレットは、簡単には終わらせてくれません・・・。
旭岳の登山ルートもかなり険しく、白目から目玉が飛び出してきました(笑)
旭岳の登りをこなすと、目指す権現岳が見えてきました!
いや~~エグイ登りがまだまだ続きます・・・。
権現岳から延びるギボシが美しいですね!
ガスの切れ間から時々お姿を見せてくれる赤岳が美しかったです!
天空の城ラピュタみたいですよね♡
そして赤岳・八ヶ岳キレットの登山ルートの象徴と呼んで良いのがこちらの長い梯子になります!
30mほどある長い梯子になるのですが、斜度がそれほど急ではないので、落ち着いて登れば怖いことはありません!
個人的には太鼓の声援があると助かるのですが、そんな音響設備はありません!
ただ、下りでこの梯子を使うと結構揺れるのでチョット怖いかもしれません(笑)
長い梯子をこなせば、八ヶ岳キレットの終着地点であります権現岳は目の前になります!
手前に見えている小屋が権現小屋で、奥に見えているお山がギボシになります!
権現小屋は静まり返っておりました。
今日は営業してない感じでした。
権現岳付近からの赤岳・阿弥陀岳方面の景色になります!
いや~~だいぶ来ましたね~~
赤岳からの八ヶ岳キレットのルートの様子になります。
中々エグイ感じのアップダウンが連続ですよね~~
折角なので、ギボシに登ってみました!
右奥のピークが権現岳で権現小屋も見えてますね!!
青年小屋から西岳経由で立場川キャンプ場までの登山ルートの様子
時間が大分押しているので、ギボシから早々に遠い居酒屋である青年小屋を目指して登山スタートしたいと思います。
青年小屋~ギボシの登山道も浮石が多く滑落、落石に要注意です。
ギボシからモリモリ下って行くと、編笠山と青年小屋が見えてきました!
そんな感じで改装中の青年小屋に到着です!
今日は日曜日ですので宿泊者は少なそうでした。
青年小屋の目の前にあった西岳、編笠岳の分岐になります。
青年小屋から5分位の所に水場(乙女の水)があるので早速行ってみたいと思います!
水場に向かうと青年小屋のテント場が広がっておりました。
日曜日と言うこともありまして、ガラガラでした。
久しく青年小屋でテント泊していないので、こちらも何処かでお世話になりたいですね~
青年小屋のテント場から見る編笠山になります。
山ガールばかりに目が行ってしまい集中できませんでした(笑)
テント場から直ぐの所にある水場(乙女の水)でございます!
水量豊富でと手も冷たく美味しいお水になります!
乙女の純粋さが良く伝わる時間になりました!
こちらで1.5L補給して西岳を目指しました!
青年小屋から西岳の稜線は、樹林帯ながら非常に雰囲気が良くて好きな登山ルートになります♡
八ヶ岳の森って、なんか良いんですよね~
そんな感じで西岳に到着です!
流石に時間が遅いこともありまして誰もいませんでした。
むしろ、青年小屋から立場川キャンプ場まで誰も合わない寂しい下山になりました。
そこまで嫌わなくても良いのに・・・(笑)
西岳の山頂からの編笠山の展望になります。
ギボシや権現岳も見えて中々眺望の良い山になります!
さ~西岳から立場川キャンプ場へ下山したいと思います!
ここから未踏のルートになるので今から楽しみです!!
踏み跡もシッカリしていて思った以上に利用者がいる感じの登山道でした。
所々にこんな道標もありました。
いや~~雰囲気の良い道が続きます!
誰もいないので静かで最高でした♡
段々藪が濃くなってくると西岳と信玄の隠岩の分岐になりました。
信玄の隠岩へのルートはかなり藪が深く、踏み跡はほぼありませんでした。
立場川キャンプ場へのルートは第5貯水池方面になります。
モリモリ下って行くと、林道と合流します。
私が持っている地図ですと、ここから立場川キャンプ場へ至るルートがあるので、そのまま右には進まず真っ直ぐ突っ切る事にしました。
林道から立場川キャンプ場へ至るルートの入口には、マーキングがありまして、それなりに踏み跡も明瞭でした。
第5貯水池方面に進むと林道?のようなところに出ました。
方向的に立場川キャンプ場の方に続いていたので暫く歩いてみる事にしました。
非常に藪がフサフサなのですが、そちらに進めと立場川の看板がありました。
藪が凄いので、左側には行かずにそのまま真っ直ぐ(西)に進んでみました。
ここから強制的にルートファインディングの時間になりました。
方角的にこの藪を突っ切れば朝歩いた林道に合流すると思われるので、藪に突撃してみました!!
若い頃から「ヤブニー」が好きなもので、これ位なら全然問題ございません!
藪と闘いながらよ~やく立場川キャンプ場に至る林道と合流できました。
いや~思った以上にルートが分かり難く難儀しました。
林道をモリモリ進むとキャンプした立場川キャンプ場に戻ってきました!
最後の藪が余計な感じでしたが、無事に阿弥陀岳から赤岳、八ヶ岳キレットを攻略できて楽しい登山の時間になりました。
そんな感じで今回縦走登山をした赤岳から八ヶ岳キレット、権現岳、西岳の登山ルートやコースタイムの詳細は、下記の通りになります!
赤岳登山と八ヶ岳キレット、西岳へのルートと標高差・コースタイム詳細
こちらが今回登山をした赤岳登山と八ヶ岳キレットルート、権現岳、西岳、立場川キャンプ場までの登山コースと標高差の地図になります。
登山をした日は、9月10日なりまして、下界はかなり蒸し暑い感じだったみたいですが、標高2,000mより上を歩いている時間が長かったのでそれほど暑さはきつくありませんでした。
また、標高差の地図の通り、赤岳から八ヶ岳キレットは、かなりアップダウンが激しいので体力と水切れに注意して下さい!
そしてこちらが今回縦走登山をした赤岳登山と八ヶ岳キレットルート、西岳、立場川キャンプ場までのコースタイムになります!
阿弥陀岳 9:02 → 9:20 中岳のコル 9:25 → 9:29 中岳 9:34 → 9:51 文三郎尾根分岐 9:53 → 9:54 キレット分岐 10:03 → 10:07 竜頭峰分岐 10:12 → 10:13 赤岳 10:35 → 10:36 竜頭峰分岐 10:38 → 10:43 真教寺尾根分岐 10:49 → 10:56 天狗尾根分岐 11:03 → 11:33 キレット小屋 11:36 → 12:02 ツルネ → 12:29 旭岳 12:31 → 12:45 権現岳 12:53 → 12:54 権現小屋 → 12:59 東ギボシ 13:06 → 13:10 西ギボシ 13:17 → 13:38 青年小屋 13:40 → 13:44 乙女の水 13:47 → 14:20 西岳 14:24 → 15:20 信玄の隠岩 15:22 → 16:14 立場川キャンプ場
赤岳から八ヶ岳キレットを経由して権現岳までの所要時間は、約2時間になりまして、西岳まで4時間のコースタイムになりました。
青年小屋にトイレと水場がありますが、キレット小屋は営業してませんので注意してください!
青年小屋の水場(乙女の水)は、枯れる事が少ないので、夏の時期でも当てにして大丈夫だと思います!
まとめ
久しぶりに登った赤岳、八ヶ岳キレットですが、大分記憶から忘れていることもありまして、何だか新鮮な気持ちで登山を楽しむことが出来ました!
八ヶ岳キレットの崩壊が進んでいるな~っと感じつつ、権現岳への長い梯子の時間妙にテンションが上がってしまいました!
今回、立場川キャンプ場を起点にして阿弥陀岳から赤岳を経由して八ヶ岳を周回するルートにしましたが、十分日帰り登山が出来る距離感になります。
立場川キャンプ場について別の記事で詳しく書きたいと思いますが、非常に良いキャンプ場ですので、また再訪したいと思っております!
青年小屋でテント泊をし、八ヶ岳キレットから赤岳へ登山した時の記事になります!