- 登山でマスクは必要なのか!?について
- 登山中マスクを着用している人数と割合について調べた結果
- マスクを着装しての登山は難しいと思う理由
- 登山中の飛沫対策(フェイスマスク・バンダナ・タオル)について
- まとめ
登山でマスクは必要なのか!?について
新型コロナウイルスの影響で、登山につきましても自粛になっておりましたが、先日、緊急事態宣言が解除と併せて、条件付きながら登山・アウトドアも自粛解除となりました。
登山の自粛要請につきましても、正直、自治体によって対応が様々ですし、統一感のない感じでしたが、その中でも登山愛好家に分かりやすく要請していたのが、日本の主だった山岳4団体だったと思います。
日本山岳ガイド協会、日本山岳・スポーツクライミング協会、日本勤労山岳連盟、日本山岳連盟の4団体から「登山自粛の要請」が発表となり、その要請に従った方が多かったと思います。
情報も少なく、色々と混乱していた「登山自粛要請」でしたが、そちらも解除になりましたので、昨日(5月30日)に地元の丹沢山塊へ登ってきました。
しかしながら、冒頭の「条件付き」の中にあるのが「マスクを着用する」になります。
登山中でもマスクを着用しましょう。
マスク着用時は、熱中症及び脱水には十分留意し、こまめに水分摂取を心がけましょう。
日本山岳会より引用
登山自粛解除の条件として「登山中でもマスクを着用しましょう。」と、シッカリと要請されております。
普段からマスクを装着している方も多いと思いますので、至極当然な要請ですよね。
登山でマスクは必要?と、思っている方も多いと思いますが、登山自粛解除の条件としてシッカリと明記されてますので、マスクは必要です!
マスク以外にも、登山中の新型コロナ感染予防については、こちらの記事で詳しく書いてますので、ご確認ください。
私もこのマスク着用の条件には賛成だったのですが、実際にマスクをして登山をしてみると、とんでもない!と、なってしまいました。
その理由と共に、実際に登山中にマスクを着用している人数って多いのかな?と、興味が湧き調べてみました。
また、飛沫対策はやっぱり必要だとも思いましたので、そちらについても併せて書いてみたいと思います!
登山中マスクを着用している人数と割合について調べた結果
登山自粛解除後、初めて丹沢山塊の蛭ヶ岳へ登ってきたのですが、その時のデータを書いてみたいと思います!
久しぶりの登山で体が重く、マスクを着用している人数を確認するのが非常に大変だったのですが、調べてみると意外な結果になりました。
マスクの着用人数を調べた登山のルートがこちらになります。
丹沢山塊のメインコースと言っても良い「丹沢主脈縦走路」で調べてみました。
登山口である「大倉バス停」を6:00頃出発し、10:45頃「蛭ヶ岳」の山頂に到着し、15:45頃下山しました。
マスクを着用している人数は、確実に調べたのですが、登山者の数(分母)については、誤差と重複があることをお許しください。
まずは登山者の人数を纏めたのこちらになります!
- 登山口~塔ノ岳 69人
- 塔ノ岳山頂付近 22人
- 塔ノ岳~丹沢山 18人
- 丹沢山山頂付近 12人
- 丹沢山~蛭ヶ岳 8人
- 蛭ヶ岳山頂付近 18人
- 蛭ヶ岳~丹沢山 24人
- 丹沢山山頂付近 17人
- 丹沢山~塔ノ岳 11人
- 塔ノ岳山頂付近 46人
- 塔ノ岳~下山口 82人
1日にお会いした登山者の合計が327人になります。
※2020年5月30日調べ
重複している方や、集計ミスもあると思いますが、実際はさらに多いと思われます。
特に山頂周辺は、到着する人、出発する人が多く、人数に自信がございません・・・。
そして、1日の登山中で見かけた、マスクを着用している人数は11人なります。
思った以上に登山中にマスクを着用している人数が少なくて驚いてしまいました。
ちなみに、顎マスク(正しくマスクを着装出来ていない状態)の方が4人になりますので、正しくカウントすると7人しかマスクを着用している人数がいないとも言えます。
割合で計算しますと、約3.4%の方しか登山中にマスクを着用しておりませんでした。
今後、「新しい生活様式」の啓発活動が進み、マスクの着用率も上昇すると思いたいのですが、実際は難しいと思います。
マスクを着装しての登山は難しいと思う理由
マスクを着装しての登山は難しいと思う理由ですが、実際に私が感じたことを書いてみたいと思います!
登山口からマスクを着装し、登山を開始したのですが、上記写真の通り、まさに不審者ですよね(笑)
ただでさえ、挙動不審で動きが怪しく、女性の後ろを歩いていると何故かダッシュで逃げてしまう事がしばしばある私なもので、このマスク姿は非常に痛いです・・・。
登山中は、大変暑くなりますので、服を脱ぎたくなる衝動に駆られてしまうのですが、裸でマスク姿ですと変態そのものですよね(笑)
裸でマスク姿は、まさに「変態仮面」の再来になってしまいます!
そんなマスク装着姿も、何故か愛おしく感じてしまう私なのですが、マスクを着装しての登山は難しいと思う理由について箇条書きにしたいと思います。
- 呼吸困難になってしまう
- 蒸れて暑い
- 鼻水が多く出る
- 水分補給が面倒くさい(マスクの脱着が面倒くさい)
- マスクの中(口の周り)に汗が溜まり不快
- 汚い手でマスクを触るので逆に不衛生
- サングラスが装着しにくい(眼鏡がくもる)
特にマスクの装着が難しいと感じたのは「呼吸困難になってしまう」と「蒸れて暑い」になります。
この2つは、正直、登山では致命傷になってしまいます。
2,000mも満たない丹沢山塊の登山でさえ、呼吸困難になってしまうということは、更に高所の山ではとんでもないことになってしまいます。
マスクをしていると呼吸を整えることが出来ず、高山病の発症にも繋がってしまいます。
酸素濃度が減ってくると、呼吸数増加、脈拍数増加、頭痛、吐き気、集中力の低下などが出てきますので、標高2,500m以上の登山の場合、マスクを着用しての登山は現実的はございません。
また、自分の吐く息で熱気がこもり、口の周りが異様な暑さになります。
マスク内の湿気が多くなるのが影響してか、暑いのになぜか喉が渇かないという、なんとも不思議な感じになりました。
適切に水分補給をしないと、脱水状態になってしまいますが、喉が渇かないというのはチョット危険だと感じてしまいました。
マスクを着装しての登山は難しいと思う理由として羅列しましたが、この点が解決しないと、正直マスクを着用する登山者は増えないと思います。
正直、マスクを着装しての登山が、ここまで辛いとは思いませんでした。
普段の登山の2、3倍の負荷になると思いますし、暑い時期ですと体調を崩してしまうと思います。
登山中の飛沫対策(フェイスマスク・バンダナ・タオル)について
登山でマスクは必要になりますが、実際は実用に耐えないというか、大きな負荷がかかり自分の体が壊れてしまう恐れがあります。
しかしながら、登山道は狭いところも多いですので、どうしても人と密着することがあったりします。
急登を登れば息が上がり、ハアッ~ハアッ~とセクシーな吐息をすれば、どうしても飛沫を飛ばしてしまいます。
また、登山のマナーの1つであるのがすれ違う時の挨拶ですが、こちらも新型コロナの感染対策の上では控えるべき行為だと思っております。
しかしながら、日頃の習慣とは恐ろしく、控えようと思っていても、ついつい挨拶しちゃうんですよね~
今回の登山中も、すれ違うたびに登山者から「こんにちは~!」と挨拶を頂くと、返事しなくては!と、思ってしまうのが人情ってものですよね。
マスクの着用は、飛沫対策にはなるものの、ウイルスを防ぐことは出来ません。
そこで、ある程度飛沫対策として使えのがフェイスマスク、バンダナ、タオルではないかと思いました。
今回の登山中も、新型コロナの対策で、フェイスマスク、バンダナ、タオルを上手く使って飛沫対策をしている登山者が結構多かったです。
特にフェイスマスクは、マスクよりも呼吸がだいぶ楽になるといわれてますので、登山中の飛沫対策に有効かと思います!
登山中に使えそうな飛沫対策グッズについて触れたいと思います。
登山用バンダナで飛沫対策!
なんだか登山愛好家を狙ったような登山用バンダナですが、大判で口の周りを覆うことが可能です。
生地も薄く、口元を覆うのも便利ですし、頭に巻いて汗対策に使う事も出来ます。
厚手の生地ですと、シッカリと結ぶのが難しいので、薄手で大きな登山用バンダナは、飛沫対策に重宝するかと思います。
登山用フェイスマスク・フェイスカバーで飛沫対策!
登山自粛解除後の登山で一気にブレイク?したのが、こちらのフェイスマスクだと思います。
夏になると日焼け対策で使っている登山者をチラチラ見ることがあったのですが、今回の登山では、使用されている方の割合がかなり高かったです。
フェイスマスクについては、全く興味がなかったので調べもしなかったのですが、UVカットを始め、呼吸もしやすいように工夫もされていて、新型コロナの飛沫対策に有効な山道具だと思いました。
こちらのマムートのフェイスマスクは、登山・スポーツ用のマスクとしての位置づけになりまして、吸汗速乾は勿論のこと、冷感生地が使われていて使用感が良さそうでした。
男女兼用モデルになりますので、サイズも色々とあり、早々に購入して登山装備に追加しようかと考えております!
また、こちらのタイプのフェイスマスクを装着している登山者も多かったです。
息苦しくないフェイスカバーとして販売されているそうで、構造やレビューを見ると、かなり使いやすいモデルになるそうです。
日焼け対策にもなりますし、これなら登山以外のスポーツ時の飛沫対策になるもしれませんが、街中で使うと「テロリスト」に間違われてしまいそうで怖いですよね(笑)
私の風貌は、「過激派」と瓜二つなもので、公安からにらまれ監視中ですからね~
「この泥棒ヒゲいピンッ♪ときたら110番!」
と、貼り紙がされているくらいですので、TPOをわきまえないと大変な事が起きてしまいますよね(笑)
また、登山でマスクは難しいと思い、サファリハットというフェイスガードが付いている帽子を購入して飛沫対策をするようにしました。
お値段も手頃で日焼け対策としても申し分のない性能がありますのでおすすめです!
こちらの記事で詳細に書いてますので、良かったら飛沫対策の参考にしてみて下さい!
女性用のフェイスマスク(フェイスカバー)は、男性用よりも種類が豊富な感じでした。
やはり、フェイスカバーを使って日焼け対策をしている方が多いと思います。
女性用で息苦しくないフェイスカバーも多くありますので、登山やスポーツ用として導入を考えてみるのも良いかと思います!
私の性癖として「隠しているものを見たくなる」があるのですが、このフェイスカバーも、そんなチラリズムが隠れているよな~と思ってしまいました。
ペロ~ンと、めくった後の御開帳の場面って、妙にドキドキしてしまいますが、そんな興奮をフェイスマスクでも楽しめそうだなと思っております(笑)
も~変態街道爆心中ですよね♡
登山用タオルで飛沫対策!
今回、登山でマスクを直用を断念し、代わりに大活躍したのが、こちらの登山用タオルになります。
登山用タオルになりますので、速乾・超吸水・防臭性のあるタオルになるのですが、今回の登山での飛沫対策で重宝致しました。
マスク着用を断念し、「コロナ上等!!」と、メンチをカツのようにきっていたのですが(?)、「そんな無防備な心に火災がかくれんぼ」と思い、途中から飛沫対策をする事にしました。
何故かと申しますと、凄い勢いで走ってきたトレランが道を譲ってくれたのですが、すれ違う時に熱く深い吐息が顔射となり、「こんな気持ちで受け止めていたのね~♡」と、女性の気持ちが分かった瞬間になりました(?)
「綺麗に掃除しろ!」と、言っていた自分が情けなくなってしまいました(???)
なんだか楽しそうな時間ではありますが、やっぱり登山中の飛沫対策は大事だなと思ってしまいました。
相手が山ガールや女性のトレランなら飛沫対策は無用なのかもしれませんけどね(笑)
むしろ「思う存分、顔射してください♡」と懇願しちゃうところですよね!
「よく言った!アオヒゲ(私)!」
と、変態気味な登山者からの喝采を浴びたところで、登山タオルで飛沫対策をしたのですが、私はウエストベルトに挟んで対応しました。
勿論、首にタオルを巻いても良いと思いますが、首には太い血管があり、熱がこもるので私は行っておりません。
登山者とすれ違う時に、あからさまにタオルで口を覆うのはアレかな?と思い、顔の汗を拭き取るような動作で口元を覆う事にしました。
非常に面倒くさいですが、私みたいに(?)心が繊細な方も多いですからね!
登山用タオルですので、速乾・超吸水・防臭性がありますので、口元を覆っても嫌な感じはしませんでした。
荷物も増えませんし、新たに購入しなくても良いので、登山用タオルで飛沫対策をするのも経済的で良いかなと思います!
私が使っている登山用タオルについて書いた記事になります!
これから暑くなると必須の山装備だと思います。
まとめ
新型コロナの収束は中々難しいと思いますので、「新しい生活様式」を登山にも当てあめる必要があると思ってます。
登山中、マスクをする事が求められておりますが、実際は相当難しく、定着は困難なのではないかと思っております。
上述した登山用バンダナ、フェイスマスク、タオルなどは、それなり飛沫対策になりますので、マスクの代わりになるアイテムだと感じております。
この時期はサングラスが必要ですので、目の飛沫対策はそちらで代用できますよね。
新型コロナの感染予防においては、「飛沫対策」が重要になってきますので、今後は山のマナーの筆頭になってくると思います。
登山のマナー(飛沫対策)として、すれ違う時に挨拶はしない、後ろから登山者が来たら道を譲り密ならないようにする、邪魔(密)になるので5人以上の団体で登山をしないなど、新型コロナ対策が必要だと思います。
感染症予防は、他人のため、自分の為にもなりますので、甘く考えず効果的な対策をとりたいものですよね。
ご存知の通り山の中は衛生的ではありませんし、感染症予防の対策もほぼ出来ておりませんので、メジャーで登山者が多いルートはおすすめできません。
持病のある方や、重症化しやすいご高齢の方は、ワクチン、治療法が確立するまでは、登山は控えたほうが良いかもしれません。
人が少なく、負荷のかからない(マスク着用可能な負荷)低山やハイキング程度に留めておくことをおすすめします!
マスクなどで飛沫対策しない迷惑な登山者が今後も増えそうですが、マナーやモラルのない輩にならないためにもマナーを知ることが必須だと思います。
山小屋泊、テント泊でのマナーの悪い登山者の話になりますので、良かったら参考にしてみてください!