登山自粛解除後の新型コロナ対策について
新型コロナウイルスによる感染拡大に伴い、政府より緊急事態宣言が発令されましたが、ようやく解除になりました。
それに伴い、日本の山岳団体より「登山自粛のお願い」が発表されました。
登山自粛については、こちらの記事で詳しく書いてますので割愛しますが、的を得る内容で、納得した登山愛好家も多かったと思います。
「登山自粛」になりますので、強制力はありませんが、それでも世の中の感染拡大予防を行っている最中にそれを無視して山へ登り、滑落事故を起こしたり、遭難事故で救助された輩もいましたが、多くの登山愛好家は自粛を遵守し、自分を含め、周りの方の健康と安全を守ってきたと思います。
新型コロナウイルスの厄介なところは、感染しても無症状で分からないところだと思ってます。
知らないうちに感染し、それを他の方に移してしまうリスクがあるのが怖いところですよね。
「他人の健康や命なんて知ったことか!」
と、考えている輩がいるからこそ、知見を有する方の自粛要請を無視するんだと思っているのですが、同じ人間として恥ずかしく、醜い姿をさらしているなと感じてしまいます。
切羽詰った時やイレギュラーな場面に遭遇しますと、その方の人間性(人間力)が出るものですが、今回の新型コロナは、そんな人間を選別するよい機会なのかもしれません。
マスクやトイレットペーパーを買い占めたり、法に触れる「自粛警察」をやってみたりと、気持ちは分かりますが、「自分さえよければよい」という風潮がさらに顕著化しましたよね。
「奪いあうから足りなくなり、分け与えれば満ち足りる」
という言葉があるように、一人一人のモラルが緊急時には求められますよね!
そんな、人間の嫌やな部分がモリモリ見えてしまった新型コロナの自粛ですが、日本の主要な山岳団体より、「登山自粛解除後のおねがい」が発表されました。
今週末、首都圏近郊は天気も良さそうな予報ですので、登山やキャンプを考えている方も多いと思いますが、登山自粛解除後の新型コロナ対策において、非常に参考なりますので、今回そちらについて書いてみたいと思います!
登山・アウトドア中の新型コロナウイルス感染予防の対策のまとめについて
登山・アウトドア中の新型コロナウイルス感染予防の対策のまとめについて、日本山岳協会を含む、日本の主な登山関連団体から声明が発表されております。
個人的には、この登山・アウトドアでの新型コロナウイルス感染予防の対策を遵守する必要があると感じております。
上記の「登山・アウトドア中での新型コロナウイルス感染予防の対策まとめ」については、文字が小さく読み難くいものの、よくまとめられていて大事な事だと思いますので、全文引用したいと思います!
近距離(100km圏内程度)でできるだけ都道府県を跨がない日帰り登山から始めましょう。
体調不良(平熱を超える発熱、悪寒、倦怠感、息苦しさ、咳等)での登山は止めましょう。
入山後にコロナ感染発症すると命に関わり、救助隊、収容先地元医療機関に多大の迷惑を及ぼします。
登山は、少人数で行いましょう。(パーティーは、当面5名以内で。)
自粛期間中、季節や地震による山容の変化、登山道の荒廃など思わぬ危険が潜んでいます。
十分な登山ルートの下調べと地図、コンパスの持参、登山届けは必ず提出し、家族にも残しましょう。
登山中でもマスクを着用しましょう。マスク着用時は、熱中症及び脱水には十分留意し、こまめに水分摂取を心がけましょう。
登山、クライミングジムでのソーシャルディスタンスを守りましょう。
一般的には2メートル前後ですが、登山中の場合は、さらに距離が必要と言われています。
また、クライミングジムでは建屋構造、利用人数等で制限がありますので、ジムの指針に従って行動してください。
咥えロープ、滑り止めなどもジムの方針に従ってください。
登山山域内での買い物や、下山後の呑み会等も地元住民への感染防止の観点から控えてください。
食材、飲料、緊急食などは出発前に揃えておきましょう。
自粛中に衰えた筋力、体幹を鍛えましょう。
今回の世界的新型コロナウイルス(COVID-19)の蔓延により、社会構造、経済が大きく変化し、それに対応する新しい生活様式の確立が必要になりました。
登山もスポーツクライミングも新しい視点からの活動指針が必要です。
日本山岳協会より引用
登山・アウトドアで中の新型コロナウイルス感染予防の対策まとめで書かれてますとおり、大事なのは、やはり体調が悪い時は山へ入らない!が、大事ですよね。
これは、新型コロナウイルスに限らず、登山中の突然死や遭難などを防ぐ上でも重要な事ですよね!
仲間と一緒に登山を計画すると「周りの迷惑になるから」と、無理をして登山をしてしまう方が結構いると思います。
一見、空気を読むのが上手いように見えますが、実際は迷惑な話になりますので、調子が悪いときは、登山を控える必要があります。
山の中は、病院もなく、急病に対応することが非常に困難です。
一緒に登っている仲間にも迷惑をかける事に繋がりますので、調子が悪いときは無理をしないことが重要です。
また、団体での登山を控える事も、新型コロナ感染予防の観点からも必要な事ですよね。
当面の間は、5人以内の人数で登山をすることが大事ですよね。
「自粛解除後は、日帰り登山から始めましょう」と、記載もされてますので、暫くの間は山での宿泊も自粛し、新型コロナの蔓延状況を見ながらステップアップすることが大事ですよね。
テント泊なら大丈夫ではないのかな~と個人的には考えているのですが、念の為、6月一杯まで私は自粛するつもりです。
今年は山小屋の営業休止が相次いでおりますので、クラスターの発生はある程度防げると思っておりますが、それでも注意が必要ですよね。
そして、一番厄介なのが「新しい生活様式での登山スタイルの確立」だと思っております。
今まで経験した事のない登山・アウトドアでの新型コロナウイルス感染予防の対策になりますので、どうしても馴染まず、ついつい忘れてしまうと思われます。
上記 引用にも記載されてますが、登山中にマスクをする事も求められてますので、登山装備に含めるのを忘れてしまう事も考えられますよね。
これから蒸し暑くなると、マスクを装着しての登山は、体力的に大きな負荷になりますので、十分注意する必要がありますよね。
例年以上の熱中症対策が必須になりますので、夏場の低山の登山は、控えた方が良いのではいかと考えております。
そして、特にやってしまいそうなのは、ソーシャルディスタンスの確保を忘れてしまうことかな~と思います。
感染予防においては、人との距離をとることが重要であると言われておりますが、登山道は狭いところが多く、登山者の力量によってペースもマチマチになりますので、ついつい近づいたりしてしまいますよね。
また、登山のマナーの1つである「挨拶」も、非常に厄介な話になると考えております。
登山者とすれ違う時に行う挨拶は、遭難対策の1つになりますので、大事な儀式だと認識している方も多いと思います。
なぜ、大事かと申しますと、登山道で挨拶をすることにより、その相手の印象が少なからず記憶に残るかと思います。
すれ違った方が遭難し、行方不明になってしまったとしても、挨拶をした時の記憶が残っていれば、その場所までは遭難していなかったと証明することができます。
目撃情報があれば、捜索する範囲を狭める事ができますので、それだけ発見される確立が上がるとも言えます。
そんな事情もあって、登山道で挨拶することがマナーでもなり、自分を守る1つのツールになっているのですが、今後、新型コロナウイルスの対策で挨拶ができなくなりますので、色々な面で影響が出そうだな~と思っております。
多分、すれ違うタイミングで普通に挨拶をしてくる登山者が相当数いるだろうと予想しております。
挨拶を無視をするべきなのか悩んでしまうところですが、ここは先方に理解していただき、挨拶をしないことが重要だと思います。
今回、山岳4団体からの「登山自粛解除後の新型コロナ対策」には記載がありませんが、飛まつ対策をするうえでも、登山中の挨拶は、当分自粛が必要ではないかと思っております。
登山中の挨拶については、色々な意見があるかと思いますが、私は暫くの間は行わないようにします。
マスクしていれば大丈夫!など、議論の余地があるかと思いますので、何らかの指針を出してもらえると有り難い話ですし、きっと、色々な問題がこれから発生しそうですよね。
まとめ
とりあえず、登山自粛が解除になったのは、嬉しい事ですし、再度自粛にならないよう注意を払う必要がありますよね。
登山自粛が解除になりましたが、山梨県、長野県につきましては、5月一杯まで継続されてますので注意が必要です。
自治体によって、登山自粛の解除にばらつきがありますが、新型コロナウイルスの感染を防ぐ上でも、登山者が出来ることを粛々と行うことが大事ですよね。
何も心配せず、自由に山登りできる日が待ち遠しいですし、その日を迎えれるよう行動しなければなりませんよね!
暫く登山者が山に入ってませんので、登山道も荒れている所が多いと思います。 細心の注意を払って、登山を楽しみたいものですよね!
新型コロナウイルス対策と予防と、!感染を防ぐ自衛隊の技について書いた記事になります!
感染症予防に繋がりますので、自分を守るためにも大事な知識だと思います!
遭難者が新型コロナに感染したと疑われ、問題になった阿弥陀岳遭難事故と、行者小屋の山小屋荒しについて書いた記事になります!
登山自粛中が求められていた時期なだけに、残念な遭難事故でした。
新型コロナ対策として、登山でマスクは必要なのか?どれくらいの方が登山中にマスクを着用しているか?について書いた記事になります!
現実問題、登山中のマスクの着用は、難しいだろうな~と思ってしまいました。