宮城県仙台のクマ出没情報について
私の母方の祖先を辿ると宮城県の仙台付近になるもので、多くの親戚が住んでいるのですが、先日話をしていると「家から50mしか離れていない所でツキノワグマが出没して怖い!」と、話してくれました。
今年は日本各地でクマの出没が多いですが、宮城県も例外ではなく、県内各地で多くの目撃情報があるそうです。
また、ツキノワグマと遭遇し襲われてしまった事故も多発しているそうで、神奈川県に住む私にとっては初耳の内容が多く、興味津々な時間になってしまいました。
私自身、宮城県で生活をしたことはないものの、田植えの季節や稲刈りの時期に合わせて年に数日ほど仙台に滞在してますので、身近な所での熊の出没はただ事ではございません!
宮城県にもクマが生息していることは、前から知っていたのですが、仙台という身近な所で出没があったので興味が湧き、生息域や原因について色々と調べてみることに致しました。
秋が深まる今日この頃ですが、今回は杜の都仙台を擁する宮城県の熊出没情報について掘り下げてみたいと思います!
宮城県の何処に熊は生息しているのか?ツキノワグマ出没情報の詳細
宮城県といっても非常に広いので、どの辺に熊は生息しているのかが気になり生息域について調べてみました。
山や人里付近に生息しているんだろうな~とは想像できたものの、具体的にどの辺なのかが気になった感じです。
宮城県の熊出没情報を見れば、どの辺に生息しているのかが分かると思い調べたのですが、結果を見て絶句しちゃいました!
※宮城県より出典
こちらは、熊が生息している地域図になるのですが、 ほぼ宮城県全域でした!!
特徴と呼んでよいのか分かりませんが、宮城県の海岸線付近まで熊の生息が確認できているのが特筆すべき点かなと感じております。
私が住む神奈川県の場合、海岸線でクマの目撃情報がないもので、海の近く=熊の出没はない!と安全地帯だと思っていただけに、ちょっと驚いてしまいました。
富山県に短い期間住んでいたことがあるのですが、その時は「海岸でクマが出た!」といった情報が結構多かったのですが、宮城県も同じだったとは夢にも思ってませんでした。
海に熊が出るのは北海道のイメージが強かっただけに、無知とは本当に怖いことだな~と、改めて実感した感じです。
海釣りする時は、状況によっては熊鈴などの対策が必要なのかも知れませんが、音で魚が逃げちゃいそうで釣りにならないかも知れませんよね・・・。
海岸線付近の場合、熊の生息密度は低そうですが、それでも宮城県全域でツキノワグマの出没は十分あり得ることが良く分かりますよね。
上述した親戚からの熊の目撃情報も、この生息範囲の図からすれば納得ですよね!
そしてこちらが宮城県全域の熊出没情報の詳細になります!
文字が小さく読みにくいので、詳細を知りたい場合は、PDFで纏まっている下記リンクで確認ください!
宮城県全域でほぼ毎日何処かでクマの出没が相次いでおります。
特に多くの方が生活している仙台市内でも熊の目撃情報が相次いでおります。
仙台市をはじめ、宮城県はイノシシの出没が多いのですが、その対策として川の護岸に柵を巡らせて対策しているのですが、結果的に熊対策にもなっていたりもします。
何故かと申しますと、宮城県の熊出没情報を眺めていると、市街地を流れる河川での目撃が非常に多いです。
熊やイノシシは、山から尾根伝いに里山に下りてくることが多いのですが、もう1つの侵入経路としてあるのが河川になります。
河川の場合、車の往来がなく、夜間は真っ暗になりますので、熊の移動にはもってこいの環境になります。
水を得るのも簡単ですし、人里まで下りてくれば、川の近くには田んぼや畑がありますので、餌を得やすいメリットもあります。
しかしながら、そんな河川の下流には、集落があることが多いので、どうしても人間の生活圏内に入り込んでしまい、目撃情報や事故が増えてしまいます。
上述した海岸線付近での熊出没情報を考えれば、市街地とはいえども河川付近いは、山から下りてきたツキノワグマが生息していても不思議ではない!と、考えておくことがリスク回避にとって大事な事かな~と思っております。
宮城県でクマ出没が多くなった原因について
クマの出没が多くなれば、それだけ人間とバッティングしてしまい、不慮の事故の原因になってしまいますよね。
そもそもなぜ宮城県でクマの出没が多くなってしまった原因が気になり調べてみました。
すると、予想通りの展開でしたので、そちらについて掘り下げてみたいと思います!
今年の8月頃に書きました「新潟県の熊出没情報」の時と同じ原因である「山のエサ不足」になります。
8月頃から全国的に熊のエサになるブナ等の木の実の不作が予想されておりました。
特に新潟県の木の実の不作が深刻な状況で、秋になるとツキノワグマがエサを求めて人里に大量に出没するのではないかと予想されていたのですが、蓋を開けると正にその通りの展開になってしまってます。
新潟県で発生した熊出没による人身事故については、連日TV等で放送されてましたが、同じ理由で宮城県でも起きている状況です。
上記新聞の記事の通り、宮城県とお隣の山形県でも木の実の不作が深刻な状況になってまして、冬眠に備えて大量のエサが必要な熊にとっては、非常に酷な状況になっております。
山にエサがなければ人里に下りてくるのは、ある意味に予想通りの展開ですよね。
地元の盛り場に女性が少なければ、都内に出て楽しむのとある意味一緒ですよね!(?)
冬眠するまでの間は、熊の出没に注意が必要ですし、小金持ちのオジサンも性質が悪いので要注意ですよね!
そもそも何故、山の木の実が不作になっているのかの原因ですが、主な要因は春から秋にかけての長雨によるものであると言われております。
今年はGWから雨の日が続き、記録的な日照不足になっております。
人間にとっても野菜が育たず値段が高騰し、深刻な影響が出ましたが、山の木の実につきましても同様に影響を受けてしまい、熊の大量出没の遠因になっている感じです。
また、宮城県は、仙台市を中心に郊外の方も開発が進み、熊の生息域が奪われつつあることもエサ不足の原因になっていると思われます。
久しぶりに宮城県に行くと、山が削られ工場地帯になっていたり、新興住宅地に様変わりしていて驚くことがあったりします。
人間による環境破壊も熊との距離を近づけてしまう原因であるのは間違いないですよね。
熊と遭遇しないための対策について
基本的に、ツキノワグマは大人しく、向こうから人間に対して危害を加えることは稀であると言われております。
人間を殺し、餌にしようと考えている凶暴な個体は、ほぼ0であると言っても過言ではございません。
※ヒグマは別です。
ツキノワグマが人間に攻撃してくるのは、「ニアピンした時」、「小熊連れて防衛本能が働く時」と言われております。
ただ一度人間を襲ったことのある熊は、「人間は怖くない存在」と学習し、以後、積極的に攻撃してくると言われているのですが、それもかなり稀なことになります。
何故かというと、熊との人身事故が起こると、自治体や猟友会が総力を挙げて攻撃した熊を捕獲するために動くからです。
捕獲して処分しないと、新たな事故に繋がってしまい危ないですからね。
結局、捕獲できないことも多々あるみたいですので、末恐ろしい感じにはなりますが、熊と遭遇しないための対策が身を守るうえでも重要であると言えます。
よく言われている熊と遭わないための対策になりますが、そちらについて羅列してみたいと思います!
- 都道府県、役場、警察署、ビジターセンター等から最新の出没情報を得る
- 登山道以外の場所は歩かない(登山道は人間のテリトリーであると認識している)
- ニアピンを回避するため、熊鈴、ラジオ等で音を鳴らし人間の存在を知らせる
- 新しい熊の糞や足跡を見つけたら引き返す
- 熊の動きが活発な夕方~明け方まで単独で山等に近づかない
- 天気が悪い日は熊の発動が活発になるので日中も要注意
- 餌になるブナ林、栗の木、果樹等が多く自生する山域は要注意
- 家庭菜園、庭の果実(柿・ブドウ等)は放置しない
- 生ごみを外に置かない
- テント泊の場合は、食料や残飯、洗っていない食器を外に置かない
- テント場の端の方で設営する場合は特に要注意(自然と人工の境界が曖昧なため)
また、熊と遭遇してしまった場合についてはこちらが有効です!
- 背中を見せて走って逃げない(逃げるものを追う習性があり)
- 石をぶつけたり怒鳴ったりして刺激しない
- 小熊を見かけても近づかない。(近くに親熊が必ずいます)
- 向かい合ったまま(熊の目を見ながら)後退りし距離をとって立ち去る
- 熊撃退スプレーがなければ登山用杖、カメラの三脚、石を武器に戦う準備をする
- 熊は左利きが多いので右側の防御を意識する
- 熊の攻撃は多くて3撃位なのでうつ伏せになり首、頭、腹をガードしやり過ごす
- 襲われたらザックで自分の頭、首をガードする
- 傘を広げたりして自分を大きく見せるのもクマには有効という話もあり
- 話せば分かる相手ではないものの、お願いくらいはしてみてもよいかも?
地元の丹沢山塊でツキノワグマとニアピンした時は、熊鈴を鳴らしていた状況でした。
クマと遭遇しないように対策をしていても、100%安全であるとは言えませんので、山の中に入るときは絶えず油断しないことが大事かなと思っております。
まとめ
熊の出没が怖くて登山やアウトドアが出来るか!と、思っている方も多いと思いますが、今年は新型コロナウイルスの影響で山の中に人間が入れなかったこともクマの活動範囲が広がり大量出没に影響していると考えております。
長年、ツキノワグマの出没情報に興味があり調べているのですが、今年はちょっと特異な動きであると感じております。
色々と妄想しているのですが、ツキノワグマの生息頭数については、正確なところは分かっていないのですが(
15,000~30,000頭前後日本に生息していると言われている)、もしかすると減るどころか増えているのかな?と感じてます。
今回は宮城県の熊出没情報について書いてみましたが、まだまだツキノワグマの活動が活発な時期になりますので、十分注意していただけたらと思います!
ナンパした相手が「毛深い女性だな~」と思いきやクマだったら笑えませんしね(笑〉
抱いて良いのはプーさんとテディベア位だと思いますので、熊の出没に十分注意してください!
クマと遭遇しないためにも有効な熊鈴について書いた記事になります!
おすすめの熊鈴についても触れてますので、参考になれば幸いです。
私の地元である丹沢山塊のクマ出没ニュースについて書いた記事になります!
神奈川県もツキノワグマの生息地域ですので、毎年多くの目撃情報や人身事故が起きております。