- 大菩薩嶺・小金沢山積雪期日帰り登山と装備について
- 登山コース状況(白糸の滝駐車場~追分~ノーメダワ~フルコンバ~大菩薩峠~大菩薩嶺)
- 小金沢山~石丸峠~牛ノ寝通り~榧ノ尾山~狩場巡視道~白糸の滝無料駐車場までの登山道の状況
- コースタイム・ルート・標高差(大菩薩嶺・小金沢山日帰り登山)
- 白糸の滝駐車場・トイレ・登山口付近地図
- 白糸の滝から追分・ノーメダワ・大菩薩嶺登山の様子とルートの詳細
- 積雪期小金沢山登山とルートの詳細
- 牛ノ寝通りから狩場巡視道、白糸の滝へのルートの詳細
- 登山のまとめ
大菩薩嶺・小金沢山積雪期日帰り登山と装備について
今日は、小菅村にある「白糸の滝」を起点にして、大菩薩嶺周辺の山へ登った時の記録を書いてみたいと思います!
「狩場巡視道」という、マニアックルートを使って大菩薩嶺を周回したのですが、日帰りコースに調度良いのでお勧めな登山ルートでございます!
積雪期の大菩薩嶺・小金沢山周辺は、凄い雪の量がありますので、日帰り登山をする場合は、時間に余裕を持って望んでください!
そんな感じで、積雪期の大菩薩嶺・小金沢山登山になりました!
今回の、大菩薩嶺・小金沢山積雪期日帰り登山の日程・天候・メンバー・登山装備はこちらになります!
登った日:12月23日[日帰り]
天 候:快晴!風が強くて寒かった・・・
メンバー:単独
大菩薩嶺・小金沢山への登山装備がこちらになります!
水 2.5L(余り 0.3L)
※<大菩薩嶺・小金沢山<辺に水場はありませんので注意してください。
アルコールストーブ34g、ゴトク16g、メタノール180ml(120ml使用)、防風85g、コッヘル・カップ245g(コッヘル175g、カップ70g)
貧乏セット緑のたぬき、細巻き、お稲荷さん、チョコレート90g、飴玉15個(レモン飴)、柿の種2袋、コーヒーセット一式(粉20g)
ヘッドライト、予備電池、12爪アイゼン、ダブルストック、手袋(薄手・厚手)、バラクラバ、地形図、コンパス、その他諸々
積雪期の登山ですので、装備が結構モリモリになってしまいました。
登山コース状況(白糸の滝駐車場~追分~ノーメダワ~フルコンバ~大菩薩峠~大菩薩嶺)
白糸の滝駐車場から追分の区間は作業道歩き(バリエーションルート)になります。
白糸の滝~追分間は、昔は一般登山道だったものの、現在は作業道に格下げになっております。
※国土地理院の地図にはルート記載はあり。
追分までの道のりは、踏み跡も明瞭で歩きやすく、モノレールに沿って徐々に高度を稼いでいくのですが、数箇所分岐がありますので、地形を見てルートを判断する必要が有ります。
案内もありませんので、作業道を無視して、ひたすらモノレール沿いを歩く方が早いかも知れません。
追分まで登れば、あとは一般登山道ですので問題ありません!
小金沢山~石丸峠~牛ノ寝通り~榧ノ尾山~狩場巡視道~白糸の滝無料駐車場までの登山道の状況
牛ノ寝通りを大マティ山方面へ進んで行くと、榧ノ尾山があり、さらに進むと狩場山手前に「狩場巡視道」の小さな看板があります。
P1352周辺にも小菅川方面へ導くマーキングありますので、「狩場巡視道」を使う場合は、惑わされないように注意してください。
そちらの管理道をひたすら下ると20分前後に沢があり、そこで給水可能です。
牛ノ寝通りには水場が有りませんので、最悪狩場巡視道を下れば水を得る事ができます。
登り返しが少々キツイですが、知っていると何かの時に重宝するかも知れません。
さらに巡視道を下って行くと小菅川にでますので、上流方面に少し進むと木製の橋があり対岸へ渡れます。
渡った後、少し下流の方へ進むと道路へ登れる箇所が有ります。
巡視道ですので道は明瞭ですが、切れ落ちた箇所も有りますので滑落に注意です!
雪があると怖い箇所も有るので、利用にあたっては十分注意して下さい。
コースタイム・ルート・標高差(大菩薩嶺・小金沢山日帰り登山)
白糸の滝駐車場 7:30 → 7:35 白糸の滝 7:39 → 7:45 作業道入口 → 8:31 追分(十文字) 8:37 → 9:00 ノーメダワ 9:03 → 9:57 フルコンバ 10:00 → 10:30 大菩薩峠 10:35 → 10:44 賽の河原 → 10:56 雷岩 → 11:07 大菩薩嶺 11:43 → 12:14 大菩薩峠 → 12:20 熊沢山 → 12:28 石丸峠 → 12:37 天狗棚山 12:40 → 12:42 狼平 → 13:10 小金沢山 13:26 → 14:00 牛ノ寝通り入口(分岐) 14:03 → 14:07 米代(長峰分岐) → 14:44 榧ノ尾山(川入・ホンゴウ) 14:47 → 15:15 狩場巡視道分岐 15:20 → 15:51 小菅川河原 → 16:09 白糸の滝駐車場
こちらが今回登山した、大菩薩嶺・小金沢山・狩場巡視道のコースタイムになります!
そして、今回の大菩薩嶺・小金沢山登山のルート・標高差がこちらになります!
一応、今回の登山ルートになるのですが、なんだかアッチコッチ歩いて分かり難いですよねf^_^;
なだからかな標高差に見えますが、実際は、グラフ以上に細かなアップダウンが多くてキツイコースになります。
また、狩場巡視道は、道が不明瞭な所もありますので、コースタイムは多めに見たほうが良いかと思います!
白糸の滝駐車場・トイレ・登山口付近地図
こちらは、今回駐車場で利用した、白糸の滝周辺の地図になります。
大菩薩嶺登山の起点になる場所でございます!
白糸の滝までの道のりは、結構車幅が細く、路面に凍結もありましたので、冬季は通行に注意してください!
そんな道を進んでいきますと、白糸の滝周辺に無料駐車場がありまして、30台程度は停める事が出来るスペースがあります。
駐車場にトイレがあるのですが、冬季閉鎖されますので注意してください。
白糸の滝から追分・ノーメダワ・大菩薩嶺登山の様子とルートの詳細
今日は、小菅村にある白糸の滝から追分を絡めて大菩薩嶺へ登りたいと思います!
こちらが白糸の滝付近にある無用駐車場のトイレになるのですが、冬季は閉鎖されていて使う事が出来ませんでした。
12月~3月はトイレは使えないみたいです。
こちらが小菅の名瀑「白糸の滝」になります!
なんだか寒々しいお姿をしておりますよね~・・・。
お姿同様に、非常に寒い空間でした・・。
氷瀑まではいきませんが、だいぶ凍りついていた白糸の滝でした。
ここで滝に打たれれば煩悩も消えそうですが、自分の命の灯も一緒に消えちゃいそうですよね(笑)
こちらの明瞭な作業道から追分(大菩薩嶺方面)へ登っていきます!
「クマ出没注意」の看板が目印ですね!
赤い丸にある重機の裏にトイレがありますので、位置関係の参考にしてください!
追分目指して少し登るとモノレールの駅があり、さらに線路沿いに登っていきます。
作業道が交錯してますが、このままモノレール沿いを歩いてしまった方が楽かもしれません。
更に登っていくとモノレールの駅がありました。
かなり立派な駅ですよね~!!
電車が来るまでここで待っているのも山の楽しみかたの1つかも知れません(?)
途中からモノレールとお別れし、明瞭な作業道をひたすら登っていくと、こちらの追分になりました!
道標で指している「小菅村」の方角から上がってき感じになります。
追分からノーメダワ・大菩薩嶺までは、一般登山道ですので、歩きやすく迷うような個所はありません!
落ち葉がふかふかで、焼き芋するには最高の舞台です!(笑)
大菩薩峠を目指して進んで行くと、ノーメダワになりました!
駐輪した、白糸の滝方面から雄滝を経由してノーメイダワへ上がってくる事も出来ます!
小菅の名瀑雄滝を見る事が出来ますので、こっちのルートも良さそうです!
ノーメダワから先は、段々と雪が出てきましたが、雰囲気も良くて足取りは軽いです!
そんな感じで、フルコンバでございます!
ここ付近から積雪が一気に増えてきました・・・。
大菩薩嶺周辺も、積雪が多い地域ですからね~
時間に余裕を持たせないと日没になってしまいますので、この時期は要注意ですよね!
フルコンバから笠取山方面が綺麗に見えました!
奥秩父主脈縦走路も、この時期は歩く人が少なく静かでしょうね~
フルコンバから先は、段々とツボ足が強烈になり、「白目指数」が高まってきました・・・。
いや~大菩薩嶺までかなりキツイ時間でございます・・・。
大菩薩峠へ向かう途中にある「荷渡し場」の分岐です。
「山道」の方へ進むと牛ノ寝方面へ行けるいそうです。
途中で水場もあるみたいですので、調査を兼ねて今度行ってみたいですね~!
振り返ると奥多摩方面がとても綺麗に見えました!
景色も良くて大菩薩峠まで、なかなか楽しいルートです!
そんな感じで、大菩薩峠に到着でございます!
この時は登山者も少なく静かな峠でした。
大菩薩峠から白峰三山(北岳・間ノ岳・農鳥岳)がとても綺麗に見えました!
白峰三山の山頂が、真っ白ですね~~!!
大菩薩峠よりも格段に寒いんでしょうね~・・・。
南アルプスが津波のようにそそり立っておりました!
甲府市街も綺麗に見えてますよね~
ここで夜景を見たら、実らぬ恋などないでしょうね~(笑)
雪がまだら模様ですが、それでも絵になる大菩薩嶺への稜線ですね!
富士山がとても綺麗に見えてました!
大菩薩湖とのコラボは強烈な美しさを醸し出しますよね~♡
足が止まり、暫く見つめ合いながら愛を確かめてしまいました!(?)
アップの富士山です!
この時期らしい雪景色にウットリ♡してしました(´∀`*)
大菩薩峠から大菩薩嶺の手前までは、本当に展望に優れた稜線です!
そんな感じで本日の登山の最高点である大菩薩嶺でございます!
樹林帯の山頂なのですが、雪が多くて非常に寒かったです・・・。
今回の貧乏セット(山飯)です!
かなり冷えている影響か、お稲荷様が半分凍っておりました・・・
ミディアムレアーな感じに火照ている私の体を無理やりクールダウンしてくれる一品でした!
旨いのか?不味いのか?と聞かれたら「固い!」って感じでした(笑)
貧乏タイムも無事に終了し、大菩薩嶺の山頂を後にしました!
大菩薩峠へ戻っている最中、「神の思し召し」がキラキラと輝いておりました!
大菩薩嶺には雪が似合いますね~(´∀`*)
積雪期小金沢山登山とルートの詳細
大菩薩峠へ戻り、今度は熊沢山・小金沢山を目指します!
熊沢山は、樹林帯の登りなのですが、一気に雪が多くなり歩き難かったです。
しかし、有名な大菩薩峠から近い事もあってか、トレースはバッチリでした!
開放感あふれる場所もあったりで、大菩薩界隈は楽しい山歩きが出来ます!
目指す小金沢山(標高2014m)が見えてきました!
いや~中々迫力のあるお姿ですよね!
小金沢山まで、近いようで結構遠いのです・・・。
石丸峠からの熊沢山の景色です!
も~少し雪が有ると私のスノボーの腕前を皆様に披露出来るのにな~(笑)
得意技は「トリプルブレーキ」でございます!(?)
こちら、天狗棚山からの景色なのですが、大菩薩湖と南アルプスの風景がとても絵になりますよね!
いや~天狗棚山も景色が良いですね!
地味なアップダウンと積雪に苦しめられながらも、よ~やく小金沢山に到着でございます!
小金沢山は、秀麗富嶽十二景の二番山頂でございます!
小金沢山は、秀麗富嶽十二景の名前に恥じぬ富士山の景色でございます!
何とも言えない美しさが富士山にはありますよね!
やっぱり、富士山は日本人の心ですよね~(´∀`*)
秀麗富嶽十二景の富士山の景色をモリモリ堪能し、時間も押しているので戻る事に致しました。
小金沢山の直下のルートは、樹林帯の影響で凍結しやすいのでアイゼンは必須でございます!
狼平周辺からの小金沢山方面の景色になります!
この辺も雰囲気が良くて、お気に入りの場所だったりします。
それにしても、ルート上の雪が地味に積もっていて、非常に歩きにくいです。
牛ノ寝通りから狩場巡視道、白糸の滝へのルートの詳細
そんな感じで、久しぶりの牛ノ寝通りの始まりです♡
さ~強烈にモーモー言わしちゃうぞ♡
牛ノ寝をモリモリ進むと榧ノ尾山になりました!
石丸峠から来ると、榧ノ尾山はあまりピークらしからぬ感じのお山でございます。
さらに牛ノ寝通りを大マティ山方面に進むと、こちらの「狩場巡視道」の看板が見えてきます。
P1352から狩場山方面へ進むとこの看板が出てきますのでよく探してみてください。
振り返っての狩場巡視道付近の写真になります。
こんな感じの分岐なのですが、青矢印方面が石丸峠方面(牛ノ寝)になり、赤い矢印が狩場巡視道になります。
落ち場や雪が有ると分かり難い分岐かも知れませんね~~
巡視道とは言っても、下手な登山道よりも立派な道でした。
かなり落ち葉が深いのですが、それなりにルートも明瞭でした。
ま~狩場巡視道を歩く人は少ないみたいで、踏み跡などの人間の痕跡はありませんでした。
狩場巡視道の分岐から20分前後下ると沢が出てきます。
沢へ下りられるように道もついているので、水場として利用可能です。
牛ノ寝歩きをしている時に、水切れしてしまったなら重宝するかもしれませんが、登り返しが厄介ですね~・・・。
何かあるとマズいので、 念のため地形図も用意してみました。
アナログおじさんですが、これとコンパスが有れば大抵なんとかなります!
狩場巡視道で滑落して怪我をしても、暫く誰も通らず助けてもらえませんからね~
バリエーションルート歩きの怖さは、何かトラブルがあっても「発見してもらえない」ことですよね~
さらに狩場巡視道を下っていくと、昔使われていたであろう「ワサビ田」が見えてきます。
この辺で尾根を乗り換えるのですが、登山道が細く、結構切れ落ちているので注意が必要です。
滑落すると大怪我すると思いますので、舐めてかかると痛い目に遭ってしまいます!
更にモリモリ下って行くと、こんな名もなき滝が途中に鎮座しておりました。
マイナーな滝が私は好きなので、しばし足を止めて、流れを見つめておりました。
こんな出会いがあるからこそ、山登りはやめれませんよね。
さらに下って行くと小菅川にでました。
ここまで来ると、白糸の滝(駐車場)は近いです!
上流(左)へ少し進むと・・・
こんな立派な橋がありますので、渡渉せず対岸に渡れます。
渡ったら赤矢印の通り下流へ進むと・・・
林道に出られます。
赤い矢印の方から登って来た感じです。
林道に出たら、上流方面へ10分ほど歩くと白糸の滝駐車場に辿り着けます。
そんな感じで、白糸の滝駐車場に到着です!
木の伐採の最中で、作業の邪魔をしてしまいました。
顔がデカく、態度もデカくて誠に申し訳ございませんでしたm(_ _)m
登山のまとめ
小菅村方面から大菩薩嶺を目指すと、コースが限定されてしまうので、中々「周回」することが難しいです。
しかし、今回歩いたように「白糸の滝駐車場」を起点にして「狩場巡視道」を使えば、日没が早いこの季節でも日帰りで大菩薩嶺や小金沢山を絡めて周回することが出来ます!
狩場巡視道は、Vルート(バリエーションルート)扱いですので、初心者単独で使うには少々荷が重いかも知れませんが、ある程度山歩きに慣れた方なら問題ないかな~と思います!
大菩薩嶺周辺は、ツキノワグマの出没が多い所ですので、クマ鈴などを忘れずに持参して、楽しい山の時間をお過ごしください!!
富士山や南アルプスの展望も良いので、大菩薩嶺周辺の山登りはお勧めですよ!
紅葉の時期に今回歩いた大菩薩嶺・小金沢山・黒岳等を縦走した記録になります!
とても綺麗な紅葉にウットリ♡してしまいました!