奥多摩のクマの状況と生息頭数
先日、奥多摩の「御岳山」、「ロックガーデン」に登山をしたのですが、計画していた「大岳山」に登れず微妙な1日になってしまいました。
御岳山・ロックガーデン・大岳山は、奥多摩の中でも比較的登山者が多く、賑やかな山域であるといわれておりますが、意外にもツキノワグマの出没が多い場所になります!
特に、御岳山の北側にある「大楢峠」周辺は、去年からクマの目撃が多い状態です。
多分、成獣のクマが数頭住み着いているのでしょうね~!
上述したとおり、御岳山周辺は登山者や観光客が多いので、どうしてもクマとの接触の確率が高くなってしまうのかもしれませんよね。
そんな御岳山やロックガーデン、大岳山を擁する奥多摩山塊ですが、生息しているクマの頭数は正確には把握されておりません。
東に行けば奥武蔵山塊、西に行けば奥秩父山塊と陸続きで繋がっておりますので、「奥多摩山塊のクマの頭数」と区切ってしまってもあまり意味がないですしね。
クマは、活動期(秋)になると、餌を求めて平気で20km~30km移動するそうですので、なおさら熊の頭数を数えるのが困難ですよね。
日本には、ヒグマとツキノワグマの2種類のクマがいますが、各々の生息頭数はこんな感じであると言われております!
ヒグマ・・・・・・3,000頭前後
ツキノワグマ・・・15,000頭~20,000頭前後
ヒグマに関しましては、北海道のみに生息してますが、3,000頭が多いのか少ないのか良く分からない頭数ですよね・・・。
北海道も広いですし、多くの自然が残されてますしね~
ヒグマは、大きな固体になると、平気で500kgを越す大物もいるみたいですので、登山中にヒグマに遭遇してしまったら、かなり厳しい結果になってしまうかも知れませんよね。
また、ツキノワグマにつきましても、日本列島に20,000頭前後は生息しているのではないか!?てな感じのアバウトな数字みたいです。
そして、気になる奥多摩山塊のクマの頭数ですが、こちらもアバウトながら500頭前後ではないかと言われております。
奥多摩も大変広い山域ですので、500頭前後のツキノワグマがいたとしても、密度的にはそれほどでもないかもですよね。
そして、私の地元の丹沢山塊のクマの生息頭数は、30~50頭前後と大変少ない状況でして、逆に熊に遭えたらラッキーなのかもしれませんよね!
クマの出没場所
先週、御岳山・ロックガーデン・大岳山界隈を登山したのですが、「熊出没注意」の看板が3つほど掲げられておりました。
こちらの写真の方は、少し古いクマの出没情報ですが、やはり御岳山周辺でのクマの目撃は多いですね~!
こちらも御岳山周辺でツキノワグマの目撃情報があったみたいです。
こちらの2つの写真は、「大楢峠」にあったものなのですが、去年の秋頃に、御岳山を目指している途中に、山の斜面で成獣のクマの目撃があったそうです。
こちらが「大楢峠」付近の地図になります!
目撃時期は違いますが、似た様な場所でクマの目撃が再度ありますので、やはりこの界隈に生息しているのでしょうね~
ツキノワグマの平均寿命は、野生ですと約25歳前後、飼育下ですと35歳前後と言われておりますので、この界隈の熊が捕獲されるまでは、長いお付き合いになりそうですよね~・・・。
また、御岳山~ロックガーデン付近でもクマの出没があったみたいです。
晩秋の頃に、「長尾平(長尾茶屋)」から「奥の院のトイレ付近」でクマの目撃があったみたいです。
こちらについては、登山者や観光客も多く訪れる御岳山(御嶽神社)やロックガーデンからも比較的近い場所ですので、ある程度人馴れしたクマなのかも知れませんよね。
写真の「熊出没注意」の看板は、ロックガーデンの入口に掲げられていましたので、これを見てしまうと「クマが怖くて嫌だな~」と、思ってしまいますよね・・・。
クマの目撃情報があった「長尾平」付近の地図になります!
御岳登山鉄道や、御岳のシンボルツリーである「神代ケヤキ」からみ地味に近いですよね・・・f^_^;
ただ、クマの目撃場所からすると、先ほどの2件と近い場所になりますので、もしかすると同一固体の仕業なのかな~と思ってしまいました。
越沢バットレスを流れる沢は、あまり沢登りには利用されないみたいですので、もしかすると上流付近をねぐらにしているのかな~と推測してしまいました。
今回の山行で、3枚の熊出没注意の警告板を見た訳ですが、過去の出没状況を見てみると、下記写真の青枠の内側は、比較的遭遇の確率が高いのではないかな~と思っております!
青丸付近が、「熊出没注意」の看板があった地点になります。
赤線につきましては、先日、山登りした時に歩いたルートになります!
勿論、クマは移動する生き物ですのでこの限りではないですが、歩いている人が多いと、ついつい油断してしまいますよね~・・・。
御岳山・ロックガーデン・大岳山界隈を歩く時には、「クマ対策」が必須であると言えますよね!
御岳山・ロックガーデン・大岳山以外のクマ出没状況
今回の山域以外ですが、奥多摩のこんな所で熊の出没・目撃情報が直近でありました。
2017年11月14日 雲取山荘~雲取山巻道でクマの目撃
2017年12月4日 御岳山でクマの目撃
2017年12月13日 青梅市 二俣尾でクマの目撃
2017年12月16日 雲取山山頂付近でクマの目撃
非常に寒い年末付近でも、これだけの熊の出没が相次いでおりますので、奥多摩も「冬眠しないクマ」がいるのは確かですよね。
私が住む丹沢山塊のクマも冬眠はしないと言われておりますので、南関東のクマは、睡眠障害を抱えているのかもしれませんよね(笑)
登山者の人気が高い、雲取山周辺で熊の出没があいつでいるのはチョッと気になりますよね。 奥多摩小屋や、雲取山荘には「テント場」もありますので、近くでクマが出ると怖くて寝られませんよね~・・・。
テント泊の場合、この寒い時期でも「食料の管理」、「生ゴミの管理」が、クマ対策にには重要ですよね。
まとめ
去年の今頃に、私はクマと至近距離でニアピンし肝を潰したのですが、やはり接触しないような対策が重要だよな~と、改めて思いました。
※丹沢山塊でクマと遭遇してしまいました。熊の写真を撮る余裕はなく・・・。
ツキノワグマは、非常に臆病な動物といわれておりますし、人間を襲って食べるような固体は、基本いないと言われております。
※秋田県で起きたクマの事故は、非常に稀なケースだと言われております。
大自然の中で、楽しい時間を過ごしている時に、クマと遭遇して肝を潰してしまったら、なんだか台無しになってしまいますよね。
肝を潰すだけで済むならまだ良いですが、クマに襲われてしまい怪我を追ってしまったら最悪ですしね。
登山者が多く歩いている場所で、クマ対策に有効である「熊鈴」を鳴らす意味はないかと思いますが、人気のない場所を歩く場合は、ガシガシと熊鈴を鳴らしたいものですよね!
まだまだ寒いですので、冬眠しているクマもいるかと思いますが、春になればモリモリ気絶から目覚め、活動し始める固体が増えると事故も比例して増加してしまいますからね~・・・。
私も変な所を歩くのが好きな「変態登山者」を目指しておりますので、熊の出没と滑落事故には気をつけたいな~と思っている今日この頃です!
登山を愛する皆様も、最新のクマの出没情報に触れて、直近で目撃がある場所に行くとは十分に注意して山の時間を楽しんでください!
※南アルプスの名峰北岳でも、クマの出没があり大騒ぎになりました。
その時の記事になります!