- 七面山・八紘嶺登山と敬慎院について
- 敬慎院の宿泊料金・食事について
- 七面山登山口付近の駐車場について
- 七面山・八紘嶺登山ルート上の水場・トイレ・山ビルについて
- 七面山登山ルート・標高差(明浄寺(登山口)~敬慎院~八紘嶺)
- 七面山・八紘嶺・敬慎院登山のコースタイム・日程・天候・メンバー
- 七面山登山口~神力坊~中適坊~晴雲坊~敬慎院の登山ルートの写真
- 敬慎院~七面山~希望峰~四ノ池~八紘嶺への登山ルートの写真
- まとめ
七面山・八紘嶺登山と敬慎院について
今回は、梅雨の晴れ間を上手く使って日帰り登山をした七面山・八紘嶺と敬慎院について書いてみたいと思います!
七面山・八紘嶺・敬慎院と聞いてもピン♪と来ない方が多いと思いますが、今回登った「七面山」は歴史が古く、信仰の聖地になっていると言うことで、罰が当たらないかドキドキしながら登ってきました。
私は小さな頃から「日本の歴史」が大好きなもので、時代を感じる古い物に興味を惹かれる性癖の持ち主になります。
頭が良かったら「社会の先生」になりたかった時期もあったのですが、今の私は「大人の課外授業」ぐらいしか教える事が出来ませぬ♡
え~・・・どんな野外授業になるのか興味津々なのですが、話を七面山に戻しまして、今回出没した山域の近くにも信仰の聖地である「身延山」があるもので、どちらに登ろうか悩んでしまいました。
私は「アオヒゲ真理教」を開山したものの、特定の宗教や宗派に属してはいないのですが、歴史と宗教は切っても切れない関係ですよね!
歴史好きな私にとっては、山と宗教が密接につながっている七面山・身延山が妙に気になる感じでございます。
今回は、法華経の聖地である七面山と敬慎院に登ることにし、夏の縦走の偵察を兼ねて南アルプスを見渡せる八紘嶺まで行ってみる事に致しました!
南アルプスは、とても大好きな山塊でもあり、私のホームグランドだと思っているのですが、今回の七面山・八紘嶺・敬慎院登山でも良い景色に恵まれ癒しの時間になりました。
折角なので、宿泊もできる七面山敬慎院と、登山ルート上にある水場、トイレについても触れてみたいと思います!
こんなお花と景色の良い七面山・八紘嶺での1日になりました!
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敬慎院の宿泊料金・食事について
七面山・八紘嶺登山の道中にある法華経の聖地敬慎院は、信者でなくても宿泊する事が可能です!
標高1,900m付近に位置している敬慎院から見事な富士山を見ることが出来ますので、宿泊希望者が絶えないそうです。
登山者は勿論の事、全国から修行として来ている方もいますので、山小屋とは違った雰囲気を楽しめるのではないかと思います。
そんな七面山敬慎院の宿泊料金ですが、1泊2食で大人6,500円になります。
小学生未満は無料になっておりまして、長い布団が名物になっております。
あくまでも修行の場である敬慎院ですので、食事につきましては、肉類等の殺生した物は一切含まない精進料理になっております。
ですので、豪華な食事が出ると思って宿泊を考えるとガッカリしてしまうかと思われます。
しかしながら、敬慎院の精進料理はとても美味しいと有名です。
七面山登山口から敬慎院まで資材を運ぶケーブルがありますので、食材が豊富に使え、それが影響していると思います。
また、修行の場になりますので、宿泊すると朝・夕の勤行があります。
貴重な体験になるかと思いますので、是非、参加してみたいですよね!
敬慎院での宿泊スケジュールは、こんな感じになっております。
- 夕食 17:00
- 夕勤 19:00
- 朝勤 日の出の時刻(毎日変わります)
きっと、素敵な悟りを開けるかも知れません!
七面山登山口付近の駐車場について
こちらが七面山登山口付近にあります駐車場周辺の地図になります。
カーナビ設定は「明浄寺別院」にしておくと、スムーズに行けるかな~と思います。
こちらの写真は、七面山登山口になるのですが、写真右手に車が見えてますよね?
登山口付近に無料駐車場があるのですが、時間遅いと混雑しますので、停めれるかは行ってみないと分かりません。
登山口手前の河原付近に、広い無料駐車場がありますので、少し歩きますが、そちらを利用した方が確実です。
明浄寺付近にも有料の駐車場もあったりしますので、混雑によってはそちらに停めるのもアリかと思います。
七面山・八紘嶺登山ルート上の水場・トイレ・山ビルについて
七面山(敬慎院)登山ルート上には「坊」というお寺がありまして、全てではないですが、水場・トイレがあります。
登山ルート上の水場は、晴雲坊(36丁目)、敬慎院(50丁目)の前にありまして、冷たくて美味しいお水になります!
どちらも無料で給水できますし、有料ながら坊でジュースなども購入可能です。
水場、トイレにつきましては、写真を交えて後述したいと思います!
今回登山で使った七面山表参道は、坊が随所になるので、比較的安全に登山を楽しむことが出来ます。
七面山裏参道もあるのですが、そちらは水場、トイレが使える坊が少ないので中級者コースになるかな~と思います。
なた、七面山の標高の低い登山ルート上に「山ビル」が生息してますので注意が必要です。
私が登った時は、ヤマビルはいなかったのですが、ジメジメとした暑い日に吸われてしまう方が結構いるそうです。
南アルプスにもヤマビルが生息している山域があるのですが、七面山にもいますので、5月~10月までは注意してください。
私の地元丹沢山塊に比べたら可愛い生息数みたいですが、濡れた落ち葉の中に足を突っ込んだり、ジメジメしているところで長く休憩しないほうが良いと思います。
七面山登山ルート・標高差(明浄寺(登山口)~敬慎院~八紘嶺)
今回歩いた七面山・八紘嶺・敬慎院への登山ルート地図になります!
明浄寺付近の登山口からスタートし、各坊を巡り50丁目である敬慎院に行き、七面山・八紘嶺のピストンになります。
七面山登山口から七面山山頂までの標高差は1,700m前後あり、結構健脚コースになります。
七面山登山の場合、敬慎院で1泊して下山するのが一般的な登山ルートになります。
七面山・八紘嶺・敬慎院登山のコースタイム・日程・天候・メンバー
明浄院付近の駐車場 6:34 → 6:41 白糸滝 → 6:45 七面山登山口(1丁目) → 7:10 神力坊(2丁目) → 7:27 中適坊(23丁目) 7:30 → 7:33 25丁目 → 7:45 晴雲坊(36丁目) 7:51 → 8:24 敬慎院(50丁目) 8:28 → 8:44 大崩展望所 → 8:56 七面山 9:01 → 9:13 希望峰 9:17 → 10:18 四ノ池 10:38 → 11:12 八紘嶺 → 11:20 八紘嶺最低コル → 11:34 八紘嶺 11:45 → 12:17 四ノ池 → 14:11 希望峰 → 14:33 七面山山頂 11:48 → 15:12 敬慎院 → 16:56 七面山登山口(1丁目)
登山日程:6月14日(土)[日帰り登山]
天 候:晴れのち曇り
メンバー:単独
10時頃までに七面山の山頂に到着しないと、明るいうちに下山が難しいと思います。
七面山敬慎院までは、登山道も良く整備されてますが、結構な急登が続きますので、体力勝負な感じになります。
日没時間にもよりますが、体力と時間をみながら八紘嶺へ行くかどうか判断してください。
七面山登山口~神力坊~中適坊~晴雲坊~敬慎院の登山ルートの写真
よっ!富士山!!
七面山登山口を目指してバイクを運転していると、あまりにも見事な景色にテンションが高まってしまいました!
こちらは本栖湖からの富士山の写真でございます!
梅雨の時期とは思えない青空と富士山の眺望ですよね!
そんな感じで七面山登山口の近くにある白糸の滝になります!
七面山は山岳信仰の聖地ですので、白糸滝で滝行するそうです。
煩悩の塊である私なもので、ここで死ぬまで滝行した方が良さそうですよね(笑)
こちらの白糸の滝で天下統一を成し遂げた徳川家康の側室であった「お萬の方」が滝行したそうです!
「お萬の方」の像があるのは、それが影響しているかと思われます。
こちらが七面山敬慎院へ至る登山口になります。
七面山敬慎院への登山は、昔は富士登山と一緒で女人禁制でした。
女人禁制を解いたのが「お萬の方」になります。
よっぽど行ってみたかったんでしょうね!
現在、日本で唯一の女人禁制の山である山上ヶ岳・大峯奥駆道(熊野古道)について書いた記事になります!
女人禁制の山ですので、山ガールが全くいないのが寂しい限りですが、古くからの伝統ですし、意味があっての習わしなので、今を生きる我々が意見を言うのもナンセンスかな~と思っております。
山岳信仰の聖地である七面山・身延山登山でございます。
こんな参拝路図が登山口付近にありました。
七面山登山から少し登ると神力坊に到着します。
丁度、朝のお勤め中でした。
神力坊には、綺麗なトイレと水場があります。
七面山敬慎院までのルート上に、神力坊のような休憩できるところが多くありますので、水を大量に持っていく必要はないと思います。
神力坊から少し登ると、今度は中適坊でございます。
1丁目から50丁目まである敬慎院への登山ルートですが、中適坊で23丁目になります。
適度な間隔で休憩出来るのは嬉しい限りですよね。
信仰の力で踏まれた登山道でございます。
どれだけの方が、ここを歩いたのでしょうかね~
やっと半分・・・、されど半分でございます。
25丁目までは、比較的順調でしたが蒸し暑く・・・。
25丁目付近から見る毛無山でございます!
見えてませんが、毛無山の奥に富士五湖があります。
謙虚な気持ちを何時までも持ち続けなければなりませんよね!
初心を忘れた人間に、素敵な未来はないのかも知れません。
なんだかんだで晴雲坊が見えてきました。
晴雲坊で36丁目になります。
こちらでジュース等を購入することが出来ます!
晴雲坊の水場になります。
ここでお水を頂戴しました。
冷たいお水で非常に美味しかったです♡
トイレもありますので、晴雲坊は休憩するのに持って来いです!
晴雲坊からさらに登っていくと、大きな山門が出迎えてくれました!
こちらが和光門になりまして、ここまで来れば敬慎院は目の前になります!!
和光門を潜った先に、水場(手水)があります。
こちらも冷たくて美味しい水でした。
七面山・八紘嶺登山へ行く場合は、こちらが最終水場になります。
和光門からみる富士山の景色になります!
素晴らしい日本一の景色ですよね!
朝勤はこの付近で行われますので、天気が良いと日の出と富士山のコラボレーションが見事でしょうね~♡
そしてこちらが随身門になりまして、門の奥に敬慎院があります。
春分・秋分の日の出に何かが随身門で起こるそうです!
マヤ文明もビックリな仕掛けになります。
(朝日が随身門を通り敬慎院を照らすそうです)
敬慎院~七面山~希望峰~四ノ池~八紘嶺への登山ルートの写真
さ~随身門から七面山の山頂へ行きたいと思います!
新緑の落葉松がとても綺麗でした!
それにしても七面山への登山ルート上は、富士山の景色が素晴らしく、足が止まってしまい進みませぬ!
やっぱり、この山域が大好きですね~♡
こちらが七面山登山の見所の1つである「大崩れ」になります。
下を見ると・・・お金は落ちてませんでした(笑)
登山口から急登の連続でしたが、よ~やく七面山の山頂にたどり着けました!
七面山は、法華経の聖地ですからね~
いつもの登山とは違って、感慨深いですね~・・・。
七面山の山頂から八紘麗を目指すと、白いイワカガミを発見しました!
普通はピンク色をしてますので、珍しいイワカガミですね~
七面山から少し進むと、南アルプスの南部を見渡せる希望峰になります!
八紘嶺までは遠いのでアレですが、七面山に来たならば、景色が良いのでこちらの希望峰までは足を延ばして欲しいと思います!
写真右の双耳峰が笊ヶ岳になります。
希望峰周辺はイワカガミ見頃で、全て白色のお花でした!
私も疲労で顔面蒼白の顔面神経麻痺中なので、なんだか気持ちが分かり合えた時間になりました!(?)
希望峰から地味なアップダウンを繰り返し、四ノ池に到着しました!
名前に「池」とついてますが、水場はありません。
四ノ池周辺に、テント2張りくらいは幕営できそうなスペースがありました。
腹も減ったので、四ノ池で貧乏チキン南蛮野郎に致しました!
タルタル好きなもので、ついつい売っていると買ってしまいます。
ま~腹もタルタルなので、ある意味仕方がないですよね(笑)
四ノ池から地味な急登をこなすと、八紘嶺に着きました。!
八紘嶺の山頂は、樹林に囲まれ展望は・・・
ちなみに八紘嶺の標高は、1,918mになります。
折角なの八紘嶺の山頂から少し下って(山伏方面)最低コルまで行ってみました!
ここまで下ると八紘嶺周辺の景色を見ることが出来ます。
八紘嶺の最低コルからの景色になりますが、奥のピークが大谷嶺になります。
翌日予定があるもので、今日は八紘嶺で打ち止めにし、七面山に戻りたいと思います!
八紘嶺・七面山周辺は、本当に森が綺麗です!
秋の紅葉の頃に再訪したいですね~・・・♡
八紘嶺から希望峰へ戻ると、雲が少し取れてきて、南アルプス南部の山並みが見えてきました!
正面の残雪のお山は名峰聖岳ですね!
南アルプス南部は、派手さはないけど静かで良い山が沢山あります。
樹林帯が多いですが、視界が開ければ360度の大パノラマですからね~!
それにしても白いイワカガミの純白姿にメロメロになってしまいました。
おじさん色に染めてあげたい欲求がモリモリになりました(笑)
早々に切り上げたので時間にも余裕があり足取りが軽いです!
さ~七面山に戻ってきました!
七面山の山頂で七枚目の誰かさんが逝ってしまった図になります(笑)
気分は「アオヒゲ真理教教祖!」てな感じのイメージショットになります(笑)!
少しモッコリしてますが、だいぶ溜まっているのかも知れません(?)
あれ?さっきよりもだいぶ崩壊が進んでませんか!?(笑)
中々迫力のある大崩れでございます。
山ガール達からの私の評価もこんな感じに大崩れしているんでしょうね~・・。
心の傷を抱きながら、今回最大の目的地である敬慎院で参拝いたしました!
法華経の聖地である敬慎院ですが、やっぱり普段感じない何かがここにはありますね~
言葉で表すことが出来ない張り詰めた空気が支配してました。
こちらは敬慎院の近くにある一ノ池になります!
若干、植物性プランクトンが増殖中でした(笑)
なんだか緑茶ハイを飲みたくなってしまいましたが、こちらは聖地ですので言葉を慎まなければなりません!
緑茶ハイにはクリンソウが似合いますよね!
一ノ池周辺でクリンソウが見事に咲き乱れておりました。
さ~敬慎院を満喫しましたので、下山したいと思います!
も~いい時間なのに登ってくる方が大勢いて驚きました。
七面山敬慎院への登山ルートでは「こんにちは。」ではなく「お疲れ様です。」が慣わしになります。
何故かすれ違う皆様の顔が輝いておりました。
信仰の力って凄いですよね。
歴史と宗教を色々と感じられた一日になりました。
初心に戻りたい時に、七面山に再訪したいと思います!
まとめ
朝早く登ったのが幸いしてか、下山するまで殆ど人に合わず驚いてしまいました。
敬慎院までは、辛い登りになりますが、そんな状況でも皆さんから「お疲れ様です!」、「お勤めご苦労様です!」と声を掛けて下さり、本当に清々しいものを感じました。
私の事を信者だと思ったのかも知れませんが、この団結力というか、行動力の源になる信仰の力って本当に凄いな~と改めて思い知らされた一日になりました。
「信仰のお山シリーズ」は、非常に興味深いジャンルになりますので、今後も日本各地にある霊山を巡ってみたいな~と思った誰かさんでございます!
今回歩いた七面山・八紘嶺から更に足を延ばし山伏まで日帰りピストンした時の記事になります!
正直、日帰り登山の中では5本の指に入るほど辛い1日になりました。
全くおすすめしませんが、Mな登山者に捧げたい記事になります。