- 相州アルプス・大山三峰山登山と山ヒル多発地帯について
- 大山三峰山・相州アルプス経ヶ岳周辺の動画と登山の詳細
- 相州アルプス経ヶ岳・大山三峰山・梅ノ木尾根の登山ルート・標高差・コースタイム
- 大山三峰山への登山の様子について
- 辺室山・物見峠・土山峠への登山の様子
- 相州アルプス登山と半原越・経ヶ岳について
- まとめ
相州アルプス・大山三峰山登山と山ヒル多発地帯について
前回の日向薬師から梅ノ木尾根に引き続き、今回も大山登山・相州アルプスについて書いてみたいと思います。
今回は、大山の東側に鎮座する「大山三峰山」と、さらに東に鎮座する「相州アルプス」の一角である経ヶ岳への登山になるのですが、この界隈は「ヤマビル」の聖地になりまして、歩ける季節が限定されております。
特に相州アルプス一帯は、山ヒルの生息がモリモリで、活動している4月~11月は出没しないようにしております。
大山三峰山周辺も山ヒル多発地帯なのですが、相州アルプスと比べるとまだ少ないのではないかな~と経験上感じております。
山ヒルが好きな登山者は少ないと思いますが、少し血の気の多い血気盛んなドMな方には相州アルプスが献血スポットとしておすすめになります!
むしろ、「相州アルプス」という言葉を聞いた事がない方も多いと思いますが、今流行のご当地アルプス的な感じの名称になります。
丹沢山塊の事を「東アルプス」と呼ぶ方もいるそうですが、相州アルプスは最高峰の仏果山(標高747m)を筆頭に、高取山(標高705m)と、今回登った経ヶ岳(標高633m)の3座の総称になります。
宮ヶ瀬湖から東の山並みを相州アルプスと呼び、高取山を含めたり(同じ名前の高取山があります)、他の山を入れたり入れなかったりするみたいです。
この相州アルプスは、地元の有志の方が登山道の管理をしてまして、道標も多く、登山者を温かく迎い入れてくれております。
相州アルプスの標高も1,000m以下の低山になりますので、老若男女共に登りやすい山になりますし、宮ヶ瀬湖越しの丹沢山塊の景色が素晴らしいので、山ビルが出ない時期は、登る方が多い山々になります。
ブレブレになってしまいましたが、相州アルプスの各登山道の入口には、こんなヤマビルに対する注意と対策が掲げられてまして、忌避剤なども置かれてました。
それだけ山ヒル多発地帯である事を物語っていますよね~・・・
厄介者の山ヒルにつきましては、こちらの記事で詳しく書いてますので、参考になれば幸いです!
前置きが長くなってしまいましたが、大山三峰山と、相州アルプス経ヶ岳縦走に移らせて頂きます。
そしてこちらが前編で歩きました、日向薬師・梅ノ木尾根を使っての大山登山について書いた記事になります。
大山三峰山・相州アルプス経ヶ岳周辺の動画と登山の詳細
上記写真を押すと、今回訪れた相州アルプス、大山三峰山・辺室山、経ヶ岳周辺の動画を観ることができます!
大山登山のバリエーションルートである梅ノ木尾根の様子や、相州アルプスからの丹沢山塊の眺めも動画で撮ってますので、登山やハイキングの参考になれば幸いです!
動画の通り、大山三峰山・相州アルプス経ヶ岳周辺に積雪・凍結はありませんので、現時点ではアイゼンは不要になります。
また、今回の登山の詳細は、こんな感じになっております!
登山日程:1月4日[日帰り]
天 候:PM曇りのち雨
大山の山頂の気温は、10時で0度でした。
午後から風が強くなり、雨も降りだし体感温度はさらに低い感じでした。
この時期は、濡れるとかなり冷えますので、防寒対策と防水対策をシッカリして下さい!
メンバー:単独
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相州アルプス経ヶ岳・大山三峰山・梅ノ木尾根の登山ルート・標高差・コースタイム
こちらは、今回歩い梅ノ木尾根からの大山登山と、相州アルプス経ヶ岳への登山コース、標高差の地図になります!
今回歩いた梅ノ木尾根と同様に、大山三峰山、相州アルプスは、地味にツキノワグマの出没が多い山域になります。
過去に、大山三峰山の「境界尾根」で至近距離でツキノワグマと遭遇し、肝を潰して「アン肝」な感じになってしまいました(?)
クマ鈴が有効だと思いますので、熊の行動が活発な朝・夕方以降は、リンリン鳴らした方が良いかと思います。
目の前に熊が出没した時の状況と、熊の冬眠について書いた記事になります!
丹沢山塊、奥多摩山塊の熊は、冬眠しない個体が存在します。
そんな熊との遭遇が近くであった、大山三峰山ですが、相州アルプス経ヶ岳までへのコースタイムがこちらになります!
大山 10:02 → 11:22 唐沢峠 → 11:50 不動尻大山分岐 → 11:55 七沢山 11:59 → 12:10 大山三峰山 12:17 → 13:12 物見峠 13:15 → 13:44 辺室山 → 14:13 土山峠 14:21 → 15:03 半原越 15:09 → 15:29 経ヶ岳 15:34 → 15:51 大沢ノ頭 → 16:32 半増坊前バス停
土山峠から半原越までが地味にきつい登りになります。
日没が早い時期ですので、14時までに土山峠へ到着できなかった場合は、そのまま素直に下山する予定でした。
また、寒い時期は、ルート上に山ビルは出ませんので、安心してください!
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大山三峰山への登山の様子について
大山からの相模湾の景色になります。
かなり邪悪な空になってますね~・・・。
邪悪なドラえもんが、天孫降臨してきそうですよね!(?)
この時期の登山の名物と呼んでも良い「ドロドロ登山道」になります。
私の職場と同じくらい、ドロドロしておりました(???)
登山用スパッツがあると掃除が楽かもしれません。
大山三峰山まで、こんな感じの積雪地帯があるものの距離は短いです。
大山三峰山で昼飯にしようと思ったのですが、途中で燃料がなくなり、今年初の貧乏セットに致しました。
ついに登山用ガスバーナーも使えないほど貧困に陥っている氷河期世代の誰かさんでした。
大山三峰山へのルートは、雰囲気が良いのですが、段々と道が荒れてヤンチャな時間になってきます。
モリモリ大山三峰山を目指し進んでいくと、唐沢峠に辿り着けました。
昔、こちらに東屋があって休憩に便利だったのですが、老朽化で撤去されてしまいました。
大山登山のバリエーションルートの1つである「ネクタイ尾根」は、この唐沢峠から下りた所に入口があるのですが、そちらについては、またの機会にしたいと思います。
唐沢峠から少し登ると、大山三峰山・不動尻分岐になります。
大山三峰山(相州アルプス方面)は、この道標の裏側(奥)から真っすぐ北方面に進んでいきます。
※大山三峰山方面の案内はありません。(破線ルート)
数年前になりますが、この付近で道に迷ってしまった方がいて、発見されるまで相当期間がかかったことがありました。
不動尻分岐から大山三峰山へのルートは、若干、分かり難いので注意してください。
大山三峰山への登山ルートは、要所にロープやテーピングがあるので見落とさないようにしてください。
よ~やく不動尻からの一般登山道と合流する地点に辿り着けました。
ここから大山三峰山の山頂まで道が悪いので、滑落・転倒に要注意です。
ルート上に鎖もあるので足を滑らせ「さような~」することはないと思います。
滑落・転倒よりも、落石の方が怖いかもしれません。
三峰山の看板の裏側のロープの所が境界尾根の入口になります。
上述したツキノワグマと遭遇した尾根になります。
三峰山の山頂までは、道が悪く、とてもよく滑ります。
私の人生とそっくりな登山ルートでございます(笑)
悪路に悪戦し、アクロバティックな体位で体力を消耗したあたりで大山三峰山の山頂に辿り着けました。
三峰山の標高は934mになるのですが、標高以上の辛さがある頂きでございます。
辺室山・物見峠・土山峠への登山の様子
休憩していても寒いので、三峰山から辺室山・物見峠・土山峠・相州アルプスを目指し進みたいと思います。
大山三峰山の山頂からも悪路が続き、この周辺は、滑落すると大怪我を負ってしまいます。
写真だとアレですが、大峰山~辺室山(物見峠)までは、アクロバティックなコースが続きます。
登山道がよく整備されているものの、積雪や凍結があると難儀しそうな感じでした。
物見峠を目指し進んでいくと、丹沢山方面の天候が悪化してきました。
相州アルプスまで天気が持ちますかね~・・・。
物見峠の近くにあります有名な三峰山への警告文になります。
仰る通りだと思います!
物見峠から唐沢林道経由で札掛・大山北尾根入口まで行くことが出来ます。
唐沢林道も、久しく歩いていないですね~
こちらが物見峠になります。
写っておりませんが、これから歩く辺室山と相州アルプスを見ることが出来ます!
それにしても土山峠まで3.3kmの文字を見て、軽く逝ってしまいました。
も~口から我慢汁が汁ダクでございます・・・。
物見峠から少し登ると、「鍋嵐」というバリエーションルートで登れる山への分岐になります。
鍋嵐は、この道標の左上から行けれるのですが、中々の急登で枝尾根が多数あるので、コースに要注意になります。
安易に利用は避けてください!
よ~やく辺室山の頂上に到着です!
辺室山の標高は、644mになるのですが、ここから土山峠まで300m以上標高を下げていきます。
相州アルプス経ヶ岳の標高が633mなので、なんだか勿体ない感じですよね。
辺室山から土山峠まで道が少し不鮮明です。
あまり歩く人がいないのかも知れません。
辺室山から土山峠を目指し下っていくと、左手に宮ヶ瀬湖が見えてきます。
なんだか寒々しいお姿ですよね~
よ~~やく土山峠が見えてきました。
この界隈も山ヒル多発地帯ですので、4月~11月は要注意です。
土山峠にはバス停がありますので、時間を見てこちらでエスケープすることも出来ます。
当初、14時までに辿り着けなければ、ここでバスに乗って帰る予定でした。
土山峠バス停は、1時間に1本バスが来ますので、予め時刻表を確認して歩くことをお勧めします。
※どの時間帯も、だいたい57分頃バスが来ます。
相州アルプス登山と半原越・経ヶ岳について
今日のメインディッシュの1つである相州アルプスへの登山口でござます!
時間があれば仏果山へ行きたいな~と思っていたのですが・・・。
相州アルプスの登山口は、土山峠バス停から南へ歩いて3分ほどの所にあります。
樹林帯をモリモリ進むと間違えてはいけない分岐がります。
仏果山(半原越・経ヶ岳)は、こちらを右に進みます。
半原越・経ヶ岳分岐が近づくと、道標に「空だき注意」と記載がありました。
家のガス消したかしら?と、急に不安になってしまいました(笑)
相州アルプス経ヶ岳を目指し進んでいくと、最高峰の仏果山と半原越の分岐になりました。
この界隈もヤマビルが多いので要注意です。
日没の時間が迫っているので、今回は仏果山へ行くのは断念しました。
先ほどの分岐を半原越方面に進むと林道が見えてきます。
半原越と法輪堂につての記載もありました。
法輪堂と聞くと、中国の気功軍団を思い出してしまいます。
半原越に目指す経ヶ岳への登山口があります。
この界隈は、「関東ふれあいの道」になるのですが、出来たら「相州アルプス縦走路」に変更して欲しいものですよね!
相州アルプス周辺の案内図になります。
山の大きさと比較すると、人間が「でえたらぼっち」な大きさになっているのが気になります。
きっと、「浜乙女」を食べすぎちゃったんでしょうね(笑)
私も下半身の息子が大きいので、CM依頼が来て欲しいです(???)
トイレ・水場がないのがネックですが、半原越は、駐車スペースがあるので、こちらを起点にして相州アルプスを楽しむのもアリかと思います。
半原越しから経ヶ岳を目指し登っていくと、先ほどまでいた大山・大山三峰山・辺室山が見えてきます。
デビルな感じの天気になってきました。
この辺からポツポツと雨が降り出し・・・。
経ヶ岳の手前にある「経石」になります。
興味があり1行読んでみると寒気がし、2行目に入ったら強烈な睡魔に襲われ、全文読むことが出来ませんでした。
お経を唱えながら登っていくと本日最後の1座である相州アルプス経ヶ岳に到着しました!
経ヶ岳の標高は633mになります。
低山ですが、地味に満足感の高い1座だと思います。
雨がポツポツなので、経ヶ岳からバス停のある田代を目指して出発したいと思います!
見納めの経ヶ岳からの丹沢山塊でございます!
また、山ビルのいない時期に相州アルプスを縦走したいな~と思います!!
経ヶ岳の山頂から直ぐの所に「高取山・華厳山」へのルートの分岐があります。
高取山・華厳山は未踏なので、どこかのタイミングで登ってみたいと思っております。
経ヶ岳からモリモリ下ると林道が見えてきます。
田代方面は、林道を右に進むと、ルートの入口があります。
東の空を見ていると、筑波山が見えてました!
いや~経ヶ岳から筑波山を見ることが出来るとは思っていなかったのでラッキーなご褒美でした!
相州アルプスは、結構ツンデレなのかもしれません!!
モリモリ沢沿いのルートを下っていくと、経ヶ岳の登山口になりました。
この界隈は、沢沿いで本当に山ヒル多発地帯ですので、活動時期は歩いてはいけません!!!!
こちらが田代側の経ヶ岳への登山口になります。
経ヶ岳・半原越ハイキングコースが正式名称になるみたいです。
登山口から一番近いバス停が「半増坊前」になりまして、ここから5分ほどの道のりになります。
そんな感じで半増坊前バス停になります。
雨が降ってきて微妙でしたが、久しぶりの相州アルプスが思いのほか楽しめました!
まとめ
相変わらず難路の続く大山三峰山ですが、登山の修行の地としては最高のフィールドだな~と改めて感じました。
今回時間の関係で、「鍋嵐(丹沢バリエーションルート)」へは行かなかったのですが、次回は登ってみたいな~と考えております。
そして、約10年ぶりに訪れた相州アルプスですが、昔と変わらない感じで、その点安心しました。
若干、登山道の雰囲気が変わったような気もしますが、このまま自然豊かな姿を維持して欲しいなと思ってしまいました。
今回、相州アルプスの名物である山ビルには会いませんでしたが、現状はどんな感じになっているのか妙に気になってしまいました。
昔と変わらずモリモリ山ビルが生息しているのか、それとも少しは沈静化したのか知りたい感じですが、も~私も若くはありませんので、旬な時期に相州アルプスに突撃する元気は残っておりません。
登山初心をそそのかして、真夏の暑い時期に相州アルプスへ登らせ、ヤマビルの実態を調べさせたいな~と思った邪悪な誰かさんでした!
大山三峰山を始め、相州アルプスも歩ける時期が限られてますが、機会を作って再訪したいな~と考えております。
バスの便もよいので、皆さんも大山三峰山・相州アルプスに出没してみて下さい!
三峰山・鍋嵐登山について書いた記事になります!
鍋嵐へのルートについても書いてますので、バリエーションルート好きにおすすめです。
大山登山のバリエーションルートである諸戸尾根コースについて書いた記事になります!
大山北尾根周辺もツキノワグマが生息してますので、注意しながら登山を楽しんでください!