- 早戸大滝と市原新道で丹沢主脈縦走について
- 早戸大滝・市原新道・丹沢主脈縦走の日程・天候・メンバー・アクセス
- コースタイム(伝道~雷滝~早戸大滝~市原新道~蛭ヶ岳~丹沢山~塔ノ岳)
- 登山コース・標高差(伝道~雷滝~早戸大滝~市原新道~蛭ヶ岳~丹沢山~塔ノ岳)
- 早戸大滝へのルートと登山写真(宮ヶ瀬湖~伝道)
- 市原新道のルートと登山写真(雷平~雷滝~蛭ヶ岳(蛭ヶ岳山荘)
- 丹沢主脈縦走のルートと登山写真(蛭ヶ岳~丹沢山~塔ノ岳)
- まとめ
早戸大滝と市原新道で丹沢主脈縦走について
若い頃から「滝」が好きなのですが、私が住む神奈川には「名瀑百選」に選ばれている滝が2つございます。
今日は、そのうちの1つである「早戸大滝」と、バリエーションルートである「市原新道」を歩いた時の記録を書きたと思います!
なお、もう1つ選ばれている滝は、「洒水の滝」になります。
こちらは、観光地化された滝になってしまい、誰でも見ることが出来ます。
「養老乃瀧」ではないので、念のため記載しておきます(笑)
ま~養老乃瀧も、酒好きにとっては、大好きな滝なんでしょうけどね(笑)
今回の早戸大滝・市原新道は、冬頃に歩いているのですが、その時のルート状況を詳しく記載したいと思います!
また、早戸大滝と市原新道のコースは、丹沢山塊では珍しく遭難・滑落事故が起きやすい箇所になります。
特に「道迷い」からの遭難が多く、早戸大滝までは、何回も渡渉をしなくてはならいので、安易に入山するのは危険です!
数年前にも、早戸大滝周辺で道迷いから遭難した方がおりました。
そして、生息数が少ないのに、早戸大滝・市原新道では熊の出没も地味に多い所になります!
さらに不幸は続き、4月~11月頃の早戸大滝・市原新道では「ヤマビル」が大発生する場所ですので、気温が20℃を越してきたら特に注意が必要です!
※ヤマビル対策の事を書いた記事になります。良かったらご参考にしてみてください!
早戸大滝と市原新道を初めて歩く場合、経験者と同伴してもらうのがベストだと思います。
同伴者がいない場合、地形図・コンパスを扱えないなら、入山は控えてください。
山と高原地図です、早戸大滝まで「破線ルート」になっておりますが、大雨が降るとコースが変わります。
大雨が降ると、渡渉出来ない個所もありますので、数日前の天気も忘れずにチェックしてください。
モリモリと脅したところで、こんな長い早戸大滝・市原新道での一日になりました!
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早戸大滝・市原新道・丹沢主脈縦走の日程・天候・メンバー・アクセス
登った日:11月16日 [日帰り]
天 候:薄曇り
メンバー:私含めて4人
交通手段:
<行きのアクセス>
神奈中バス 小田急本厚木駅(北口5番乗り場) 6:55発(始発) 宮ヶ瀬行き 三叉路バス停 648円(IC)
<帰りのアクセス>
大倉バス停~小田急線渋沢駅 タクシー¥2,060
最終のバスに間に合いませんでした。
早戸大滝までは、谷間の沢沿いの道を歩きますので、天気の急変による大雨が降ると、川が一気に増水して大変危険です。
天候のチェックを必ずしてください!
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コースタイム(伝道~雷滝~早戸大滝~市原新道~蛭ヶ岳~丹沢山~塔ノ岳)
宮ヶ瀬7:59 → 9:38三日月橋 → 10:28伝道 → 11:45 雷平(ザックデポ)→ 12:32 早戸大滝 12:35 → 13:25 雷平(昼食) 14:15 → 14:44 雷滝 14:47 → 16:43 蛭ヶ岳 16:53 → 18:24 丹沢山 18:31 → 19:31塔ノ岳 19:41 → 20:39堀山の家 20:43 → 22:00 大倉バス停
今回の早戸大滝・市原新道・丹沢主脈縦走のコースタイムになります!
早戸大滝の起点となる伝道から本格的な山道になりまして、徒渉も多くコースタイムがかなり掛かります。
時間に余裕をもって望んでください!
登山コース・標高差(伝道~雷滝~早戸大滝~市原新道~蛭ヶ岳~丹沢山~塔ノ岳)
宮ヶ瀬湖から入山し、早戸大滝を鑑賞してから、市原新道を使い丹沢主脈縦走(蛭ヶ岳~丹沢山~塔ノ岳)をした登山ルートになります!
15kmのチョット手前のピークが早戸大滝になります。
早戸大滝の標高は、1,000m近くありますので、滝巡りと言うよりは山登りのジャンルになるかと思います。
市原新道から蛭ヶ岳(18km前後地点)への標高差もかなりエグイですよね・・・。
早戸大滝へのルートと登山写真(宮ヶ瀬湖~伝道)
宮ヶ瀬バス停で早戸大滝と市原新道登山の準備中の様子です!
こちらに自動販売機とトイレがあります。
さ~宮ヶ瀬湖から伝道を経由して早戸大滝を目指したいと思います!
早戸大滝を目指して進むと、宮ヶ瀬湖周辺の紅葉がとても綺麗でした!
宮ヶ瀬湖に架かる「虹の大橋」です。
私の眉毛は「一本眉毛」なんで、時々「夢の架け橋」と呼ばれております(笑)
良く分かりませんが、何故か張り合いたい気分になってしまいました!!
「貴方の落とした眉毛は一本眉毛ですか?それともゲジゲジ眉毛ですか???」と妖精が出てきそうな雰囲気がモリモリでした!
迷わず「夢の架け橋です♡」と言った事でしょう・・・(?)
渓谷には紅葉が似合いますよね~!!
水も綺麗で神奈川とは思えません!
モリモリと林道をこなし、よ~やく早戸大滝と市原新道の起点になる「伝道」に到着です!
Sさんは、相変わらず爽やかですね~!!
その笑顔で何人のおじさんをメロメロにしてきたんでしょうかね?(笑)
伝道から早戸大滝(雷平)を目指して進むと、いきなり渡渉箇所があります!ってか、今日のルートはモリモリ渡渉箇所がございます。
濡れた岩ほど滑る物はないので、「濡れ場」には要注意ですね♡
後ろに見える建物が、「造林小屋跡」でございます。
なんとか雨風は凌げますので、緊急時には逃げ込めると思います!
ただ、扉は締まりませんので悪しからずです!
この造林小屋辺は、紅葉を愛でる元気もあったんですが、早戸大滝に進むにつれてデビルのような表情になってきました・・・。
伝道から「蜀の桟道」のようは道が続きます!
滑って滑落すると、軽い怪我ではすまない感じの崖でございます。
無雪期はアレなのですが、積雪期になると、この辺がかなり痺れる感じになります。
雪がある時期は、早戸大滝・市原新道は歩かないほうが無難です。
20~30m前後トラロープを頼りに下りていきます!
かなり滑るの注意してください!!
そして、積雪期はロープが埋まって使えませんので、ピッケルが有ると安心です。
積雪期にMさんと一緒に早戸大滝と市原新道界隈を歩いたんですが、その時の様子です!
去年?だったかと思うのですが、この時は凄い雪の量でニヤニヤしてしまいました(笑)
トラロープを頼りに下っていくと、河原に下りますので、矢印の通り渡渉します。
赤矢印・青矢印な感じに進めるんですが、(途中で合流します)赤矢印から進んだ方が安全だと思います。
運が良いと丸太橋があるのですが、ま~ないと思った方が良いかと思います。
大雨降ると流されてしまいますからね~
早戸大滝に何度も来てますが、こんな感じの丸太橋があったのは2回だけです。
Photo byTさんかな?
脚の毛が「昆布」と言うか「とろろ昆布」みたいですが私でございます。
サングラスが良く似合ってますね~(´∀`*)
「アオヒゲ銀バエ」の名前でデビューしたいもんです(?)
オネーちゃんの黄色い声援は要らないので、黄色い封筒に現金を詰めて送ってください♡
先ほどの「青矢印」の方に進むとこんな感じの沢付近のルートになります。
早戸大滝までは、結構道が険しいです。
岩が滑り、滑り落ちると川にドボン♬になるので、赤矢印方面に進み高巻いた方が安心・安全です。
ちなみに私、ここで滑って落ちたことがあります。
とても刺激的な時間になりました♡
要所にロープがあるのでアレなんですが、地味に高度感があり、慣れていないと非常に時間が掛かります。
ドボン♬した訳ではなく、「渡渉した後」でございます。
登山靴を濡らすわけにもいかず、履いたり脱いだりを繰り返し、時間だけが過ぎ去っていきました・・・。
意外と登山者も多く賑やかだった早戸川でございます!
見難いんですが、正面の岩に「⇦」と書かれています。
ここは左に渡渉するのではなく、岩伝いに左岸(下流から見て右側)を進め!の意味にでございます。
通れなさそうに見えるんですが、裏手に鎖場があり登りながら巻くことが出来ます。
渡渉するよりも、こっちに来た方が楽だと思います!
何度も渡渉を繰り返し・・・。
よ~やく早戸大滝の間近に来ました!
こちらが名瀑百選早戸大滝になります!!!
凄い迫力ですよね~(´∀`*)
手前の岩で滝の全容が見えないので、それで早戸大滝は「幻の大滝」とも呼ばれております。
早戸大滝の滝壺周辺は、マイナスイオンがモリモリでした!
これ以上、良い男になったら困ってしまいます(笑)
早戸大滝は、滝好きにはたまらないですね~♡
水量が多く、迫力が凄いです!!
丹沢とは思えない景色でございます!
写真左側に少しだけ写っている尾根が「大滝新道」で、「瀬戸沢ノ頭」付近に通じております。
結構な急斜面で道も悪いので、滑落しないように注意してください!
今回出没した時の写真ではないんですが、私でございます。
少女漫画みたいな瞳になっていて、思わず笑ってしまいました(笑)
早戸大滝に恋してしまったんでしょうね~☆彡
市原新道のルートと登山写真(雷平~雷滝~蛭ヶ岳(蛭ヶ岳山荘)
早戸大滝をあとにし、市原新道へ登る前に腹も減ったので、雷平で昼飯にしてみました!
それにしても、ここまで時間が掛かり過ぎで、「今日はナイトハイクになるな~」と、この辺で薄々気づいておりました。
雷平付近の写真になるのですが、なにしろ渡渉ばかりでかなり手こずりました・・・。
水量が少ないと岩伝いに渡れるんですが、今回はほとんど水没してました。
紅葉も色づいていて、この時期は良いんですね~(´∀`*)
も~ヤマビルもいないだろうと思ったんですが、一匹弱々しいのがくっ付いていたそうです。(血は吸われず)
腹もふくれたので、雷滝・市原新道を目指します!
雷滝の道中も、何度か渡渉があり、大きな岩があったりで遅々として進みません(>_<)
雷滝までは、こんな感じのアスレッチクックルートがモリモリでございます!!
「竜巻旋風脚」の途中の状態ではないので、勘違いしないでくださいね(笑)
こちらが雷滝でございます!
雷滝の落差は15m前後になるのですが、水量が豊富で迫力があります!!
先ほどの早戸大滝に来た時には、忘れずにこちらの雷滝も見て欲しいな~っと思います。
雷滝から来た道を少し戻るとロープがある所があるのですが、その近くに「市原新道の取付き地点(蛭ヶ岳登山口)」があります。
こちらが市原新道の入口を撮った写真なのですが、右岸側にあり、少し離れた所にマーキング(赤リボン)が見えます。
よじ登っていくと・・・
雷滝の上流が見えてきます。
写真右下が雷滝の落ち口になります。
写真左手の方に薄っすら踏み跡がありますので、そちらを登っていくと・・・
左手に柵(金網)が見えてきます。
ここまで来れば無事に市原新道のコースを歩いていることになりますので、安心してください。
暫く柵沿いを登っていきます。
市原新道は、薄いですが踏み跡があります。
それにしても滑りやすい道なので、コケないように注意してください。
かなりの急登なのに、ニヤニヤしている人がいますが、気持ちが分かってしまう私もある意味変態なのかも知れません(笑)
蛭ヶ岳に近づいてくると、段々と笹薮の世界になっていきます!
獣道なんだか踏み跡なんだか分からなくなってくるのですが、とりあえず尾根を外さず登っていけば市原新道から蛭ヶ岳に辿り着けます(笑)
コンパス・地形図があると、便利だと思います。
今朝、出発した宮ヶ瀬湖が見えてきましたね~!
ここまで来れば蛭ヶ岳山荘は近いです!
ここ数年、蛭ヶ岳の山頂周辺は、シカ柵をモリモリ作っている関係で、市原新道の道が複雑になってました。
市原新道のルート上に柵があって迂回を強いられる場面もあったのですが、とりあえず坂を登れば蛭ヶ岳に辿り着けますので、臨機応変にコース取りをしてみてください!
よ~~~やく蛭ヶ岳山荘が見えてきました!
ここまで本当に遠かった・・・。
そんな感じで目的地の蛭ヶ岳山頂です!
無事に早戸大滝・市原新道を歩けました(´∀`*)
しかし、蛭ヶ岳山頂で既に17:00前・・・。
ナイトハイクが決定的ですね~~
むしろ、大倉バス停の最終バス(20:35頃)にも間に合わないような・・・。
丹沢主脈縦走のルートと登山写真(蛭ヶ岳~丹沢山~塔ノ岳)
とりあえず、ヘッデン点けて丹沢主脈縦走路を進みたいと思います!
日没間際の蛭ヶ岳も素敵ですね~♡
さ~蛭ヶ岳から丹沢山・塔ノ岳を目指したいと思います!
真っ暗の中の鬼ヶ岩も素敵でございます♡
明るいと正面に蛭ヶ岳と富士山が見えるのですが、闇の中でした。
疲れ切った顔も素敵でございます♡
そんな感じで丹沢山の山頂でございます!
カラ元気な笑顔も素敵でございます♡
そんな感じで塔ノ岳山頂でございます!
恋が生まれそうな神奈川の夜景が綺麗に見えました(´∀`*)
多分、花立山荘からの夜景だと思われます。
天気が良いと、素晴らしい夜景を味わうことが出来るので、「丹沢ナイトハイク」はお勧めでございます!
※暗いと危ないので注意してください!
まとめ
結局、22:00頃に大倉バス停に下山し、タクシーで小田急渋沢駅まで行きました。
思った以上に時間が掛かり、見方を変えれば「半分遭難」とも言える感じで、計画が非常に甘かったと反省中でございます。
渡渉があると時間が読めないので、この早戸大滝・市原新道コースを利用する場合は、雷滝に何時に到着できるか?が、大事だと思います。
市原新道(雷滝→蛭ヶ岳)は、2時間位は掛かりますので、日帰りで大倉下山で最終バスを乗る場合ですと、13:00前後に雷滝に着いていないと厳しいと思います。
雷滝には寄らず、早戸大滝から大滝新道で瀬戸沢ノ頭経由で丹沢山に行き、そこから大倉へ目指すのが現実的かな~っと思います。
中々ヘビーなコースですが、早戸大滝・雷滝は素晴らしい滝ですので、是非一度準備を整えて歩いてみてください!
今回り歩いた早戸大滝・市原新道のコースの近くにあります棒ノ木丸から姫次、蛭ヶ岳へ登山した時の様子になります。
伝道から早戸大滝に向かうと造林小屋がありますが、その付近から棒ノ木丸へ登れるルートがあります。
棒ノ木丸周辺も紅葉が素晴らしいエリアですので、登山の参考になれば幸いです。