- 箱根山(大涌谷)周辺の火山活動が増加について
- 箱根山(神山・大涌谷)が噴火したら!?予想被害と現在の規制について
- 箱根山の火山活動と大涌谷で働く友人の話について
- 登山の前に確認して欲しい活火山の情報について
- まとめ
箱根山(大涌谷)周辺の火山活動が増加について
温泉で有名な箱根ですが、そんな観光地の「象徴」と呼んでも良いほど有名であり、自然の息吹を感じられる場所としてあるのが「大涌谷」になります。
私は神奈川県在住なもので、箱根はとても馴染み深い地域になるのですが、今回の箱根山周辺(大涌谷)の火山活動がとても心配でございます。
約4年ぶりに「噴火警戒レベル2」に引き上げられた箱根山周辺ですが、県内屈指の観光地でありますので、周辺の経済も気になるところですよね。
大涌谷から近いところに「強羅」という温泉地があるのですが、そちらで友人が働いているもので、尚更今後の火山活動が心配になってしまいます。
箱根の山々は、私の家からも比較的近くに位置している関係で、結構な頻度で登っているのですが、今後の火山活動によっては、控えた方が良いかな~と考えている状況です。
火山が噴火してしまうと、真っ先に被害を受けるのは、山頂付近にいる登山者ですからね。
頭をよぎるのは、戦後最悪の火山災害であった御嶽山の噴火になりますよね。
58人が死亡、5人が行方不明となった最悪の噴火でしたが、次は我が身だと思い、活火山に登る時は細心の注意を払うよう心に決めた出来事でした。
今回は、火山活動が活発になっている箱根山(大涌谷)と、知っていると便利な活火山情報について掘り下げてみたいと思います!
登山愛好家に知って欲しい情報になりますので、山に行く前に是非確認して頂けると最悪の事態を避けられるのではないかな~と思います!
そんな感じでまずは箱根山の火山活動と、その影響から触れてみたいと思います!
箱根山(神山・大涌谷)が噴火したら!?予想被害と現在の規制について
こちらは、活発な火山活動中である箱根山周辺の地図になります。
ここで1つ注意すべき点があるのですが、実は「箱根山」という名前の山は存在しません。
「八ヶ岳」や「北アルプス」といった名前のついた山がないのと一緒になります。
箱根の山で最高峰になるのが「神山(かみやま)」になるのですが、そちらの標高は1,438mになります。
正面右手に見える高い山が箱根最高峰の神山になるのですが、近くに鎮座する「金時山」の方が知名度が高いので、そちらが箱根の最高峰だと思ている方も多いのではないかな~と思います。
中央右手の斜面から雲のようなものが見えるかと思いますが、あの付近が火山活動の活発な大涌谷になります。
また、神山の事を「箱根山」と言う事もあるのですが、箱根全体の事を「箱根山」と言ったりしますので、結構ややっこしい感じです。
そんな箱根最高峰の神山ですが、その麓にあるのが「大涌谷」になります。
こちらが箱根大涌谷の写真になるのですが、この時は2015年の噴火騒ぎから少し経った後に撮ったものになります。
見ての通り、大涌谷周辺から大量の噴気が出ていたのですが、現在もこれに近い状況になっていると思われます。
火山活動による箱根山周辺の規制につきましては、現在こんな感じになっておりました!
火山活動の状況から5段階のレベルがつけられているのですが、現在、箱根山周辺は噴火警戒レベル2になりますので、火口(大涌谷)周辺の立入が規制されております。
大涌谷名物である温泉玉子の生産が止まってしまうのは寂しい限りですよね・・・。
大涌谷の温泉玉子を食べると、7年寿命が延びると言われてますので、火山活動の影響で手に入らなくなると一大事ですよね!
そんな大涌谷ですが、2015年の箱根山周辺での火山活動の時は、最大で噴火警戒レベル3になりましたので、今後の状況によっては格上げされる可能性も十分あり得ます。
そしてこちらが箱根山(大涌谷)周辺で噴火があった場合の降灰予想と、火砕流の被害が想定される地域の予想図になります。
火口である大涌谷周辺から2km以内の場所が、噴火による影響を受けやすいことが分かりますよね。
箱根ロープウェイは、火口周辺規制の影響で、全線で運休とっているのですが、こちらの図からしても、箱根山が噴火したら非常に危ないところを通っていることが分かるかと思います。
また、神山の麓は強羅などの温泉街になってますし、保養所や別荘地が広がってますので、噴火の規模によっては、かなり人的被害が出る可能性もあります。
物流の大動脈である国道1号線や、国道138号線、御殿場側の国道246号線、東名高速道路も、箱根が噴火したら通行止めになる可能性がありますので、経済活動に大きく影響してしまうかもしれません。
箱根山の火山活動と大涌谷で働く友人の話について
上述した通り、箱根の強羅で友人が働いているのですが、2015年の噴火騒ぎの前から、大涌谷周辺では異変が起きていたそうです。
特に気にしていたのが、「源泉の温度の上昇」、「地域限定の地震」、「地底からの音」、「大涌谷の噴気の量」になります。
2015年の箱根山の噴火騒ぎの前から源泉の温度が3、4度高くなることがあり、従業員の中では「富士山が噴火するのではないか?」と噂されていたそうです。
源泉の温度は、毎日変化するものらしいですが、5度近く上がることは今までなかったそうです。
当時、まさか箱根山で噴火するとは思っていなかったそうで、近くに鎮座する富士山の噴火を心配していた姿がとても印象的でした。
また、強羅周辺では、地域限定というか、気象庁の地震計では出ない地震のような揺れが頻発していたそうです。
「結構揺れたのにTVで地震の話をしない。」と、言っていたのですが、もしかすると火山活動の一環だったのかもしれませんよね。
この地域限定の地震(揺れ)は、箱根では結構あるみたいで、友人の友人が働く仙石原(強羅からさらに北側の温泉街)でも同じような事があると言ってました。
そして一番不気味だったのが、「寝ていると地底から響く大きな音が聞こえる時がある」と言っていたのも興味深かったです。
私の寝言やイビキも結構なパワーがあるのですが、それでも勝てそうない感じの言いぶりでした(笑)
私の聞いた話は、タラ・レバになりますし、地震や音などはハッキリしない部分もありますので、どこまで本当なのかアレですが、大涌谷の周辺で生活していた方にとっては、だいぶ前から地域の異変に気付いていたのかも知れません。
私の住む地域の場合、買い物に行くと疲れ切ったおじさんしか居ない事が多々あるのですが、きっと、挙動不審な私が来ることを察知し、女性は外に出ないようにしているのかもしれませんよね・・・。
人間って、そんな脅威を感じる事の出来る第六感みたいなものがあるのかも知れません!って、この話を書く意味はあるのでしょうかね!?
登山の前に確認して欲しい活火山の情報について
日本には、100を超す活火山がありますが、その脅威から身を守るためにも最新の火山情報を知ることが重要ですよね!
登山に行く場合、周辺の天気や登山道の状況、水場、トイレ等の情報に目が行ってしまいますが、是非、活火山へ登る場合は、最新の火山情報を入手して欲しいと思っております!
どこで活火山の最新の情報を入手できるのか?
になりますが、せっかく高い税金を払っている訳ですので、お上から情報をゲットしなければ勿体無いですよね!
実は気象庁から「登山者向け火山情報提供ページ」と言うものが用意されてまして、ほぼリアルタイムに最新の情報を得ることが出来ます。
火山の発生から10分前後のタイムラグがあるそうですが、それでも十分利用価値がある情報ではないかと思っております!
どんな火山情報かについては、こちらになります!
こちらが噴火警報が発令中の火山と、一週間以内に登山者向けに発表があった火山の地図になります!
地図に火山が記載されてますし、噴火警戒レベルも色分けになってますので、とても見やすいですよね!
活火山ではない山へ登山に行く場合でも、近くに噴火警戒レベルが発令されている山があれば、それだけ影響を受ける可能性がありますので、予め情報を知っていると色々な対策が出来ますよね!
登山に行かない!と判断することもできますし、安全対策でヘルメットを持っていく等、身を守る装備を充実させることも出来るかと思います。
こ~みますと、日本各地の火山が活発に活動している事が分かりますよね。
特に、九州・奄美地方の火山が活発な動きをしてますよね~・・・。
また、吾妻山も、直近で噴火警戒レベルが引き上げられたとニュースでやってましたよね。
少し前になりますが、台湾でも大きな地震がありましたし、南海・東南海地震の想定されている場所でも、そこそこ大きな地震がありましたので、火山活動と密接にリンクしているんだろうな~と思ってしまいました。
また、気象庁の火山登山者向け情報提供ページでは、この様に個々の火山毎に情報を見ることが出来ます。
日頃から登山をされている方なら、聞いたことのある山が多くあるのではないでしょうか!?
私も「え?あの山も活火山???」といった新たな発見があった時間になりました。
山登りしてはいるものの、活火山かどうかの情報ってあまり見聞きしませんよね。
個人的な要望になってしまうのですが、登山地図に「活火山」、「死火山(休火山)」であるかどうかの表記があると助かりますよね!
山ガールが多く来る山についても表記があると更に助かります♡(?)
え~・・・また、こちらの気象庁の火山情報は、一週間以内に特段大きな動きがなかったとしても、定期的に最新の情報が発表されますので、一目通しておくと安心だと思います。
今回の箱根山の火山活動の情報につきましても、詳細に載っていましたので、TVやネットの情報以上に濃いい内容かな~と思います。
どこの活火山で噴火が起きても不思議ではない状況ですので、身を守るためにも最新の情報は知ってて損はないですよね!
まとめ
家からも近い箱根山ですので、何もなく火山活動が終息して欲しいなと願わずにはいられません。
そして気になるのが、箱根山と連動して富士山の火山活動が活発にならなければ良いなと思ってしまいます。
また、火山と地震は大変密接な関係がありますので、首都直下型地震や、東海地震、南海・東南海地震が連動して起きて欲しくないな~思ってしまいました。
しかしながら、火山、地震は間違いなく将来起きる災害ですので、来る日に備えて出来る限りの準備をしたいものですよね。
大惨事になった御嶽山の噴火について書いた記事になります!
5名の行方不明者が出ました、その取扱いと、日本の活火山について書いてますので、良かったら参考にしてみてください!
北アルプスの焼岳と、草津白根山での噴火について書いた記事になります!
焼岳、草津白根山共に、付近は人気の観光地になりますが、ひとたび火山が噴火すると大きな被害が出てしまいますよね。
噴火でのリスクについても触れてますので、ご参考になれば幸いです。