- ヤマレコ登山ルート30選(登山本)について
- ヤマレコ登山ルート30選の内容について
- 山小屋で楽しむヤマレコ登山ルートについて
- テント泊を楽しむ1泊2日のヤマレコ登山ルートについて
- 登山計画とヤマプラ使い方、登山口までのアクセスについて
- 感想とまとめ
ヤマレコ登山ルート30選(登山本)について
ここのところ、珍しく読書な気分でして、気になる本を積極的に読むようにしているのですが、どうしても好きなジャンルを選んでしまい、中々見識が広がらない感じです。
昔から「歴史」が大好きなもので、そちら関係の本を読む機会が多いのですが、今回は珍しく「登山本」をチョイスしてみようと思い、ヤマレコが監修している「ヤマレコ登山ルート30選(登山本)」を選んだ次第です。
先日、記事にしました「丹沢今昔山と沢に魅せられて」が思いのほか内容が良かったもので、今回読んだ「ヤマレコのとっておきの登山ルート30選」も期待が高まってしまったのですが、果たしていかに!?でございます。
最近の状況は分かりませんが、ヤマレコは、登山関係を扱うサイトとしては、日本の上位に入る有名な巨大メディアになるのですが、そちらが監修した本になりますので、気になっている方も多いと思います。
ヤマレコに限らず、登山サイトの情報は、良い面と悪い面があると個人的には思っているのですが、そんサイトの情報が本になると、どんな感じになるのか興味が湧いたのも読むキッカケの1つになります
ヤマレコユーザーの記録を見ると、日帰り参考から、山小屋泊、テント泊の方も多いので、とても参考になる情報が満載だと思っておりました。
残念ながら、期待したほどではなかったのですが、今回はヤマレコが監修した「ヤマレコのとっておきの登山ルート30選」を読んだ感想と、内容について掘り下げてみたいと思います!
ちなみに、過去に取り上げたヤマレコについて書いた記事がこちらになります!
登山サイトであるヤマレコのメリット・デメリットについて書いた記事になります!
今回のヤマレコの本と通ずるところがありますが、山の情報と言うのは「信頼度」がやっぱり大事だと思います。
私がヤマレコを辞めた理由についても書いてますので、何かの参考になれば幸いです!
ヤマレコの経営状況と、有料プランである「プレミアムプラン」について書いた記事になります!
ヤマレコも色々やってますが、そちらについて触れた記事になります。
かなりアバウトな内容ですので、あくまでも参考程度に眺めていただけたらと思います。
ヤマレコ登山ルート30選の内容について
こちらは、ヤマレコ登山ルート30選で取り上げている山の地図になります。
大人の事情で、鮮明な写真を載せると色々ありますので、少しぼやけたものを敢えて使用しております。
写真右側に記載がありますが、登山ルート以外にも、ヤマレコで扱っているサービスや情報等もページで割かれてますので、純粋な「登山ルート情報の本」ではございません。
こんな感じに「ヤマレコ」という登山サイトのサービスの宣伝?も多く記載がありました。
ヤマレコをやっていない方にとっては、有意義な情報かなと思います。
日頃からヤマレコを使って色々と楽しんでいる方にとっては、真新しい情報はございませんでした。
あまり書籍の内容を載せると引用要件から外れてしまうのでアレですが、基本的に、メジャーな山の登山ルートについての記載が目立ちました。
高尾山の登山についても詳しく書かれてましたが、内容は、ありきたりな情報ばかりでした。
ただ、登山初心者にとっては、有益な情報が多く、とても参考になると思います!
高尾山の次は金時山について触れられておりました。
ヤマレコには「人気の山ランキング」なるものがサイトのトップに載せてあるのですが、金時山も上位に食い込む人気の山になります。
なんとなく、日帰り登山のルートについては、ヤマレコの人気ルートとある程度連動しているんだろうな~と感じました。
よく登られている山は、それだけ登山ルートに対する情報のニーズも多いと思われますので、その辺を考慮しているのかも知れませんね。
本で勉強すべきなのか、それとも無料で多くの情報があるヤマレコサイト内で見るべきなのか判断に迷うかも知れませんよね・・・。
私のホームグランドと呼んでも良い、大菩薩嶺についても記載がありました。
高尾山、金時山は、標高1,000m前後ですが、大菩薩嶺は、2,000mを越してきますので、それなりに幅のある山々のルートを紹介している感じでした。
山小屋などの情報も含まれてますし、登山口のアクセスについても書かれてますので、初めて登る場合は、参考になるかと思います。
日帰り登山のルートにつきましては、基本的に登山初心者向けで構成しているんだろうな~と感じました。
私のような、M気質な変態気味な登山者には、チョッと物足りない内容だと思います!
出来れば、「ドm指数」や「白目ポイント」、「泡吹きスポット」、「足が臭くなる時間帯」、「山ガール密集地帯」、「登山ナンパスポット」、「沐浴適地」等、記載があると一気に売上が伸びると思いました(笑)
山小屋で楽しむヤマレコ登山ルートについて
山小屋で楽しむヤマレコ登山ルートについても記載されてまして、こちらは少し上級者向けの内容でした!
日帰り登山のルートと比べると、やはり山小屋泊は1つレベルが上がりますからね!
それにしても、お隣のページで取り上げられている「山飯」が妙に気になってしまい、食い入るように読んでしまいました!!
やっぱり、最終的に「登山よりも団子」ですよね(笑)
内容をあまり載せるとアレなので控えますが、山小屋初心者の方にとっては、有意義な情報かと思います!
日帰り登山からステップアップし、山小屋泊をしてみたい方も多いと思いますが、仕組みや雰囲気などが分からずドキドキしてしまいますよね。
そんな時に、ヤマレコ登山ルート30選は使えると思います!
テント泊を楽しむ1泊2日のヤマレコ登山ルートについて
そしてさらに上級者向けである、テント泊で楽しむ1泊2日のヤマレコ登山ルートもあります!
小屋泊と比べ、荷物が更に増えて難易度が一気に高くなるテント泊ですが、そちらで使えるルートも載っていますので、幅広い登山愛好家のニーズを狙ったんだろうな~と感じました。
テント泊出来る方は、多分、自分で登山コースを設定できるスキルが既にある方が多いと思います。
ただ、どこに行くか考えるのが面倒くさい時に便利だな~と思いました。
でも、そんなノリで行ってしまうと、きっと遭難しちゃいますよね。
テント泊の中でも1泊2日で歩けるルートになりますので、長期縦走と比べ、気楽に行けて参考になるかと思います!
ゴリゴリテント泊をする登山愛好家にとっては、物足りない内容だとも思いました。
登山計画とヤマプラ使い方、登山口までのアクセスについて
登山ルート以外にも、登山計画をヤマレコを使って色々と計画できますよ!てな記載もあり、また、登山口までのアクセスについても考え方が載ってますので、登山の参考になるかと思います。
何でもそうですが、「計画」がシッカリできていれば、成功の確率がアップいたしますので、とても重要な要素になりますよね!
登山計画の作り方なども載ってますので、やはり登山初心者には必見の内容かな~と思います。
特に「ヤマプラ」についての記述は必見な感じでした。
登山計画を作るのは、ヤマレコの得意分野になるのではないかな~と思います!
登山計画に無理があると、それだけ体力的にも負担になってしまいますので、比例して遭難のリスクも高まってしまいます。
登山計画は、本当に重要ですので、その辺の勉強に良いかと思いました。
感想とまとめ
登山本や、登山ルートについて書いた本は多く出版されてますが、そちらと比較すると物足りない感じがいたしました。
ヤマレコ登山ルート30選は、全体的に登山初心者向けの登山本だと思います。
もしかすると、ヤマレコユーザーの半数以上が「登山初心」の方が多いのも影響しているかもしれません。
※登山歴1年~2年のユーザーがかなり占めています。
ヤマレコの存在を知らない方&登山初心者の方にとっては有益な情報になるかも知れませんが、既存のヤマレコユーザーにとっては、真新しいものはないと思います。
多くを期待しないで読む分には「ヤマレコが選ぶ登山ルート30選」は、良いかと思いますが、著者が実際に登ってはいないと思われ、内容にリアリティーがありません。
本で使われている山の写真も、ヤマレコユーザーが撮ったものが多く使われ、ネットと本の境界線があやふやです。
本には本の良さがあり、お金を払う価値を見いだせないと厳しいものがありますが、ヤマレコが選ぶ登山ルート30選は、評価がかなり分かれると思います。
最終的に「ヤマレコに何を求めるか?」に尽きると思います。
多くのヤマレコユーザーは、登山の情報や、素性を明かさない中でのコミュニケーションや出会い、こんな山に登ったんだ、スゴイだろう!といった承認欲求をみたす為かと思います。
私の場合、登山中に撮った写真・歩いたログの保管庫(バックアップ)位しか使い道がない状況です。
昔は、ヤマレコユーザーがサイトにアップした情報のうち、山に雪があるのか?(アイゼンが必要か?)、水場は使えるのか?(水の量の調整)を確認していた時期もありましたが、今ではそれすら行っておりません。
ヤマレコに限らず、ネットの情報というのは便利な反面、真偽が混ざり合い、確かな情報を自分で抽出する必要があります。
これがかなり難しく、色々と痛い目に遭っているので、基本的には信用しないようにしております。
当ブログもかなり怪しい「闇サイト」な感じが致しますが、それでも「信頼を築くのは一生、信頼が崩れるのは一瞬」と肝に銘じている感じです。
そもそも信頼のない情報を鵜飲みにするのは愚の骨頂ですし、逃げ道の少ない山の中で嘘の情報を信じて登山をするのは自殺行為ですよね。
どんな内容なのか楽しみにしていただけに、チョッと物足りない登山本(登山ルート解説本)でした。
それでも、ヤマレコの得意分野の1つである登山計画の作り方や、登山届の重要性、人気のある登山をルートの状況を知れるのはメリットかと思います。
長年積み重ねてきた情報の集大成であるとも言えますので、気になる方はチェックしてみてください!
登山本の1つでありますランドネですが、出版社の倒産がありました。
廃刊になるのかどうかについても書いたので、良かったら参考にしてみて下さい!