アオヒゲ危機一髪♪ 樽の中身は何だろう!?

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登山計画の立て方と登山計画書の作り方!間違いのない安全登山の為に!

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登山計画の立て方と登山計画書の作り方に必要な地図コンパス

 

 

 

登山計画の立て方と重要性について

私は天気が悪く登山に出かけられない時に「登山計画」を作るようにしていて、山域別に何パターンか用意しております。

 

性格的に切羽詰まって何かを計画することが出来ず、急に行動に移すことが苦手だったりします。

 

その割には、自分の資金繰りは何時も切羽詰まり、消費者金融や闇金へ直ぐに行ける度胸と腰の軽さが私の自慢なのですが、何事も計画性がないと上手くいかなくなってしまいますよね。

 

人生設計はハチャメチャな感じではありますが、登山計画だけは毎回真面目に作っていたりします。

 

ここ数年間は、特に問題になるような山行はなく、平和そのものな感じです。

 

しかしながら、登山を始めて間もない頃は、登山計画の重要性に気づかず、「当たって砕けろ」の精神を大事にしていたのが災いし、色々とやらかしてしまいました。

 

特に酷かった登山が奥秩父の山の中でビバーク(緊急野営)した時になるのですが、今思うとよく無事だったと思えるほど悲惨な夜になりました。

 

その時は、それほど無謀とは呼べない登山計画だったものの、予期せぬ出来事が重なると、計画なんて机上の空論のような感じになりますが、それでも最悪な事態を避けるためにも必要ですよね!

 

そんな登山計画ですが、時々質問があるのが

 

「どのようにして登山計画を立てているのですか!?」

 

「何を重視して登山計画を立てているのですか!?」

 

「アオヒゲさん(私)の家族計画を教えて下さい!?」

 

登山好きな方からこんなお問い合わせを頂くことがあります。

 

登山計画については、主に「山ガールが多いルート」を重点的に攻めているのですが、

家族計画につきましては、現地調達の出来次第な感じになっております(?)

 

ヤマガールを現地調達すべく、登山中や、テント泊の時に必死に私の魅力をアピールしているのですが、恋心を抱いてくれるのは「虫」、「クモの巣」、「ヤマビル」、「毒蛇」くらいでございます(涙)

 

なんだか良く分からなくなってきましたが、今回は登山の基本中の基本である「登山計画の立て方」について書いてみたいと思います!

 

世の中には、登山計画の立て方や、登山計画書の作り方などを扱ったサイトが星の如く多くありますので、その内容に重複しないようにしたいと思います。

 

あくまでも私の登山計画の立て方になりますが、登山初心者の方の参考になるような内容に絞って書いてみたい思います!

 

登山計画の立て方と登山計画書の作り方について

登山計画の立て方

 

登山計画の立て方と、登山計画書の作り方ですが、両方とも同じような内容になりますので、私の場合はセットとして考えます。

 

大まかな登山計画を考えてから、それに必要な食料や装備などを考慮した上で、「登山計画書」という形に残るものを作成しております。

 

登山をする上で欠かせないのが「登山届」になりますが、基本的な事が網羅されているならば、登山計画書を転用し、登山口周辺に設置されている登山ポストや、所轄の警察署へ連絡すればOKになります。

 

昔は、メールで直接警察署に登山届けを提出できなかったのですが、今では主な山域を所轄している警察のホームページから登山届け(登山計画書)をだせますので、とても便利になりましたよね。

 

そんな登山計画や登山計画書の作成において、SNSや登山を扱ったサイト、ホームページを活用している方も多いと思います。

 

私も「水場の状況」や「登山道に積雪はあるのか!?」を登山サイトを使って確認する事があるのですが、全ての情報を鵜呑みにして登山の計画を立てるのはとても危険になります。

 

まずは登山計画とSNS、登山サイトの活用の危険性について触れたいと思います!

 

登山サイトで登山計画を立てるのは危険!について

登山サイトヤマレコの私のランキング

※ヤマレコの私のプロフィールより出典

 

ヤマレコの中で、私のランキングはブロンズになるのですが、ここで注目して欲しいのはユーザー数に対する割合(%)になります。

 

7,500km以上、山登りするとブロンズのレベル?になるみたいですが、全体の割合で見ると0.057%しか該当者がいません。

 

ブロンズからシルバー、ゴールドを合わせた割合は0.083%になるのですが、ヤマレコという国内最大手かつ膨大な登山ユーザーを抱えているサイトですら、ある程度の登山経験のあるユーザーが1%にも満たない状況になっております。

 

逆に、登山で歩いた距離が500km以下は、登山歴で言うと初心者に該当すると思いますが、その割合は90.2%にものぼります。

 

この事から、大手登山サイトのヤマレコにあっても、ユーザーがUPする登山の記録は、10個中9個が初心が書いたものであるとも言えます。

 

全てとは言いませんが、登山初心者の山行記録に価値はあるのか?と聞かれると、正直、私は言葉に詰まってしまいます。

 

初心者目線での登山の記録は、一定の価値はあるとは思うものの、登山計画の参考にはしておりません。

 

ヤマレコに限らず、登山を扱うサイトですとヤマップYAMAHACK(ヤマハック)ヤマケイオンライン、が有名ですが、そちらで登山の記録をUPされているユーザーの登山経験は、ヤマレコと大きくか変わらないと思われます。

 

アウトドアの中でも、命の危険が少ないキャンプの場合は、初心者の記録にも意味があると思われますので、最大手のサイトであるキャンプハック(CAMPHACK)で情報収集するのはよいのかも知れません。

 

そんな経緯もありますので、私は登山サイトを使って登山計画はせず、登りたい山域で営業している山小屋やビジターセンターの情報を入手して登山計画書を作っております。

 

やはり、現地の情報が一番信用できますので、主観の入らない生の情報を得たいなら登山サイトやSNSを使っての計画は、止めた方が良いのではなかろうかと思っております。

 

現在、当ブログ以外では、ヤマレコの方にも登山の記録を登録はしてますが、情報収集と言うよりは「綺麗な山の写真を見るサイト」くらいの位置づけにしております。

 

www.aohigetozan.com

ヤマレコのメリット・デメリットについて書いた記事になります!

登山の情報として重宝するサイトではありますが、ユーザーのスキルにばらつきが大きいので、全てを鵜野のみにするのは危険だと思っております。

メリット・デメリットを考えながら、登山計画でヤマレコを活用するのが賢い方法だと思います。

 

 

登山計画を作るのに必要な道具について

登山計画を作るのに必要な道具昭文社の山と高原地図という登山地図

 話を登山計画に戻しますが、計画を立てるのに必要な道具は、昭文社の「山と高原地図」という「登山地図」だけを使っております。

 

上記写真が登山地図になるのですが、現在家に残っている一番古いものになります。

 

昔は距離を測るのにコンパスや磁北線を書くのに分度器などの道具も使っていたのですが、だんだん慣れてくるもので、今では全く使わなくなってしまいました。

 

 

昭文社の「山と高原地図」1996年の登山地図こちらは、1996年の登山地図になるのですが、今年が2020年になりますので、24年前から私の登山計画の立て方が変わっていないという事になりますよね。

 

アナログ人間であると薄々気づいていたのですが、ここまで保守的だとは想像以上でした(笑)

 

完全に時代から取り残されておりますが、それでも山の中で死んでいないので、あながち間違いではなかったのかも知れませんよね。

 

登りたい山域の登山地図だけ用意すれば、登山の計画を直ぐに立てることが出来るのですが、どんな感じに登山計画を立てるのかを更に書いてみたいと思います!

 

登山計画に必要な登山地図と装備について

日帰り登山の登山計画

 登山計画と言ったら、やはりルート設定と登山装備になると思いますが、今回は「日帰り登山」について書いてみたいと思います。

 

お察しの通り、登山計画の立案で一番難しいのが「テント泊縦走」になるのですが、距離が長く、宿泊日数が増えれば増えるほど難易度が高くなります。

 

テント泊縦走は、荷物の軽量化を考えつつ、必要な装備を持ち運ぶ訳ですので、登山計画を立て上でも経験と知識が必要になってきます。

 

今回は、一番簡単な「日帰り登山の登山計画」になりますが、それでもシッカリと考えないと足元をすくわれてしまいますので、とても重要な作業になります!

 

登山計画の中でも、特に重要なのが「登山コースの設定」になるのですが、登山地図を使えば、かなり簡単に作成する事ができます。

 

 

地図内の赤線が登山ルート

1996年の登山地図の内容になるのですが、地図内の赤線が「登山ルート」になります。

 

少し見難いのですが、赤線の登山ルート上に「←1:00」とか、「2:00→」と記載されているのですが、こちらが「コースタイム」を意味にしております。

 

コースタイムの意味ですが、「ここからここまで登山するのにかかる時間の目安」になります。

 

 

最新の登山地図

古い地図ですと、登山コースが廃道になって使えなくなっている可能性もありますので、最新の物を用意する事をおすすめいたします。

 

上記の写真は、比較的新しい登山地図になるのですが、登山コースやコースタイムも分かり易く記載されているのでかなり便利になります。

 

 

登山に関係する施設や目印

登山地図には、ルートやコースタイムのほかにも、登山に関係する施設や目印などが多く使われているので、登山計画書を作るうえでも便利だと思います!

 

スマホを使って地図を見ることも出来ますが、全体を眺めたい時には、やはり紙の地図が便利だな~と感じてます。

 

 

登山計画において重要なのが水場や山小屋

登山計画において重要なのが「水場」や「山小屋」になるのですが、そちらも地図上に記載されております。

 

また、道迷いを防ぐ為に覚えておくと便利な鉄塔などの目印も記載されていますので、登山計画を作るうえでも「登山地図」というのは、かなり重要なアイテムであり、登山装備に必ず含める必要があります。

 

時々地図を持たずに登山をする方がいますが、自殺行為になりますので、必ず準備して携帯して下さいね!

 

 

山小屋やキャンプ指定地などの情報

こんな感じに山小屋やキャンプ指定地などの情報も載ってますので、登山計画を立てる時に考慮いたします。

 

登山地図についての説明はこの辺にし、日頃から私が行っている登山計画の立て方と装備についての考え方へ移りたいと思います。

 

 

登山計画のルート設定と日の出、日の入り時間について

まず、登りたい山を決めるところからスタートいたします。

 

私は「日本百名山」等については、特に思い入れはないのですが、それでも「名山である」というお墨付きを得ている訳ですので、登る山で迷ってしまったら一考の価値はあるかもしれません。

 

自分の登山技術や体力、季節なども考慮しなければならないのですが、「私が挑戦しても大丈夫な山なのか?」については、中々答えが出ず、非常に悩ましいですよね。

 

その辺については、また別の記事にしたいと思いますが、登りたい山が決まったら、あとはコース設定になりますよね!

 

この時、私の場合は、下山口を最初に決めてからコース設定を行います。

 

多分、登山口を決めてから登山コースの設定する方が多いと思いますが、私はその逆になります。

 

なぜ、下山口を最初に決めるかと申しますと、登山の大事なミッションは「無事に下山する事」になります。

 

山頂がゴールではなく、無事に下山する事がゴールになります。

 

その考えから、私はまず下山口を設定し、登山地図に表記されているコースタイムを積算していき、最後に登山口を決めております。

 

最初にゴールを決めておくと、おのずと一日に歩ける距離のイメージがつきやすくなります。

 

また、登山計画においては「休憩時間」も考慮する必要がありますが、私の場合、昼食を含めて1時間30分ほど時間を設け、計画の中に組み込んでおります。

 

急登が続く厳しいコースなら休憩2時間とか、体調が最近悪い時はそれ以上含めるとかして調整しております。

 

また、日の出、日の入りの時間も登山計画においては重要です。

 

季節や場所によって日の出、日の入りの時間がバラバラですし、山の中で行動できる時間も変わってきますので、必ず考慮する必要があります。

 

特に冬は、日の入りの時間が早いので要注意になります!!

 

登山でやってはいけない定石としてあるのが、暗闇の中での行動になります。

 

登山で一番怖いのが遭難になりますが、その中でも道迷いや転倒による怪我は「下山中」に多発します。

 

ただでさえトラブルが多いのが下山中になりますので、日没を向かえ暗闇の中で行動するような登山計画は避けるべきです。

 

日の入りなどを考慮し、登山初心者の方におすすめしているのが、14時に下山口に到着する計画になります。

 

日本の山は、標高が下がればほぼ樹林帯になります。

 

太陽が出ていても、樹林帯は木々によって日の光が届かず薄暗くなり、日没の1時間くらい前からルートが見え難くなってきます。

 

ですので、登山の安全を考えると、日没の1時間くらい前には下山したいところになります。

 

登山行程の最後(下山)の方は、体力・気力も底を尽き、注意も散漫になりやすいので、転倒による怪我や膝関節の痛みなども発症しやすくなります。

 

その様なアクシデントにより、下山に時間が掛かってしまう事が十分考えられますので、少し早いですが、14時頃には下山口に到着するイメージで登山計画を作る事をおすすめしております。

 

日の出、日の入りの時間を考慮し、下山地点から登りたい山へのコースタイムと休憩時間を足して、残りの時間で登山口を探がすやり方が私の登山計画の作り方になります。

 

色々考慮すると、結構歩ける距離が短く、行動時間もそれ程とれないない事に気付くかと思います。

 

登山スキルは人それぞれですので、例えば下山時間を16時に設定すれば、その分だけ長い距離を歩ける時間が確保できますが、登山のリスクを考えるならば、出来れば出発の時間(朝)を早めるべきだとも思っております。

 

また、自然相手の登山ですので、どうしても行動中にトラブルが発生する事があります。

 

その為、「エスケープルート(逃げ道)」を必ず登山計画では考える必要があります。

 

トラブルが発生した場合や、「エスケープルートの分岐に○○時までに到着できない場合は、ここで迷わず下山する」など、自分の中でチェックポイントを設けて登山計画を作成すれば、より安全に登山を楽しむことができます。

 

私の場合、この「チェックポイント」を結構登山計画のルート上に設定してまして、それを厳守しております。

 

時間がない!と、焦れば焦るほど怪我や道迷いのリスクも増えますし、登山の後半に速く歩くのは体力的にも厳しいものがありますからね。

 

何度も書きますが、登山の最終目標は「無事に下山すること」です。

 

登山計画を立てたらといって、無理に達成しようとはせず、勇気ある撤退も頭の片隅に常に入れておくべきだと思います。

 

折角、ここまで登ったのだから・・・

 

次回、何時これるか分からないから・・・

 

不味い状況に陥っても、ついついこんな考えをしちゃいますよね。

 

計画破棄して撤退という判断をするのは、中々難しいものだとも思っております。

 

しかし、登山の最終目標は「無事に下山すること」だと理解していれば、間違った判断をせずにすみますよね。

 

安全登山の為に登山計画書を作る上での注意点について

登山計画書を作る上での注意点コースタイム基準

 

登山計画書を作る上で「コースタイム」がとても重要なのですが、そもそも何を基準にして算出されているかご存じない方もいるかもしれませんので、簡単に触れたいと思います。

 

色々な「登山地図」が発売されてます関係で、微妙にコースタイムが違う場合があるのですが、私が普段愛用している昭文社の山と高原地図の算出の基準は、上記写真のとおりになっております。

 

重複しますが、40~50歳の登山経験者で、2~5名のパーティーかつ、山小屋利用を前提とした装備で夏山登山が、昭文社の山と高原地図のコースタイム算出の前提条件になっております。

 

この事から、あくまでもコースタイムは1つの目安に過ぎませんが、2名~5名のパーティーかつ、シッカリとした装備で登山をしておりますので、登山計画を作るうえでは、それなりに根拠のある数字でもあるといえます。

 

コースタイムについては、表現が難しいのですが、私の場合は、設定されている時間の6掛け(60%)くらいで歩けております。

 

経験上、コースタイムはかなりばらつきがあるのですが、基本、甘め(長めの時間)に設定されている印象です。

 

100分のコースタイムなら60分で歩ける計算になるのですが、その時の体調によって変動しますので、登山計画書を作る場合は、設定基準を理解した上で計算した方が安心・安全になります。

 

また、登山計画書を作る上で忘れてしまいがちなのが、登山道で電話が使えるかどうか?になります。

 

遭難や道迷いの時に、携帯電話は命綱になりますので、電波があるのかどうかの確認は、登山計画を立てる上で重要です。

 

安全登山のためにも、登山計画の段階で携帯電話が使えるエリアが何処にあるのか調べて計画に織り込んでくと、不測の事態でも冷静に行動できて良いと思います!

 

www.aohigetozan.com

こちらの記事で、山域別登山道の携帯電話(スマホ)の電波状況について書いてますので、よかったらチェックしてみて下さい!

 

まとめ

私の登山計画の立て方と登山計画書について書きましたが、この内容が全てではありませんので、必要な事は網羅しつつ、自分にあった計画を立案し実行してみて下さい!

 

なんでも経験ですので、自分で調べ、自分で計画し実行することが大事だと思っております。

 

経験上、登山計画のとおり実行するのは、中々難しいものがあるのですが、こればかりは仕方がない事だと思っております。

 

むしろ、臨機応変に計画を変更できるスキルを習得できれば、どんなトラブルにも対応できると思いますし、強いては、自分を守る事に繋がります。

 

世の中便利になりましたが、リスクをとって登るのは生身の人間ですので、不測の事態に備えつつ、自分の体力・技術・装備にあった山を選び、シッカリと計画することが重要です!

 

計画がないところに成功もないと思っておりますので、命に関わる登山の場合は、行き当たりばったりな行動はせず、緻密な計画で臨んで欲しいなと思います!

 

www.aohigetozan.com

登山の計画通りにいかず、山中でビバーク(緊急野営)をした時の様子について書いた記事になります。

非常に寒く、2度とビバークはしたくありませんし、皆さんには経験して欲しくないとも思っております。

 

www.aohigetozan.com

登山計画を作る上でも、、山小屋のからの情報は欠かせません!

新型コロナが蔓延し始めた時も、各山小屋から情報が出されておりました。

新型コロナ関係の情報になりますが、今後の登山の計画の参考になれば幸いです!