- 北八ヶ岳笠縞枯山登山と三ッ岳・雨池山について
- コース・標高差・コースタイム(三ッ岳・雨池山・縞枯山・北八ヶ岳ロープウェイ)
- 北横岳から三ッ岳登山と滑落注意登山ルートの詳細
- 縞枯山登山と雨池山・北八ヶ岳ロープウェーまでの登山ルート詳細
- まとめ
北八ヶ岳笠縞枯山登山と三ッ岳・雨池山について
前回に引き続き、北八ヶ岳の縞枯山登山と三ッ岳・雨池山周辺に登った時の事を書いてみたいと思います!
無事に北横岳のお鉢巡りが終了したものの、次の核心部である三ツ岳が地味に危なく思った以上に緊張する時間となりました。
前編とは打って変わり、天候こそ回復してきたのですが、風が強いままで、風速20メートル前後はあったのではないかと思われる状況での冬山登山となりました。
雪山の練習ということで、アイゼンつけずにピッケル1本で終日臨んだのですが、今思うと装着しても良かったかしら!?と感じております。
ピッケルがあれば、アイゼンなくても何とかなるのですが、積雪のある三ツ岳を登る場合は、万全な装備で臨んで下さい。
縞枯山・雨池山登山につきましては、積雪があっても危険な所は少ないのですが、三ッ岳は、岩が積み重なった地形をしてますので、滑落すると大怪我してしまいます。
降雪直後はルートが分かり難く、岩と岩との間に落ちてしまう可能性もあるので要注意です。
雪山に慣れてない方は、三ツ岳へ登るのは控えた方が無難だと思います。
また、無雪期も雨が降るとかなり滑る登山ルートになりますので注意してください!
そんな感じで、こんな縞枯山・三ッ岳・雨池山への登山の時間となりました!
まず始め、今回撮影した縞枯山登山(三ッ岳・雨池山登山(北八ヶ岳))の動画と前編の記事がこちらになります!
上記写真を押すと、今回歩いた北八ヶ岳の北横岳~三ッ岳~雨池山~縞枯山周辺の登山動画を観る事が出来ます!
動画の通り、風が強く、結構三ッ岳周辺は雪が積もってますので要注意です!
こちらが前編で歩いた北横岳・北横岳ヒュッテ・坪庭の登山記事になります!
マニアックな北横岳お鉢巡り登山になってますので、何かの参考になれば幸いです。
植生保護の観点から、北横お鉢巡りをする場合は、積雪のある時期で、アイゼン等の使用は避けるべきだと思います。
そして今回の縞枯山登山の日程・天候・メンバーがこちらになります。
登った日:1月5日(土) [日帰り]
天 候:曇りから暴風雪そして薄日
メンバー:gさんと私の2名
縞枯山周辺を始め、夕方になると一気に冷え込んできました。
冬山の天気は変わりやすいので、色々な状況に対応できるような装備が必要です。
コース・標高差・コースタイム(三ッ岳・雨池山・縞枯山・北八ヶ岳ロープウェイ)
後編で歩いた北横岳~三ッ岳~雨池山~縞枯山への登山ルートになります!
トレースは明瞭でしたが、五辻周辺は、強風のため消失してました。
マーキング等もありますが、降雪時には登山コースを外さないように注意して下さい。
現状の積雪量なら、スノーシュー、ワカンは不要です。
そしてこちらが今回登山をした北横岳~三ッ岳~雨池山~縞枯山のコースタイムになります!
北横岳 12:46 → 12:50 北横岳(南峰) 12:51 → 13:00 北横岳ヒュッテ 13:16 → 13:20 三ツ岳分岐 → 13:37 三ッ岳 13:47 → 14:38 雨池山 → 14:45 雨池峠 → 15:04 縞枯山 15:07 → 15:16 縞枯茶臼鞍部 → 15:25 五辻 → 15:47北八ヶ岳ロープウェイ山頂駅
北八ヶ岳ロープウェーの最終が16:00のため、雨池山・縞枯山はフルスロットで歩きました!
無雪期なら、こちらのコースタイムの70~80%くらいで歩けると思います!
北横岳から三ッ岳登山と滑落注意登山ルートの詳細
こちらが北横岳の北峰になります!
全てが凍り付いておりました・・・。
何しろ風が強く寒いので、北横岳の南峰へ行きたいと思います!
薄っすら見えている影が北横岳南峰になります!
グレーの世界でございます・・・。
そんな感じで北横岳南峰に到着です!
正面に見えているのが、前編で歩いた北横岳のお鉢巡りの稜線になります。
何しろ寒いので北横岳ヒュッテに戻りたいと思います。
天気が回復してきて、これから目指す三ッ岳が遠くに見えてきました。
雪景色に同化しておりますが、左側のピークが目指す三ッ岳になります。
岩々しいピークですね~
振り返っての北横岳になります。
ここから見ると、北横岳は双耳峰であることが良く分かりますよね!
縞枯山方面も、よ~やく見えてきました!
なだらかな山容ですが、登ると地味にきつい縞枯山でございます。
そんな感じで三ッ岳の岩登りが始まりました。
雪山に慣れてない方は、三ッ岳は行かない方が良いかと思います。
今回は三ッ岳山頂まで踏み跡明瞭で、コースを間違うことはありませんでした。
降雪直後は、マーキングが隠れてしまいコースを外してしまう方が多いそうです。
それにしてもよく滑るので滑落に注意が必要な登山ルートになります。
三ッ岳から見る坪庭と縞枯山の稜線です。
坪庭って意外と広いですよね~
縞枯山と坪庭のコラボレーションです!
寒々しい景色と爆風に曝され、体温がモリモリ下がってきました・・・。
三ッ岳の山頂直下の鎖場になります。
足場はシッカリしてますが、こちらも滑落要注意箇所です!
風が強く、岩が凍っていて、地味に三ッ岳の登りに苦戦しました。
三ッ岳の鎖場をこなすと、大岳が見えてきました!
大岳の奥にそびえるのは浅間山ですね!
アッチも寒そうですね~~
そんな感じで三ッ岳のⅢ峰になります。
奥に見えているのが北横岳ですね。
風が強くて寒いので、雨池山を目指して進みたいと思います!
三ッ岳山頂から見る北横岳は迫力ありますね~!!
いつの間にか天気が回復し、北八ヶ岳の名峰蓼科山のお姿が見えました!
南八ヶ岳の山々は、まだまだ雲の中でした。
赤岳周辺は荒れているでしょうね~・・・。
行かなくて正解でしたね。
奥秩父の山並みも見ることができるほど天候が回復でございます。
山の天気は本当に変わりやすいですよね~
三ッ岳Ⅲ峰からⅡ峰へ進むと、下りの鎖場があります。
雪に埋もれてなくて良かったです。
三ッ岳は、岩が重なった稜線なので、大きな隙間があり、落ちるとかなり痛いと思います。
冬山の時期は、アイゼンの刃を引っかけて転倒・滑落のパターンが多いので要注意ですよね。
雪と凍結に苦しめられながら三ッ岳Ⅱ峰でございます。
青空が見えてきましたが、こちらの山頂も凍り付いております・・・。
それでも冬山らしい景色にウットリ♡でございます!
この時期でないと見れない北八ヶ岳の景色ですよね!
縞枯山登山と雨池山・北八ヶ岳ロープウェーまでの登山ルート詳細
三ッ岳から更に雨池山・縞枯山を目指し進むと、また鎖場があります。
この辺も滑落に注意が必要です。
更に長い下りの鎖場もあります。
下りの場合、鎖が使えないと非常に厄介な場所になります。
目指す雨池山と遠くに南八ヶ岳のお姿が見えてますね!
雪景色には青空が映えますよね!
北八ヶ岳登山は、お気楽なイメージですが、この時期は中々痺れるルートになります。
遠くに白駒池が見えてきました!
全面凍結してそうな感じですよね!?
トリプルアクセルならぬアオヒゲアクセルを披露しちゃおうかな!?
なんかジョリジョリして痛そうですよね(笑)
振り返っての三ッ岳になります!
迫力ある山容をしてますよね~
三ッ岳からモリモリ下り登り返すと雨池山になります。
雨池山の標高は2325mになりまして、縞枯山へはモリモリ下り更に登り返します。
縞枯山がだいぶ近づいてきましたね!
雨池山から下っている最中を振り返っての写真になります。
雨池山・縞枯山周辺は、樹林帯の為か積雪が多かったです。
縞枯山が美しいですね~!!
そして、アレを登り返すのか~と思うと萎えてきました・・・。
分かってはいましたが、縞枯山への登りが急登でキツイ事・・・。
目玉が飛び出しそうになると、よ~やく縞枯山の山頂につけました。
縞枯山の標高は、2403mになるのですが、山頂は樹林に囲まれていて展望はありません。
さ~縞枯山から五辻経由で北八ヶ岳ロープウェイ駅に戻りたいと思います!
最終のロープウェイの時間が16:00なので、地味に時間がありません!
縞枯山から茶臼山方面に進むと、景色が開ける場所があります。
正面右の山が茶臼山で、中央奥に赤岳などの南八ヶ岳のお姿も見えました!
なんとか縞枯山周辺から赤岳に阿弥陀岳が見えてますね。
アッチはまだまだ天気が悪そうです。
縞枯山と茶臼山の鞍部にある五辻への分岐になります。
ここから五辻までは、強風でトレースが消えているところがありました。
降雪直後はトレースがない可能性もあるので要注意です!
縞枯山からモリモリ下ると五辻になりました。
さ~北八ヶ岳ロープウェイ駅に進みたいと思います!
五辻から北八ヶ岳ロープウェイ駅までは、こんな開放感溢れる感じになりますが、途中から樹林帯に突入します。
途中、車山高原スキー場が見えてきました。
霧ヶ峰方面は未踏なので、何かの機会に登りたいですね~
モリモリ進むと、よ~やく坪庭に戻ってきました。
正面に見えている山が北横岳になります。
この時間は登山者もまばらでした。
なんとか15:50のロープウェイに間に合いました。
いや~縞枯山から地味に遠かったです・・・。
北八ヶ岳ロープウェイについて詳細に書いた記事になります!
季節によってロープウェイの運行時刻が違いますので、ご参考になれば幸いです!
ロープウェイで下っていくと、南八ヶ岳のお姿が見えてきましたが、相変わらず荒れてました。
今日は、北と南でだいぶ天候が違ってますね~・・・。
蓼科山の山容が美しく見入ってしまいました。
登っている登山者もいたんでしょうね~!
まとめ
もう少し天候が速く回復すれば良かったのですが、自然相手ですので仕方がないですよね。
それでも、八ヶ岳のパウダースノーと戯れる事もできましたし、南アルプスを始め、浅間山などの景色も見れて良い1日になりました。
八ヶ岳周辺は、この時期は本当に寒いですが、北横岳・縞枯山を絡めてスノートレッキングすると充実した1日になると思いますので、お勧めコースになります!
神奈川県に住む私にとっては、中々簡単に行けない山域になりますが、機会を作ってまた縞枯山・三ッ岳・雨池山周辺に登山で出没したいなと考えております!
むしろ、毎年計画倒れになっている「八ヶ岳全山縦走」を何処かで歩けたらな~と思っている誰かさんでございます。
縞枯山・三ッ岳・雨池山からも近い天狗岳に登った時の記録になります。
天気にも恵まれて最高の1日だったのですが、この日も風が強く寒くて魂が抜けてしまいました・・・。