- 蛭ヶ岳山荘に宿泊した経緯について
- 蛭ヶ岳山荘の評判と場所、宿泊料金の詳細
- 蛭ヶ岳山荘の部屋の様子と受付、トイレ、風呂について
- 蛭ヶ岳山荘の売店の様子と料金、水について
- 蛭ヶ岳山荘からの夕日・夜景の景色について
- 蛭ヶ岳山荘の食事内容と夕食・朝食の時間について
- 蛭ヶ岳山荘は評判通りの寒さについて
- 蛭ヶ岳山荘からの朝日の景色について
- まとめ
蛭ヶ岳山荘に宿泊した経緯について
前回の丹沢大縦走の続きになりますが、今回は宿泊地とした「蛭ヶ岳山荘」について掘り下げてみたいと思います!
蛭ヶ岳山荘は、丹沢山塊最高峰であります「蛭ヶ岳」の山頂直下で営業している通年営業小屋になります。
蛭ヶ岳の標高は、1,673mになるのですが、丹沢山塊の真ん中付近に鎮座している関係で、どの登山口からも距離があり、日帰りでは厳しい山であると言われております。
宿泊となると山小屋泊かテント泊になりますが、丹沢山塊は「テント泊禁止(大倉高原山の家は例外)」になっている関係で、山小屋に泊まる必要が出てきます。
そんな場面で重宝するのが今回宿泊した蛭ヶ岳山荘になるのですが、「丹沢主脈縦走路」、「丹沢主稜縦走路」が交わる所に位置している関係で、結構人気のある山小屋の1つになります。
しかしながら、上述した通り陸の孤島と呼んでよい場所で営業していることもありまして、色々な制約があったりします。
今回は、宿泊した蛭ヶ岳山荘で過ごして感じたことを中心にレビューしていきたいと思います!
宿泊で危機になるのは、食事の内容を始め、寒さや売店などの料金になるかと思いますので、その辺も触れていきたいと思います!
蛭ヶ岳山荘についてレビューする前に、前回書いた丹沢大縦走初日に歩いた山々について書いた記事になります!
大山からスタートし、塔ノ岳、丹沢山、蛭ヶ岳へ縦走した内容になります。
上記2つの写真を押すと、今回の登山道が(YouTube)を観る事が出来ますので、蛭ヶ岳山荘での宿泊の参考になれば幸いです!
蛭ヶ岳山荘の評判と場所、宿泊料金の詳細
こちらが今回宿泊した蛭ヶ岳山荘周辺の地図になります。
地図の通り、主要な登山口から入山しても、結構きつい登りを歩かないと辿り着けない丹沢の秘境で営業している山小屋になります。
丹沢山塊をホームグランドにしている関係で、色々な山小屋の評判を耳にするのでが、総じて良いのが今回宿泊した蛭ヶ岳山荘になります。
小屋番さんの対応が良かったり、資材が乏しい中でも満足度を高めようとしている姿勢は、結構耳に入ってきております。
実際に宿泊してみると、確かにその通りだな~っと感じる事が多かったです。
ちなみに私が大嫌いな山小屋は、鍋焼きうどんを名物にしている小屋になるのでが、あそこはお金を貰っても泊りません(笑)
そんな評判の良い蛭ヶ岳山荘ですが、料金は下記の通りになっております!
- 1泊2食付 8,000円(小学生以下4,000円)
- 1泊1食付 7,000円(小学生以下3,500円)
- 1泊素泊り 6,000円(小学生以下3,000円)
- ※5歳以下は宿泊費無料になっておりま。
- お弁当 500円(赤飯)宿泊者のみ提供
- 休憩料金200円(トイレ使用料含む)
今回は、1泊2食付き8,000円のプランを利用したのですが、コロナの時期に発売された「蛭ヶ岳山荘クラウドファンディングの返礼」として、山小屋で利用できる1,000円分のクーポンが付いてきました。
宿泊料金を減額することもできたみたいですが、主旨が主旨なだけに、後述する売店で1,000円分を利用することに致しました。
※お酒に消えました(笑)
自炊室も完備されてますので、後述する蛭ヶ岳山荘の食内容を見た上で、食材等を荷揚げして素泊まりにするのもアリかもしれません!
蛭ヶ岳山荘の部屋の様子と受付、トイレ、風呂について
蛭ヶ岳山荘の料金に引き続きまして、宿泊する際の受付と部屋の様子に移りたいと思います!
こちらが蛭ヶ岳山荘の受付になっておりまして、小屋に入って左手側にあります。
受付すると、トイレの場所や小屋のルールなどについて説明がありますので、よく聞くようにして下さい。
受付をすると、部屋へ案内されます。
寝る場所は指定されますので、その指示に従ってください。
今回は、2階の部屋に案内されたのですが、結構狭く、8人前後が寝れるスペースでした。
新型コロナウイルス対策として、間隔が保たれておりますが、その前は一晩で100人以上が宿泊することもあったそうなので、それを考えると快適ですよね!
私の隣にサブちゃん、その奥がマエちゃんになります。
グループで宿泊予約をすると、寝る所を近くにしてくれます。
写真右側の下の所にも宿泊部屋がありまして、そちらは20人位が寝られる広さになっておりました。
現在は、宿泊者を30人前後に絞って営業している感じになります。
通路には、ビールが山済みになっておりました!
いや~宝の山ですね~♪
蛭ヶ岳山荘名物のカレーも置かれておりまして、レトルトであることが良く分かりました(笑)
私が宿泊した2階の部屋の様子になります。
暖かい空気は上に溜まりますので、1階で寝るよりも暖かいかも知れません。
ただ、階段が急なので滑落しそうになりました(笑)
そしてこちらが蛭ヶ岳山荘のトイレになります。
宿泊者は無料ですが、それ以外は200円になります。
紙などは持ち帰り不要なのですが、水が大変貴重なので、豪快に手を洗う事が出来ない仕様になっておりました。
トイレの数は十分ですし、それなりに清潔に保たれておりましたが、手洗い場(洗面台)が少ない(1つしかない)のがネックに感じました。
また、蛭ヶ岳山荘にはお風呂はありません。
勿論、シャワー室もありませんので、気になる方はウェットティッシュ等を持参する必要があります。
※ごみは捨てれませんので、その点も注意です!
蛭ヶ岳山荘の売店の様子と料金、水について
続きましては、蛭ヶ岳山荘の売店の様子と料金、メニューについて触れたいと思います!
こちらがメニューと料金表になるのですが、ビールと清酒が500円になっております。
水が2Lで1,200円ですので、いかに貴重であるかが分かるかと思います。
売店の様子になります。
コーラやお茶、スポーツドリンクも500mlで500円の料金になります。
ちなみに蛭ヶ岳山荘の周辺に水場はありませんので、購入したくない場合は、自分で荷揚げするしかありません。
今回、蛭ヶ岳山荘で水を買う場合、料金が高い事を知っていたので、塔ノ岳直下の「不動清水」で5Lほど給水し荷揚げしたので購入はしませんでした。
また、売店には蛭ヶ岳山荘限定のTシャツやタオル等も販売されてました。
また、昼限定(10:30~13:30)ですが、蛭ヶ岳山荘の名物料理である「ひるカレー」も販売してました。
ひるカレーの料金は1,000円になりまして、後述する夕食と同じカレーになります。
ソフトドリンクのほかに、カップ麺やお茶漬けなども販売してました。
売店で蛭ヶ岳の山バッチが500円で販売されてますので、集めている方は是非チェックしてください!
蛭ヶ岳山荘からの夕日・夜景の景色について
チェックインしてから夕食まで時間があったので、蛭ヶ岳の山頂でボ~~っとしつつ、夕日と夜景を眺めてみる事に致しました!
蛭ヶ岳山荘から眺める夜景が絶品との評判ですので、今から楽しみですね~♪
雲が多いですが、日が沈み辺りは暗くなってきました。
富士山の中央やや右手に見えている白い塊は、山中湖になります。
今日歩いてきた丹沢主脈縦走路の景色になります!
みやま山荘(丹沢山)を始め、尊仏山荘(塔ノ岳)も宿泊者で混雑しているんでしょうね~
遠くに真鶴半島と、その奥に伊豆半島が見えてました!
いや~蛭ヶ岳山荘からは360度の大パノラマでございます!!
イイ感じの夕日になってきましたね~♡
日が沈むと一気に冷えてきました・・・。
暖かい季節に蛭ヶ岳山荘に宿泊すれば、山頂のベンチで大宴会とかも楽しそうですね!
宮ヶ瀬湖方面に目をやると、関東平野に灯りがポツポツと広がってきました。
今日は天気も良いので、夜景が綺麗でしょうね☆彡
日が沈むと、アっと言う間に綺麗な夜景の景色になりました!
いや~~評判通り、蛭ヶ岳山荘の夜景は絶品ですね!!
寒い季節の夜景は、特に美しいですよね!!
蛭ヶ岳山荘に泊まらないと味わえない景色ですよね!
これだけの夜景が見える場所は少ないと思います!
流石、丹沢最高峰蛭ヶ岳からの夜景は極上でございました!!
蛭ヶ岳山荘の食事内容と夕食・朝食の時間について
夜景を堪能したところで、蛭ヶ岳山荘の食事内容について書いていきたいと思います!
まず、蛭ヶ岳山荘の食事の時間ですが、夕食は17:30から開始となります。
朝食の時間は、5:30からになりまして、早く出発したい場合は、宿泊者限定の「お弁当(赤飯)」を注文することが出来ます。
そんな感じで、乾杯でございます!
大山から本当に頑張りましたよね!って、3人で傷を舐めあいました(笑)
左がサブちゃん、右がマエちゃんになります!
モザイクがいらないほど蛭ヶ岳山荘で夜の時間を満喫しているマエちゃんでした(笑)
既に何の話をしていたか忘れてしまったのですが、楽しい夜だった!って事はぼんやりと覚えております(笑)
唄いだすのか!?っと思ったら、小屋番さんから夕食のルールについて説明がありました。
そんな感じで、こちらが蛭ヶ岳山荘の食事の内容になります!
今日はカレーになりまして、ご飯はおかわり自由でした。
ただ、カレーのルーは、1回のみで追加は出来ないシステムになります。
漬物やお豆さんは、お代わりしても良いとの事でしたが、それ以外はよそられた分のみになっておりました。
腹が減っていたので、ご飯大盛にしちゃいました(笑)
小屋番さんも苦笑いしてましたが、非常に優しく接してくれました!
また、本日は特別に「玉子焼き」の提供がありまして、毎日ではないですが、不定期にオカズの内容が変わるみたいでした。
夕食と朝食は、こんな感じに並んで貰うスタイルになっております。
お茶は自由に飲めましたが、何となく1、2杯のお代わりが「暗黙のルール」な感じでした。
水が貴重な山小屋ですので、過度な期待はしないようにして下さい!
肝心な夕食のレビューになりますが、カレーは普通に美味しかったです。
レトルトカレーを使ってますので、可もなく不可もなくな感じでした。
また、「ご飯が不味い」と言ったら評判を耳にしていたのですが、こちらもそれほど不味くはなかったです。
ただ、少し硬いご飯だったので、気圧の影響があるのかもしれません。
そしてこちらが蛭ヶ岳山荘の朝食の内容になります!
味のりと漬物などのおかずに味噌汁でした。
ご飯とふりかけ、おかずはお代わり自由でした!
個人的なレビューになりますが、蛭ヶ岳山荘で宿泊するなら、朝食は持参した方が良いかな~っと感じました。
料金的にも、この朝食の内容で1,000円位の価値になりますので、荷揚げできる体力があるならば、自炊が良いかな~っと思ってしまいました。
蛭ヶ岳山荘は評判通りの寒さについて
続きましては、蛭ヶ岳山荘の寒さについて触れたいと思います!
色々な方の評判の通り、蛭ヶ岳山荘の中は非常に寒いです。
写真の通り、部屋の中なのに防寒対策が必須でして、ストーブが焚かれているものの、天井が高く隙間風が入ってくるので全然暖かくありません。
また、部屋にはストーブが置かれておりませんので、自力で防寒対策をしないと寒くて眠れないと思います。
こちらは自炊部屋のストーブになるのですが、部屋を暖めるほどの効果はない感じでした。
蛭ヶ岳山荘の寒さの評判を聞いていたので、今回は「ダウンパンツ」、「厚手の靴下」、「バラクラバ」と防寒対策として持ってきたので、大活躍でした!
寒がりの方は、テントシューズ、カイロ等を持参した方が安心かもしれません。
ちなみに宿泊した日の最高気温はマイナス1度でした。
厳冬期は、小屋の中でもマイナスになるほどの冷え込みになりますので要注意です。
蛭ヶ岳山荘からの朝日の景色について
寒いながらも布団が山積みにされていたので、何枚か追加したら暖かくなりよく寝れました!
そんな感じで蛭ヶ岳山荘から朝日を見ようと外に飛び出してみました!
空気が澄んだこの時間帯が一番好きな誰かさんになります!
それにしても風が強く寒いですね~~
お!早速、お天道様が姿を現してくれました!!
朝日を見ると、何故か拝みたくなるのは日本人の特性なんでしょうかね!?(笑)
今日と言う日が始まろうとしております!!
評判通り、蛭ヶ岳山荘からの朝日の景色は最高でした!!
モルゲンロートの富士山の景色になります!
モルゲンロートの檜洞丸と富士山のコラボレーションが素敵過ぎますね!!!
この朝日の景色を蛭ヶ岳山荘から見たかったのです!
噂通りの富士山の朝焼けの景色が見られて私は幸せ者でございます!
まとめ
初めて宿泊する蛭ヶ岳山荘だったのですが、評判通りの夜景と朝日の美しさに言葉を失ってしまいました。
しかしながら、思った以上に小屋の中が寒かったのが誤算でした。
それなりに防寒対策をしてきたので良かったですが、何もないとかなり辛い時間になってしまうと思われます。
また、食事については評判通りな感じだったのですが、山小屋であることを考慮すれば妥当だと感じました。
蛭ヶ岳山荘付近に水場がない中での通年営業小屋になりますので、苦労も絶えないと思います。
登山者の安全などを考えると、蛭ヶ岳山荘の存在はとても大きいな~っと思っております。
いつまでも環境に配慮しながら営業して欲しいと願わずにはいられません!
そんな感じで、蛭ヶ岳山荘で1泊し、丹沢大縦走2日目に突入となるのですが、詳細は次回に書きたいと思います!
蛭ヶ岳から丹沢主稜縦走路、甲相国境稜線を経て畦ヶ丸、権現山、谷峨駅まで縦走した続きの記事になります!
今回宿泊した蛭ヶ岳山荘を始め、丹沢で営業している「みやま山荘」、「鍋割山荘」について書いた記事になりますので、参考になれば幸いです!
蛭ヶ岳へのマイナー登山コースであります「蛭ヶ岳南尾根(南陵)」について書いた登山記事になります!
昔は蛭ヶ岳山荘への歩荷道だったのですが、現在は廃道になっております。