山岳用テントは、色々なメーカーから発売されているので、購入する際はどれが良いのか分からずかなり迷ってしまいますよね。
どのテントも一長一短がありますが、軽量かつ耐久性が高くて長く使えるモデルを探してみるものの、中々希望に沿うものがないのが実情だと思っております。
そんな中、長年愛用していたテントが故障してしまい、修理することにしました。
そろそろ壊れるのが目に見えているので、思い切ってファイントラックから発売されているカミラドーム2を買ってみました!
非常にバランスの取れた山岳テントになるのですが、今回は購入したカミナドーム2について解説したいと思います!
- カミナドーム2を購入した経緯と評判について
- カミナドーム2のサイズと重量、セット内容、シリーズの詳細について
- カミナドーム1のサイズと重量について
- カミナドーム4のサイズと重量について
- カミナドーム2の設営の仕方と付属品について
- テント泊でカミナドーム2を実際に設営した様子とレビューについて
- カミナドーム2の居住性と前室(土間)のレビューについて
- ファイントラックカミナドーム2のループとメッシュ生地について
- ファイントラックカミナドーム2の防水性能と撤収の仕方について
- まとめ
カミナドーム2を購入した経緯と評判について
愛用しているテントも、気が付くと既に15年近く使っているもので、あちこち痛みが酷く更新が迫られている状況でした。
騙し騙し使っていたのですが、ついにポールが折れてしまい、いい機会だと思い新しくテントを購入することに致しました。
今まで使っていたテントは、石井スポーツから発売されているモデルになりまして、既に廃盤になっているパイネG-LIGHT Xテントになります。
シングルウォールテントになりまして、軽量なのに耐久性も高く、かなり気に入っていたのですが、経年劣化には勝てない感じになりました。
捨てるのは勿体ないので、修理してチョコチョコ使おうと考えているのですが、新しいテントをどのメーカーにするかで迷いに迷ってしまいました。
半年前から山道具店に通っては、テントを物色していたのですが、金額が高いこともありまして、中々決め手に欠く状況でした。
そんな中、ポールが壊れてしまい早急に買わなければならくなったのもありまして、山仲間の意見や使っている実物を見せてもらった結果、ファイントラックから発売されているカミナドーム2を購入することに致しました。
既にカミナドームを使っている方からの評判も高く、先人達の口コミ・レビューも良い評価だったのも購入の決め手になりました。
実際にテント泊で使用してみると、居住性が高く、防水性能も素晴らしく評判が良いのも頷ける山岳テントで驚いてしまいました。
今回は、購入したファイントラック製のカミナドーム2について書いていきたいと思います!
特に気になるのが設営の仕方や居住性、前室の広さ、防水性能になるかと思いますので、そちらについても触れながら書いていきたいと思います!
まずは、評判の良いファイントラックカミナドーム2の詳細に移る前に、気になる設営の仕方について動画を撮ってみました。
上記写真を押すとYouTubeでファイントラックカミナドーム2の設営の仕方を撮った動画を観ることが出来ますので、何かの参考になれば幸いです。
中々動画では伝わりきれていないと思いますので、詳細については写真を交えて解説したいと思います!
カミナドーム2のサイズと重量、セット内容、シリーズの詳細について
こちらが今回購入したファイントラックから発売されているカミナドーム2になります!
カラーにつきましてはオレンジとグリーンの2色あるのですが、私の事を南国系とイメージして欲しくてオレンジを選びました(?)
そんなカミナドーム2の気になる重量ですが、総重量が1,460gになっておりまして、2人用テントとしてはかなり軽いモデルになります。
重量の内訳としましては、インナー、フライ、ポールを合わせると1,310gになりまして、ガイライン(張り網)、収納袋、ペグ8本を合わせると150gとなります。
テント場の状況に応じて持参するペグの本数(1本あたり17g前後)を減らせば、更に軽量化できます。
そしてカミナドーム2の気になるサイズの方ですが、横幅(間口)が212cm、縦幅(奥行)130cm、高さ105cmになっておりまして、収納時の本体サイズは、横幅8cm、縦幅17cm、高さ27cm、ポールは39cmと、かなりコンパクトなサイズになります。
そしてカミナドームには、幾つか種類(シリーズ)がありますので、そちらについても触れたいと思います!
カミナドーム1のサイズと重量について
こちらが1人用テントでありますカミラドーム1になります!
気になる重量になりますが、1,280gになっております!
重量の内訳としましては、インナー、フライ、ポールを合わせると1,280gになりまして、ガイライン、収納袋、ペグ8本を合わせると150gとなります。
ペグの本数と形状は、カミナドーム2と同じですので、持参する本数を減らせば更に軽量化できます。
そしてカミナドーム1のサイズになりますが、カミナドーム2と比較するとやはり狭くなります。
気になるサイズの方ですが、横幅(間口)が205cm、縦幅(奥行)90cm、高さ100cmになっておりまして、収納時の本体サイズは、横幅8cm、縦幅15cm、高さ25cm、ポールは39cmになります。
カミナドーム2と比較すると収納サイズが更にコンパクトになりますので、ザックの容量が足りていない時は、かなり助かると思います。
カミナドーム1を使っている山仲間のテントを見学したのですが、体格の良い男性ですと少し狭く感じると思います。
テントのサイズ的にも足元にザックを置く形になると思いますので、その辺を考慮すると、身長が170cm以上の場合は、カミナドーム2を候補にした方が良いかと感じました。
カミナドーム4のサイズと重量について
そしてカミナドーム2よりもさらに大きなモデルとしてあるのが、こちらのカミナドーム4になります!
名前の通り4人用のテントになるのですが、間にあるはずの「カミナドーム3」は販売していないそうです(笑)
そんなカミナドーム4の気になる重量ですが、2,010gになっております!
重量の内訳としましては、インナー、フライ、ポールを合わせると1,860gになりまして、ガイライン、収納袋、ペグ8本を合わせると150gとなります。
ペグの本数と形状は、カミナドーム1,カミナドーム2と同じですので、持参する本数を減らせば更に軽量化できます。
そしてカミナドーム4のサイズになりますが、カミナドーム2と比較するとやはりかなり広くなります。
気になるサイズの方ですが、横幅(間口)が210cm、縦幅(奥行)220cm、高さ120cmになっておりまして、収納時の本体サイズは、横幅9.5cm、縦幅18cm、高さ33cm、ポールは39cmになります。
横幅のサイズはあまり変わりませんし、奥行きもそれほど広くなっていないので、個人的には3人で使うくらいの広さかな~っと思っております。
カミナドーム2の設営の仕方と付属品について
続きましては、購入したカミナドーム2の設営の仕方について書いていきたいと思います!
カミナドームは「諦めないテント」になるそうです。
私も過去に「諦められない恋」がありましたが、誰しも通る茨の道になりますよね!(?)
諦めの悪さは私も負けていないのですが、カミナドームを開発したファイントラックの本気度が伺える内容ですよね。
カミナドームを購入すると、設営の仕方を始め、付属品等の案内が入っておりました。
カミナドーム2の付属品につきましても、説明書の中で記載されておりますので、商品を開封時に入っているか確認してください!
カミナドーム2を設営する前に、完成形をイメージしつつ、各部分の名称などは忘れずチェックしてください!
それでは早速、カミナドーム2の設営を行いたいと思います!
左側がポールになりまして、真ん中がテント本体になります。
右側にあるのが、カミナドーム2のフットプリント(グランドシート)になるのですが、こちらの詳細は別途記事にしたいと思います!
まずはテントポールの詳細になりますが、こちらが壊れた時に使用する修理用の筒になります。
折れたポールを包むようにし、両サイドをテープで固定すれば、応急処置が出来ますので、普段から持ち歩いていると安心です。
ただ、無くしやすいアイテムでもあるので、暫くは壊れないと思うので、持ち歩くのは止めようかなと考えております。
ポールの先端の様子になります。
こちらをテント本体の四隅に差し込んでいきます。
ポールを伸ばした状態になります。
ポールの中はゴムが入っているので、簡単に伸ばすことが出来ます。
狭いテント場の場合、ポールを全て伸ばさず、少しずつ設営するやり方もありますが、私は一気に伸ばして行っております。
伸ばしたポールをテントに挿入して立ち上げていきます。
こちらがグロメットと呼ばれるテントポールの先端を固定する部分になります。
グロメットが2つありますが、テント場や天候などを考慮して使い分けて設営できるようになっております。
テント側のグロメットを使えばテントの高さが出ますし、奥側にすれば少しだけ広さを確保することが出来ます。
そしてこちらが張り網になります。
既にテントの四隅に結ばれた状態でしたので、特に調整等は不要でした。
こちらがカミナドーム2のベンチレーション(換気口)になります。
ベンチレーションの位置を確認してから設営していきます。
伸ばしたテントポールを、四隅にありますこちらの筒の中に通していきます。
テント本体に押し込むようにテントポールをいれていきます。
力ずくに通していくと破損の原因になりますので注意して下さい。
テントポールを通したのち、テントの四隅にありますグロメットへ差し込めばOKになります!
同じように、もう1つのテントポールを入れて立ち上げれば設営はほぼ完成になります!
なお、グロメットの所にもペグがさせるようループが付いてますので、風が強いテント場は、ペグを打っておくと安心です!
テントが立ち上がり風で飛ばされないようペグで固定したのち、フライシートを被せていきます。
先ほどのテント本体のベンチレーションと、フライのベンチレーションが重なるよう向きに気を付けながら被せていきます。
中々よく考えられているな~っと感じたのが、このフライシート調整用のアジャスターになります。
フライシートは、このアジャスターで最後張り具合を調整します。
ちなみに付属品であるカミナドーム2のペグの形状になります。
ペグの重さは1本17g前後になるのですが、アルミ製で強度がイマイチなので、チタン製にしようかと考えております。
8本付属されておりますが、多分、4本しか使わないと思います。
そんな感じで無事にカミナドーム2の設営が完了しました!
カミナドーム2の設営の練習をしたのち、実戦で使ってみました!
テント泊でカミナドーム2を実際に設営した様子とレビューについて
重複してしまう部分がありますが、実際にテント泊でカミナドーム2を設営した時の様子について書いていきたいと思います!
カミナドーム2を実戦で投入した地は、奥多摩の三条の湯になるのですが、そちらについてもまた別の記事で書きたいと思います!
まずはテント場を整地し、グランドシートを敷いたのち・・・
カミナドーム2の本体にテントポールを入れれば完成になります!
ここまで来れば、テントの設営はほぼ終わりな感じです。
ただ、風が強いテント場ですと、ここまで設営するのが大変だと思います。
あとはフライシートをテント本体に被せて形を整えればOKになります!
意外と忘れてしまうのが、フライシートのアジャスター調整になります。
今までのテントにはついていない部品なだけに、ついつい調整を忘れてしまいます・・・。
張り網を張って、ペグを打てばカミナドーム2の設営の完了でございます!
実際にテント泊で設営した時に掛かった時間になりますが、約10分ほどでした。
まだまだ設営に慣れていないので時間が掛かってしまっておりますが、構造が簡単なので、色々なテント場でも難なく設営できると感じました。
ただ、全体的に風の影響を受けやすいデザインをしてますので、強風時のテント泊は、設営が大変だとも感じましたが、その辺は慣れの世界かもしれません。
先人達の口コミ・レビューでも「カミナドーム2の設営は簡単である!」っといったものが多かったのですが、これは真実でした!
カミナドーム2の居住性と前室(土間)のレビューについて
続きましては、前から気になっていたカミナドーム2の居住性と前室(土間)について書いていきたいと思います!
先人達の口コミ・レビューを読んでいると、カミナドーム2の評判が良い要因としてあるのが居住性の高さと前室の広さになります。
まず、カミナドーム2のテント内の広さになりますが、愛用しているエアーマットであるサーマレストネオエアーXサーモを敷いた様子になります!
カミナドーム2は、2人用のテントになりますが、これなら十分「夜の大運動会」に耐えられる広さがあるな~っと感じました♡
また、テントの壁が垂直に近い形で立ち上がるので、テント内の空間が広いことに驚かされました。
そしてカミナドーム2の中にテント泊の時に愛用しているグレゴリーバルトロ75を置いた様子になります。
テント内が広いので、75Lの大型ザックでも問題なく中に置くことが出来ました!
ザックを中に置けて良いものの、だいぶ加齢臭がこびりついたザックになるもので、悪臭との戦いになるのがチョット微妙だったりします(笑)
ザックよりも私の足の方が臭くて目に染みるのは内緒ですよ♡
そしてカミナドームの評判が良い原因の1つであるのが前室(土間)が広い点になります!
カミナドーム2の前室の様子になるのですが、非常に広いので、登山靴とサンダル置いてもなお空間が残っておりました。
これなら前室で調理も簡単に出来ますので、より居住性が良くなりますよね!
暗い写真で申し訳ございませんが、デカガス缶とカップ2つ、小型フライパンを前室(土間)に並べている様子になるのですが、まだまだ物が置けるのには驚かされてしまいました!
いや~評判通りの居住性の良さですね!
勿論、前室を使わない時は、こんな感じに束ねることが出来ます!
天気や用途に応じて前室を自在に使えるのもカミナドーム2の魅力だと感じました!
ファイントラックカミナドーム2のループとメッシュ生地について
ファイントラックからカミナドーム2で使えるオプションが多数発売されております。
今回購入しなかったのですが、インナーテントが発売されておりまして、テントの内側にもう1枚追加することが出来るようループが設置されております。
インナーテントを使用すると、テント内が透けるのを防いでくれるそうで、山仲間の一人は愛用しておりました。
そしてこちらがカミナドーム2のメッシュ生地の様子になります。
カミナドーム2は、入口上部はメッシュ生地にすることが出来まして、夏場の暑い時は風通しを良くすることが可能です!
また、前室を張ったまま出入り可能な「ダブルスライダーファスナー」となっております!
最初、生地がダブルになっている事に気がつかず、メッシュ生地のまま寝てしまいました(笑)
妙に冷えるな~っと思ったらメッシュ生地を閉じることが出来てビックリしちゃいました(笑)
そして天井のループを見つめていると、チョット微妙な箇所を見つけてしまいました。
写真だと見えにくいですが、縫製が雑な箇所がありまして、「こりゃ~ファイントラックらしくないな~」っと思ってしまいました。
大勢に影響しませんが、それでも目立つ部分ですので、もう少しシッカリと縫製して欲しいです。
カミナドームには、天井にロフト?の様な物をオプションで購入すれば追加できるのですが、そちらの設置用のループが多数ついております。
お金なが無くなり購入しなかったのですが、私には軽量アイテムが多数あるのです!
最近お気に入りの、HEXARUL1.5充電式LEDライトになります!
LEDライトの重量が、驚異の48gになりまして、滅茶苦茶軽いモデルになります!
洗濯バサミを使って天井のループに固定できちゃうので、別途、オプションを購入する必要がありませんでした。
室内が広いカミナドーム2ですが、天井にLEDライトを設置すればヘッドライト要らずになりました。
天井にループが設置されているので、パラコードで色々と自作しても良いかもしれません!
ファイントラックカミナドーム2の防水性能と撤収の仕方について
防水性能が素晴らしいファイントラック製品ですが、カミナドーム2も期待を裏切らないテントでした!
テント泊デビューした日は、生憎の雨になってしまったのですが、撥水加工が素晴らしく、ガシガシ雨を弾いてくれました!
ま~買ったばかりですので、雨が弾かれないと、それはそれでクレームものですよね!
結構、強く雨風が強かったのですが、カミナドーム2はビクともしませんでした!
ただ、ベンチレーションが雨の重みで潰れてしまっていたので、ここは改良の余地と言うか、気をつけたほうが良さそうだな~っと感じました。
概ね満足できる性能だったカミナドーム2ですが、撤収の仕方について最後触れたいと思います。
カミナドーム2の撤収の仕方ですが、設営の逆の順番を行えばOKになります!
まずはフライシートを外します。
ここで注意が必要なのは、本体は防水性能はありません。
雨が降っている時は、フライシートを上手く使いながら(半分ずつ)撤収させるのがミソになります。
また、テント本体は紫外線対策加工が施されておりませんので、このままで放置して天日干しすると生地が傷んでしますので注意が必要です。
ちなみにベンチレーションは、こんな感じに絞ることが出来ますので、虫対策も万全です!
あとはテント本体からポールを外せば撤収は完了になります!
テントポールのしまい方ですが、真ん中から外していきます。
このグレーの部分がポールの真ん中になりますので、ここから分解していきます。
ポールの端っこから外したい所ですが、中のゴムが劣化しやすくなりますので、必ずポールの真ん中から外して撤収します。
テントポールの撤収の仕方は、どこのメーカーも同じになりますので、必ず真ん中から外してください。
結構、知らない方が多いみたいで、間違った畳み方をしている方をテント場でよく見かけたりします。
まとめ
評判の良いかカミラドームは、お値段が全然可愛くないものの、品質の高いファイントラック製ということもありまして、長く愛用できそうだな~っと感じております。
特に高さのあるテントですので、中で動きやすく、前室も広いので調理等をするのもかなり楽になりました。
土間も十分な広さがありますので、登山靴を始め、60L前後のザックならそちらに置く事も出来ると思います。
耐久性につきましては、使用していかないと分からない部分になりますので、何か不具合等が発生しましたら、こちらの記事に加筆したいと思います!
今まで愛用していてテントであるパイネG-LIGHT Xテントについて書いたレビュー記事になります!
現在は発売されていないので参考にならないかもしれませんが、出来たら同じモデルを買いたかったな~っと思っております。
ソロテントにおすすめなエスパース、パイネ、モンベルテントを比較した記事になります!
テントを購入する際の参考になれば幸いです!