- エスビットを使って炊飯しようと思った経緯について
- エスビットで炊飯するのに必要な道具について
- エスビットとメスティンで炊飯!お米と水の量について
- 炊飯で使う固形燃料の量と火加減について
- エスビットと登山用フライパンの相性について
- エスビットで調理する上での注意点と煤(すす)について
- まとめ
エスビットを使って炊飯しようと思った経緯について
先日、防災用品と兼ねて固形燃料を使う「エスビット」という火器を購入したのですが、軽量コンパクトで、登山・アウトドアで大活躍しそうな予感がしております。
登山に大活躍する根拠の1つとしてあるのが「軽量・コンパクト・高火力」である点になります。
エスビットの収納サイズは、横が9.8cm・縦が7.7cm・高さが2.3cmになりまして、本体の重さが85gと軽量です。
登山で使用する火器の場合、一番メジャーなのは、ガスを使用するシングルガスバーナーになるかと思いますが、バーナー本体とガス缶を合わせると300g~500g前後の重さになってしまいます。
メーカーや種類によっては、更に重いモデルもありますので、それだけでも登山の負荷になってしまいますし、少ないザックの容量を奪ってしまいますので、とても邪魔な存在になりますよね。
その点、エスビットは軽くて構造も簡単で故障知らずですので、登山の「サブ火器」として保険の役割を担えると感じております。
当初、サブバーナーとしてエスビットを使う予定だったのですが、例の貧乏性が発症し「登山やテント泊で使わないと勿体無いな~」と思うようになりました。
私の場合、ヤマ飯調理で一番面倒臭いのが「炊飯」なのですが、実は固形燃料を使うエスビットでも生米から十分炊飯することが可能です。
しかも、火力の調整が不要な「ほったらかし炊飯」が出来ますので、生米から炊飯するのに慣れていない方におすすめ出来る火器になります。
今回は、エスビットとメスティンというアルミ製の飯ごうを使った生米からの炊飯のやり方と注意点について書いていきたいと思います!
エスビットで炊飯するのに必要な道具について
肝心な道具がない事には炊飯することが出来ませんよね!
必要な道具はエスビットの他に2つだけになりまして、メスティンというアルミで出来た飯ごうと、防風板(ウインドスクリーン)のみになります。
エスビット本体と固形燃料の詳細につきましては、こちらの記事で詳しく書いてますので、良かったら参考にしてみて下さい!
エスビットは、火力の調整が難しく、山小屋内やテント内での調理には不向きですので、どうしても風の影響を受ける野外での使用がメインになります。
外で使用すると、どうしても風の影響を受けてしまいますので、それを防ぐ為に防風板(ウインドスクリーン)が必要になります。
エスビット本体も、風を防ぐ構造にはなっているものの完璧ではなく、風の影響を受けると炎が上手く調理器具(メスティン)に当たらず火力が足らなくなる恐れがあります。
ウインドスクリーンがあれば、炎が揺れず均一に火が通りますので、炊飯の失敗のリスクを低減することが出来ます。
こちらがエスビットでの炊飯の肝になるメスティンになります!
メスティン本体の重量は160gになってまして、サ イ ズの方は、幅が16.5cm、奥行きが9cm、高さが6.5cmで容量は750mlになっております。
だいぶ長いこと愛用しておりますので、かなり年季が入ってきてますよね~~
そんなボロボロになりながらも頑張っている姿が私とソックリで愛おしく感じている誰かさんでございます。
ボロボロになれど我が暮らしら楽にならざりぢっと青髭を見る
byアオヒゲ啄木
こんな詩が脳裏を駆け巡っております(笑)
なんだか良く分からなくなってきましたが、こちらが風の影響を防ぐ大事なアイテムである防風板(ウインドスクリーン)になります。
色々なシミがついてますが、私の欲望を上手く防いでくれている頼もしい存在になります(?)
飛ばすのは得意ですので、ヤマガールの皆様、お顔にかけらない様に注意して下さい!(???)
益々訳が分からなくなってきましたが、エスビットを含めて3つのアイテムを駆使すれば、簡単に生米から美味しいごはんを山の中で炊くことが出来ます!
そしてこちらが肝心要であるエスビットの本体になります!
こちらが炊飯で使用するエスビットの本体になります!
小型・軽量な火器になりますが、火力も強く扱いやすいので、炊飯に丁度良いです!
この3つの道具が揃えば準備万端ですので、本題のエスビットを使っての簡単な炊飯の仕方に移りたいと思います!
エスビットとメスティンで炊飯!お米と水の量について
エスビットとメスティンを使って炊飯に移りたいと思います!
こちらがメスティンの内部になるのですが、ただのアルミの箱になります。
アルミは熱伝導がとても良く軽いので、炊飯にとても向いている素材になります。
こちらの普通のメスティンの場合(容量750ml)、最大で1.5合のお米を炊くことができるといわれております。
しかしながら、お米の量が多いと、対流が上手くいかず美味しく炊き上がりませんので、1合~1.2合くらいの量での炊飯をおすすめしております!
今回、1合のお米を使ってエスビットで炊いてみたいと思います!
メスティンに生米(無洗米)を1合入れたら、こちらのリベッド(2つの丸いポッチ)の真ん中付近(赤い線)まで水を入れます。
精米された普通のお米でしたら、リベットの赤い線よりも2、3mm下まで水を入れてお米を浸水させます。
無洗米は、お米を洗う必要がないので、それだけ水に触れる時間が短く、浸水されませんので、若干、水を多くする必要があります。
普通のお米は、ヌカが表面に残っているので洗わなければならず、その時に多少浸水しますので、無洗米と比べると炊く時に水の分量が少なく済みます。
美味しくお米を炊くコツになるのですが、夏でしたら30分以上、冬でしたら1時間以上お米を浸水させてください。
お米の浸水時間が長ければ長いほど、芯のない美味しいご飯を炊くことができます。
ただ、暑い夏場の場合、気温によっては腐ってしまう恐れもありますので、日陰で涼しい場所に置くなどの注意が必要です。
それでも炊飯を失敗しないコツは、このお米の浸水時間でございます!!
多少、火加減を間違えても、お米の浸水がしっかりできていれば、うまく炊飯することができます。
そしてこちのメスティンの蓋の容量は180mlになりますので、覚えておくと何か役立つかもしれません。
お米1合(150g)の炊飯に使う水の量は200ml前後ですので、ちょっと足りないのが難点ですけどね~
炊飯で使う固形燃料の量と火加減について
エスビットの燃料は、こちらの固形燃料を使用します!
専用の固形燃料以外にも、民宿や旅館の鍋等の料理で使われる青色の固形燃料も使うことができます!
固形燃料の パッケージを開けると、こんな感じのタブレットの様な物が入っております。
若干、イカ臭い感じの臭いが固形燃料からしますが、私のではないので間違わないでくださいね!(笑)
エスビットの固形燃料の重さは、1つで14gになるのですが、こちらで約12分間燃焼いたします。
ちなみに季節や温度にもよりますが、こちらの固形燃料1つで600ccのお湯を沸かすことができます。
こちらがエスビットに固形燃料を1つ入れてメスティンで炊飯している状態の写真になります!
若干、固形燃料に着火するまで時間がかかりました。
しかし、火力は申し分ないくらい強く燃えております!
も~冠二郎ちゃんの「炎」を熱唱したくらいムラムラと燃えておりました!!
また、今回は風がほぼなく、防風板(ウインドスクリーン)を使用しなくても大丈夫な状況で、炊飯しやすい環境でした。
炊飯の場合、強火で炊きはじめ、徐々に火力を弱くし、最後は弱火で炊き上げるのですが、そんな火加減を勝手に固形燃料が行ってくれますので、特に調整する必要はございません。
固形燃料1つですと、炊飯時間が短いですので(約12分/固形燃料1個)、燃料が燃え尽きる前にもう1つ投入してください。
固形燃料2つ使って24分間メスティンに火をかけ、燃料が燃え尽きたらそのまま10~15分ほど蒸らせば美味しいご飯が炊きあがります。
時系列でエスビットの炊飯について書きますと、こんな感じになります!
メスティンに生米を入れて30分以上浸水させる。
エスビットの固形燃料を1つセットしてメスティンに火をかける。
※風が強い場合は防風板で防御する
固形燃料がなくなりそうになったら、もう1つ追加する。
火が消えたらそのままメスティンを動かさず、10~15分ほど放置(蒸らし)
あとは一心不乱に炊き上がった米をむさぼり、日本人であることに感謝しながら昇天する♡
以上でございます!
記載の通り、火にかけたら火力の調整は不要で、燃料の追加のみになりますので、あとはほったらかしのままでOKになります!
エスビットを使い、炊き上がったらお米がこちらになります!
暗い中での写真なのでアレですが、非常に美味しく炊き上げることができました!!
メスティンを使ってガスバーナーで炊いたのと同じか、それ以上に美味しい炊飯の出来に驚いてしまいました!!
火力の調整がいらず、ほったらかしのまま勝手にご飯が炊き上がるのは非常に便利でした!
その火加減の時間を、おかずの調理に使うことも出来ますし、炊飯の失敗に怯えずに済むのは精神衛生上よろしいですよね♡
エスビットで炊いたお米には、やっぱり焼肉ですよね~!
いや~とても贅沢な時間になりました!
エスビットを使っての炊飯は、簡単で美味しく炊けるのでおすすめでございます!
いや~また固形燃料を使って炊飯したいですね!!
エスビットと登山用フライパンの相性について
なんだかゴチャゴチャしておりますが、折角エスビットがありますので、登山用の軽量フライパンを使って調理をしてみたいと思います!
今回は、テント泊の山飯のおかずにラム肉を持参したのですが、そちらで調理したいと思います!
ファイヤー中のエスビットとフライパンの様子になります!
何度も書きますが、エスビットの固形燃料は、火力が十分過ぎるほど強いです。
ただ、火力の調整ができず「弱火」にできないのが難点でございます。
ま~腕がプルプルしてしまいますが、固形燃料からフライパンを離せば良いだけですしね。
貧乏サラリーマンの大事な味方である「もやし」を痛めている最中でございます!
エスビットの火力が思いのほか強く、机を痛めてしまうかな~と思ったのですが、いい具合に空間があいてまして、熱が逃げて問題ありませんでした。
ガスバーナーよりも火力が強く、火の通りがかなり早いです!
最終的には、なんだか良く分からない料理が出来上がりました(笑)
ラム肉の野菜炒めになるのですが、説明しないと真意が伝わらないのは、ブログの記事としては失格ですよね(笑)
きっと、これもエスビットの性能によるものですよね!
エスビットを使って登山用フライパンで調理をした結果は、「問題なく山飯調理に使える!」でございます。
固形燃料1つで約12分ほど火力を得られますので、大抵の料理は十分作れる時間かと思います!
エスビットで調理する上での注意点と煤(すす)について
火力も強く、お米も美味しく炊ける優れたアイテムですが、エスビットで調理する上で注意する点がございます。
実は、煤(すす)が調理器具に結構付着します。
エスビットを使って炊飯したメスティンになるのですが、火のあたらない蓋側は、結構ボロボロですが、それ以外は至って普通ですよね!?
火の当たる部分には、ビッチリと煤が付着し真っ黒になってました・・・。
なんだか私の腹と同じくらい黒いですよね~・・・。
良く分からない親近感がわいてしまったのですが、この状態でザックの中に収納しますと、あちこちに煤が付着してしまい、色々な物が汚れてしまいます。
洗剤を使い束子で洗えば煤は直ぐに落ちるのですが、山の中で洗うとなると、中々綺麗に落とせないと思います。
山の中でエスビットを使い調理する場合は、煤がつくと思い、その対策が必要です。
調理で使った道具は、ビニール袋等に保管し、下山してから綺麗に洗う感じになると思います。
テント泊等で、2泊、3泊と連続でエスビットを使用すると、煤がだいぶ焦げてしまい、洗うのが大変になるかもしれません。
今後の課題は、煤の少ない固形燃料を探すことだな~と考えております。
そちらにつきましては、良いのがあれば加筆したいと思います!
まとめ
エスビットの本体と固形燃料を合わせても、重量がガスバーナーよりも軽いので、登山・テント泊の相棒に最適だと思います!
山飯作りの時に、火(バーナー)が2つあると調理の時短にもなりますので、軽量・コンパクトで邪魔にならないエスビットを使えばメリットになるな~と感じました。
エスビットを使えば、水の量さえ間違わなければ、美味しいお米を炊くことができますので、ガスバーナーでの炊飯が苦手な方におすすめしたいな~と思います!
炊飯以外にも、色々な用途で使えそうですので、これからもエスビットを愛用して山飯の時間を楽しみたいと思います!
メスティン(飯ごう)を使っての炊飯について詳細に書いた記事になります!
お米の水の量を簡単に出来る目印についてや、炊き方、無洗米、玄米についても書いてますので、良かったら参考にしてみて下さい!
日頃からテント泊の時に愛用してます、登山用軽量フライパンであるチヌーク・エバニューのフライパンについて書いた記事になります。
焦げ付きやすさや重さなどの比較をレビューしてますので、山飯調理道具の参考になれば幸いです!
100均で購入した固形燃料を使ってみた感想について書いた記事になります!
100円ショップで購入した固形燃料でも、エスビットで炊飯出来ますので、固形燃料の参考になれば幸いです!