- 南アルプスのクマの頭数、密集度、出没情報について調べた経緯
- 南アルプスにはクマは何頭いるのか!?生息頭数について
- クマの生息密集度(生息密度)について
- リニア新幹線と南アルプスの熊の生息数の関係について
- まとめ
南アルプスのクマの頭数、密集度、出没情報について調べた経緯
そろそろ夏山シーズン本番ですね~!
むしろ、晴天が続き既に夏山シーズンに突入ですよね!
ここのところ、我が家のネット回線の不具合が頻発し、非常に繋がりにくい状態でした。
こ~蒸し暑いと、回線にもカビが生えるんでしょうね(笑)
2日間ほどかかってよ~やく原因を突き止め先ほど直った次第です。
煩わしい事が1つ解消し「山モード」になってきた感じなのですが、夏山は、雪が有る時期はなかなか出没できない日本アルプスを歩くことが出来る貴重な時期ですよね!
私は、神奈川県在住なのですが、家からだと「南アルプス」がそこそこ近く、良く出没する山域になります。
中央アルプスに行くなら北アルプスに行きたくなる感じで、中央アルプスには殆ど行った事がありません。
北アルプスも、綺麗で良いお山が多いことは分かっているんですが、「人間嫌い」で「人が多い所が苦手」なもので、そちらも中々足が向きませんf^_^;
そんな感じで、北アルプスや中央アルプスと比較して、アクセスが悪い影響か、登山者がそれほど多くない南アルプスがお気に入りになった感じでございます。
1つ1つの山がとにかく大きく、急登で白目になりながら泡を吹くプレーが大好きな私にとっては、まさに天国!と言うか生き地獄!のような南アルプスでございます!!
山登りの楽しみ方は人それぞれだと思いますが、これだけ自然豊かな山だと、ど~しても気になることがございます。
何が気になるかと申しますと「クマの出没状況」と「クマの頭数」でございます。
色々とクマの事故が多いですが、意外と「クマの棲息頭数」や「クマの密集度」について情報が少ないよな~と私は感じております。
どの山域にクマが多く住んでいて、この辺は出没に注意が必要!てなものが分かりやすい資料があると有難いんですが、今まで見た事が有りません。
クマの行動範囲が意外と広いというか、1日30km以上移動することもあるので、そんなのを作っても意味がない!だと思ってます。
それでも見えない敵と言うか、ここで熊と出くわすと嫌だな~ってな箇所が山登りをしていると結構多いですよね・・・。
日頃から熊鈴などを鳴らして備えないとな~っと思いつつ、静かな山の中を歩きたい人間なんで、出来たら鳴らしたくないよな~っと思っている感じです。
そんな思いもあって、クマは何頭棲息しているんだ?クマの棲息密度はどんな感じなんだ?むしろ、クマは本当に敵なのか???など、色々と疑問に思ってました。
こちらの熊出没状況の記事でも触れてますが、私の地元丹沢山塊のクマ(ツキノワグマ)の数が約30頭、奥多摩・奥秩父で500頭前後棲息していると言われております。
厳密に熊の頭数を数えた訳ではないので、「おおよそ」の数になるみたいです。
しかしながら、丹沢山塊は、四方を大きな国道や高速道路に囲まれているので、クマの移動が非常に困難と言われております。
そ~すると、丹沢山塊のクマの頭数が約30頭と言うのは遠からず近からずかな~と思っております。
しかし、奥多摩・奥秩父になると、広大な面積をゆうしているので、この500頭に根拠はあるのか?と前々から思っておりました。
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南アルプスにはクマは何頭いるのか!?生息頭数について
結果、「奥多摩・奥秩父の熊の頭数・密集度は良く分からない。」という結論が出ているのですが、今回「南アルプスのクマの数ってどれ位いるのかしら!?」と思い、色々と調べてみると、興味深い報告書が有ったので、時間を見つけて読んでみる事にしました。
かなり細かく南アルプスのクマについて調査された内容なのですが、私が興味を持ったところを少し抜粋したいと思います!
やはり、一番興味があるのは、
広大で自然豊かな南アルプスにはクマは何頭いるのか!?
これに尽きますよね!
こちらについては、残念ながらハッキリとしたクマの生息頭数は分かっておりません。
今流行りの「マイナンバー」をクマにも送り付けて、一頭一頭番号を割り当てと紐づけすれば正確な頭数が分かるんでしょうけどね~
糞尿も垂れ流しにしているし、固定資産税も滞納しているんでしょうから、ツキノワグマもマイナンバー制度に組み入れて、ついでに税金も徴収しちゃいなよ!って感じですよね!!
ま~逆に「生活保護」が激増しそうな気もするのでこの辺にし、南アルプスのツキノワグマの頭数はこれ位ではないか?と、推測頭数が載ってました。
資料からすると、南アルプスに生息しているクマの頭数は、ザックリ228頭、幅を持たせると46~456頭であると推測してありました。
ちなみに、富士・丹沢山系ですと、クマの生息数は200頭、幅を持たせると40~400頭になり、関東山地まで広げると295頭、幅を持たせると59~590頭となっております。
色々な統計などを駆使して算出した推定数ですので、多少は前後するんでしょうけど、南アルプスに生息しているクマの数が、46頭~456頭と言われると、ま~そんなもんかな~・・・と、思ってしまいますよね。
ここで注意しなければならないのが、「富士・丹沢山系」の部分になります。
地図を広げてみてもらえるとアレなのですが、意外と「富士山系」は広い敷地を有しております。
全森林面積だけをみても、南アルプスに引けをとりません。
しかし、丹沢だけを見ると非常に狭いエリアになりますので、丹沢山塊のツキノワグマが200頭居るのか!?てな事ではないので注意して下さい。
前述しておりますが、丹沢のクマの生息数は約30頭前後と言われております。
もし、富士山系と丹沢山系が道路で分断されずクマの往来が容易だったならば、また違った結果になっていたかもしれませんよね~
※丹沢山塊は、南に東名高速道路、西に富士五湖道路、北に中央高速道路が走り、東は大都会なため、大きな陸の孤島になっております。
クマの往来がないと、血が濃くなってしまい、奇形や病気に弱くなり色々な問題の原因になりますしね。
丹沢山塊に住むクマの大きさが、比較的小さいのは、この影響とも言われております。 ※諸説あり
クマの生息密集度(生息密度)について
また、報告書を見ていて面白いよな~っと思ったのが「クマの生息密度」でございます。
南アルプスの生息密度を見てみると、5km四方に約1匹のツキノワグマが生息していることになります。
5km四方って、かなり広いですよね~!!
そのエリアの中には、人間から隠れるのに打ってつけな谷や尾根、小川も豊富にありますので、熊を見つけるのは容易じゃない事が分かりますよね~!
登山中にクマと遭遇してしまった場合、ある意味非常にラッキーともいえますが、相手が相手なだけにアンラッキーですよね~・・・。
私も今年、丹沢大山でツキノワグマと近距離で対峙し、肝を冷やしたんですが、間近で見れて怖かった反面、今では貴重な経験だったよな~っと思っております。
ま~2度と熊とニアピンしたいとは思いませんけどね!
登山中にツキノワグマとニアピンした時の記事になります!
良かったらご参考にしてみてください!!
リニア新幹線と南アルプスの熊の生息数の関係について
今後のリニア新幹線の建設によって、工事範囲になっている南アルプスの熊の生息数も減ってしまうのではないかな~っと危惧しております。
ツキノワグマは、山登りの最中に熊に遭ってしまうと怪我の恐れもありますし、下手すると命を落としてしまう危険な動物であることには間違いありませんが、それでも「種の多様性」は豊かに森には必須でございます。
「危ないから」、「農作物を荒らすから」といった理由で、在来種だった「日本狼」は駆除の対象になり、ドンドン数を減らし絶滅した結果どうなったか。
日本の山には天敵が居なくなった事により、鹿や猪などの動物が爆発的に増えてしまい、その結果、ヤマビルを拡散させたり、草木を食べて森が痩せてしまったりと非常に大きな弊害をもたらしております。
自然の生態系を人間の都合で操作すると、最終的には人間にシッペ返しが飛んでくることは歴史が証明してますよね~・・・。
「クマが怖いから駆除して欲しい。」
と、思ってしまうのは短絡過ぎかな~っと思ってしまいます。
登山やアウトドアは、「野生動物のテリトリーにお邪魔させて貰っている」と謙虚な気持ちでいる事が大事かな~と私は思っております。
クマとの不要なニアピンは、お互いの為になりませんので、注意するのに越したことはないですよね。
いくら生息密度が薄い動物であるクマとは言っても、5km四方の中に1頭だと、「遭遇は無い!」とも言えませんからね~!
まとめ
登山者が多い所で熊鈴を鳴らす意味は全くないと思いますが、人通りの少ない所や、熊の出没が多い早朝・夕方には適度に熊鈴を使いたいものですよね。
夏山シーズン到来ですが、是非、野生動物との遭遇や襲撃を受けないためにも、最新の熊出没情報を入手し、適切な行動をとりたいものですよね!