- 唐松尾山登山と笠取小屋テント泊から甲武信ヶ岳縦走した経緯について
- 唐松尾山・笠取山登山の動画と日程・天候・メンバー・駐車場について
- 唐松尾登山と笠取小屋テント泊のコース・標高差・コースタイム(みとみ~笠取山~甲武信ヶ岳)
- 道の駅みとみ~雁峠~笠取小屋までの登山とルートの様子
- 笠取小屋の混雑・テント泊料金・トイレについて
- 水干(多摩川源頭)~山ノ神土登山とルートの様子
- 西御殿岩への登山とルートの様子
- 唐松尾山登山と笠取山縦走の写真
- 笠取小屋でテント泊した時の食事の様子
- まとめ
唐松尾山登山と笠取小屋テント泊から甲武信ヶ岳縦走した経緯について
今年のGWは、少し長い期間を使ってテント泊縦走しようと意気込んでいたのですが、この悪天で延期することにし、久しぶりに奥秩父の唐松尾山・甲武信ヶ岳方面に行ってみることにいたしました!
天気が良ければ2日3日でテント泊縦走しようと思っていたのですが、天候が悪そうだったので、笠取小屋でテント泊のみの1泊2日に短縮し臨みました。
結果的に、翌日は結構な悪天候になってしまい、白目なテント泊縦走になってしまったのですが、数少ない晴天の時間を効率的に使ってモリモリ歩きたいと思い、笠取山・唐松尾山も絡めて登ってみることにいたしました。
唐松尾山は、標高も高く、遠くから見ると綺麗な山容をした山になりますが、アクセスが悪いのがネックですよね!
唐松尾山の登山口は、どの街(駅)からも遠く、狙っていかないと登る機会に恵まれない山の1つかな~と思っております。
また、山頂付近が樹林帯の為、展望が全くないのも人が出ない原因かなと思っております。
しかしながら、唐松尾山の山頂から北の方に5分ほど進むと、奥秩父の山々を一望できる展望地があるのですが、あまり知られていないみたいで、訪れる方がとても少ない状況です。
唐松尾山周辺は、道迷いから遭難する方が多いのでアレですが、「唐松尾山展望地(勝手に命名」についても触れてみたいと思います!
そんな感じで今日から「令和」の時代が始まりましたが、今回のテント泊山行が「平成最後の登山」となったのですが、1泊2日と地味に長いので、今回も前・後編の2部作で行きたいと思います!
こんな唐松尾山・笠取山登山と、笠取小屋でのテント泊になりました!
唐松尾山・笠取山登山の動画と日程・天候・メンバー・駐車場について
上記写真を押すと、唐松尾山・笠取山・水干・笠取小屋でテント泊した時の動画を観ることが出来ます!
笠取小屋の大混雑と、唐松尾山・笠取山からの絶景が少しでも動画で伝われば幸いです。
動画の音の通り、稜線は風が結構強く、動いていないと非常に寒い時間になりました。
例年、GWの時期は、比較的暖かい日が多いのですが、今年は冷え込みますので、奥秩父主脈縦走をする登山者にはキツイ年になっていると思われます!
そしてこちらが唐松尾山登山の詳細になります!
登山日程:4月28日(土) ~4月29日[1泊2日テント泊]
天 候:4月28日晴れのち曇り風が強し
メンバー:単独
今回の唐松尾山・笠取山・甲武信ヶ岳への登山の場合、道の駅みとみを起点に利用すると非常に便利でございます!
こちらが道の駅みとみの地図になるのですが、笠取小屋・雁坂小屋・甲武信小屋へ目指す場合、どの登山口からも歩いていける距離に位置しております。
道の駅みとみは、駐車場も広いので、満車になることは少ないと思います。
4月27日より、西沢渓谷も山開き?渓谷開き?してますので、そちらへ行くことも可能になってました。
シャクナゲの花の季節(5月下旬前後)は、西沢渓谷・甲武信小屋は混雑しますので、駐車場も停めにくくなるかもしれません。
唐松尾山・笠取小屋でテント泊をし、翌日に甲武信ヶ岳へ縦走するなら、この時期が気候も良くておすすめです!
唐松尾登山と笠取小屋テント泊のコース・標高差・コースタイム(みとみ~笠取山~甲武信ヶ岳)
今回歩いた奥秩父の唐松尾山・笠取山・笠取小屋でテント泊をした前編部分の登山のコース地図と標高差になります!
道の駅みとみから出発し、雁峠~笠取小屋~水干~唐松尾山~笠取山へのルートになります!
水干から奥秩父主脈縦走路の巻道として使われるルートで山ノ神土(将監峠近く)まで歩いております。
このコースは、大規模な崩壊地を3箇所通過しなければならず、道が悪いので要注意です。
奥秩父主脈縦走路の巻き道を使って唐松尾山へ登る場合、落石も起こりますので、崩壊地の中心で長居するのは危険です。
そしてこちらが道の駅みとみ~笠取小屋~水干~唐松尾山~笠取山ルートへのコースタイムになります!
道の駅みとみ 7:44 → 7:56 新地平バス停 → 8:06 亀田林業所ゲート 8:08 → 9:52 雁峠 9:54 → 10:01 小さな分水嶺 → 10:09 笠取小屋(幕営・昼食) 11:21 → 11:28 雁峠分岐 → 11:39 水干 11:52 → 11:56 水干尾根 → 12:04 シラベ尾根 → 12:14 エンジュ → 13:39 山ノ神土 → 14:14 西御殿岩 14:16 → 14:48 唐松尾山 14:56 → 15:19 独標2044m → 15:34 黒槐の頭 → 15:38 黒槐山 → 15:56 水干尾根 → 16:07 笠取山 → 16:13 笠取山展望地 → 16:27 笠取山西 → 16:32小さな分水嶺 → 16:40笠取小屋
道の駅みとみから、雁峠まで雪はありません。
小さな分水嶺前後から凍結・積雪がありますが、アイゼンが必要なほどではありません。
テント泊装備を担いでますので、コースタイムはあくまで目安として頂けたら幸いです!
道の駅みとみ~雁峠~笠取小屋までの登山とルートの様子
毎度お馴染みの道の駅みとみから唐松尾山を目指して出発したいと思います!
あまりの寒さに写真右奥の自動販売機付近にある水場(水道)が凍り付いていて使えませんでした。
※トイレは問題なく使えました。
道の駅みとみから塩山駅方面に戻ると雁峠へ至る登山口が見えてきます。
ここを左に進んでいきます。
暫くすると、亀田林業所のゲートが見えてきますので、そのまま中に進んでいきます。
私有地上に登山道があるのですが、登山者は「黙認」になっているそうです。
雁峠の手前まで長い林道歩きになるのですが、沢沿いを歩きますので、気分は悪くありません!
こちらが渡渉点になります。
雁峠まで、3、4回徒渉箇所があります。
脚が短い私にとっては試練の時でございます(笑)
雰囲気の良い道が続きます!
何だかクマが出来そうな感じですよね~
笠取山周辺も、クマの出没エリアになりますので注意してください!
こちらが雁峠近くの水場になるのですが、水量が乏しく、汲むのが至難の業な感じでした。
あまり美味しくない水場ですので、無理に汲む必要はないかな~と思います。
雁峠からの奥秩父の景色になります!
黒金山ですかね!?
も~雪もなさそうですね~
奥秩父から見る南アルプスの景色が好きだったりします!
荒川岳、赤石岳、聖岳ですね!
去年、テント泊縦走した時の事を思い出してしまいました。
南アルプスを縦走した時の記事になります!
天気が悪かったものの、素晴らしい景色の時間もあって大変癒されました!
そんな感じで雁峠でございます!
今は避難小屋扱いになっている雁峠山荘です。
泊まるには勇気いりそうな感じですよね~・・・。
ここに山ガールを連れ込むのは至難の業ですよね~・・・。
お城のようなキラキラしているところなら連れ込める自信があるんですけどね(?)
こちらが秩父の名物の1つである分水嶺になります。
雨が降った場所によって、荒川、富士川、多摩川へ行くかどうかの境目が「分水嶺」になります。
数センチの差で、運命が変わってしまう恐ろしい所でございます。
私の人生も分水嶺のような出来事がモリモリありました(?)
分水嶺から少し笠取小屋方面に進むと、左手(東)に笠取山が見えてきます。
エグイ急登ですね~・・・。
待ちに待った富士山の景色でございます!
よっ!日本一!!
笠取小屋周辺は、残雪と凍結がありまして、地味に滑ります!
こちらが笠取小屋の水場の様子になります!
小屋から2、3分下ったところにあります。
水量豊富で枯れることはないと思います。
笠取小屋の水場で水芭蕉が咲いてました!!
この辺でも咲くんですね~
笠取小屋の水場からポンプを使って小屋まで水をひてました。
笠取小屋の混雑・テント泊料金・トイレについて
本日のお宿である笠取小屋になります!
笠取小屋のテント泊料金は500円になります。
秩父の山小屋の中でも、笠取小屋のテント泊料金は安くて助かります!
私のテントでございます!
10:10頃、笠取小屋に到着したのですが、既に6張テントがありました。
いや~今日はテント場は混みそうな予感がしますね~・・・。
テントも張り終わり、腹も減ったのでいつもの貧乏セットタイム(昼食)に致しました。
いや~肉団子が美味しくて、モリモリ行ってしまいました!!
50%引きがなくて残念でしたが、ま~30%引きも大きいですよね!
登山仲間のIさんから頂いた「うなぎ茶漬け」になります!
いや~楽しみですね~~!
精が付きすぎて、何処で発散したら良いのか分からなくなってしまいます(笑)
昼飯を食べ終わると、一気にテント場は混雑してきました。
最終的に、今まで笠取小屋で見た事のないほどのテントの数になりまして、大混雑いたしました。
多分、100張前後はあったのではないかと思われます。
これだけ混雑した笠取小屋でのテント泊は初めです。
こちらが笠取小屋のトイレになります。
とても綺麗なトイレでして、紙も十分ありますので持参の必要はありません。
トイレットペーパー以外に使用は、トイレが壊れてしまいますので、絶対やらないでください!
厳冬期に笠取小屋でテント泊した時の記事になります!
寒い時期の水場の様子や笠取小屋の冬季避難小屋などについても書いてますので、良かったら参考にしてみて下さい!
水干(多摩川源頭)~山ノ神土登山とルートの様子
分かり難いかと思いますが、こちらが多摩川源頭の「水干」になります。
「水干」と書いて「みずひ」と読みます。
最初の一滴を撮った写真なのですが、も~沢の流れになってました。
水干付近からの富士山と大菩薩嶺になります!
いや~綺麗な景色ですね~♡
こちらが水干になります。
多摩川源頭になりまして、ここから138kmかけて海まで流れていく感じです。
少し大きな桃を用意して、ここから流れていきたいものですね(笑)
とても寒いので、水干周辺にツララが出来てました。
この1滴が、まさに多摩川源頭になりますよね!!
それにしても、水干からの富士山の眺めが素晴らしく、ついつい長居してしまいました。
水干からシラベ尾根・黒エンジュを経由して山ノ神土(将監峠近く)まで行きたいと思います!
雰囲気の良い道が続きます!
この辺が大好きな誰かさんでございます!
水干から山ノ神土までは、よく整備されているものの、少し高度感がある所もありますので足元注意でございます!
妙に気になる「夏焼尾根」の入口になります。
唐松尾山周辺は、管理道が多いので、機会作って今度歩いてみたいですね~!
モリモリ進んでいくと、大崩壊地が目の前に出てきます。
この周辺は落石が多いので、頭上注意でございます!
凄い地滑りだったんでしょうね~
波乗りならぬ「岩乗り」を楽しめたのかも知れませんが、命がいくつあっても足りませんよね・・・。
更に進むと更に厄介な土砂崩れポイントがあります。
平成29年頃に、この周辺で大きな土砂崩れが起きた影響で、今回歩いた巻道は暫くの間通行止めになってました。
足元が悪い中を横断しないといけませんので、浮石と落石に要注意になります。
横断中に、4個ほど石が落ちてきて肝を冷やし脂肪肝・・・いや、死亡肝になるところでした!
フォアグラにするにはオジサン臭くて駄目だろうな~と思っていると、山ノ神土に到着でございます!
山ノ神土は、色々な方面に繋がるターミナル分岐になるのですが、人間の気配がしませんね~~
そろそろ5月ですので、柏餅を持参して、「峠の茶屋プレイ」を独りでやってみました。
入れ歯作るときの歯型として使えそうな柏餅になりました!
昔は餡子が嫌いだったのですが、段々とお爺ちゃんになってきたみたいで、やたら美味しく感じるんですよね~
山ノ神土で本気で「アオヒゲ茶屋」でも開こうかと思ってしまいました(笑)
18:00以降来店のアオヒゲ登山者には、30%引きシールを貼りたいと思います!
アオヒゲで嫌な思いをしている登山者を癒してあげたいという、妙な乙女心を持ち合わせている管理人でございます(笑)
アオヒゲ茶屋(仮)から見れる富士山と大菩薩嶺の景色でございます!
いや~流行りそうな予感しかしません(笑)
西御殿岩への登山とルートの様子
山ノ神土から西御殿岩を目指して登っていきたいと思います!
モリモリ登る事10分ほどで、西御殿岩への分岐が見えてきます。
西御殿岩を目指していくと、こちらにも崩壊地がありました。
先ほどの土砂崩れよりも優しい感じですので、落石等はありませんでしたが、それでも注意した方が良い場所になります。
西御殿岩直下の岩登り箇所になります。
ホールドもモリモリありますし、左側の木の根っこゾーンから登ると比較的簡単です。
雨で岩が濡れていると滑って少し難しい場所になるかもしれません。
そんな感じで西御殿岩山頂でございます!
標高は2075mになりまして、奥秩父を360度見渡せる展望地になります!
西御殿岩から見る和名倉山になります!
平坦でドッシリとした山容ですよね~
浅間山方面も綺麗に見えてますね!!
北アルプス方面も見えてますね!
いや~今日は本当に景色が良い日ですね!
遠くに雲取山も見えてました!
西御殿岩は、本当に景色が良い所でございます!
是非、唐松尾山登山の時に一緒に登って欲しい西御殿岩でございます!
浅間山のアップでございます!
大分雪が減りましたね~
今日は、登っている人が多いんでしょうね!
西御殿岩から目指す唐松尾山が綺麗に見えました!
地味にアップダウンがあって、簡単に登らせてくれませんね~・・・。
西御殿岩から見る富士山は、やっぱり素敵だな~と思った瞬間でした。
西御殿岩山荘でも始めちゃいましょうかね!?(笑)
唐松尾山登山と笠取山縦走の写真
西御殿岩からの眺めを堪能したところで、唐松尾山登山に戻りたいと思います。
バリエーションルートになりますが、先ほどの分岐に戻らず、稜線伝いに唐松尾山を目指すことが出来ます。
この分岐を左に下らず、上の方に進んでいきます。
シャクナゲの藪が煩い所もありますが、薄っすらと踏み跡もありますので、尾根を外さなければ道迷いの心配もないかな~と思います。
目指す唐松尾山になります。
この周辺は、少し高度感のある下り道&痩せ尾根箇所になりますが、山慣れしている方なら問題ないレベルです。
唐松尾山まで雰囲気の良い道が続きます!
そんな感じで登山道と合流しました。
振り返って撮った写真になるのですが、真っすぐ進むと西御殿岩の直下に出ます。
右下に進むと山ノ神土方面になります。
西御殿岩に行くなら真っすぐ稜線上に行く方が早いですが、道が少し悪いです。
少し登れば唐松尾山の山頂に到着です!
唐松尾山の標高は、2,109.2mになります。
流石に空気がヒンヤリしてます。
唐松尾山の山頂北側にロープが張られているのですが、この先に進むと絶景が広がる展望ポイントがあります。
「唐松尾山展望地(仮)」へ行ってみたいと思います!
※笠取山へ行く場合は、必ずここまで引き返す必要があります。
5分ほど進むと、唐松尾山の北側の景色を見ることが出来ます!
いや~~山深いですね!!
唐松尾山から正面やや左手にある雁坂小屋を見ることも出来ます!
唐松尾山の山頂は、展望がないことで有名ですが、5分歩けば絶景が広がりますので、是非、ここまで足を運んでほしい感じです!
何度も書きますが、この先は廃道になってますので、必ず先ほどの唐松尾山の山頂に戻って下さいね!
奥秩父の最高峰北奥千丈岳や甲武信ヶ岳も見ることが出来ます!
5分ほど歩く価値はあるかな~と思いますし、道もそれなりにシッカリしてます。
唐松尾山の山頂を堪能し、笠取山を目指します!
結構凍結していて非常に滑りました。
唐松尾山から笠取山までも、雰囲気の良い笹原の道が続きます。
そんな感じで、笠取山でございます!
笠取山からの景色になります!
いや~こちらも唐松尾山とは違った景色で癒されます!!
そして笠取山は双耳峰なので、西峰の方にも行ってみました!
明日歩く甲武信ヶ岳に至る縦走路でございます!
何故か、笠取山周辺がお気に入りなんですよね~
笠取山からの景色を堪能したところで笠取小屋に戻りたいと思います。
写真では伝わらない笠取山の急登でございます。
ここは本当に心臓の毛が抜ける急登ですので、心してかかって下さい!!
うん?アオヒゲだ!アオヒゲだ!!あいつはアオヒゲだ!!と、大合唱だったシカの群れとの遭遇でした(笑)
笠取小屋でテント泊した時の食事の様子
無事に唐松尾山登山が終了したところで、笠取小屋でテント泊した時の食事の様子になります!
相変わらず3割引きシールが輝いてますね(笑)
登山で疲れた体には豚肉料理が良いかな~と思い「豚の生姜焼き」を作ってみました!
え~お察しの通り、ただフライパンで焼いただけです(笑)
やっぱり、銀シャリはテント泊では贅沢な代物になりますよね!
アルファー化米では味わえない旨さがそこにあります!
メスティンを使ってお米を炊き、「アオヒゲクッキング」は無事に終了しました!
考えてみると、久しぶりの独りテント泊でございます。
自分のペースでダラダラできるのが、独りテント泊の醍醐味ですよね。
とても贅沢な時間になりました。
まとめ
写真や動画の通り、唐松尾山・笠取山周辺の稜線からの景色が素晴らしく、今回テント泊をして大正解でした!
次の日快晴であることを疑ってなかったのですが、まさかの悪天候に白目が凍り付く時間になりました。
そんな感じで、唐松尾山から甲武信ヶ岳縦走は、次回後編に続きます!
後編で歩いた甲武信ヶ岳・三宝山登山の記事になります!
雪が深く大変でした!